東方能開録(完結)   作:T-ruth

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第六章完結です

では、どうぞ(∩´。•ω•)⊃


第六十五話 勝利のための犠牲

「やった.....のか?」

 

「あいつの妖力の封印は、成功したはずよ」

 

西行妖は、ピクリとも動かない

 

「ふぅ」

 

身体中の力が一気に抜ける

 

とてつもなく強い相手だった

 

紫、妖忌、光誰でも欠けていたら封印する事が出来なかっただろう

 

すべてが終わった

 

 

 

 

 

誰もがそう思ってた

 

 

 

 

 

 

しかし

 

「天童殿危ない!!」

 

「え?」

 

妖忌に押し飛ばされる

 

俺が立っていた場所には巨大な枝が通過して行き、妖忌が代わりに吹き飛ばされた

 

「なっ!?妖忌!!」

 

「ぐっ、平気です」

 

俺は、その攻撃の主を見る

 

「くっそ、どうなってやがる封印出来たんじゃないのかよ!?」

 

西行妖が動き出したのである

 

「紫!!」

 

「まさか.....妖力が大きすぎて封印しきれなかったの?」

 

封印の許容範囲を超えたってことか.....どんなパワーだよ..........

 

「紫はもう一回封印の準備、妖忌と光は俺と一緒に本体を攻撃だ」

 

「「「はい」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「くっそ!!さっきより枝の数が多い」

 

一つ一つに妖力がそこまで回ってないため強度が低いが数がとにかく多い

 

しかも、少しでも油断をするとさっきみたいな、大きな枝が飛んでくる

 

気を全く抜けない

 

「ぬぅ!!」

 

さっきの一撃のせいか妖忌の動きが遅い

 

妖忌のわきを通って紫の方に枝が伸びてゆく

 

狙いは、紫か

 

紫は、封印術式のほうで手がいっぱいだ枝を防げない

 

「くっそぉ、無駄に頭いいなこの桜の木は!!」

 

紫の方に来た枝をすべて切り落とす

 

「ありがとう」

 

「おう、それより早く封印術式を、とびっきり強力なやつをな」

 

この瞬間、西行妖から目を離したのが悪かった

 

横殴りの攻撃をモロにくらい宙に浮く

 

「ガァハ!?」

 

そして、今までで一番巨大な枝が向かってくる

 

くっそ、体が動かない

 

今度こそ、ダメかもしれないな..........

 

「マスタァァァアアアアアアア!!」

 

光が目の前に飛び込んできて枝を刀で受け止める

 

メシメシと音を立てて刀にヒビが入った

 

そして、刀が砕け散るとともに光は、そのまま弾かれ目の届かないところまで飛ばされた

 

「ヒカリィイイイイイイ!!」

 

「天童殿!!よそ見してる場合じゃありませんぞ」

 

西行妖は、こっちのことなんてお構いなしで攻撃を仕掛けてくる

 

「がぁ」

 

「妖忌!!」

 

遂に、妖忌まで吹き飛ばされてしまった

 

残るのは俺と紫だけ..........

 

勝てるのか?コイツに..........

 

いや違う

 

「勝てる勝てないかじゃない

俺は、コイツに勝たないといけないんだぁ!!」

 

村正をもう一度握り締め、呼吸を整える

 

「うぉおおおおおおお!!」

 

単騎で西行妖に突っ込む

 

俺を落とそうと枝が飛んでくる

 

「鈴!!俺に力を貸してくれぇ!!

鈴符[千本針]!!」

 

腕輪が今まで以上に輝きだし、俺の後ろには千本の長さ五メートルを越える巨体な針が現れ

 

枝を次々破壊していく

 

その間に俺は、西行妖の幹にしがみついた

 

たった一つだけ覚えた封印術

 

「自中封印」

 

自中封印、名前通り、自分の中に対象を封印する術である

 

この封印は対象の力が膨大すぎると中から崩壊し絶命してしまうと言うデメリットがある

 

「ぐっ、がぁぁぁああああああ!!」

 

「師匠!!」

 

「紫、コイツの力を俺の中に留めることで最大限まで落としてある

今のうちに俺ごと(・・・)封印しろ」

 

「え?師匠ごと?」

 

「あぁ、そうだ早くしてくれ!!」

 

「無理よ、そんな師匠事なんて.....」

 

「紫!!」

 

「分かってる、分かってるけど」

 

「紫はやk...がぁぁぁああああああ!!」

 

「師匠!!」

 

「急げぇ!!」

 

「でも..........」

 

「でもじゃねぇ!!

今しかチャンスはねぇんだよ、お前しかやれる奴はいないんだ!!

俺の最後のわがままだ、紫頼む」

 

「分かったわ、師匠..........八雲式封印術」

 

光りが俺と西行妖を包む

 

「ありがとう紫.....またな」

 

「えぇ、また会いましょ 師匠」

 

そして俺の意識は暗闇の中に落ちていった..........




第六章を完結させたのはいいが続きのストーリをなんも考えてない..........



(;´^ω^`).。oO(ヤバイヤバイヤバイマジヤバイドウシヨウ…)

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