ぼっちな武偵   作:キリメ

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番外編だけに内容がカオスな気がするけど...許容範囲だ!

この話は吸血鬼の後の話です。読んでない人はそちらから読んでもらえると嬉しいです


番外編
八幡の誕生日 前半


 

8月8日

 

 

問題

 

今日はなんの日でしょう

 

 

答え

 

一年で一番面倒くさい日

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

藍幇城・八幡の部屋

 

狙姉「ハチ起きて」

 

炮娘「もうすぐ始まるって!」

 

猛妹「さっさとする!」ドン

 

八幡「ウグッ」

 

機嬢「全く...自業自得よ」

 

八幡「嫌だ!俺は絶対にここから出ない」

 

曹操姉妹「.........」ジト-

 

八幡「やめてっ、そんな目で見ないで」

 

バン!

 

八幡「......すみませんすぐ行きます」

 

炮娘「分かればいいわ」

 

 

 

────なぜこんなにも外に行きたくないか

 

それは今日が俺の誕生日だからだ。藍幇に行かず普通の人生を送っていたら絶対に誰も知らないであろう誕生日も、実力主義の藍幇では俺の注目度も高く誕生日など一大イベントみたいになってしまうのだ。

 

ただ...なぜか他のメンバーはそこまで大きく祝われることがないという不思議な現象が起こっているが

 

ちなみに香港武偵高や東京武偵高では比企谷八幡と名乗っているが藍幇では諸葛八という名前で通っている。一部の人間は八幡って言うけど藍幇の組織力で情報操作もバッチリだ。このイベントがあったからといって正体がばれることはない。変装(メガネ)もしてるし

 

 

 

八幡「で、俺は何すれば良いんだ」

 

炮娘「この紙にルールが書いてるわ」

 

八幡「ルール?」

 

狙姉「私たちはこれから開会式に行くから」

 

八幡「え、俺置いていかれる感じ?」

 

機嬢「また後で...」スタスタ

 

八幡「お、おう」

 

.........

 

..................

 

...........................

 

ルールってどこだ?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

藍幇城・最上階

 

 

諸葛「本日は息子の誕生日イベントに参加していただき有難うございます。昨年よりも多くの方々が参加しており、より盛大なイベントとなることが予想されます。さて今回のイベントのルールを曹操姉妹より説明させていただきます」

 

炮娘「あー、今回のステージは88階建ての巨大タワーよ。みんなには各階で見張りをしてもらうわ。一般の人は1〜23階に、藍幇の人間は25〜79層についてもらう。ハチにはあんたたちに見つからないように上に行くように指示してるから見つけたらあんたたちの勝ち。上の階に行かれたら負けよ。」

 

 

猛妹「ただし8の倍数ごとに代表を決めて配置してあるからその階ではバトルすることになっている。バトルが始まったら合図があるから、その時点で下の階にいる人は負けが確定よ」

 

機嬢「各フロアに様々なギミックを仕掛けてあるから有効活用するように...」

 

狙姉「開始時間は8時8分、それまでに位置につくように」

 

Mobs「オォーー!!!」

 

炮娘「言い忘れてたけど優勝商品は8万ドルかハチマンと100万ドルの夜景を見ながらディナーのどちらかよ」

 

Mobs「オオオォーー!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

巨大タワー・1階入り口

 

八幡「随分とでかいタワーだな...これが終わった後何に使うんだ?」

 

思わず声が漏れるくらい高いタワーだ。正確な高さはわからないが香港でTOP10に入る大きさだろう

 

何このふざけたイベント

 

ルールによると武器の使用は基本的に何でも使用可能だが殺すのは禁止だ、当たり前だな

 

後かくれんぼに近いルールのため無影の使用は禁止された。普通に気配を消すくらいならいいそうだが

 

それよりも一定の階にいる代表が気になるな。曹操姉妹やらは予想できるがそれだと数が足りん。変な人が来ないといいが

 

よし、いくか

 

タワーの入り口に見張りはいないので簡単に入ることができるが中の様子がさっぱりわからん。一度でも誰かに見つかったら即負けだからな、勝てば賞金が手に入るし参加したがやるからには負けられない。まぁ見つかったらって言っても俺を見つけられないと意味がないんだけどな

 

八幡「ということでハッキングよろしく」

 

ハロll「最初から完全に人任せですか...」

 

八幡「嫌だってしんどいし」

 

ハロll「全く...わかりました」

 

『ハロll』

ハロの後継機でより人間らしい人格になったAI。従来の能力からさらにハッキングに特化した能力を追加したおかげで今なら国家機密だって見れるかもしれない、まだアメリカは無理だけど

 

ハロllに監視カメラの位置を教えてもらいそのすべての映像をスマホに順番に映し全体の配置を確認する

 

8の倍数の階を除き1〜55階まではカメラが設置されていたがそれより上にはカメラがないらしい。仕方がない...いくか

 

 

 

 

 

監視カメラの映像を全て操作しているため俺の姿は映らず、またステルスを使っているため素人ばかりの下層で見つかるはずもない

 

8階、16階と各階の代表はじゃんけんやあみだくじで勝負してきた。実力では勝てないのがわかっているから運で勝負してきたのだろうが、俺の眼の前ではイカサマとか無駄だし、じゃんけんだって何となく相手が出そうとする手がわかるからすぐに終わった。これは予想以上に楽に終わるか?あとなぜかサインまでする羽目になった...

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

56階

 

 

八幡「ここからは自力で行くのか...」

 

ハロll「ハチマンさん」

 

八幡「ん?」

 

ハロll「すみませんがスマホをここにつないでもらえますか」

 

八幡「?いいぞ」

 

よくわからないが一応コードにスマホをつなぐ

 

ハロll「56階の代表は...私です」

 

八幡「...はい?」

 

ハロll「この階にある様々なギミックを回避できたらハチマンさんの勝ちです」

 

八幡「ちょっ」

 

ハロll「では」

 

いきなりの裏切りにショックを受けながらも先に進む。扉の向こうには巨大迷路が広がっている。開始のボタンを押せというので押すと後ろの扉が完全に閉まり、どこからかザーという音が聞こえてくる

 

八幡「水の音...か?」

 

ハロll「正解です。この階では時間とともに水が増えていきますので溺れたら負けです」

 

八幡「まぁそれくらいなら」

 

要は時間制限少しハードな迷路ってだけだ。今までの階からそこまで大きさは変わらないだろうし、音の感じから水が溜まるのにも時間がかかるはずだしな

 

そう思い迷路を探索していく

 

 

予想以上に時間がかかっている

 

一定時間で形の変わる迷路、壁からいきなり出てくる網、増える水かさなどいやらしい足止めが俺の邪魔をしてくる。さすがハロllだな、俺のようにじわじわとくるトラップを学習している。もちろん一定の自分ルールにに則って行っているのでゴール直前で無理やり迷路を変えるなんてことはしない

 

ハロll「時間です、迷路を変更します」

 

二度の迷路変更である程度規則性が読めるようになってきた。次の変更まで10分、それまでにゴールしたいが...

 

ハロll「行かせませんよ」

 

八幡「それはどうだろうな」

 

水の流れが早く水かさは腰近くまで来ている

 

だがゴールに近づけば近づくほど水流が早くなることを何度かの挑戦でわかった

 

つまり水の流れに逆らったらゴールに着くってことだ

 

そして水が邪魔なら触れなければいい

 

ハロll「...それは想定外です」

 

そう、地面が無理なら天井を走ればいい

 

この部屋全体が金属製の部屋なので天井に磁石を使って張り付くことはできる。そこで俺は間宮の術にあった体内の電磁パルスを磁力に変換する技を使い天井に張り付いて進んでいる

 

ハロll「しかしその速度では」

 

八幡「コツは掴んだ」

 

技を自分に合うように試行錯誤しながら進みゴールへ到着する

 

ハロll「まさかクリアできるとは」

 

八幡「あれがなかったらもっと時間かかってただろうな」

 

ハロll「ふん、です」

 

八幡「ちなみにこの先のことを教えてくれたりは」

 

ハロll「しません!あとは一人で頑張ってください」

 

八幡「ですよねー」

 

 

 

 

ハロllと別れて上の階へと向かう

 

八幡「あれ?俺のスマホってどうなったんだ」

 

 

 

 

──────────────

 

 

 

 

 

ふと思ったが俺の実力からして普通のステルスでも見つかるはずがないよな。赤外線や重力感知板などの機械を用意しても普段から訓練して回避できるようになっているから結局目視で見つけるしかないんだがいつ来るかわからない時点で同業者ぐらいしか見つけられんだろ

 

ということで来ました80階

 

え、64階?確か副メイド長やメイド長が相手だったがワンパンで終わったからな...

 

 

 

 

理子「もーはーくん遅いよ!」

 

八幡「なんで理子がここにいるんですかね」

 

理子「はーくんの誕生日に参加しないわけがあるはずがないのだよ」

 

八幡「はぁ、で、なんの勝負するんだ」

 

理子「んー普通にバトったら負けるのわかってるし、ここはゲームで勝負なのです」

 

八幡「へいへい、あと理子、口調が変わりすぎてキャラがおかしいぞ」

 

理子「はーくんがどんなキャラっ娘でもいけるように色々変えてるんだよ!あっ今の理子的にポイントたっかいー!」

 

八幡「なんか身近にそんな口調のやついた気がするからそのポイント制は無しな」

 

理子「もーつれないなー」

 

八幡「で、なんのゲームをやるんだ」

 

理子「それはね〜......ジャジャーン!ガソダムVRだよ!」

 

八幡「...なにこれ」

 

理子「ふふーん、面白そうでしょ」

 

八幡「で、ガソダムのなんなんだ」

 

理子「それはこれを被ってからのお楽しみ〜」

 

そういうとヘッドギア型のVRを渡してくる

 

八幡「VRってこんな形だったか?」

 

理子「そこは曹操につくってもらったんだよ」

 

八幡「あいつも暇だな...」

 

理子「あっ中で機体選択できるから好きなの選んでいーよ」

 

八幡「拒否権はないんですね分かります」

 

そう言って仕方なしにヘッドギアを被る

 

理子「リンクスタート!」

 

えっそれ言わないとはじまらないの?なんか恥ずかしいんだけど

 

八幡「はぁ...リンクスタート」

 

 

 

 

 

 

─────これはすごいな

 

本当にこれはゲーム世界なのか?ってくらいリアルだ。まぁゲームなんだけどね

 

機体選択だったな...俺のステルス的にはデスサイズなんだろうが...ここはデュナメスだな

 

だってロックオン好きだし、ハロだっているし、llだけど

 

機体選択が終わるとコクピットに転送される。まぁここら辺は完全にゲームって感じがするがらコクピットの再現度が高すぎて操作できるか怪しいんだけど

 

理子『準備できた?』

 

八幡「なぁこれってどうやって操作するんだ?」

 

理子『ロード中に操作方法が出るから大丈夫だよ』

 

八幡「大丈夫じゃねーだろ」

 

そうこうしているうちに開始時間がきたみたいだ。ロード中に操作方法が出たが格ゲーコマンド並みにややこしいぞ...いやもっとか

 

 

 

 

 

フィールドは宇宙か。これはマジで勝手がわからんぞ

 

ピピッ!

 

八幡「ん?っおぉ!?」

 

いきなりビームバズーカが向かってくる。少しかすったが回避し相手を確認する

 

八幡「あれはヴァーチェか」

 

夾竹桃『正解よ』

 

八幡「理子じゃないのか」

 

夾竹桃『誰も理子一人で相手するなんて言ってないでしょ』

 

八幡「なんかせこくね?」

 

ジャンヌ『誰がセコイだと』

 

その声と同時に後ろから大剣が迫ってくる

 

八幡「ちょっ」

 

GNミサイルを近距離で発射し爆発に巻き込まれながらも剣を躱し距離をとる

 

八幡「今度はジャンヌか」

 

ジャンヌ『そうだ』

 

理子『理子もいるぞー』

 

今度はジャンヌの後ろからキュベレイMk-llが現れる

 

八幡「理子、一人じゃねーのかよ」

 

理子『折角のバトルなんだし人数は多いほうがいいでしょ』

 

八幡「せめて事前にだな」

 

理子『むー、あんまり細かいと嫌われるぞ〜』

 

八幡「はぁ、で、なんでお前らまで参加してんだ」

 

夾竹桃『あらこれでも間宮たちと戦った仲じゃない。それに間宮あかりとよくいる一色いろはをアミカにしていたなんてね。あれだけ私がアプローチしていたというのに』

 

八幡「いや、お前に触れられるもその時点でアウトだろ、毒使いだし。つまりガチで逃げても問題ないQ.E.D.証明完了」

 

夾竹桃『どこがよ』

 

八幡「で、ジャンヌは」

 

ジャンヌ『アロンダイトが使えると聞いてな』

 

ジャンヌが乗っている機体はディスティニーガソダムだ

 

八幡「理子...」

 

理子『え?あっえー、まぁその...ね』

 

ジャンヌ...少し単純すぎるぞ

 

 

八幡「で、勝利条件は?」

 

理子『理子たち3機をぜんぶ撃破したらはーくんの勝ち、撃破されたらはーくんの負け』

 

八幡「そうか...」

 

 

TRANS-AM-SYSTEM起動!

 

 

理子『ちょっいきなり!?』

 

トランザムによって高速移動しながら狙撃(近距離)を行う

 

ヴァーチェ、ディスティニー、キュベレイの中で最も面倒なのはキュベレイだろう。ゲーマーの理子が操作しファンネルを使うせいで狙撃しにくい

 

だから俺は先手必勝とばかりにキュベレイにライフルやミサイルを撃ちまくる。奇襲のおかげで右腕を破壊したがミサイルはファンネルで撃破された

 

後ろからこディスティニーとヴァーチェの援護射撃もあり追撃ができず理子との距離がひらいてしまった

 

トランザムは残り15秒、今の内に二機は大破させておきたい

 

ジャンヌ『逃がさないと言ったろ!』

 

ディスティニーの羽が輝きトランザムに匹敵するほどの速さで切りかかってくる

 

かわせないと判断した俺はライフルを離す

その瞬間切断され大爆発がおこる

 

ジャンヌ『くっ』

 

八幡「むやみに斬りかかってくるなよ、爆弾があるかもだぞ」

 

理子にミサイルを撃った時、一発だけ発射せずにパージしておきライフルにくっつけておいたのだ

 

爆発で視界が悪いジャンヌにGNビームサーベルで両腕を切り落とし蹴り飛ばす

 

ジャンヌ『なに!』

 

ジャンヌを無視しヴァーチェに接近。残り時間は10秒

GNビームサーベルをクロスで構え彗星のように突っ込む

 

夾竹桃『っナドレ!』

 

外装をパージし軽量化したヴァーチェ改めナドレが両脚部から出したサーベルを構え迎え撃つために加速する

 

夾竹桃『さらにトランザム』

 

同じシリーズの機体のためトランザム対決となる

一瞬のつばぜり合いの後両者ともに吹き飛びサーベルが宙に舞う

 

八幡「悪いな」

 

すぐさま体制を立て直しGNビームピストルをクイックドロー

二丁のピストルから発射された六発のビームがナドレを襲う

 

夾竹桃『まだ...終わらない』

 

GNフィールドを展開しビームに耐えようとする

だがトランザム中の威力、しかも展開が遅れたことにより頭部と左腕が大破、右腕と両脚が小破し戦闘能力はほぼなくなった

 

 

トランザムは残り4秒

 

 

パージした時に放してあったヴァーチェのGNバズーカを取りチャージする

 

 

残り2秒

 

 

理子『撃たせないよ』

 

キュベレイからファンネルを飛ばしこちらに向かって突っ込んでくる

 

 

残り1秒

 

 

急速チャージが完了し発射態勢に入る

キュベレイが接近しその陰に隠れてディスティニーがビームキャノンを撃とうとしているのが見える。キュベレイがやられた場合の保険か道連れが目的だろう

 

 

トランザムの最後の力でバズーカの銃口をナドレからキュベレイに方向転換する

 

理子『げっ』

 

 

発射

 

 

刹那眩い光の線がキュベレイをそしてその後ろにいるディスティニーを飲み込んだ

 

 

─────トランザム終了

 

 

全システムパワーダウン─────

 

 

八幡「残りはお前だけだな」

 

夾竹桃『理子...今のはさすがにないわ』

 

既に虫の息のヴァーチェに闘う気力は残っていない

 

夾竹桃『私たちの負けね』

 

八幡「それは破壊しなくても俺の勝ちということか?」

 

夾竹桃『ええ、そう...よ』

 

ヴァーチェが自爆し戦闘が終わる

 

ヘッドギアを外し理子の方を見るとかなり悔しそうだ

 

理子「あーーもう!負けたー」

 

八幡「あれだな、連携がもっとしっかりしてたら勝てたかもな」

 

理子「奇襲してきたはーくんがそれをいっちゃう。最初に右腕と肩のブースターが破壊されなかったら最後間に合ってたのに〜」

 

八幡「で、あいつらは?」

 

理子「無視!?ジャンヌたちなら隣の部屋にいるよ」

 

夾竹桃「久しぶりね諸葛八幡」

 

八幡「諸葛八な」

 

ジャンヌ「まさかここまで速攻で敗北するとはな」

 

理子「今回は理子達の負けだけどまたこれで遊ぶからね」

 

八幡「決定事項なのかそれ」

 

夾竹桃「後8階がんばれ」

 

八幡「いや握手しないからね、毒喰らうし」

 

夾竹桃「チッ」

 

八幡「おい」

 

ジャンヌ「私たち以外にも外部から参加している者もいる。油断するなよ」

 

八幡「マジで...」

 

理子「それじゃあ頑張ってね〜」

 

 

 

─────まだ終わらねーのかよ

 

 

 

 

 

 

 

 




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よろしくお願いします

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