東方能開録(完結) 作:T-ruth
「永琳!!」
「うわぁ!!何処から入ってきているの!?」
「え?窓だけども?」
だって、ドアから入れないもん。ボクワルクナイ。
「窓って.....まぁいいわ。それでどんな要件?」
「いやー実は、俺合格しまして、今まで永琳に迷惑かけたし、なんか手伝うこと無いかなーと思いまして。」
「あら、迷惑かけている自覚あったの?」
「ソコまで考えられない人と思ってたの!?」
「ええ。」
「即答!?」
マジか.....アレ?目から汗が出てきた。おかしいな。
「そうねぇ、手伝う事ね.....薬のじっ「却下!!」まだ言いきってないのだけど。」
「今、薬の実験台って言おうとしたよね!?嫌だよ死にたくないよ!!」
「チィ。」
「舌打ちした!?」
「じゃあ、薬草採りに付き合ってくれるかしら?」
「それなら、オッケーだ!!」
こうして、二人で森へ移動した。
▼ ▼ ▼
「じゃあ、そっちの方よろしくね。」
「おう!!」
さあーて、始めますか。
このキノコ食えるのかな?
確か名前は.....ベ、ベニ、ベニテングダケだっけ
見た目スパーキノコだしな、マリ○もデカくなってたし食べたらデカくなるかも。
「きゃあああああ!!」
....今のは永琳?
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油断したわね.....妖怪しかも鬼に合うなんて。
「ミーツケター。」
「チィ。」
声の方へすかさず護身用の矢を放つが、いとも簡単にあっさりと弾かれてしまう。
「おら!」
「きゃ!」
腹を蹴飛ばされるが、転がりながら距離を取り矢を放つが鬼の出した液体で矢は、朽ちてしまった。
そして、鬼は次々と液体を放ってきた、それを転がり回避する。
液体は地面に生えている草を腐らせていった。
私は、矢を放とうと弓を構えるが鬼に弓を折られてしまう。
ここまでなの? 拓也、いつも無駄な時に来てないで、こんな時こそ来なさいよ!!
思っている間にも鬼は、少しづつ近付いて来る。1歩1歩着実に.....
そして鬼の手が掛かろうとした時。
「えいりぃぃぃぃいんんん!!」
▼ ▼ ▼
「永琳!!大丈夫か!?」
「たっく、遅いわよ.....」
掻き消えそうな声で返してくる。
「よくも、永琳を!!」
膨れ上がる怒りを抑えつつ、目の前の相手を睨む。
「よくも、よくもよくもよくもよくもよくもよくも!!」
「た、拓也?」
「永琳ちょっと待ってて、すぐに終わらすから。」
そう言い永琳をその場にとどまらせた。
「いやー、食べる奴が増えてほんと嬉しいよ。」
鬼は、負ける気がないのかニヤニヤしている。
「まぁ、応名乗っておこう、俺様は
しかも能力持ちでな『劣化させる程度の能力』っていうだ。」
劣鬼はそう言いつつ液体をこちらに向けて放ってきた。とっさに能力を発動させる。
「
拓也は音無鈴の能力『金属を操る程度の能力』を使用して液体を防ぐ、が液体が触れたところが赤黒くなりボロボロに崩れてしまった。
「ひャひャひャ」
劣鬼は次々と液体を飛ばして来る。ガードを諦め回避に専念することにした。
「
速度アップをし回避し音無鈴の能力で剣を作り斬りかかるが、劣鬼は液体を自分の前に持ってくる。すると、剣が液体を通過するときに、また赤黒くなりボロボロに崩れてしまった。
「オラオラオラオラ」
劣鬼は攻撃を回避しながら拓也は、ブツブツ呟いていた。
「劣化させる程度の能力.....植物.....腐食..........金属...赤黒い.....崩れる...............そうか。」
なにか閃いた拓也は、また剣を作り劣鬼に向かった。
「さっきので無駄だと分かんねぇかなぁ?」
劣鬼は、自分の周りに液体を発生させる。そして、剣が液体を斬り裂きボロボロに..........
ならず、劣鬼を斬り裂いた。
「がぁ!?」
「よし!やっぱりか。」
「何故だ!!何故、俺様の能力が効かない!!」
「お答えしよう、お前の能力『劣化させる程度の能力』だったけ?お前の能力は草など植物は腐らせていたが、金属は、腐るはずがない 、じゃなぜボロボロになったか.....状況から考えてそれは"サビ"だ。だから俺はサビにくい
「そんな事.....」
「まぁいいや。お前には、永琳の痛みをしっかり教え込まないといけないからな。」
「やめろ!くるな!!」
「
拓也は
「がぁ!!」
劣鬼は弧を描きながら飛んでいき見えなくなった。
「いっちょあがり!!」
終わったそう思った矢先に拍手をしながら他の鬼が出て来た。
「劣鬼を倒すとは、なかなかやりますね。」
「褒めても何も出ねぇぞ。」
「手合わせ願いたい。」
そう言いながら鬼は走り出し近づいてきた。もうすでにやる気満々だそうだ。
「我が名は
「わざわざ自己紹介ありがとう。
重鬼の突きをギリギリでかわす。
「うぉ!?はや!!」
「ふむ。今のを躱すか...なら。」
重鬼は片手を前に出し上から下へ振った。
「なっ!?おもっ!!」
急に拓也の周りに重さが加わりクレーターができた。
「ふん!!」
「がぁは!!」
謎の重さによって動けなくなっているとこに重鬼の突きが拓也の腹刺さる。そのまま吹き飛ばされ3度地面を跳ねて木にぶつかる。
「重力[
「グァハ!!」
口から血を吐きながらフラフラと立ち上がる。意識が朦朧としてる.....やばいな、なんか手を考えないと。
何かいい方法は.....そうだ!!
「ほう、まだ立つか。だが次で終わらせる!」
重鬼は一気に距離を詰め拳を放つ。俺は宙を舞い永琳の近くまで飛ばされた。
「拓也!?」
永琳が心配そうに声を上げて近づいてくる。痛いけど、作戦は成功だ。
「ギャアァァァァァァアアアア!!!!!」
殴った方の重鬼が悲鳴をあげる。みると、重鬼の右腕がドロドロになっていた。
「
「貴様!!」
重鬼は、さっきまでの冷静さを失い拓也に突っ込んで行った。
「
能力を停止させると重鬼の速度が一気に落ちた。
「やっぱりお前は重力操作をしてたんだな。能力はそのまんま『重力を操る程度の能力』だろ?重力を軽くして自分の速度を上げてたんだな。」
拓也は遅くなった重鬼の前に立ち金属バットで殴りつけた。
「グゥ!?」
「お返しだぁ!!
重力のかかった拳を放ち重鬼に直撃させる。重鬼は、そのまま吹き飛ばされ倒れた。
「よしゃぁぁぁあああ!!あ、ヤバ.....」
目の前が歪み拓也は倒れた。
この後、永琳さんに家まで運ばれました。
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