東方能開録(完結)   作:T-ruth

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もう少しで夏休み。
そこまで生き延びてみせる!!


第八十三話 学校へ行こう

 

 

 

 

学校。それは、同学年の生徒と共に様々な知識を学び、コミュニケーションをとり友情など育むためのの施設である。現代の社会では、学校での成績や出身校がその人の価値(スペック)となる。

 

そんな、現代の社会に俺は言いたい......

 

 

「滅びろ!!」

 

「止めてよ、本当に滅ぼしかねないから」

 

 

朝。今日から、数ヶ月遅れて高校に入ることになる。その為に少し早く学校に行かなければならない。しかし

 

 

「遅刻だぁぁあああ!!」

 

 

昨日の夜更かし&説教のせいで完全に寝過ごした!ヤバイ、ヤバイ残り5分という間合うか微妙な時間だが俺の身体能力ならなんとかなるかもしれない。

 

食パンを加えてダッシュする俺。きっと次の曲がり角で俺のラブコメのヒロインとぶつかるんだ!えっ?ぶつからない?知ってた(´・ω・`)。

 

 

 

▼ ▼ ▼

 

 

 

「で?登校初日から遅刻した理由を聞こうか?」

 

 

只今、天童拓也は職員室にいます。そこで、遅刻した事をスーツをピシッと着て眼鏡をかけた女の先生に怒られています。怖い。

 

 

「まって下さい先生!これには山よりも高く、海より深い理由がありまして」

 

「ほう、ではその理由を聞こうか」

 

「実は、食パンを食わえて、遅刻といいながら走ればヒロインぶつからないかなて思ってたら、車とぶつかりまして......」

 

「成程、事故にあって遅れたと」

 

「はい、分かっていただけたでしょ「ただし、遅刻したことに違いはないな?」ちょ!先生!!俺の関節きまってる!きまってますって!!俺の関節はそちら側には行きませんから!!!」

 

 

何この人!?力入れても振りほどけないんだけど!化け物なの?化け物だろ(確信)。てか、事故にあったことはスルーかよ!そういえば、あの車物凄く高そうだったな。凹ましちゃったけど..............

 

 

「まぁまぁ、水戸先生そのへんにして」

 

「....わかりました、神薙先生」

 

 

現れたまたもや女の先生の言葉により水戸先生(腕力お化け)から開放される。神薙先生マジ女神(確信)。

 

 

「あなたの担任の神薙巫月(かんなぎみつき)よ。よろしくね天童君」

 

「よろしくお願いします」

 

 

 

▼ ▼ ▼

 

 

 

 

「はい、みんな今日から遅れてこのクラスの仲間になる子を紹介します」

 

 

神薙先生のいきなりの言葉で教室内がざわつく。

 

 

「それじゃ入って来て」

 

「はっ、はいっ!初めまして、天童です。よろしくお願いします」

 

 

クラス中から歓声と拍手が飛ぶ。明るい感じだな、これならやって行けそうだ。

 

 

「はい、はーい!先生!」

 

「あら?どうしたの楠君」

 

 

楠と呼ばれた少し赤みがかった髪の毛のガタイのいい少年が手を上げる。

 

 

「なんで、その子は女なのに男子用の制服着てるんですか?」

 

 

クラス中から、「あっ!」や「本当だ」みたいな声が飛び交う。確かに俺は顔が中性的だし髪も長いだが、しかしな......

 

 

「俺は、男だぁぁあああ!!!」

 

 

この声は学校中に響いたらしい。

 

 

 

▼ ▼ ▼

 

 

 

「俺は、男だぁぁあああ!!!」

 

 

その叫び声で私は、目を覚ました。今やっていることは......なんだったけ?昨日も拓也のことを考えていてよく眠れなかったせいでまだ眠い。しかしその眠気は、一気に吹き飛ぶことになる。目の前にいるのだ、天童拓也が。

 

えっ!?なっ、なんで!?脳の理解が追いつかず混乱する。そして、同時に声をあげてしまった。

 

 

「拓也ぁぁあああ!!!」

 

「へっ!?あっ!こ、言音ぇぇえええ!!!」

 

 

消えたはずの幼なじみが突然現れたのだった..........

 

 


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