なんとなく暗殺教室の修学旅行に八幡を出してみたくなったので書いてみた作品です。
番外編とは違うネタ枠に近いので軽い気持ちで読んでください!
ぼっちな武偵✖️暗殺教室
「暗殺だ?しかも人外?ステルスじゃなくてか?」
「ええ、本部からの命令です。月が欠けた原因であるこの生物を殺せと」
「でもそんなことして問題ないわけ?そいつ日本の教師なんでしょ?国際問題とか」
「正直今更、二人とも暴れすぎ」
「狙姉だって結構暴れてるじゃん。ハチの前だけおとなしいフリして!」
「落ち着けって。狙姉は戦場に出ると性格が変わるだけだ。普段は比較的おとなしいだろ?」
「「「ここまでおとなしくはない」」」
「お、おう。それで政府はなんて言ってるんだ」
「この暗殺は世界レベルで行われているものです。すでに上海から数名向かったそうですがいずれも失敗しているようで。そこで藍幇でも最高レベルの暗殺者の君が選ばれたというわけですね」
「じゃああたし達はいらないじゃんか」
「そうだそうだー」
「これはRランク以上の任務ですよ。いくら八幡でもまだ若い。それに誘導役としてあなた達が最適と考えただけです。合同任務も多いですし」
「それで場所は?」
「彼らの修学旅行先、京都です」
諜報員の報告だと教師はEクラスの担任をしており、四つに分けた班にそれぞれ暗殺されにいくらしい。その暗殺は赤目かレッドアイかマッドアイか忘れたがそいつだけが依頼を受けている状況らしい。
俺たちは非合法で暗殺することになった。まぁこのご時世に国の暗殺者を知らせるわけにはいかないからな。つまりバレたら日中関係はさらに悪くなるかもしれないというわけだ。本部からの命令だし仕方ないね。
四つに別れたグループのうちグループ4を尾行し教師がきたところで強襲するつもりだったのだが...
「拉致られてるね」
「どうする追う?」
「とりあえず狙姉はここで待機。俺たちはあいつらを追うぞ」
「「「ラジャ」」」
拉致った奴らも修学旅行なのか土地勘がなく、近くの工場に入って行った
「ターゲット確認。そこから撃てるか?」
「余裕。すぐに準備する」
「間違えても通常弾は使うなよ」
「わかってるって」
なんでも化け物教師に鉛玉は効かないらしく、専用のB.B弾とゴムナイフしか用意されていなかった。ただそこは機嬢の魔改造のおかげでライフル弾にコーティングしたり、繊維にして服にしたり、ナイフの形を変えたりしてなんとかものになったが。
炮娘と猛妹が正面で待機、俺が裏口で待機する
しばらくするとまず先ほどの中学生が、次にタコみたいな教師が現れチンピラを撃退した。
さて、そろそろ作戦開始だ
side渚
「いやぁ一時はどうなるかと思った」
「俺一人ならなんとかなったと思うんだよねー」
「怖いこと言うなよ」
そんな軽口を叩きながらも僕らは溜まっていた緊張がほぐれた気がした。
「とりあえず一件落着ってことで!殺せんせーも一緒にスイーツでも食べていこうよ」
「あはは、茅野さん流石にちょっと遅くないかな」
「でもー」
「じゃあ次の一件始めるネ」
「誰!?」
突然会話に入ってきたのは訛りのある少女の声。気がつくと狭い路地に挟まれる形で二人の少女が立ちふさがっていた
「おやおや随分と物騒なものを持っていますねー」
殺せんせーの言うとおり彼女らは共に銃を持っていた。そしてその経口の大きさからエアガンではないことに気がついた
「生徒の教育上あまりよろしくないので没収させてもらいますよ」
ブシュッ!
片方の少女の銃を奪い取るため掴んだ触手が弾けた。あれはまるで
「まさかこの歳で暗殺者ですか!」
いや奥田さん。世間から見たら僕らも同じように暗殺者だから
でも僕たちとは違う。彼女らは本物の暗殺者だ
「匂いがしないので気がつきませんでしたが...その服も対せんせーの繊維ですね。ふむ、これは参りました。仕方ありません、じっくり教育してあげましょう。皆さんは少し離れていてください」
その一言から二人の少女は動き出した。その動きは不規則で、でもしっかりと照準が定まっていることを僕らは見た。
「それとせっかくなので実際の暗殺者をその目で見て勉強しましょう」
こう言う時でもぶれない先生になんだか少し安心する
「本来【ガン!】相手を挟んでの発砲はご【ガン!】法度ですがこのように連携のとれた状態なら相手にとって脅威とな【ガン!】ります【ドゴン!】また【ガン!】このように待【ガン!ガン!】ち伏せされた状況の時は【ガン!】狙撃手にも気を使いましょう【ガン!】気になる方は修学旅行のしおり1173ページ【ガン!】狙撃したくなるスポット【ガン!】ベスト10を参考にすると良いでしょう【ズガガガンッ!】」
「ごめんセンセー全然聞こえないわー。本気で生徒に教える気あるの〜」
「にゅにゃ!?カルマくんそういう意地悪な発言は控えるように!」
「あはは」
おもわず苦笑いするくらいに気の抜けた会話。暗殺者のレベルは烏丸先生より少し下ってイメージだけど連携がすごい。そしてそれを当たり前にかわす先生を見て殺せる自信がなくなってきた
「さてそろそろ弾切れですかね?予備マガジンも撃ち切ったようですし」ニヤニヤ
「むしろここからネ」
「?にゅ にゃ!?」
その瞬間殺せんせーの顔が
上半分が真っ二つに割れた
side八幡
三人がヘイトを集めているため俺の存在に気づいているものはいない。呼吸を整え無影を発動し存在そのものを否定する。
「そろそろ弾切れですかね?予備マガジンも撃ち切ったようですし」
チャンスは今
「むしろここからネ」
背後に忍び寄り少し長めのナイフを水平に振るう
「?にゅ にゃ!?」
任務完了...これより撤退する
「驚きましたねー。見事にやられてしまいました」
なに?
「なるほど、一切感知できませんね。しかし先生もやられっぱなしというわけではないんですよ」
ドガッ!ブシュッ!
「うおっ!」
右肩に強い衝撃を受けて声が漏れる。同時に無影が解けた。ただ相手も服に触れたせいで腕が溶けたが
「見事です。ナイフに先生の細胞をつけていなかったら全く気がつかなかったでしょう。ただその力をこんな風に使うのは勿体無い。君たちには別の道があるはずです」
「...ふざけるな。教師が偉そうに話してんじゃねーよ。今更何かなんて遅いし興味もない。ココ、撤退だ」
「あいヨ」
ボムッ
対せんせー粉末煙幕を撒き同時に撤退する。
道中触れた部分を全て廃棄、焼却したからさっき言っていた細胞から見つかることはないだろう。
それにしても...
ちょっとムキになったかもな。何もかも見透かしたような目に苛立ちが隠せなかったのは事実だが、もしかしたらと考えてしまった自分に一番腹が立つ
今は諸葛のために、香港藍幇のために、その先にある変革のために、俺は戦うだけだ。
破壊神なんて相手してられるかってんだ
「はぁマッカンでも飲むか」
「いいですねー。私も一本」
「ん?そうか、ほらよって...なんでいるんだよ」
「旅館から追い出されてしまいまして」
「あっそ。じゃあな」
「ちょっ無視ですか!?あっせっかくですしお節介かもしれませんが一言だけ。君が信じる道があるのならそれを見突き進めばいい。もし行き止まったとしても周りを見ればきっと何かが付いてくるでしょう」
「なんすかそれ」
「さぁ言ってみただけですよ。それではこれで」
「変な教師だな...武偵高にはいないだろうけど」
なにを伝えたかったのかなんてどうでもいい。間違った道だろうといまはそれでいい。
とりあえず...ホテルに戻るか