東方能開録(完結) 作:T-ruth
しばらく読み手に回ってました。遅れてすみませんでした」
第八十一話 今の力
「で、何かわかった?ゆかりん」
「ゆかりん言わないで。呪術の類だと思うけど......どんな効力かまでは......」
紫も分かんないじゃ完全に手ずまりだな。本当になんなんだろうな、コレ。俺は、右手首の痣を見る。この前の異変、黒煙異変の首謀者グレイ•スモークによってかけられた呪い。どんな呪いなのか......
「アンタの能力で解除出来ないの?」
「あっ、その手があったか」
「気づいていなかったのぜ!?」
いやー、自分の能力の事なのにすっかり忘れてたぜ。では、さっそく
「
しかし、何も起こらない。
「あれ?おかしいな......もう1回やるか。
しかし何も起こらない。
「何故だぁぁあああ!!」
「霊夢さん、どうしましょう」
「私には関係ないわ」
霊夢さん、あなた結構酷い人ですね。それにしても、能力が封印されたのかな......試してみるか。
「魔理沙」
「ん?なんだぜ?」
「弾幕ごっこしないか?」
▼ ▼ ▼
「それじゃ、行くぜ」
「おう」
能力は、何が使えるか何が使えないかを見るために魔理沙を実験相手にすることにした。魔理沙の方はやる気満々のようだ。ちょっと、怖い。
「それじゃ、行くぞ!
移動速度が上がる。どうやら
「どうした?ぶつぶつ呟いて、よそ見してたら怪我するぜ!魔符[スターダストレヴァリエ]!!」
「っつ!?
魔理沙がスペルを発動し、無数の星が降ってくる。
「お願いだから発動してくれ!
俺の必死の思いが通じたのか、元々使えたのか分からないが、無数の星は空中で停止した。
危なかったー、死ぬかと思ったわ。.....あっ、この星甘い。金平糖みたいだな.....
スペルの外まで避難し能力を解く。向こうで魔理沙が卑怯だーって叫んでるけど、気にしない気にしない。
さてと、やった感じでは上位技が使えなくなってるな。
上げていくなら、まず
「獣符[
足元の影が浮上がり右手に巻き付き、黒くゴツゴツし、赤い爪を持つ手に変化する。
(久しぶり、拓也お兄ちゃん)
「おっ、もしかして闇か?」
(そうだよ。も〜、酷いよ、私のこと忘れてたでしょ?)
「.....わ、忘れてないよ?」
(あ〜っ!今の間はなに?)
「気にするな」
(気にするよ!)
「そんな事より、力が抑えられたりして無いか?」
(そんな事って.....うん、特になんともないよ)
「そっか、わかった。闇ひと暴れするぞ」
(おー!!)
右手に力を込めて魔理沙に接近し拳を突き出す。しかし、するりとかわされ地面にぶつかる。地面に大きなクレーターを作り出す。
「なっ!?何なんだぜ、その力!?」
(「妖力」)
「妖力!?ちょっと、紫!あの神様なんで妖力まで持ってんのよ」
「そういえば持ってたわね。昔のこと過ぎて忘れてたわ」
「ハハハハ、お兄ちゃんどんどん人間離れしてるな......」
「これは、まずいな......いっきに決めるぜ!恋符[マスタースパーク]!!」
魔理沙がスペルを発動し、七色のレーザーが飛ぶ。
「陰符[シャドーブラスト]」
こちらも負けずとスペルを発動。黒い影がレーザーのように放出される。
そして、七色の光と黒い影衝突した...........
▼ ▼ ▼
「いててて!」
「あっ!、魔理沙さん動かないでください!」
「くっそ〜、行けると思ったんだけどな......」
「若いもんには、まだ負けん」
「アンタのお爺さんみたね」
今は、博麗神社で怪我の治療をしている。まぁ、結果だけ言えば俺の勝ちだ。結構ヒヤヒヤしたけどな......まぁ、そのおかげで能力の状況もだいぶ分かった。
取り敢えず、神力が全て抑えこまれてる。これによって神になってからできるようになった事が出来なくなっている。それに、前よりも霊力も低下しているところから『能力を操る程度の能力』の力が低下していた。特に問題なのは
「そう言えば、神力が無いならあんたは人ってこと?」
「えっ?え〜、どうなの紫」
「そうね、厳密にはちょっと違うけど、ほぼ人と言っていいと思うわ」
マジか〜、神から人へランクダウンか......
「ねぇ、師匠」
「ん?」
「元の世界に戻らない?」
「......へ?」
どうやら、まだ何かあるようだ..............
天童拓也の『能力を操る程度の能力』の現状況
•
基礎能力値の攻撃力、防御力、スピード、技術、を向上させる。
•
相手の能力を模倣することができる。使用するために、相手の能力をの名前と特性を知り、相手に3分以上触らなければならない。
効力は、3分間だけ
•
相手の能力を停止させることができる。相手の能力が分かっていない場合使用不可で、使用中に自分も能力が使えないくなる。
・
回復能力を一時的に上げることができる。体力を使うため疲れると、効力が落ちる。