東方能開録(完結)   作:T-ruth

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お待たせしました。

文章の書き方が変わっております。今までの書いた物もこんな感じの書き方に治そうと思っています。書き直しても内容は変わらないので大丈夫です。


第七十七話 開放者

 

 

「どうも、初めまして博麗の巫女さん。」

 

 

目の前に現れた妖怪?は、白のシャツにジャケットを羽織りっており、まるで執事のような服装だ。

その妖怪は、特徴的な丸眼鏡を指で押し上げて薄気味悪く笑う。

 

 

「誰なんですか...貴方は?執事みたいな格好していますけど...」

 

「羊?」

 

「霊夢さん少し黙ってください。」

 

「私ですか?...そうですね。あえて言うなら、開放者でしょうか?」

 

「開放者?」

 

「そう開放者です。この幻想郷という檻から妖怪たちを解放するために立ち上がったものです。この幻想郷では、八雲紫の作ったキマリのせいで妖怪たちが人間を十分に摂取出来てません。だから私は、博麗の巫女を倒し結界を破るのです!」

 

「結界を.....」

 

 

そんな事をしたら、私がいた方の世界に妖怪が溢れて大惨殺が起こってしまう。

 

 

「そんなk「そんな事させるわけ無いでしょ?だいたい、私が死ぬわけないし。」」

 

 

今まで黙っていた(黙らされていた)霊夢さんが、さも当然かのように言い放った。

 

 

「開放者だとか、知らないけどね。博麗の巫女として、とっとと退治させてもらうわよ。さてと、私の休暇を奪った罪は重いわよ。」

 

「絶対、後半がメインですよね!?」

 

「ふふふふふ。では、こちらから行きますよ!」

 

 

執事服の妖怪は体を煙のようにし、霊夢さんはお払い棒を構える。そして二人は衝突した。

 

早く...早く帰って、お兄ちゃんや魔理沙さんに伝えなきゃ!

私は、神社へ向けて飛ぶ速度を上げた。

 

 

 

▼ ▼ ▼

 

 

 

くっ、厄介ね。目の前の妖怪を見ながらそう思う。

体を煙のようにしてくるせいで、物理攻撃が全然聞かないし、煙にして腕や足を伸ばしてくるから攻撃距離も変わってくる。

 

 

「ほらほら、どうしたんですか?博麗の巫女。私を退治するんじゃないんですか?」

 

「言われなくてもしてやるわよ!」

 

 

と言っても、お札や零弾は、全然当たらない。面倒くさいったらありゃしないわ。

 

 

「そろそろ決めますよ!」

 

「なっ!?」

 

 

煙男は、煙幕を張り視界を奪ってきた。

慌てて煙幕から出るが、そこを狙って攻撃され民家に突っ込む。

 

 

「がぁ!?」

 

 

この前の灰色男にやられた傷が開き、巻いてある包帯に血が滲む。

痛みを押さえつけて、その場を即座に移動する。

 

今、煙男からは、私の姿は捉えられていないはず。なら、そこから不意を突く。

 

民家の間を縫って移動し、煙男の背後を取る。

 

 

「もらったぁ!」

 

 

完全に不意を突いたため、煙になる暇はないはず。これで決まった。

しかし、攻撃を受けた煙男は、煙になって消えた。

 

 

「なっ!?」

 

「これぐらい読めますよ。」

 

「なんで...?」

 

「煙で分身を作っただけですよ。さて、本気を出していきますよ。」

 

 

煙男は、そう言うと煙で自分の分身を数十人も作り出した。

 

これは...マズイわね.....

 

絶体絶命と思ったとき、強烈な風と一筋の光が煙男の分身を一掃した。

 

 

「「待たせたな、霊夢」」

 

 

そこには、白黒の魔法使い、霧雨魔理沙と博麗神社の神、天童拓也がいた。

 

 

 

 

 


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