GATE SF自衛軍彼の地にて斯く戦えり   作:炎海

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あぁ~、プログラミング楽しいんじゃぁ~。

とりあえずコンパスから官能小説の発想を得た先輩は、もう変態とかそう言うレベルじゃない偉大さを持ってると思います。どんな頭してたらコンパスから百合の発想が出てくるのか聞きたい。

小説の英訳はGoogle 先生任せなのンヒィ!!!!英訳ミスあったらすみません。


接触編 (下)
第十一話 その思いは交わらず―It's just like grade separation.


「では、こちらからの要求は以上です」

 

 イタリカ、フォルマル邸。そこで初めて、日本と特地の非公式ながら、条約の取り決めが行われていた。

 特地側はピニャ、ハミルトンが並び、日本側は健軍と静井が要求を行う。

 

「イタリカとの通商交易の権利と、捕虜の何人かの引き渡し。それと使節の往来の保証ですか……」

「こちらで指定した盗賊以外に関しては、イタリカ側で好きにしていただいて構いません」

 

 特地側と日本側、その間に立つのはレレイとヒチコマ、そして伊丹である。基本はレレイとヒチコマが通訳を行い、伊丹がヒチコマの翻訳が間違っていないかを確認する。通訳速度であればAIのヒチコマの方が速いのである。

 基本はハミルトンと静井が取り決め、それをピニャと健軍が確かめていく形である。

 

「では、今回の要求はそれだけと?」

「ええ、我々は直ぐに部隊を引き上げます。こちらの彼らも、取り引きが済めば直ぐに退去いたします」

 

 信じられないような目で見るピニャとハミルトンに、静井は当然とばかりに返す。補給なく戦い続けられる訳では無い彼らとしては、当然の選択である。しかし、ピニャやハミルトンからしてみれば、報酬の類いを求めない彼らは、むしろ異様に写ったのである。

 

「異様な者達でしたね」

 

 書類等を交わして会談が終わり、彼らが出ていった後にハミルトンはそう言った。

 

「ああ、勝者の権利を当然の様に放棄する。身構えていたこちらが拍子抜けするほどにな」

 

 ピニャは彼らが、門の向こうから来た軍、或いはそれに近い何かと思っていた。だからこそ、今回の件で何を要求されるかと覚悟していたのだ。あの圧倒的な暴力を見せつけられた後である、相応の覚悟はしていたのだ。だが、向こうはあっさりと引いていった。ピニャは最悪、このイタリカを奪われること、或いは敵に帝国を売れと強要されることも想定していたが、何事もなく条約と捕虜を数人要求したのみで彼らは帰っていった。

 

「報酬の要求もなく、ただ盗賊から助けただけと言って帰っていく。そんな者達があるのでしょうか……?」

「わからん。奴らのことは分からないことが多すぎる。力も、存在も、余りに違いすぎるのだ」

 

 まずピニャは彼らの格好から、せめて一体どういう文化を持つのか考えようとした。が、通訳の兵も指揮官も似たような格好だが、鎧の類いは持たず、武器と解るのは腰のナイフ位である。だが、丸腰という訳では無い。腰には外で他の兵が使っていたような、黒い折れ曲がった筒のようなものを下げていた。おまけに彼らの兵は、その体格から想像も出来ぬほどの膂力を持つ。大の大人が何人もかけて運ぶような瓦礫を、彼らは一人で持ち上げていたのである。それも一人や二人ではなく、大勢がである。この事から、ピニャはこの二人もそれに比肩する強さを持つと考え、もしもの時は人質にするという選択肢を諦めていた。

 もう一人、指揮官の男に付き添ってやって来た女性だが、その姿もまた、ピニャの予想を遥かに上へいく格好であった。身体のラインがもろに浮き出る、非常に過激なものであったのだ。男二人はまだ布の類いかと推測出来たが、この女の着るのもは何で出来ているのか予想すらつかなかったのである。ピニャは初めてあったとき、裸なのではと疑ったほどだ。当初はこの女のことは、その過激な服装からピニャは、奴隷の類いではないかと考えていた。だが、その振る舞いや指示を出す姿、その命令に兵士が不満一つ漏らさないことから、彼女もまた指揮官、或いは副官の類いではないかとピニャは考えを改めた。なにより、彼女の堂々とする振る舞いが、ピニャの目には貫禄あるものに写ったのである。

 

「何もかもが違いすぎる。敵が何者か、何が目的なのかすらも皆目検討がつかない。帝都に進軍してくるかどうかさえ、もはや判断しかねるのだ」

 

 なまじ他の属国を知り、見識は決して少なくはないからこそ、今見る光景に理解ができないのだ。

 

「ピニャ殿下、ひとまずはこの成果に、何事もなく奴等が去っていったことに感謝しましょう」

 

 一度に余りにも起こったことが多すぎた。ハミルトンから見ても、今のピニャがおかれた状況は余りにも負担が大きいとわかる。なにしろ今の今まで叩き潰すべきと考えていた連中が、自分達などとるに足らぬとばかりの軍勢だったのだ。自分達の既存常識が、たった一夜で何もかもが覆されたのである。おまけにイタリカの現状と来た。こんなもの並みの人間ならば投げ出してもおかしくない。今ピニャが投げ出さないでいるのは、皇族としての責任感と、生来の苛烈さから来る強さ故だろう。

 ハミルトンとしては、せめて少しでもピニャに休んでもらいたいが、今はそれも叶わぬ状況である。

 ハミルトンが、せめて紅茶でもと思いそばを離れようとすると、ピニャが空へ投げるようにポツリと呟いた。

 

「………本当に、我々は一体、『なに』に出会ってしまったのか」

「殿下……………」

 

 ハミルトンはその姿に、慰めも気付けの言葉も発することができなかった。

 紅茶を入れようと廊下をとぼとぼと歩く。窓の外の明るくなる空とは裏腹に、ハミルトンの顔もまた、敗残の兵のように暗いものであった。 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「では、我々は先に基地へ戻っている」

「伊丹、あとは任せたぞ!」

 

 城門の前、そう言い残して二人の指揮官は伊丹に一時の別れを告げる。

 

「はっ、静井一佐、健軍一佐、お疲れ様です。……ああ、これはレレイの話なのですが、商人によると、最近各地に古代龍が出没しているとのことです。お気をつけください」

 

 帰り際、伊丹は二人の上官にそのことを伝える。レレイの翻訳によると、最近特地では様々な場所で古代龍が目撃されていると商人は言っていた。用心するに越したことはない。

 

「ああ、用心して帰るとしよう。なに、相手はあの炎龍だろう?負けることはないさ」

 

 そう言って、静井は自分の月夜見に、健軍はヘリへ乗り込んでいった。

 草原を去っていく第四、第六戦闘団の面々を見送ると、伊丹も撤収作業を再開することにした。

 

「ようやく帰れますね」

「そうだな………。ふぁぁぁ!はやくベットに潜り込みてぇ」

「気を抜かんでくださいよ。遠足は帰るまでが遠足ですから」

 

 そんな談笑をしつつ、ドローンや各武器を車両へ積んでいく。レレイ達が戻ってきたとき、直ぐにでも出発出来るようにしておくのだ。

 

「クリボー、ブレードの方は?」

「あ、バッテリー交換して刃のメンテも終わりました。鞘見つけたのでそっち持ってきます」

「おっけ、了解。あ、それと後でおやっさんのとこ行けよ。昨日の件でお小言な」

「うぐぅ!!……すみません」

 

 自分でもヤバイという自覚はあったのか、栗林は申し訳なさそうに肩を竦める。

 

「あれだけ単独行動は控えろって言ってたのに、まったく。ロウリィが心配だったのはわかるが、単独行動は各個撃破の元だぞ。後で富田に謝っとけよ」

 

 別に伊丹は長くネチネチ言うタイプでもないので、この程度で済ませておく。どうせ後で別の人物から雷が落ちるのだから。

 程無くしてレレイ達が車両へ戻ってきた。どうやら取り引きは成立したらしい。

 

「合計にしてデナリ銀貨四千枚、割り引いても充分すぎる金額だった」

「割り引いた?」

 

 その問いに、レレイはコクりと頷く。

 

「今のイタリカは大金を支払える余裕がない、それは商人達も同様。だから一千ほどを値引き、その代わりに情報を集めてもらえるよう頼んだ」

 

 成る程、情報とは財産である。物品ではないものの、価値ある情報には相応の値段がつくのである。現代においてはその手に入れやすさから軽視されがちではあるが、情報にはそういった値段や取り引きに用いられる貴重なものもあるのだ。

 

「そうか、確かに商人なら各地の情報を集めやすいしな」

 

 レレイ達も、各地の取引の相場が知りたいのだ。彼女はあくまで魔導師であり、商いに詳しいわけではない。それ故に、これからもこういうものを売って生活するには、元となる情報が必要であった。

 

「よし、なら商談も終わったことだし、そろそろイタリカを出よう。全員やり残した事はないな?」

 

 全員の頷きを確認すると、伊丹は乗車の指示を出す。桑原が指示をだし、発車準備に入っていく。

 

「そうだ隊長、さっき見たんですよ、けも耳っ子!!」

「マジかよ!」

「ええ!猫耳の眼鏡っ子ですよ!!超ドストライクでしたよ!!」

 

 車両を出すと、倉田はそんな話をして来る。他の隊員達も、笹川のとった写真なんかを見て喜んでいた。

 

「お近づきになりたかったんですけどねぇ。ああ~、話したかったなぁ」

「落ち着けよ、また会えるって」

「そうですよね!ようし、次は声かけるぞ!!」

 

 そんな話をしながら、彼らを乗せた車列は、朝日に照らされながらアルヌスへと走っていった。

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 青い空の下を進むこと少し、三人娘は昨夜の戦いで疲れたのか、寄り添って眠り込んでいた。

 隊員達も警戒こそ怠ってはいないが、それでも少しばかり弛んだ空気を出していた。

 

「あー、寝みい。このまま寝ちまいたいな」

「良いですよ。寝たら鼻にタバスコねじ込みますけど」

「おっし、痛覚切れば問題ないな」

 

 特にやることもなくなり、会話もだんだんなげやりになってきていた。窓の外から見える風景は綺麗だが、ずっと見ていればさすがに飽きる。

 何が面白いのか、倉田と伊丹がそれぞれイタリカ土産のタバスコもどきを片手に持ったところで、窓の外に見えるものに気が付いた。

 

「あれ、なんすかね?」

「移動する煙……?なんだか嫌な予感するんだけど……」

 

 窓の外、正確には伊丹達と反対の進行方向に、猛烈な勢いで迫る土煙が見えたのだ。

 

「俺、あんな漫画みたいな土煙始めてみましたよ」

「にしても特地であれくらいの速さってなると………おお!」

 

 倉田が呆れた様に肩を竦める。義眼の倍率を上げて確認した伊丹は、向かってくるものの正体を知って歓声をあげた。

 

「金髪縦ロールに男装の麗人、それに女騎士だ!!」

「マジっすか!?……おお、あれは……」

「薔薇だな!!」

「薔薇ですね!!」

 

 テンションを上げる伊丹達の視線の先には、鎧を煌めかせた騎士達の姿があった。そして種類は違えど、そのすべてが女性で構成されていたのである。

 

「……って、歓声あげてるけど、あれピニャさんの言ってた騎士団だよな」

「ですね。あの様子だと条約のことは知らないでしょうし、つまり自分達は彼女達にとっては敵兵、かち合うと面倒じゃないですか?」

 

 先程のふざけたようなリアクションから一転、頭を仕事に切り替える。

 

「不味いな、このままだと真正面からぶつかるぞ」

「転進も難しいですしね」

 

 距離はすぐそこ、彼女等が来るのは自分達の進行方向である。

 

「仕方ない。……全車通達、進路上に帝国側と思われる集団を確認。相手はピニャ皇女の騎士団の可能性あり、不用意な発砲は控えろ」

《了解!》

 

 騎士団が道を塞ぐように馬を止め、伊丹達第三偵察隊も車を止める。

 

「お前達、何者だ!?どういった理由でイタリカから来た?」

 

 戦闘の金髪縦ロールの騎士が、車を止めた富田に詰め寄る。

 

「我々、帰る、イタリカ、でた」

 

 詰め寄られた富田が、片言に身ぶりを交えてコミュニケーションをとろうとがんばる。が、かえって怪しさが倍増するだけであった。

 

「富田サーン!通訳代わります-」

 

 それに見かねたヒチコマが助けようとするが、その巨体ではかえって不信感を助長するだけである。事実、いきなり迫ってきたそのデカさに、女性騎士達が驚いて剣を突きつける。

 

「こいつは不味いな……」

 

 誤解に誤解が積み重なり、騎士団の雰囲気はどんどん険悪になっていく。そして極めつけは……。

 

「目的地はどこだ!?」

「我々、帰る、アルヌス」

 

 最大のミスは、自衛軍側がアルヌスという土地を正しく認識していなかったことである。日本はアルヌスをただの丘と認識しているが、特地ではアルヌスは、誰も住んでいない神聖な土地とされている。そして今、その土地は不敬にも敵国の軍が占拠している。この言葉を聞いた彼女達の反応は素早かった。

 今まで抜剣をしていなかった騎士達も武器を構え、その顔には殺意が溢れ出ているのだ。

 その行為に弾かれた様に、偵察隊の面々も銃口を向ける。

 

「まて、まてまてまて!撃つな!!今撃つのは不味い!!」

 

 今にも引き金を引きそうな彼らに、伊丹は発砲を止める命令を出す。

 伊丹が止めたのは、条約の為である。ここで戦闘を発生させれば、条約の事で帝国から何を言われるかわからない。ましてや彼女達は、恐らくピニャの部下である。彼女達が条約を知っていないのは明白だが、後々禍根が残るような事態は避けるべきである。

 

「仕方ない。俺、ちょっと行ってくるわ。もしもの時は俺を置いて逃げろ」

「………了解です。……隊長、これを」

 

 倉田が手渡したのは、さっきのタバスコである。

 

「なにこれ?」

「隊長、帰ったら一緒にタバスコを飲みましょう」

「いや、それ死亡フラグだから」

 

 とりあえず武器に見えるものを外し、装備とタバスコだけの姿になる。伊丹は全身義体であるが故に、最悪は身体そのものが武器になるのだ。

 

「さてと、どうすっかなこれ?」

 

 高機動車を降り、伊丹は騎士達が集まる車両へと向かう。

 

《ヒチコマ、発砲はするなよ。その他戦闘行為になることも禁止だ》

《やっちゃはないんですか?》

《万一俺が攻撃された場合も、応戦せずに逃げろ》

《………?了解です》

 

 いまいち理解しているのかわからないが、ヒチコマは伊丹の命令に一応は肯定を示した。ヒチコマの火器は、伊丹の許可がなければロックが解除されないようになっている。それ故、勝手に発砲することはないだろう。伊丹に何かしらがあった場合は、桑原に権限が移るため、万一の場合も問題はない。 

 そして、冨田の乗る車両の所まで来ると、リーダーと思われる金髪縦ロールに話しかけた。

 

「あー、えっと。……どうもこんにちは」

 

 もっとも、その言葉から漂うのは、先程の険悪な雰囲気とはかけ離れたようなユルさであったが……。

 騎士団は全員殺気立っており、今すぐにでもかかってきそうな勢いである。その肌を刺すような視線を流しつつ、伊丹は言葉を続ける。

 

「ええと、その。部下が何かいたしましたでしょうか?」

 

 まあ理由は大体察しているが。そんなことを考えながら、伊丹はめげずに彼女らへ話しかけた。

 

(話し合いで済めばいいんだがな……)

「あー、とりあえず武器をおいていただいてその………、た、タバスコでも飲みませんか?」

 

 人間焦ると意味不明なことを言い出すモノである。流石にこの雰囲気に気圧されたか、咄嗟に何か飲み物でもと瓶を取り出した伊丹であった。しかし、手に持っているのはタバスコである。結果、友好の為にタバスコのラッパ飲みを薦めるという、なんともシュールな光景が出来上がっていた。

 

「キサマ、門の向こうの敵国兵だな!!ここで全員捕らえてくれる!!」

「えっ、あ、やっべ、やっぱタバスコは不味かったですか?」

「我らの目の前で斥候とは、嘗めた真似をしてくれたな!!」

「じゃ、じゃあ僕がラッパ飲みするので、一気に一瓶飲み干しますから。宴会芸得意なんですよ!」

「我等は薔薇騎士団、決して他国の兵などには屈したりはしない!!」

 

 騎士は伊丹の言葉など聞く気が端から無く、伊丹は伊丹でタバスコでボケをかます。第三者が見ればシュールな、だが本人達は真面目にやってるという、何ともカオスな空間となっていた。

 噛み合わない問答の後、説得は無理と悟った伊丹は、次の行動へ移ることにした。既に自分は囲まれている。しかし、車からは充分離れている。故にとる行動は……。

 

《車出せ!早く!!》

 

 電脳から音声を介さず通信をかける。命令を受け取った部下達が、次々にアクセルを踏んで離脱していく。電脳を知らない騎士団にしてみれば、何の号令も予兆もなく、いきなり敵が物凄い速さで逃げ出したのである。

 咄嗟の事に振り替えることしかできず、小さくなっていく車列を、彼女達はただ呆然と見つめることしかできなかった。

 離れていく部下達を眺める伊丹であったが、すぐに首筋へ冷たい感触を感じた。

 

(………だよなぁ)

 

 周囲を見回すと、百八十度全てを女性騎士団に囲まれていた。

 

(男としては眼福だけど、割りと危機的状況だよなこれ)

 

 どこを見回しても逃げ場はない。義体の出力で逃げ切ろうとも考えたが、そう上手くもいかないだろう。逃げ切れるか否かよりも、彼女達を負傷させるのが不味い。軍用義体の出力は、鉄骨を握り潰したり、アスファルトを叩き割るなど朝飯前である。そんなものを馬の速さ以上で、それもヒトが密集する中で振るえばどうなるか。

 骨折などはまだましな方、下手をすれば頭をザクロのように叩き割りかねない。

 だが、それは逆に言えば、余程のことがない限りは伊丹は命に関わる負傷を負う確率は少ないということでもある。通常の義体と異なり、軍用義体は高い防弾、防刃性能を持つ。普通の剣で切られた程度では、致命傷を受けることはまず無い。それは銀座での戦闘にて、既に伊丹自身が経験していることである。

 故に伊丹は抵抗するよりも、降伏することを選んだ。

 両手を上げると、両脇の騎士が伊丹の腕をねじり上げた。振りほどくこともできるが、後々面倒なので止めておく。そのまま馬の後ろに繋がれ、さあどうするかと考えていると、男装の騎士が落下した瓶を拾い上げた。

 とりあえず黙るのもなんだか気まずいので、伊丹はタバスコを薦めることことにした。

 

 

 

 

 

「それ、飲みます?」

 

 

 




用語集

『タバスコもどき』
イタリカのお土産、正式名称は不明。液体が赤いであること、そして非常に辛いことから、伊丹が勝手にタバスコと呼んでいるだけである。なお、タバスコとは元々、メキシコのタバスコ州で作られた生牡蠣用ソースが始まりである。

『静井篤音』
日本陸上自衛軍一等陸佐。叩き上げの軍人であり、実力主義の傑物。操縦者としての技量も勿論高いが、彼女の真価は戦場における状況把握能力である。電脳を介した広域戦況モニタと、現地での戦闘を両立させる高い技量を生かし、数多くの戦場を駆け抜けた歴戦の軍人。因みにこないだ、タンスに防虫剤を入れ忘れていた。



深夜のノリで入れたタバスコ。2時のテンションって怖いよね、何をしだすかわからない。
正直切る場所を間違えたかなと後悔中。

ムラムラして作って没にした二次創作紹介

『Fate/ Neco』
元々はタマモキャット好きなのが興じて、雁夜おじさんに四次で召喚させる二次創作。……だったが、救いが一切無い鬱エンドにしか成らずにボツ。
お願いします誰か代わりに作ってください、何でもしゃぶしゃぶつくりますから。

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