「あの…雪ノ下さん?僕に何か問題でも…」
そう戸塚に聞かれた雪乃が戸塚に視線を戻し
「失礼を承知で言いますが貴方が男性であることに驚いたのと部員の八重さんがカッコカワイイ戸塚…そう言ってたのを思い出しただけです」
そんな事を言われて顔をを赤くしてアタシを見る戸塚と益々戸塚に視線は向けられないし身の置き所の無いアタシアタシは小さな体を益々縮こまらせていた…
だけど正直、なんで自分がそんな反応してるのかは全く理解できないしどう考えたってアタシらしくないんだよね
アタシのその様子を見て溜め息吐いて雪乃が戸塚を見ると
「由比ヶ浜さんは知らないみたいだけど雪ノ下さんは聞いてるんですよね?八重ちゃんからそう聞いてます」
そう話し始める戸塚に
「そうよ、それがどうかしたのかしら?」
そう挑むように言う雪乃に対し戸塚は
「ううん、どうもしないよ…ただ、今の二人のやり取りの様子見て八重ちゃんが雪ノ下さんに大事にされてるのを見てホッとした…って感じかな?
八重ちゃんも雪ノ下さんに対してお姉ちゃんに甘える妹みたいに見えたしね?」
そう面と向かって言われてさすがの雪乃は慌ててアタシの顔を見て暫くは沈黙していたけど少なからず雪乃に対してそんな感情の有ったアタシは恥ずか死にそうなまである
うん、顔を真っ赤にしてたらアタシの頭を撫でながら
小声で
「私の事をお姉ちゃんと呼ぶことを許可します」
そう言われてさすがにそんな事言えるわけないじゃんって思ったのに口からでたのは
「うん、雪乃お姉ちゃん…」
だったから頭の中身真っ白で顔は真っ赤だった
「そろそろ依頼の話しに移っていただいても良いかしら?」
我に返った雪乃に言われた戸塚がテニス部の現状と戸塚の希望を話してくれた
「………」
「つまり次の部長候補である自分の実力が上がれば向上心の乏しい他の部員だってやる気を出すんじゃないか…と、言うわけね?
八重さんはどうこのについて依頼思うのかしら?」
そう聞かれたから
「雪乃の言う通りに最初の戸塚の依頼はアタシ達の手には負えないし最悪顧問間のいさかいにまで発展しかねないから受けられないよね?
少なくともアタシの場合はテニスは壁打ちとサーブの練習くらいしかしたことないからさ
まぁ、知識面はアニメの影響で結構研究はしたからその方面からのサポートならできると思うけどさっきも言った通りに実践経験ないから他の部員に対して説得力は期待しないでほしい」
そうアタシに言われて肩を落とす戸塚に
「戸塚の強化が部員のやる気に繋がるかもわからないけど戸塚の強化策についてはアドバイスとゆーか提案はあるけど聞いてみる?」
アタシは雪乃と戸塚にそう聞いた
次話から提案が始まります