東方能開録(完結)   作:T-ruth

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第十四話 初めての気持ち

最近何かがおかしい

 

 

 

朝、いい匂いで目が覚める

 

キッチンに行くとエプロン姿の拓也が朝食を作っていた

 

「お、起きたか おはよう」

 

「っつ」

 

顔が熱くなるのを感じ、目を逸らす

 

「どうした? 顔赤いぞ熱でもあんじゃないか?」

 

ピタ デコアワセ

 

「〜!?〜!!」

 

「熱っう!! 大丈夫か? 病院にいくか? 永琳のとこ行くか?」

 

「いいから早く離れろ」

 

「ゴフゥ」

 

やっぱり 何かがおかしい

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「なんですか?相談って」

 

恵とベンチに座る

 

「いや、大したことないんだけど.....

実は最近体の調子がおかしいの

ある条件下でのみ体に変調が変化するという今までにないものなの」

 

「どんな時にですか?」

 

「それが.....ある人の前では胸が苦しくなって顔が熱くなって、その人の前では会話もまともにできなくなって..........」

 

「それって..........

大きな病気とかじゃないよね?病院とか行った方が良いんじゃないでしょうか?」

 

「うーん.....私の感覚としてはそういう物には思えないんだけど.....」

 

んー収穫なしか他の人にも聞いてみようかな

 

 

 

質問相手:要

 

「いやーそれは.....と言うかそれ拓也のこと?」

 

「うぉ なんで!!」

 

こいつテレパシーか

「プッ!クククッ!アハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ」

 

「笑うな なんなんだこれは 答えろ 聞いてんの?」

 

剣を突きつけても笑いやまない

 

なんなんだ全く

 

 

 

 

他のチームの人

 

「それって」「ねぇー」

 

 

 

緑教官

 

「青春しているなー」

 

 

 

一体何なんだろう..........

 

ん?あれは..........

 

見ると第5班の絵里さんと子穂さんがいた

 

あの二人なら..........

 

 

 

 

 

 

 

 

「「え?」」

 

「それって・・」

 

「ねぇ・・・」

 

「心あたりがあるんですか?」

 

知りたいこのモヤモヤ

 

「え.....えーと、それは多分.....

鈴ちゃんは”恋”をしてるんじゃないのかしら」

 

え? 鯉? こい? コイ? 恋!?

 

「そそそそんなことあるわけないじゃないですか」

 

「えーほんと?じゃあその人のこと思い浮かべて」

 

.......シュー ポン

 

「やっぱり」

 

「違いますって!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

疲れた..........

 

あの後二人にあることないこと聞かれた

 

 

「あ、鈴さん」

 

恵!

 

 

 

 

 

 

「で、どうでした?」

 

「うーん、恋って言われた」

 

「恋!? え!? 恋!?」

 

顔を真っ赤にして恵は言う

 

なんで、あんたが赤くなってんの?

 

「そうですか、恋ですか」

 

「もーそんなんじゃないって」

 

「でもその人の前だとドキドキして喋れなくなってしまうのでしょう それってやっぱり恋じゃないでしょうか?」

 

「も〜違うってばー」

 

 

「では、もう一回その症状聞かせてください」

 

「えーと。まずその特定の人の前では動悸が..........」

 

 

 

 

 

 

「ふーん それって 恋 じゃねぇー?」

 

ちょうど拓也が通りかかる

 

「違うわーー!!」

 

ナイフを投げつける

 

「ちょ あぶな うぉ ギァァァァァアアア」

 

 

 

今日は、疲れた


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