東方能開録(完結)   作:T-ruth

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第六十四話 最凶の桜

 

 

「なぁ、幽々子起きてくれよ!!

冗談だよな?なぁ、なぁ!、なぁ!!」

 

いくら揺さぶっても幽々子は反応しない

 

西行妖は、嘲笑うかのように揺れている

 

その枝がゆっくりと幽々子の方へ伸びてくるが俺は、その枝を乱暴に引きちぎった

 

「テメェに、幽々子を吸収させてたまるかぁ!!」

 

神力を全開放して西行妖に向かう

 

妖力を纏った枝が俺をめがけて飛んでくるが無視して無理に突き進もうとするが、弾かれてしまう

 

何度も何度も向かうが結果は、同じだった

 

回復も後回しで突っ込み続けた

 

「止めて師匠!!あなたまで死んじゃう」

 

「止めんなぁ!!俺は、アイツをぶっ殺さねぇといけねぇんだぁ!!」

 

「いい加減にされたまえ!!天童殿!!」

 

いつも穏やかな、妖忌が声を荒らげた

 

「ただ闇雲に突っ込んでも勝てませんぞ

今は、アレを止めるのが優先です、違いますか」

 

「くっ.....わりぃ、頭に血が上ってたわ」

 

「分かってもらえればいいのです、三人であれを止めましょう」

 

「おう!!」「はい!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「うぉおおおおおおお!!」

 

「はぁあああああああ!!」

 

俺と妖忌で本体を攻撃、紫がサポートで戦う

 

躱しても躱しても、妖力を纏った枝が追尾してくる

 

「鬱陶しい!!影光[陰陽斬]!!」

 

月明光に光、村正に影を纏わせ放ち、枝を斬る

 

「よっしゃ!!」

 

しかし、斬った先から新たに枝が生えてきて、攻撃を再開してくる

 

オイオイ、再生ってありかよ!?

 

斬っては再生、斬っては再生、これじゃイタチごっこだ

 

いずれこっちの体力が切れるな

 

全体に目を通す

紫の方はまだ大丈夫そうだが、妖忌が危なそうだな

 

「光!!」

 

「はい!!」

 

月明光から、光に変化させる

 

「妖忌のフォローに回ってくれ」

 

「マスターは、大丈夫なのですか?」

 

「俺は大丈夫だ、早く行ってやれ」

 

「はい!!」

 

よし、これで妖忌方はひとまず安心だな

 

次は..........

 

「紫!!」

 

「何?師匠」

 

「あいつを倒しきるのは多分無理だ」

 

「えっ?じゃあ、どうやって」

 

「お前、あれを封印できるか?」

 

「封印!?」

 

「あぁ、倒せなくても押さえつけられないかって思ってな」

 

「出来なくは無いけど、封印するのには時間が.....」

 

「それは、こっちで稼ぐ

後は、頼んだ!!」

 

「分かったわ」

 

紫が準備が終わるまで手出しはさせねぇ

 

「妖忌!!光!!紫が封印術式を完成させるまで踏ん張ってくれ!!」

 

「「了解」」

 

「いくぞみんな!!影符[御影の刃]」

「光符[光明斬]」

「人鬼[未来永劫斬]」

 

黒い影の刃が、光りの無数の斬撃が、緑の巨大な斬撃が

 

西行妖を目掛けて放たれた

 

「みんな!!お待たせ!!」

 

紫の方も準備が終わったようだ

 

「八雲式封印術!!」

 

西行妖の周りに結界が出てその力を押さえ込んでいく

 

「はぁああああ!!」

 

「「「いっけぇええええ!!」」」

 

そして、その場一体が光に包まれた..........


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