東方能開録(完結)   作:T-ruth

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今年も後、少しだな....


第五十九話 御影闇

今のは..........

 

突如、頭の中に流れてきた、映像に俺は戸惑っていた

 

今の女の子はこの子?

 

目の前の妖怪の女の子に目を向ける

 

その顔は、とても寂しそうで、とても苦しそうだった

 

この子は、本当に悪い子なんだろうか?

 

助けを求めてるのでわないだろうか?

 

俺は、どうするべきか?

 

俺は、どうしたいのか?

 

そして俺は、刀を捨てその女の子を抱きしめた

 

「グォ!?」

 

その女の子も驚いたような声を出す

 

「大丈夫、大丈夫だから

寂しかったんだな、苦しかったんだな、怖かったんだな

大丈夫だから、俺がそばにいるから、俺はいなくなったりしないから、そんな悲しそうな顔するなよ....」

 

語りかけるように、一言一言噛み締めるように言った

 

「ガァ..........」

 

女の子が泣いていた

 

「タスケテ?」

 

「あぁ、俺がお前を救ってやる、お前を絶望のドン底から引き上げてやるよ」

 

「アリガトウ」

 

瞬間、黒い空間に光が差し白い空間へと姿を変えた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ねぇ、起きてー」

 

ん? 誰か呼んでる?

 

「あ!!やっと、起きた」

 

あれ?この子はさっきの子?

 

でも、小さくなってる?

 

「君は、さっきの子だよね?」

 

「そうだよ、私は御影闇(みかげやみ)だよ!!拓也おにぃーちゃん♪」

 

「おにぃちゃん..........」

 

さっきからは想像ができないような笑顔だった

 

縮んだ身長、ブカブカの黒い着物をきた少女、いや、幼女?

 

「なぁ、御影「闇でいいよ」....御「闇」..m「闇!!」....闇」

 

「なぁに?」

 

この子意外と傲慢

 

「闇は俺のどんな存在なんだ?やっぱり半身みたいな感じか?」

 

「違うよ、私はおにぃちゃんの一部だよ」

 

「半身とは何が違うんだ?」

 

「私は、おにぃちゃんて、くくりの中の一部なだけで、そんなに存在は、大きくないの

だから、おにぃちゃんは普通に昔は人間だったんだよ」

 

「そうなんだ?」

 

あんまりわからん

 

「むーわかってないな....まぁ、いいか

時間がないから必要なことだけ教えておくね

私の能力は『影を操る程度の能力』だよ」

 

「影?」

 

「そう、影の形状を変化させたり色々できるよ」

 

「へ~....ん?闇、体が透けてきてるぞ!?」

 

「そろそろ時間だね、意識が戻ろうとしてるんだよ」

 

「闇が消えるわけじゃないんだな....よかった」

 

「私は、いつでもおにぃちゃんの中にいるからね

また会おうね、バイバイおにぃーちゃん」

 

目の前が真っ暗になった

 

あれ?目が開ける

 

「マスター!!」

 

「光?」

 

「やっと戻ってきたか」

 

「天魔!!」

 

そうか俺戻ってきたんだな..........

 

「「「「「「「おかえり」」」」」」」

 

「ただいま」

 

 

 

 

 

 

 




名前:御影 闇(みかげ やみ)
種族:妖怪
性格:女
能力:影を操る程度の能力
容姿:腰の辺りまで黒髪が伸びている
頭に犬耳
腰にボサボサの尻尾
真っ赤な目
身長120cmぐらい
服装:彼岸花が書いたブカブカの黒色の着物
真紅色の帯

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