やはりポニーテールの彼女との恋ははじまったばかりである。【投稿再開】 作:ハク真
どもども!ハク真です!
最近はめっきり涼しくなりましたね。
そういえば、わたくし遂に俺ガイル最新刊を購入いたしました!!(遅い)
ネタバレはあまりしたくないので言えませんが、ふむふむな展開でしたな( ´-`)
まだ読んでないって人は是非ご覧になって私と語りましょう!(どうやって?)
前置きが長くなりましたね、
ではではっ、本編どーぞっ。
前回のあらすじ!孤高の男こと、この俺、比企谷八幡は前回慣れないことをしようとしたせいでおうちに帰りたくなりました。めでたし、めでたし。
…おい、そこ!こっち見て笑うんじゃねぇ!
「さて、来たのはいいもののこういう場ではどう楽しむのが正解なんだろうね。」
いや、川崎さん?あなたから誘ったのに全くなんにも考えてなかったのね。いや、全然構わんが。
「うし、帰るか。それがいい。」
「ひ・き・が・や?」
ヒッ!なんつー顔してんだよ。もう眼力が某滅びの呪文越えてるじゃねえか。あの映画おもしろいよね。
「い、いや。まぁ、とりあえず適当に出店とか見て回るんじゃねえか?わからんけど。」
「そうだね。お昼もまだだしご飯探しつつ回ろっか。」
そういって歩き出す川崎について、いつものごとく半歩下がって歩きだしたのはいいが、やはりリア充の巣窟。見渡す限り人、人、人。俺、最後まで耐えれるのかしら?
一一
<あの子、かわいくね?ほら、ポニーテールの。>
<べー、マジだ。お前声かけてこいよ!>
しかし、こいつすごいな。さっきからずっと川崎チラチラ見られてんじゃねえか。しかも俺と違った良い意味で。やっぱり目立つんだな、川崎。まぁたしかにルックスやスタイルと人より秀でてるところは多いもんな。それになんかオーラあるし。
てか一緒にいる俺は全く認知されてないまである。お昼食べてる時なんて並んで座ってたはずなのに俺のこと気付いてるやつ一人もいなかったぞ。ステルスヒッキーまじぱねぇ…。
「あっ。」
ん?急に立ち止まって川崎のやつなに見てんだ?あ、射的の景品か。
そこにあったのはシンプルなデザインな黒のシュシュ。
「あれ、欲しいのか?射的のやつ。」
「い、いや!別に大丈夫。ほら!早くいこ!」
いや、そんな露骨に顔を赤くして否定しなくてもいいだろ。あいつも大概素直じゃないな。先々いっちまうし。サキサキだけに。…こほん。
「ったく。はやいっつの。」
ん?川崎と一緒になにやら男が二人一緒にいるな。一人は金髪の戸部みたいなやつ。もう一人が赤髪の戸部みたいなやつ。すげーなこの大学、戸部がいっぱいいるじゃん。べー、べーよ。
とか戸部になってると、あちらはなにやらあんまり雰囲気はよろしくない模様。
「ねーねー。君さ、俺らと一緒に回ろうよー。隙でしょ?」
「は?いいって行ってるでしょ。どっか行きな。」
「そんなこと言わずにさー。俺たち楽しませちゃうよ?」
ったく、あいつ。先々行くからだぞ。面倒後とは嫌なんだけどなぁ。川崎も嫌がってる様子だし、それを黙ってみてるのも気分はあんまよくないしな。仕方ない。
「おい、その辺にしといてやれ。そいつもあんま乗り気じゃないみたいだぞ。」
「あ、比企谷。遅いじゃない、あんたなにやってたのさ。」
「いやいや、お前が急に一人で先に進んでったんだろ。」
…しかしだ。あんまなにも考えずに『俺が来た!』ってヒーロー感出しちゃったけど、どうすっかなぁ。
「あ?なんだお前。関係ねえやつは引っ込んでろや。」(金戸部)
やっぱ噛みついてきますよねぇ。
「いや、そうしたいのは山々なんだが。今日はこいつ俺の連れなんだわ。だから申し訳ないけど他を当たってくれ。」
「お前みたいな目が腐ったやつより俺らみたいなやつと同じ方が楽しいに決まってんだろうが、引っ込んでろや」(赤戸部)
君たち語尾の引っ込んでろやはデフォなの?それとも流行りなの?口悪いからやめなさい。それと目腐ってるはわざわざ言わなくても分かってるから傷口えぐらないで!!
「まぁ、たしかに俺よりあんたらみたいなウェイのが楽しむのは上手いだろうが、今日の相手は俺だし現に空気読めてないのはそっちだからな。」
さて、良い具合にお相手さんも熱くなってきたし、そろそろ事態の回収するとしますか。
「なんだと、てめぇ!!あんま舐めてっとブッ飛ばすぞ!!!」
「比企谷!危ない!」
遂に耐えきれなくなったのか青筋全開の金戸部が俺を殴ろうと拳を振り上げ、今にも振り下ろさんとしている。さっきまで傍観に徹していた川崎もさすがに焦った様子で叫ぶが当の俺は冷静だった。
「殴るのは構わんが、いいのか?さすがにこんだけ騒いだからか周りの視線はこっちに集まってるみたいだが。立場が悪いのはそっちだと思うんだけどな。」
人の視線は時に凶器にへと変わる。これは俺の体験上間違いない。視線を意識しない人はその意識が高かれ低かれこの世には存在しない。意識していないなど言う人は所詮は綺麗事を並べているにすぎない。だから人は自らを着飾るし、人付き合いをステータスとしてしか見ないものもいる。悪事を人前で大っぴらに見せびらかしたりもしない。そんなのは誰もが理解していることだ。
「ちっ。もういい、行くぞ。」
戸部ーズも例外ではなかったようで、苛立ちながらも居心地が悪そうに去っていった。川崎も少し気まずそうにしているがまぁ大丈夫だろう。とりあえずこの場を離れるとするか。
「おい、川崎。行こうぜ。ここまで注目を浴びるのは苦手だ。」
「比企谷。助けてくれてありがとう。けどあんま無理しないでね。あんたが危険な目に合うの、なんていうかさ、すごい嫌だから。」
「あー、おう。善処する。」
一一
「もうそろそろ帰ろうか。」
あのあとは少し出店を回ったあと、あまりの人の多さに二人ともダウンしベンチで話していた。さすがぼっち二人体力無えな。
「そうだな。…あのさ、川崎。」
「ん?どうしたの?」
「あの、なんだ、これ。やるよ。」
そういって黒のシュシュを川崎に手渡す。
「これ…。どうしたのさ、これ。いつのまに。」
「さっきはぐれたときに妙に射的がしたくなってな。偶々取れたのは良いんだが俺は使えねえから。まぁ今日は意外と悪くなかったからそのお礼ってことだ。要らなかったら捨ててくれ。」
「ふふっ。あんたらしいね。ほんとに不器用なんだから。
比企谷、ありがとね。」
「おう。」
そういって別れた後も川崎の笑顔と言葉がなぜか頭から離れなかった。
一あんたが危険な目に合うの、すごい嫌だから一
いかがでしたでしょうか!
今回は少し長くなってしまいましたね(゜ロ゜)
活動復帰以来調子がいい!(まだ2話)
復帰記念SSでも書こうかなぁと思っていますが需要あるのか…?
需要ありそうなら感想などで是非教えてください!
ではっ。