やはりポニーテールの彼女との恋ははじまったばかりである。【投稿再開】 作:ハク真
少し執筆が遅れてしまい申し訳ないです( ;∀;)
そういえば、つい最近は葉山くんの誕生日でしたね!
とまぁ、そんなことよりサキサキですっ!
それでは本編どうぞ!
「八幡くんっ。よかったらさ、うちと付き合ってくれない?」
な、な、こいつ会って早々とんでもねえ爆弾を落としてきやがった!こんな爆弾発言をしやがるもんだから、見ろ、となりでさーちゃんも赤くなって口をぱくぱくさせてるじゃねえか。俺は別にこんなんじゃ動じないけどな…。
「いや、あの、その。」
めちゃめちゃ動じてますね、はい。いや、だってね?伊達に長年ぼっちライフ送ってきてないからね?こんないかにも青春してますみたいな、告白イベなんて経験したことないぞ?
俺が動じまくって固まってると、川崎はかなりあわてた様子で爆弾っ娘にこう捲し立てた。
「か、かなで!?あんたなにいってんの!?そんな会ってまもない人に付き合ってだなんて!その、なんていうかさ、もっと色々段階踏むとかさ、あるでしょ普通!」
「えー、なんで?ていうか、段階ってなに?ただ少し時間あるかなって聞いただけだよ?」
………ん?
「…え?時間?いや、かなで、あんたさ比企谷とだ、男女交際的なものをしたいんじゃないの?」
「…男女交際?……いやいやいや、う、うちはそんなつもりで言うたんちゃうよ!?そ、そのちゃうねん!ただ八幡くんにお礼がしたかっただけやねん!」
ちょ、待て、待ってください。新しい情報が多すぎてついていけねえ。まず、みなさんすみませんでした。青春の告白イベが俺にも到来とかぼっちらしからぬ発言をしてしまいました。八幡反省っ!…そこ、そんな目でみない。
それより、もっと気になることがひとつある。普段なら面倒ごとは勘弁だし、触れずにスルーするだろうな。だが、今回は敢えてふれさせてもらおう。
「えーっと、関西弁…?」
「あ、またやっちゃった。気を付けてたんだけどなぁ。実はうちね、大阪出身なんだよね。普段は意識して標準語話してるつもりなんだけど、興奮したり冷静じゃなくなったりしたら、つい関西弁が出ちゃうんだよ。びっくりしたよね?ごめんね。」
「そうだったのか。まぁ驚いたが別に謝ることじゃない。」
「それより、かなで。あんたお礼って言ってたけどどういうことなの?」
よく聞いた。ナイスださーちゃん。いいぞ、さーちゃん。…怒られるな。やめよ。
「俺も聞きたかった。俺、竜胆だっけか?お前に会ったことあるのか?」
「まぁ、覚えてないよね。私ね、入学してすぐの時、構内でちょっと迷子になっちゃってて、それでたまたまそばを通った八幡くんに聞いたんだよ。おかけでそのときは助かったんだー。それで、すぐお礼しようと思ったんだけど、八幡くんほんとすぐどっかいっちゃうんだもん。だから探してたんだ。」
「なるほどな、まぁ大体理解した。けど別にそんなお礼とか言われるようなことはしてねえよ。尋ねられてなかったら、たぶんスルーしてたしな。」
「それでもお礼がしたかったんだ、ほんとにあのときはありがと。」
「お、おう。」
そんな笑顔でお礼言われちまったから、少し、少しだぞ?ドキッとしてしまったじゃねえか。…ゾクッ!なんだ?なんか俺の隣から妙な寒気が。…気のせいか。
一一一一
「けど、沙希ちゃんと八幡くんが知り合いだったなんてねー。なんというか、世界って狭いんだね。」
「まさか、かなでが言ってたお礼したい人って比企谷だったんだね。驚いたよ。まぁ、でもよかったね、お礼できて。」
「うんっ。」
それはもう、見事な俺の空気っぷりですよ。さっきからふたりはそれは楽しそうにガールズトークしてますしね。さすが八幡、空気力高すぎぃ!…空気力ってなんだ?
そうして、さりげなく俺が帰ろうとすると、
「あっ、そーだ!八幡くんっ!これ、学生証。前、落としたよね?拾ったの、今日渡せてよかったー。」
「え?あ、俺やっぱ落としてたんだな。いやその、助かった。さんきゅな。」
「いえいえー。良いんですよっ」
おかえり、マイ学生証。ごめんよ、八幡離さない。
「あっ、時間。比企谷、かなで!あたしたちお昼ご飯食べてない!もう次の講義始まる時間だよ!」
「「…あ。」」
やはり、今日の俺たちはツイてない。
いかがでしたでしょうか!
かなでキャラ濃すぎ!?元気っ娘、あざとい、関西弁。
改めて見るとすごい子だw
なんだか、サキサキ成分が足りてない気がする(;゚Д゚)
というわけで次回、サキサキ成分たっぷりでお送りしたいと思っております!
乞うご期待!!
ではではっ。