やはりポニーテールの彼女との恋ははじまったばかりである。【投稿再開】 作:ハク真
前回の二人の出会いから今回の舞台は……!
まぁわかりますよね?笑
それでは本編どーぞ!!
「いらっしゃいませ、何名様ですか?」
「あぁ、ひとりで…「ばかじゃないの?ふたりでしょ。」……ふたりです。」
おっといけない、ついいつもの癖で1人って言いかけてしまった。ふと目の前に座る川崎を見ると不機嫌そうな顔でこちらを睨んでいる。
「悪かったよ。つい、いつもひとりで来るときの癖でな。しかしお前がサイゼに連れてくなんてな。」
「え?だって比企谷いつもサイゼいってるんじゃないの?外食は。雪ノ下たちともよくいってたみたいだし。」
なんで知ってる。なに、こいつ俺のこと好きななの?ごめんなさい、自重します。なので許してください。
すると川崎は顔を赤くし(なんでだ?)手をパタパタしながら慌ててこう付け加えた。
「いや、雪ノ下とか由比ヶ浜目立つし、嫌でも目につくってゆうか。べ、別に比企谷を見てたわけじゃないってゆうか。サイゼ…嫌だった?」
かわいいじゃねぇか、こんちくしょうめ。危うく惚れて告白して振られるところだった。あ、振られるんだ。
「愚問だな。サイゼは俺のソウルフードだ。メニューも全種頭に入ってる。」
「あはは、それはどうかと思うよ。それより自宅大好き比企谷がまさか東京の大学に進学してるなんてね。」
そう、なぜアイラブ自宅のこの俺がこうして東京の大学に進学してるかだ。
そもそもは俺は地元千葉の私立大に進むつもりだったんだが、親父に男は一人立ちするものだと家を出るように言われ、それだけならともかく小町にまで「ごみいちゃんは一人暮らしするべきだよ。」などと言われ、半ば強制的に家を出ることを決められて、それならと地元の近い東京の大学に進むことにしたのだ。
「あはは、そうだったんだね。なんてゆうか災難だったね。」
「誠に遺憾ながらこうせざるを得なかったというか、なんというかだな。だが、別にこの大学に不満があるわけではないぞ?ちゃんと自分で選んで決めたわけだし。」
「わかってるって。比企谷が自分の人生選択を適当に済ますようなやつじゃないことぐらいわかってるって。」
む、なんだ?こいつのなかでの俺の評価って意外と高いじゃねぇか。まぁ別に川崎の前でやらかしたこととかはないし、無駄に低くなってるっていうこともないか。
…ミラノ風ドリアうめぇ。
しかし、改めて見ても川崎って美人だよな。ルックスは言わずもがな、スッと伸びた細い足にくびれたウエスト、その上豊満な胸。豊満な胸。大事なことなので二回言っておこう。
なにより綺麗な髪の毛を束ねたポニーテール。見惚れてなんかないんだからね。……ほんとだからね!?
「なに、ぼーっとしてんの?」
「あぁ、悪い。」
川崎を観察してた何て言ったらどういう反応するんだろうな。いや、通報されて刑務所のなかだな。やめておこう。
「へんな比企谷。それよりさ、せっかく同じ大学なんだしメアド交換しない?」
断る理由は別にないな。だがなんでわざわざ交換するんだ?文通するわけでもないだろうし。
「ほら、やっといてくれ。」
「そんな躊躇もなく携帯を渡すなんて…。てかあんたの電話帳女の子ばっかりじゃない。雪ノ下に由比ヶ浜に生徒会長まで?このすけこまし。」
「なんでそうなんだよ。できたか?さんきゅ。」
その後、大学の講義の話やこの辺の情報など比較的真面目な話を終えてそのまま別れた。
…あー、つかれた。帰って寝るか。しかし川崎も同じ大学だったとはな。まぁずっと一緒にいるわけではないが、情報交換くらいはできるだろう。思ってたよりあいつとの話を楽しんでいた自分もいた。なんでだろうな。
ブーブー、ブーブー
【川崎沙希】
おつかれ。今日はありがと。
また時間会うときがあったら一緒にお昼してもいいかな?
じゃあ、これから大学でもよろしくね。
メールを読み、返信を手早く打つと自然と口角が上がるのをいつもの気だるい表情へと戻して帰路を進んでいった。
【比企谷八幡】
おつかれ。お昼の件、了解。
こちらこそよろしく。
はい!楽しんでいただけたでしょうか?
サキサキかわいい!それにつきます!笑
八幡とサイゼデートさせてあげたかったんです( *´艸`)
しかし、序盤から八幡が心を開きすぎでは?
いいんです、これがハク真クオリティ!笑
次回は大学内での出来事です。
更新はなるべくはやめにします!ぐだらないようにね♪
ではでは、また次回会いましょう!!