東方能開録(完結) 作:T-ruth
「いくぜ!!
自身の出せるマックススピードで、グレイの後に一瞬で回り込み蹴りを繰り出す。
スピードに全くついてこれないグレイは、そのまま吹き飛ばされ人里の外の森まで吹き飛ばされていき木々を倒していった。
「くっ!一体なんなんですか、この力は!!」
「言っただろ?手加減なしだって。」
「なっ!?いつの間に!!」
「オラっ!」
光速で次々とダメージを入れていくが、途中で煙となり逃げられてしまう。
「お返しです!煙符[砲煙弾雨]!!」
煙から実体化し負けずとスペルを発動してくる。さっき発動した時よりも、1つ1つの弾が大きく数も多い。
これをよけるのは、骨が折れそうだ.....よけないけどね。
「
(
初めて使ったけど、いいなこれ。...ちょっと強すぎな気もするけど。
自分が放った弾丸が全て返ってきたことに、グレイは一瞬戸惑いを見せたがすぐに体を煙にして回避をした。
いい加減あの煙になるの鬱陶しいな。煙の成分から破壊してやろうかな。
「
また、変更をする。今度は(
「煙自体にダメージを与えらればいいと思ってやってみたが、どうやら成功のようだな。」
「くっ、くっそぉおおおお!!」
グレイは、狂ったように叫び分身を作り出す。その数、百人、千人......いや、もっと多い。
気づくと上を見ても下を見ても、右を見ても左を見てもグレイ•スモークだらけである。
気持ち悪い.....と言うかこの数を相手にするのはメンドクサイな。じゃあ、キャンセルさせましょう。
「
その一言の言葉と共に数千、数万人いたグレイの煙分身は一瞬で消えてしまった。
「んじゃぁ、ラストにしますか。それじゃあ..........歯ぁ食いしばれ!!」
「くっ、がぁぁあああ!!」
一瞬で移動しグレイの顔面に拳を叩き込む。特徴的な丸メガネは砕けちり、そのまま地面へ落下していった。
これで、おしまい。そう思った時だった。突如、グレイを殴った右手に黒い煙が立ち、その煙の中から黒い鎖が飛び出した。右手首に絡まるようにして黒い鎖が巻き付いたのち、黒い鎖型の痣を残して消えた。.....何なんだこれは?
「くっくっくっ.....あっはっはっはっはっは!!」
「テメェ!何しやがった!!」
「呪術[黒鎖封印]。これは、貴方を苦しめるでしょぉ。今回は引きますが、次こそ幻想郷を開放させてもらいます。では、ご機嫌よぉ。」
「待てぇ!!」
俺の静止を聞かずにグレイ•スモークは、煙となって消え失せた。
こうして、異変は俺の右手首に奇妙な痣を残して終了した。
拓也の右手首に現れた痣は一体なんなのか.......
あっ、次から章が変わります。