それとキャラが多すぎてセリフの前に人物名の頭文字を入れました。
バイハ7やって見たら思った以上にリアルでした。VRだとSANチェック発生するレベル
水投げの日から三週間が経った。
あの日からバンディーレや死神のことが気になって授業にも集中できていない。この前の新幹線ジャックの事もあってあかりちゃんは限界が近いように見える。
それに私たちもあかりちゃんを気遣ってあの事を触れようとしない。
だから会話もどこか不自然
い「今日、夾竹桃に会いにいく」
誰も動けないならわたしが動く
志「え、いろはさんそれは」
い「あかりちゃんは用事でいないからいくなら今日しかないと思う。それにみんなも話だけでも聞くべきだって思ってるんでしょ」
志「それはそうですけど...」
ラ「でも夾竹桃だろ...あんまりなぁ」
桜「その夾竹桃って誰ですか?」
ラ「そういや桜は知らなかったな。と言っても話していいものか...」
い「それは後でいいからどっちか決めて。ついてくるのかこないのか」
志「...わかりました。あかりちゃんには悪いけど私たちだけで行きましょう」
ラ「だな。よし、じゃあ行くか」
ホテル
ラ「ここで間違い無いよな」
志「前に聞いた通りであれば」
い「行くよ」
いろはとライカがインターホンへと向かう。もちろんカメラに映らないように気を配りながらだが。
ピンポーン
インターホンを押してもでない。留守かと思いながら念のためもう一度押すと少ししてマイクから気だるそうな声が返ってきた。
夾「誰?」
い「一色いろは」
返事することなく切られる。もしかして拒絶されたかと思った次の瞬間自動ドアが開く。
四人は適当に愚痴りながら部屋の前へとたどり着きノックする瞬間ドアが開いた。
夾「今忙しいんだけど何?それに間宮あかりは?」
い「...バンディーレって何?」
夾「...玄関での立ち話じゃなさそうね。はいって」
夾「散らかってるけど気にしないで」
い「お邪魔しま...す?」
理「お?いろはちゃんじゃん。どしたのそんな怖い顔して」
ジ「ん?ああ、間宮のチームメイトか」
ラ「理子先輩にジャンヌ先輩!?どうして夾竹桃の部屋に」
夾「冬コミの手伝いよ。夏コミの調子が良かったから次作の打ち合わせ」
ラ「お前って友達というか先輩に知り合い居たんだ」
夾「イ・ウーの同期よ」
ラ「え?」
「「「「えーー!?」」」」
理「あれ?それって言っても良かったっけ?」
夾「バンディーレについて聞いてくるくらいだからこれからどうせ知ることでしょ」
ジ「バンディーレ?こいつらがか」
理「たぶんはー...死神から聞いたんでしょ。ほら水投げの日の」
ジ「そういえばなんか言っていた気がするな...だが...」
夾「実力不足なのは目に見えてるわね」
い「死神のことも知ってるの?」
夾「ええ、イ・ウーでは私たちの上役だったしね。少しの間だったけど」
理「かなりしごかれたよねー」
ジ「今でも思い出したら寒気がするくらいあれは怖かったな」
い「おしえて!あの人は誰なの!」
理「おしえちゃダメだぞー」
夾「わかってるわよ」
い「なんで!?誰にも言わないから」
夾「私から話せるのはバンディーレの事だけ。それに詳しいことは理子くらいしか知らない」
理「理子は教えるつもりはないよ。特に今はね」
ラ「落ち着けいろは。もともとバンディーレについて聞くつもりだったんだ。それでいいだろ?」
桜「そうですよ。落ち着いてください先輩」
志「それでそっちの方を話していただけますか」
ジ「ふむ、バンディーレについては私から話そう」
ピンポーン
夾「あらまた来客かしら?ちょっと待ってて」
理「ところでいろはちゃん。いろはちゃんは死神が誰なのか知りたいんだよね」
い「え...」
理「それはなんで?」
い「それは...え?」
理「はーくんだって疑ってるんだよね?」
い「い、いや」
理「理子は怒ってるんだよ。はーくんと死神の見た目も雰囲気も全然違うのに同一人物だなんて考えたことに。それでもはーくんのアミカか?」
い「ひっ!」
ジ「落ち着け理子。素がでているぞ」
理「だって理「お待たせ」」
い「あかりちゃん!?」
ラ「なんでここに」
あ「みんなこそどうして」
ラ「いや...それはだな」
ジ「お前を心配して内緒で話しを聞きに来たみたいだぞ」
理「さすがジャンヌ...」
夾「平然と言ってのけるわね」
あ「そうなの?」
志「ええ、まぁそうです」
あ「...ごめん。あたしがうじうじしてたからみんなに心配かけたんだよね」
志「そんなことな」
あ「でも大丈夫、あたしは行くよ」
志「え」
あ「あいつはあたしが倒す。間宮のためにも、お母さんのためにも」
夾「なんでもいいけど何かわかって話してる?」
あ「え?それは今から聞くつもりでここにきたんだけど」
夾「はぁやっぱり頭より体が動くタイプなのね。ジャンヌお願い」
ジ「うむ。バンディーレ──宣戦会議──はイ・ウー崩壊後の乱戦の世の始まりの場。そして新たな統率者を決める戦いでもある。世界の組織、機関、結社が代表を立てて覇権争いをするのだ」
あ「イ・ウーの崩壊後?それってつまりイ・ウーは既に崩壊したってことですか」
ジ「そうだ。お前も知っている遠山キンジの手によってな」
理「あの時のキーくんはすごかったよねー。聞いた話だとアリアのために身を呈して突き進んでいったとか」
あ「遠山キンジがイ・ウーを...」
ジ「話は戻すがバンディーレでは二つの組織に分かれて戦う。【師団】と【眷属】だ。ちなみにイ・ウーにも二つの派閥があってイ・ウー研鑽派残党は師団、イ・ウー主戦派は眷属に属する予定だ。仮にお前達が参戦するとして、敵にならないことを望む。だいたいこのくらいだ。詳しいことは当日に分かる。時間などに関しては後日招待状を送る。何か質問はあるか?」
あ「どっちにも属さないことってあるんですか?」
ジ「その場合は無所属となる。大抵様子見や優勢な方に移動することが多いな」
い「あの...死神が『予測は常に悪い方向へしておくものだろう。戦場では常にね』って言ってたんですけどどういう意味かわかりますか」
ジ「死神がそう言ったのか?」
い「はい」
理「あはははは!あーやばい、それは流石にないでしょw」
い「あ、あの...理子先輩何か心当たりがあるんですか」
理「ふぇ?あっああ、これ?これね。アニメのセリフだよ」
い「誰のですか」
理「ネオ・ロアノーク」
い「ネオ・ロアノーク?」
桜「それが何か関係あるんでしょうか」
理「あー多分ないんじゃないかな。死神が適当な言葉ではぐらかそうとしただけだろうし。それと武偵なんだったら質問する前にもっと自分で調べること。わかった?」
「「「「「はっはい!」」」」」
理「あっそうそう。参加するんだったらチーム名決めといてね。個人で参加するには力不足だから」
結構強引ではあったものの五人はホテルから出て寮に戻った。
ジ「それにしてもなぜ八幡はあの者達を招待しようとしたのだ?それにあのセリフは...」
夾「どうせ理子はわかってるんでしょ」
理「んーどーだろ。はーくんは結構気まぐれなところもあるし」
夾「セリフは?あれだけ笑っていたんだもの。何かあったんでしょ?」
理「ネオ・ロアノークは仮面を被り元仲間と対立するの。彼らは自分たちの知っている人物とネオが同一人物だと知らずに戦い続ける。まぁ原作だったら記憶操作が原因だったから後に分かり合えたんだけど」
ジ「つまり一色いろはの質問に対して答えていた、というわけか」
理「多分ね。でも一つ違うのははーくんは自分の意思で対立を選んだってこと。はーくんの目指す世界は決してきれいごとだけで終わる話じゃないから」
ジ「そういえば八幡の戦う理由を聞いたことがあるのは理子だけだったな」
理「誰にも言うつもりはないよ。はーくんとの約束」
夾「じゃあなぜ八幡は一色にヒントを与えたのかしら」
理「...一色いろはが死神の正体をはーくんだと言ったからだろ。変装は完璧だったから直感で感じ取ったんだろう。それがはーくんの心に何かを与えたってところかな」
少し語尾が強くなる
夾「理子ったら嫉妬してるの?」
理「嫉妬じゃない。ただ一色いろはが知りもしないくせにはーくんに近づこうとしているのがムカつくだけだ」
そういうと理子は部屋から出ていく
夾「...それを嫉妬というのよ。まったくライバルは多いわね」
ジ「私としては理子と結ばれて欲しいがこればっかりは八幡次第だ。だからこそ今回のバンディーレは理子にとって厳しいものになるだろうな」
夾「その時は慰めてあげましょう」
ジ「ふっ、そうだな」
─────
とあるホテルの一室に八幡はいた。その服装は武偵高の制服ではなく、藍幇、イ・ウー時代の黒いロングコートとフェイスマスク。そして手元には大きさ20センチ程度の長方形の箱が一つ。
「この武器を使うのは久しぶりだな」
戦線会議
大きな分岐点となるこの日
彼もまた覚悟を決めた
私の中ではレキも理子もまだまだヒロイン(仮)ですのでこれから誰が参戦するかは展開次第です。
ただレキファンが多いので(作者含め)もしかしたらレキ視点でシリーズを投稿するかもしれません。その時はそちらもよろしくお願いします。
感想や質問があればコメントしてください。ネタバレにならない程度で答えるつもりです。