ぼっちな武偵   作:キリメ

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アンケートで様々なアイデアありがとうございます!
一つずつ検討していきたいです


13.オリエンテーリング

八幡「そういやキンジ」

 

キンジ「なんだ」

 

八幡「シャーロックにどうやって勝ったんだ?」

 

キンジ「あれは勝ったうちに入らないだろ、結果的に逃げられたしってなんで八幡がシャーロックを知っているんだ!?」

 

八幡「理子やカナに聞いたから」

 

キンジ「カナのことも知っているのか!?」

 

八幡「まぁな、昔組んでたこともあったし」

 

キンジ「カナと組めるほどの実力って、八幡は何者なんだよ」

 

八幡「まあSランクは伊達じゃないってことだ」

 

キンジ「それでも...」

 

八幡「で、どうやったんだ」

 

キンジ「...企業秘密だ」

 

八幡「だろうな。でも正直驚いてるぞ、あのシャーロックを倒すなんて」

 

キンジ「運が良かったんだよ」

 

八幡「運じゃ解決できねーだろ。あいつの推理は未来予知に等しい、運なんて要素が絡めないくらいにな」

 

キンジ「そうはいってもな...本当に頭突きしただけなんだけどな」

 

八幡「頭突き?」

 

キンジ「ああ...あ」

 

八幡「バカ」

 

キンジ「八幡が誘導したんだろ」

 

八幡「誘導された方が悪い」

 

キンジ「運転してるんだからそこまで気が回るわけねーだろ」

 

八幡「頑張れ」

 

キンジ「よし八幡頭を出せ、頭突いてやる」

 

八幡「...無理して武藤の真似しなくていいぞ」

 

キンジ「...疲れてんのかな」

 

八幡「風邪か?」

 

キンジ「ストレスだよ!」

 

数少ない軽口を言える人だけについついいじりたくなる。逆にいじられることもあるんだがな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

千葉村に着くと他にも車が2台停まっていた

 

学生らしき人物が7名と引率者らしき人が一名が集まっておりその人たちと一緒に活動するのだろうが...男子2名に女子5名って男女比おかしくない?リア充かよ

 

 

 

 

 

平塚「君たちが東京から来たボランティアスタッフか、私は平塚静という。これからしばらくよろしく頼む」

 

この人...蘭豹と同じ匂いがする、何処が似ているんだ?

 

八幡「比企谷八幡です」

 

キンジ「遠山キンジです」

 

葉山「葉山隼人です。よろしく」

 

八・キ(なんだこの残念なさわやかオーラは)

 

雪ノ下「雪ノ下雪乃よ」

 

由比ヶ浜「由比ヶ浜結衣だよ〜」

 

戸塚「戸塚彩加です」

 

...雪ノ下?

 

三浦「三浦優美子だし」

 

海老名「海老名姫菜だよ」

 

戸部「戸部翔だべ」

 

平塚「うむ、全員自己紹介は終わったな。まだ時間はあるようだし少し世間話でもしているがいい。私は少しタバコを」

 

雪ノ下「平塚先生、小学生がいるこの場所でタバコはあまり良くないかと」

 

平塚「大丈夫だ問題ない。喫煙所に行くさ」

 

理子からゲームについての知識がなかったら絶対に知らなかったであろうネタをぶち込んで来た先生に理解しているのは...俺とキンジと...海老名さんか

 

葉山「遠山くんと比企谷くんだよね。東京の何処から来たんだい?」

 

八幡「別にそこまで有名なところじゃないぞ、内申点をもらうために来る程度の動機だ」

 

葉山「そうか...俺たちもそれが目的かな」

 

雪ノ下「私達は違うわよ。部活の理念に則って動いているのだから」

 

キンジ「部活?」

 

八幡「アウトドアサークルとかか?」

 

雪ノ下「そんなのとは違うわ。私は奉仕部に所属しているわ」

 

八幡「奉仕部?」

 

由比ヶ浜「そうだよ確か飢えた人に魚を与えるんじゃなくて...なんだっけ?」

 

戸塚「由比ヶ浜さん、飢えた人に魚を与えるのではなく取り方を教えて自立を促す、だよ」

 

由比ヶ浜「それだー!」

 

雪ノ下「由比ヶ浜さん、部の理念を簡単に忘れてほしくはないのだけれども」

 

由比ヶ浜「ゆきのんこわいよ!?」

 

八幡「なんとなくわかった。つまり、あんたら三人と他の四人は違う目的で来たってことか?」

 

雪ノ下「そうね」

 

三浦「ちょっと雪ノ下さん、その言い方だとあーしらが来た理由が内申点のためだけみたいな言い方じゃん」

 

雪ノ下「あら、違うの?」

 

葉山「まぁまあ二人とも動機はともあれここで一緒に活動することには変わりはないんだしそう邪険にならなくても」

 

三浦「ふん、隼人がそう言うなら別にいいし」

 

由比ヶ浜「ゆきのんも言い過ぎだし」

 

雪ノ下「別に私はそこまで」

 

由比ヶ浜「とにかく優美子と喧嘩するのはなしだからね」

 

雪ノ下「...わかったわ」

 

 

 

 

キンジ「なぁ八幡」

 

八幡「なんだ?」

 

キンジ「なんかすごくめんどくさい三日間になりそうなんだけど」

 

八幡「奇遇だな、俺もだ」

 

 

 

 

海老名「一緒に来た男二人で内緒話、キマシタワー!!」

 

三浦「ちょっ擬態しろし」

 

戸塚「あはは」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

係員「では最後に皆さんのお手伝いをしてくれるお兄さんお姉さんに挨拶しましょう」

 

小学生s「よろしくおねがいしまーす」

 

葉山「何かあったらいつでも僕たちに言ってください。この林間学校で素敵な思い出をたくさん作っていってくださいね。よろしくお願いします」

 

ざわざわ

 

キャー!カッコいい

金髪のひとかっこいいよね

背も高いし

高校生ってみんなこんな感じなのかな?

でもあの茶髪の人は普通だよ

あー髪長いしチャラそう

えっそれがいいじゃん

恵美ってあんなのがタイプ?

 

ザワザワ

 

八幡「小学生ってこんなにもうるさいものだっか?」

 

キンジ「さぁな俺はあんまり人と関わらないようにしてきたから」

 

八幡「俺も小学校ってものに行ったことがないからよくわからん。学校に行ったのは中学生からだしな」

 

キンジ「そういや八幡の過去って俺知らないな」

 

八幡「まぁ言っていないしな」

 

キンジ「聞かないほうがいいってやつか?」

 

八幡「......いずれ話す機会がくるかもしれないが今はそうしてくれ」

 

キンジ「わかってる」

 

 

係員「それじゃあオリエンテーリングスタート!」

 

 

キンジ「行くか」

 

八幡「キンジの依頼なんだから俺休んどいていい?」

 

キンジ「依頼を持ってきてくれたことは感謝するけど八幡も単位もらうんだろ。というか休んだら俺も巻き添えくらいそうだしやめてくれよ」

 

八幡「そこで保身も考えるところがキンジらしいというか」

 

キンジ「八幡には言われたくないな」

 

八幡「まったくだ」

 

キンジ「認めるのかよ!」

 

 

 

 

 

 

 

先に目的地について次の準備する必要があるため俺たち高校生も途中まで小学生と同じルートを通る。一応道中の小学生のサポートも兼ねているので車などで近道するわけにもいかないのだ

 

 

 

戸部「いーや小学生マジ若いわー。俺ら高校生とかもうマジでおっさんじゃね?」

 

三浦「ちょっとやめてくれない。あーしがババァみたいじゃん」

 

戸塚「でも僕が小学生くらいの頃って高校生が凄く大人に見えたな」

 

由比ヶ浜「それわかる!なんかすごい大人って感じしたもん」

 

葉山「おっさんは言い過ぎだけどそうだね。今の俺たちのイメージが将来あの子達に高校生全体のイメージとして残るんだ。絶対にこの林間学校を成功させよう」

 

三浦「隼人...もちろんだし。あーしがビシッとやってやるし」

 

海老名「まぁそんなに気負わなくてもいいんじゃないかな。あくまでも干渉しすぎないようにしないと」

 

雪ノ下「確かにそうね。不用意に干渉しても何も変わらないわ」

 

三浦「そんなの分かんないし!」

 

海老名「まぁまぁ優美子。ところで二人はどういう関係?友達以上?親友以上?恋人?」

 

キンジ「恋人ってどういうことだ。俺たち男同士だぞ?」

 

八幡「キンジ、少し黙っていてくれ。話がややこしくなる」

 

海老名「男同士...それの何が悪い!」

 

八幡「えーと海老名さんだったよな。少し落ち着け、周りが驚く」

 

三浦「擬態しろし」

 

海老名「ふぅありがと。で、どうなの」

 

八幡「どうってな...」

 

この場合どう伝えればいいんだ?

 

友達ではないし、任務で一緒になんて言えるわけがない。ルームメイト?それもこいつの場合極解しそうだ。...仲間でいいか?キンジとの会話では仲間に落ち着いたが何の仲間と説明する。くそっ、どう説明してもソッチ方向に解釈されるイメージしか湧かねぇ

 

この場合どういうのが正解だ...正解?

 

そもそも何でこいつは俺たちに話をふってきた?他の時にでも聞くタイミングはあったはずだ。なぜ今......流れを変えるため?

 

確かにあのままでは空気が悪くなっていただろう。外野の俺たちにはそこまで関係ないが中心にいる彼女はそれを望まないはず

 

あえて別のネタを振ることによって前の話題から話をそらそうとしたのなら...

 

八幡「まぁ簡単に言うならルームメイトだ」

 

それに乗せられるのも悪くない

 

海老名「ルームメイトってことは同じ布団で寝てるってこと?その場合どっちが攻め?どちらもヘタレ受けの感じがするけど実は比企谷君の方が攻め!?き...」

 

キンジ「き?」

 

海老名「キマシタワーー!!!」

 

三浦「ちょっ姫菜落ち着けし。この出血はちょっとやばいし」

 

由比ヶ浜「姫菜大丈夫!?」

 

八幡「おい大丈夫かよ」

 

あれ?予想以上にやばくね?

 

隼人「...あれは」

 

由比ヶ浜「ゆきのん、何が救急箱か何かない?」

 

雪ノ下「一応先生からもらったのがあるけれどもガーゼと消毒液くらいしかないわね」

 

八幡「由比ヶ浜だったか?」

 

由比ヶ浜「え!?あっ比企谷君どうしたの」

 

八幡「いや、血が出過ぎたようだったからな、これを」

 

由比ヶ浜「何これ?」

 

八幡「増血剤だ」

 

雪ノ下「増血剤?なぜそんなものを持っているのかしら」

 

八幡「出血死対策だよ。って今それはいいだろ。早く飲ましてやれ」

 

拷問時に殺さないように使うこともあるから持ってるんだけどな。あとは普通に撃たれたとき対策

 

由比ヶ浜「う、うん。優美子お願い」

 

三浦が海老名に錠剤を飲ませ少し休ませる

 

キンジ「そんなもの持ってきてたのかよ」

 

八幡「いつ必要になるかわからんからな」

 

キンジ「さすがSランク...」

 

 

戸塚「あれ?葉山君は」

 

雪ノ下「そう言えばいないわね」

 

キンジ「葉山ならさっきあっちに行ったぞ」

 

そうキンジが指差した方向では葉山が小学生に話しかけているようだ

 

海老名さんを置いてまで行くか普通

 

 

 

戸部「ハヤトくーんどうしたっしょ」

 

少し落ち着いた海老名さんを連れて葉山の元に向かう

 

葉山「いや、この子達が蛇に遭遇したみたいだったからね」

 

小学生A「お兄さんすごくかっこよかったんだよ!」

 

小学生B「蛇を素手で捕まえたんだよ!」

 

戸部「マジで!さすがハヤトくんだわ〜」

 

三浦「隼人さすがだし」

 

小学生C「お兄さんチェックポイントってどこにあるの」

 

葉山「どこだろう」

 

小学生D「一緒に探してよ〜」

 

葉山「じゃあココだけ手伝うよ。でも他のみんなには内緒な」

 

 

キンジ「八幡」

 

八幡「いうなキンジ」

 

八・キ(これがコミュ力の差か...)

 

 

だか見る限り一人孤立しているな。葉山も気づいてはいるようだが

 

葉山「チェックポイント見つかった?」

 

少し様子を見たようだがやはり気になったのかその少女に声をかける

 

小学生E「いえ」

 

葉山「じゃあみんなで探そう。名前は?」

 

鶴見「......鶴見、留美」

 

葉山「俺は葉山隼人、よろしくね。あっちの方とか聞くれてそうじゃない?」

 

みんなで探そう...か

 

雪ノ下「あなたも気づいたようね」

 

八幡「ん?雪ノ下か、何のことだ」

 

雪ノ下「わかっているでしょう。彼の行動よ」

 

八幡「確かにあまりいいやり方とは言えないな。孤立した人間をただグループに入れ戻すだけじゃ何も解決しない」

 

雪ノ下「そうね、でも彼はそうは考えない」

 

八幡「知っているのか?」

 

雪ノ下「昔ね。あなたならどうする」

 

八幡「こちらからは何もしないな」

 

雪ノ下「含みのある言い方ね」

 

八幡「頼まれもしないことをやるのはただ迷惑なだけだからな。言われる前に行動しろ、自分で次の行動を考えろなんて理不尽で横暴だ。失敗しても誰も助けてくれなんかしない。ソースは俺」

 

雪ノ下「比企谷君には遠山君という友達がいるように見えたから違うと思っていたけど、どうやらボッチで間違いないようね」

 

八幡「なに?ボッチでも探してんのか?」

 

雪ノ下「なにをふざけたことを言っているのかしら」

 

八幡「いや、そっちからふってきたんだろうが」

 

雪ノ下「それで、あなたならどうするのかしら」

 

八幡「その前に雪ノ下の考えはあるのか?」

 

雪ノ下「ええ、私の場合相手を完膚なきまでうちのめす方法だけれども」

 

八幡「見た目に反しておっかねーこと言うな。まぁ俺の場合その時考えるかな。本人がどう捉え、どうしたいかはっきりするまではなにもするつもりない」

 

雪ノ下「頼まれてからでは間に合わないのではなくて」

 

八幡「それこそ甘えってもんだ。依頼が入ったら完遂する。それが武偵ってもんだ」

 

雪ノ下「武偵?」

 

八幡「やべ」

 

雪ノ下「なるほど...通りで自己紹介の時雪ノ下の名前に反応したわけね」

 

八幡「なに、疑っていたのか?それとも武偵は嫌いか?」

 

雪ノ下「武偵に偏見はないわ。知っての通り雪ノ下家は武装巫女の一族なのだから」

 

八幡「じゃあお前は何でこんなところにいるんだ、ってこれは聞くべきじゃないな」

 

雪ノ下「そうしてもらえるとありがたいわね」

 

八幡「それにしても姉があんなんじゃ大変だろ」

 

雪ノ下「姉さんにあったの?」

 

八幡「まぁな、守秘義務があるが肉親だしいいだろ。一応他言無用な、俺が武偵だということも」

 

雪ノ下「わかったわ。武偵に偏見を持つ人も多いしね」

 

八幡「助かる。それで雪ノ下さんにあったのは先月が初めてだけどな。あれは魔王だよ」

 

雪ノ下「仮にも武偵のあなたに魔王呼ばわりされるなんて、そんなに強いの?」

 

八幡「仮にもは余計な。実力はそこそこだがメンタルの方がな。戦いの途中に笑っていられる余裕、負けた後の潔い態度、心をなかなか読ませない仮面など武偵でもそうそういない性格の持ち主だぞ、あれは」

 

雪ノ下「姉さんに勝ったの!?」

 

八幡「そりゃそうだろ。負けたらそれこそ問題だ」

 

雪ノ下「...驚いたわ。それにごめんなさい、見た目と態度からそこまで強くないと思っていたわ」

 

八幡「えらく素直なんだな」

 

雪ノ下「こんなところで変に強情になる方が変よ」

 

八幡「それもそうか」

 

 

そのあと雪ノ下陽乃の話で予想以上に盛り上がり気がつくと目的地までついていた

 

 

由比ヶ浜「ゆきのんおそーい。道に迷ったかと思って心配したんだからね」

 

雪ノ下「こんな簡単な道でで迷うわけないでしょう」

 

八幡「その割には逆に行きかけていたけどな」

 

雪ノ下「うるさいわよ」

 

八幡「へいへい」

 

由比ヶ浜「なんか...仲良くなってる!?」

 

雪ノ下「仲良くなんて、少し話が合っただけよ」

 

戸塚「雪ノ下さん、体力は大丈夫?」

 

雪ノ下「まだあと少しだけなら、途中で少し休んだから」

 

八幡「10回以上な」

 

キンジ「ほんとえらく仲良くなってるな、八幡がこんなに軽口を叩けるなんて」

 

八幡「キンジ、それ以上言うと口を縫い合わせるぞ」

 

キンジ「悪かったからその裁縫セットしまってくれ」

 

雪ノ下「どこから出したのよ、まったく」

 

戸塚「あはは」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

葉山「...雪乃ちゃん...」

 

 

 

 

 




この作品の原作って俺ガイルでいいんですかね?
アリアに変更した方がいいなら言ってもらえるとありがたいです

アンケートまだまだ募集中です

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