東方能開録(完結)   作:T-ruth

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時系列についてはそのうち紹介すると思います


第六十七話 開放の鍵

「幻想郷?」

 

そんな、地名の場所あったかな?

 

「ここは、日本なんですか?」

 

「一応日本よ、結界で外からは干渉出来ないけど」

 

結界.....アニメや漫画の中では見たことあるけど、実際にあるんだ

 

「幻想郷って、いったい何なんですか?」

 

「ここは、忘れられたものが来る楽園よ」

 

忘れられたものか..........

 

「ん?あれ、紫じゃない

何しに来たの?」

 

神社の中から、頭に大きな赤いリボンをつけた巫女服?の巫女さんが出てきた

 

「あら、丁度いい所に来たわね 霊夢」

 

巫女さんの名前は霊夢と言うそうだ

 

「どうせまた面倒なことを....あれ?誰、その子?」

 

「て、天童陽菜といいます」

 

「ふ〜ん、私は霊夢、博麗霊夢よ、この博麗神社の巫女をやってるわ」

 

やっぱり、巫女さんだった

 

「で、紫?なんでこの子を連れてきたの?」

 

「そうでした、早くお兄ちゃんに会わせて下さい」

 

「わかったわ、霊夢手伝ってくれる?」

 

「私の質問にまだ答えてないんだけど」

 

「そうだったわね、この神社の神様を封印から解くのよ」

 

「ふ〜ん、神をね..........えっ!?神?」

 

「さて、陽菜さん」

 

「はい」

 

「あなたにも手伝って貰いますからね」

 

「え?

手伝うって陽菜は何をすればいいんですか?」

 

「あぁ、まず能力を確認しないとね」

 

「能力?」

 

「そう、能力

私だと『境界を操る程度の能力』だし、そこの霊夢だと『空を飛ぶ程度の能力』を持ってるの

正確な能力名は分からないけど、能力を持っているはずよ」

 

「陽菜にそんな力が..........」

 

「じゃ、今日はもう遅いから、後は霊夢よろしく」

 

「はぁ?ちょっと、待ちなさい....って、逃げたか....」

 

紫さんは、隙間?を開いてその中に消えていってしまった

 

「はぁ〜、しょうがないわね

えっと、陽菜って言ったけ?」

 

「は、はい」

 

霊夢さんは面倒くさそうに頭を掻きながら話す

 

「取りあえず、うちに上がって」

 

神社の中に案内された

 

神社の中は、殺風景でほんとに必要なものしかないって感じだった

 

「紫のことだからどうせ明日来るでしょうから、今日は泊まっていきなさい」

 

「いいんですか」

 

「いいもなにも、野宿なんてしたら妖怪に食われるわよ」

 

「妖怪!?」

 

妖怪なんているんだ

 

「紫も妖怪よ」

 

「紫さんも!?」

 

驚きの連続である

 

「すみません」

 

「別に謝らなくてもいいわよ、人を妖怪から守るのも博麗の巫女の役目だから」

 

霊夢さんはぶっきらぼうに言った、根は優しそうだ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

夕御飯をご馳走になってから、霊夢さんに呼ばれて、居間に来ていた

 

「明日に備えて、能力の確認だけしておきましょ」

 

「はぁ.....」

 

やっぱり、まだ能力って言っても実感がない

 

「目をつぶって、心を落ち着かせて」

 

霊夢さんの言う通りにする

 

「箱をイメージして、形は何でもいいわ」

 

そんなテキトウなと、思いながらも宝箱をイメージする

 

「その箱をゆっくりと開けて」

 

宝箱は開き中から、文字が出てきた

 

「『開閉を操る程度の能力』?」

 

「おめでとう、それがあなたの能力よ」

 

これが、陽菜の能力......

 

開閉を操る程度の能力、いったいどんな能力なんだろう

 


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