東方能開録(完結)   作:T-ruth

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前回から、約1ヶ月

お待たせしました、次はもっと遅れるかもです。


Twitterのアカウントを作りました!まぁ、作っただけなんですが..............


第八十六話 勉強そして、テスト

「勉強を教えて下さい」

 

 

7月中旬

少しづつ夏らしく暑くなってきた日だった。

 

俺は幼馴染の化野言音にそう頼む。

ハッキリ言って勉強は苦手ではない(英語以外)。それこそ、そこそこ上の方のレベルであると自負している(英語以外)。

 

しかし、俺は1ヶ月ほど学校に来ていなかったことになっている為、基礎がほとんど出来ていない。基礎が出来ていなければ、勿論応用なんて出来るわけがない。

 

なのにテストがあと2週間後に控えているのだ。

赤点を採った生徒は夏休みに補修に来ないといけないらしい。それだけは勘弁して欲しい。夏休みに遊べないなんて死んでしまいます。

 

 

「いいけど。私、文系しかみれないよ?」

 

 

あっ、そうでした。この子、文系の科目は学年一桁に入るくせに理系はてんでダメな子だったわ......

 

 

「それでもいいので!ぜひ!!」

 

「じゃあ、放課後にあんたの家に集合ね。あっ、私の友達もつれて来ていい?」

 

「いいぞ」

 

 

よぉ〜し。頑張るぞい!!!

 

 

 

▼ ▼ ▼

 

 

 

「ただま~」

 

「おかえり~」

 

 

家に帰ると陽菜がテレビに視線を向けたまま返事をしてきた。

 

 

「今日うちで勉強会するから」

 

「えっ?お兄ちゃんが勉強?..............熱でもあるの?」

 

「失礼だな、おい!」

 

 

確かにいつも全然して無いからしょうがないか........

 

 

数分して言音達が家に来た。

 

 

「「「お邪魔します」」」

 

 

友達って、海堂の事だったのか。

 

海堂蘭、俺の同級生でクラスメイトの一人である。長い髪をポニーテールにしており、胸は言音よりも数段デカイ..............うむ、けしからんな!!(歓喜)

まぁ、言音はほとんど無いようなもんだけど.........

 

 

「今何か変なこと考えなかった?」

 

「いえ、何も考えておりません!!」

 

 

一瞬、絶対零度の視線を向けられ冷やっとしたが何とかごまかせたようだ。

 

 

「いや~ゴメンね。私まで押し掛けちゃって」

 

「いや、別に構わないぞ。それじゃ、勉強会を始めますか」

 

 

 

▼ ▼ ▼

 

 

 

カリカリカリとペンが走る音が止まる。

 

 

「ダメだ!分からん!!」

 

「早っ!まだ、10分しか経ってないわよ!?」

 

「私もダメぇ~」

 

「蘭まで!?」

 

 

もう分かりません。英語なんて出来ません。

I can't English.

 

 

「だいたい、俺たちは何故英語なんてやってるんだ!日本人には日本語という素晴らしい言語があるじゃないか!!」

 

「そうだそうだ!」

 

「屁理屈いわないの!!2人とも楠君を見習なさい!」

 

「えっ?うぉあ!!お前いつから居た!?」

 

 

横をみると、勝手にベッドに寝転がって勉強をしている楠がいた。

 

 

「えっ?最初からいたけど?」

 

「まじか、全然気づかなかった」

 

 

コイツは忍びか何かか?

 

この後何やかんや騒ぎ、勉強会は終わった。

 

 

 

▼ ▼ ▼

 

テスト点発表日

 

 

 

天童拓也

58位

国68 数76 英35 理95 社92

 

 

「うぉっしゃぁぁぁあああ!!!赤点なし!!」

 

 

何とかピンチを切り抜けれた。助かったぁ。

 

 

「何とかなったみたいね」

 

「お蔭さまでね、言音は?」

 

 

化野言音

28位

国98 数58 英99 理64 社96

 

 

「お前ホントに理系を頑張れよ!」

 

「私が1番分かっているわよ!」

 

 

コイツ、理系出来たら本当に1位とか目指せるんじゃねぇかな?

 

 

「おっ!二人共どうだった?」

 

「何とかなったぞ」

 

「私もよ」

 

「海堂は?」

 

 

 

海堂蘭

101位

国100 数31 英32 理34 社33

 

 

「「国語100点!?」」

 

「ふっふ〜ん、どや!凄いでしょう」

 

「まぁ、それ以外が残念すぎるが..............」

 

「それは言わない約束でしょ!」

 

 

む〜っと海堂がむくれる。にしても100点って取れるもんなんだな。初めて見たわ。

 

 

「そう言えば、楠君ってどうだったのかしら?」

 

「あっ!それ私も気になる!私と同族だったりして」

 

「じゃあ、楠に聞いてみようぜ」

 

 

 

 

▼ ▼ ▼

 

 

 

「テストの点数?別に見せてもいいが面白くないぞ?」

 

「勿体ぶらずに見せてくれよ」

 

「まぁ、いいけど」

 

 

楠陸斗

1位

国100 数100 英100 理100 社100

 

 

「「「........おぅ」」」

 

 

全員して言葉を失った。これは何かのネタかな?

 

 

「ひど〜い、楠はこっち側だと思ったのに!」

 

 

海堂が、叫び。

 

 

「まさか、あの楠君が..............」

 

 

言音がボソボソと独り言を呟き始めた。

 

 

そりゃ、そうなるわな。

 

ほんと人生何があるかわからないな..............

 

 




次回から紅魔異変始まります(予定)。

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