やはり俺がドキドキ!させられるのはまちがっている   作:トマト嫌い8マン

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3人目のプリキュアで、4人目のメインキャラクター登場ですね~

あぁー寒いな~。具体的に言うと指先と爪先が寒い・・・冷え性なんで


英知の光とお嬢様?

翌朝、せっかくの土曜日ではあったが今後についてもっと深く話し合おうという相田の一声で俺は朝の惰眠を削ることとなった。ご丁寧に相田の奴、「八幡君は寝坊しそうだからね」とか言ってわざわざ俺の家に先に来やがった。ちなみに小町は初対面で相田のことをえらく気に入ったらしくすぐに連絡先の交換をしていた。ついでに俺もした。まぁ知っておいて損はないだろうし、なんならむしろなぜ今まで必要な状況が訪れなかったのが不思議なまである。それだけ俺たちが一緒に行動することが増えたということなのだろうか。

 

「あれ?」

「ん?どした?」

「あそこにいるの、六花じゃない?」

 

隣を歩いていた相田が指差した先には確かに菱川がいた。ちょうど手紙を出しているところなのだろう、目の前にはおなじみの真っ赤なポストがあった。

 

「ラブレター?」

「っ、マナ!?」

 

少しニヤッとしながらそっと菱川の背後に回った相田。気づいていなかったのだろう、突然かけられた声に少しびくっ、としていた。なんだよちょっとかわいいとか思ってしまっただろうが。まぁ思うだけで決して口にはしないけどな。したら俺が傷つくだけだし、多分。

 

「お父さんに手紙出してるだけよ。出さないとすぐにすねるんだから。あっ、比企谷君おはよう」

「うっす。親父さん、出張か何かか?」

「あれ?知らないの?六花のパパって世界的に有名なカメラマンなんだよ!」

「カメラマン?マジか」

「今はマチュピチュにいるんだって。昨日お土産付きで手紙が来てたのよ」

「いや~ほんと、すごいですなぁ~六花のパパは」

「マナのパパだってすごいじゃない。料理であんなに人を感動させることができるなんて」

「普通の両親のもとに育った俺からすればどっちもすげぇけどな。それよか、なんか話があるから集まったんじゃねぇの?」

「あっ、そうだった。それでね、このラビーズをくれた人に話を聞こうと思って」

「あの男の人ね。一体、何者なのかしら」

「それはいいだが、お前今あの人がどこにいるのか知ってるのか?」

「えっ?わっ!」

 

俺の言葉に振り向いてしまった相田が前にあらわれた人に気付くことができずにぶつかってしまった。これって俺のせいでもあるよな、やっぱり。

 

「ごめんよ、大丈夫かい?」

「あ、はい。って、あぁ~!?ラビーズのお兄さん!?」

「あっ!」

「・・・んなあっさり」

「やぁ、また会ったね君たち」

 

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「でも、ラッキーといったところかな。開店初日に君たちと出会えるなんて、運命ってやつかな」

「開店?」

「あれが僕の店だよ」

 

彼が指差した先にはいつの間にできていたのだろうか変わった形をした建物が建てられていた。アクセサリーショップを開くことにした・・・ということなのか?

 

「わ~かわいい!」

「よかったら寄っていくかい?」

「ぜひ!」

「いやちょっと待て」

「へ?」

「あなた、一体何者なんですか?あなたにもらったこのラビーズでマナは変身したんですよ!」

「変身・・・女の子はちょっとしたことで変わるらしいからね~」

「いや比喩じゃないんですけど・・・」

「あたし、本当に変身しちゃったんです」

「知らないとは言わせないんだから!」

「っふ、そんなに僕のラビーズを気に入ってくれるなんて嬉しいな。あっ、そうだ。さっき荷物を整理したらこれを見つけたんだけど」

「っ、ラビーズ」

「せっかく開店初日に来てくれたんだから、これは君に上げよう」

「そんなもの頂けません!私はあなたの思い通りになりません!」

「君は何か勘違いしてるよ僕が君を選んだわけじゃなくて、ラビーズが君を選んだんだ。その力をどう使うかは君次第なんじゃないのかい?」

「・・・それは」

 

胡散臭い・・・胡散臭すぎるぞあいつ。明らかにラビーズについて、プリキュアについて何か知っている口調だ。菱川じゃねぇけどこいつのことは少し警戒していなければいけないみたいだな。

 

「マナ、八幡。大変シャル」

「なに?」

「どした?」

「ジコチューの波動を感じるケル」

「どうしよう?」

「とりあえず、そっちに向かったほうがよさそうだな。菱川!」

「ほら、お友達が呼んでるよ」

「・・・また後日で詳しい話を聞きに来ますから。行こう、マナ」

「あぁ、そこの少年君」

「なんすか?」

 

「君もそれなりの覚悟を持っていたほうがいいよ。この先、きっと大変なことも多いだろうからね。いつか必ず彼女たちに君が必要な時が来ると思うよ。その時に君がどうするか・・・よく考えておくといいね」

 

「・・・ご忠告どうも」

 

先に向かった二人の後を追って走り出した。ジコチューのこともあるが何よりこの男に得体のしれないものを感じ、なんだか話していて気持ち悪くなったからだ。まるでこの先に何が起こるのかを見透かしているみたいだ。本当に、何者なんだ、あいつ。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「おい、いいからゆうことを聞けって!」

「ウメェーウメェー、テガミモハガキモウメェー」

「だぁかぁら、いい加減にしろってぇ!」

 

でっけぇ黒ヤギと白ヤギの半分こ怪人が大量の手紙を食べていた。なにこれ?子供のころの懐かしい歌を思い出すんだけど・・・仕方がないのでお手紙書くんですか?

 

「これっ、六花のエアメール・・・人の思いのこもった手紙を食べるなんて、許せない!シャルル!」

「オッケーシャル」

 

「プリキュア・ラブリンク!みなぎる愛、キュアハート!愛をなくした悲しいヤギさん!このキュアハートがあなたのドキドキ取り戻して見せる!」

 

「出たな~プリキュアめ。ジコチュー!あいつをやっちまえ!」

 

その言葉に従ったのかハートの持っていた手紙にひかれたのかは知らないがヤギのジコチューはまっすぐ突っ込んできた。単調な攻撃だ。これならハートは

 

「くっ、手紙が・・・」

 

思っていたよりもハートは苦戦していた。その両手には大量の手紙が抱えられていたからだ。あいつの性格だ。きっとそれを手放してまで戦おうとは思わないだろう。だが手紙を抱えた状態でまともに戦えるはずもない。ここは・・・

 

「俺が手紙を回収するっきゃねぇな!」

「そうはいかねぇ!そう何度もお前に邪魔されてたまるか!」

 

ハートの手助けをしようと走り出した俺の前にイーラと呼ばれていたジコチュー少年が現れた。そのまま繰り出されたけりに反応することすらできずあえなく吹き飛ばされてしまった。

 

「がっ!?」

 

ブロック塀に激突させられた俺の口から息が漏れる。少しばかり鉄の味がすることから察するにどうやら口の中のどこかが切れているようだ。

 

「そこでおとなしく見てなって、プリキュアがやられるのを」

「くそったれ・・・」

 

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「比企谷君!キュアハート!」

 

どうしよう、どうすればいいんだろう。今の私には、この状況をどうにかすることなんて・・・

 

「あっ」

 

ふと自分の手の中に握られているそれを見る。

 

「キュアラビーズ・・・」

 

これがあれば、私もプリキュアになれるの?でも、私なんかに務まるわけがないし。

 

「菱川!」

 

急にかけられた声の方向へ目を向ける。口からわずかに血を垂らしている比企谷君が私のほうを見ていた。いつもの死んだ魚のような眼、その奥に強い輝きのようなものが見えたような気がした。さっき壁にぶつけられて相当痛い思いをしたはずなのにそれでも彼の眼はあきらめていないことを示していた。

 

『相田に必要とされている。

それだけでお前がやるには十分な理由じゃねぇの?』

 

昨日の比企谷君が言っていたことを思い出す。今、きっと私が動けばマナも、比企谷君のことも助けることができる。動き出すのなら、それは今だ!

 

「ラケル!」

「ケル!?」

「お願い、力を貸して!」

「わぁっ、もちろんケル!一緒に行くケル!」

「うん!プリキュア・ラブリンク!」

 

 

まばゆい光。それは相田の元からではなく、少し離れて立っていた菱川の元から発せられた。その輝きの原因を俺は一度見たことがある。そうか、ついに菱川が・・・

 

「英知の光、キュアダイアモンド!」

「また新しいプリキュアだと?」

「キュア、ダイアモンド!」

「人の思いがこもった手紙を食べるなんて許せない!このキュアダイアモンドが、あなたの頭を冷やしてあげる!」

 

菱川の髪や瞳の色に近いきれいな青色をまとうプリキュア。ハートの時よりもだいぶんフリフリしている感じがする衣装ではあったが本人が心配しているほど似合っていなくはなかった、というかむしろすげぇかわいいと思う」

 

「はぁ?」

「えっ?」

「・・・」ボンッ

 

あれっ?さっきまでのシリアスな感じから一転、敵味方関係なしになぜかこちらに注目している。何かあったか?

 

「ぇ、あぅ、いやもうそんなこと言ってる場合じゃなくて!ラケル、行くよ!」

「えっ?あ、はいケル!」

「煌きなさい、トゥインクルダイアモンド!」

 

指先から放たれた凍てつくような攻撃はジコチューを包み込み完全に浄化した。ジコチューによって行われた破壊活動の影響はまた完全に戻った。おそらくはジコチューが食べていた分の手紙も元に戻っていることだろう。

 

「まっ、これにて一件落着って感じだな」

「う~ん、まぁ確かにそうなんだけど・・・」

「なんかもう、変身することさえ恥ずかしい気がしてきたわ・・・」

「あ?なんでだよ?」

「八幡君、全然覚えてないみたいだね。もしかして無意識だったのかな・・・」

「何がだ?」

「はぁ・・・もういいわ。気にした私がばかみたいだもの。こうなったからには、最後まで付き合うわよ。八幡君もね!」

「あ、おう。というかお前も急に名前呼びなんだな」

「いいじゃない別に、これから一緒に戦う仲間なんだから」

「・・・まぁ好きにしてくれ」

「でもプリキュアが増えたことはいいことシャル」

「そうケル!これであとはランスがパートナーを見つければ・・・あれ?」

「どうしたのラケル?」

「ら、ら、ランスがいないケル!」

「は?」

 

「「「ええぇぇっ!?」」」

 

「そういや全然見てねぇと思ったら」

「どどどど、どうするシャル!?」

「いつから、いつの間にいなくなっていたっけ?」

「え~と、確か理科室でラビーズを調べたときはいて・・・」

「そういえばそのあとから見てなかった気がするケル!」

「ってことはその時にはぐれたのか?」

「じゃあ今はどこに?」

「その疑問には、わたくしがお答えしますわ」

「えっ?」

 

気が付くとすぐそばにピンク色の明らかに高級そうな車が止まっていた。その近くには執事らしき人と、黄色い服に身を包んでいるやたらと風格というか、威厳のようなものが感じられる少女が立っていた。歳は俺たちとそう変わらないだろうがどこか大人びたイメージすら感じる。

 

「アリス?」

「マナちゃん、六花ちゃん、お久しぶりですわ」

 

 

 

 

 

 

「・・・っていうか誰?」

 




なんかこう、うまい具合の時間できないかな~

分身とか作って、それに他のことやらせて書き続けるとか。

まぁたぶん何をやるかで分身とけんかして終わりそうだな~

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