東方能開録(完結)   作:T-ruth

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ちょっと長めです

遅れてすみません

では、どうぞ


第十六話 絶望

「そう言えば鈴、お前そのくノ一服着たんだな」

 

「な、べ、別にいいでしょ!!前の服より動きやすいし軽装に見えて結構、防御力高いし」

 

へーそうなんだー

 

「それに、拓也がイイっていたから」ボソ

 

「え?なんて言った」

 

「なんでもない!!」

 

あ、怒ちゃった.....顔真っ赤にしてるし相当怒ったのかな?で、なんて言ったんだろう?

 

おい要、笑うな

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はぁー まだつかねぇーの?」

 

「まだ出発して、30分も経ってないのよ?」

 

「あれー?おかしいなー?俺的には、3時間ぐらい歩いたと思ったんだけど」

 

「あんたの体内時計狂ってんじゃないの?」

 

「鈴、腹えぐって直してやったら」

 

「そうね、じゃあ早速」

 

「早速、じゃねえよ!! その工具しまえ!! 要も物騒なこと提案してんじゃねぇ!!」

 

「なら、文句言わずちゃっちゃと歩く!!」

 

「.....はーい」

 

あー休みたい..........

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「では、7班の皆さんここから別行動ですね」

 

5班の人はもう一ヶ所の出現ポイントに向かうためここから別行動になる

 

「おう、気をつけてな」

 

「そっちもな」

 

そう言って5班の人たちと別れた..........

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

歩いて、歩いて、歩きまくって、やっとのことで目的地周辺までついた

 

途中鈴に殺されかけた.....なんで俺敵じゃなくて味方に殺されかけてんの?

 

「じゃあ休憩しましょうか、万全の状態で戦いたいですもんね」

 

「賛成ー恵さんの意見に賛成ー 休も休も休もう」

 

てか、もう動けん

 

「拓也五月蝿い、そうね少し休みましょうか」

 

ヤッターーーーー

 

「じゃあ私が能力で癒しますね」

 

あー癒されるーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あれからなんやかんやあって.....

 

今、敵っぽいのを見つけました

 

「敵は2、4、6、8....かなりいるわねぇ....」

 

ぱっと見30匹位いるな..........

 

「で、どれが強敵だ?」

 

「わからん」

 

「だろうな..........」

 

 

 

「で、どうする?拓也、鈴」

 

「「いつも通りぶっ飛ばす!!」」

 

「さいですか..........もしもの時はどうする?」

 

「もしもの時?」

 

「敵がめっちゃ強かったら?」

 

「大丈夫だって、なんたって俺がいるんだぜ!!」

 

「まぁ、そうだな」

 

「それじゃあ、二人とも行くわよ」

 

「「おう!!」」

 

それじゃあ、気合い入れて行くか

 

「行くわよ、3・2・1 Go」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「よっと」

 

剣で次々と妖怪を切りつけていく

 

「ギァ」

 

後ろから妖怪が飛びかかる

 

「しまっ」

 

反応が遅れて対応が間に合わない

 

「あぶねぇ」

 

要が、俺に飛びかかる妖怪を吹き飛ばした

 

「サンキュー、要」

 

いまのは、危なかったわ..........

 

あ、囲まれた

 

降り注ぐ刃(レイン・ナイフ)

 

「ギァァァァァアアア」

 

この技は..........

 

「二人とと何やってんの?」

 

「「鈴!!」」

 

「二人ともガンガン行くよ!!」

 

「「おう」」

 

よーし行くぞ.....そう考えるていると要が吹き飛ばされた

 

「な、要!!」

 

「ツッ 痛てぇ」

 

「大丈夫なの」

 

「あぁ、なんとか.....」

 

なんなんだ、強敵か

 

前を見ると狼のような妖怪がいた

 

「恵さん!!要の傷を」

 

「あ、はい!!」

 

要は、これでいいとして

 

これ、相手ヤバイかもしんないな..........

 

本能的にヤバイって感じる

 

まぁ、でも俺ならやれる

 

基礎能力(パラメータ)アップ((パワー))((アタック))((スピード))」

 

一気に畳み掛ける

 

「"行動"を不可能にする」

 

「な!?」

 

体が動かない!?

 

それと同時に妖怪が拳を振るうのが見える

 

回避しないとマズイ!!

 

「"回避"を不可能にする」

 

体をひねって回避を試みようとしたが拳が腹に吸い込まれるようにささる

 

「グァ」

 

地面を転がり数メートル転がって止まる

 

痛ってぇーーーモロに喰らちぃまった

 

やべー近づいてきてるよ

 

「拓也!!」

 

鈴が、俺と妖怪の間に入り込み剣を振るが当たらず空を切る

 

「恵!! 拓也をお願い!!要は援護をよろしく」

 

「お、おう」

 

要と鈴が妖怪に飛び掛るが一瞬にして消える

 

「消えた!?」

 

「どこ行った!?」

 

俺も辺りを見渡すが見つからない

 

逃げたのか?

 

「ふむ、こやつが回復をさせているのか」

 

「「「「!?」」」」

 

いつのまにか俺と恵さんの後ろに立っていた

 

恵さんが標的か!!

 

「恵さん逃げろ!!」

 

「遅い」

 

その妖怪は、恵さんの体を蹴飛ばした

 

「....!?」

 

恵さんは吹き飛び地面に叩きつけられ動かなくなった

 

「テメェ、よくも恵さんを!!」

 

「よせ要!!むやみに突っ込むな!!」

 

俺の制止を聞かず要は拳を振るう......が

 

「"攻撃"を不可能にする」

 

拳は、直前で止まってしまう

 

「な!?」

 

「遅い」

 

回し蹴りをし要を蹴飛ばす

 

「グァ」

 

「要!!」

 

くっそ、なんなんだあいつは!!

能力か?

 

不可能にする?..........不可能にする程度の能力か?..........

 

なら

 

能力停止(アビリティストップ)!!」

 

これで、アイツは能力を使えないはず

 

一気に畳み掛ける!!

 

「ウォォォォオオオ!!」

 

剣を持ち斬りかかるが

 

クソ、当たんねぇ!!動きが早すぎる!!

 

剣を振り続けていると死角から鈴が飛び込み剣を振る

 

よし、当たる!!

 

そう思った、だが

 

 

 

「"攻撃"を不可能にする」

 

「な!?」

 

攻撃が止まった鈴の手を掴み、俺に投げつける

 

「キャア」

 

「ウォ」

 

二人とも地べたに倒れる

 

 

くっそ、なんで俺の能力が効かない?

 

俺とは、次元が違うってのか?

 

ヤバイな、本格的に

 

要と恵さんは、意識失っているし、鈴と俺は、ボロボロだ

 

一歩一歩妖怪が近づいてくる

 

力を込めだした途端、紫の球体が現れる

 

「付与、"生命活動"を不可能にする」

 

はぁ?今なんて言ったあいつ生命活動ふざけんな!!

あれに当たったらお陀仏かよ

 

逃げないと

 

「"回避"を不可能にする」

 

くっそ!! 動けねぇ

 

動け動け動け動け動け動け動け動け動け動け動け動け動け動け動け動け動け動け動け動け動け動け動け動け動け動けよ

 

「さらばだ人間」

 

紫の球体が近づいてくる

 

くっそ、ここまでか

 

 

紫の球体がすぐそばまで来たとき

 

何かが前に立ちはだかった

 

「鈴!?」

 

鈴は紫の球体に当たりその場に倒れる

 

「おい、鈴!?」

 

「た、くや.....無事?」

 

「何やってんだよ?なんで庇ったんだよ!?」

 

「わ、か、らない.....無意識に、足が、かってに、うごいて、た..........」

 

途切れ途切れで喋る鈴

 

手を俺の頬の頬へ伸ばす

 

「拓也、わ、私、貴方となら..........

 

鈴の手は頬に届く前に地面に落ちた

 

「りーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん!!」

 

 

この時俺の中の何かが目覚めた

 

 


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