granblue fantasy その手が守るもの   作:水玉模様

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特に読まなくていいです。
読了してくれた読者様に向けたあとがきです。
作者と本作の色々と、最後に今後の事を綴ってあります。

興味ある方だけ、ご覧ください。


あとがき

 

 

読者様。

本作の読了、誠にありがとうございます。

 

投稿開始が2016年の8月。

完結が2020年12月の終わりという事で四年と半年。リアル都合等で更新の停滞も多い中、本当に長い期間をかけて完結へと至りました。

ここまでこれたのはやはり、読者がいるという事実……それが作者にとっては未完で終わらせない支えとなり、本日まで続けることができました。

改めて、読了してくれた読者様には感謝いたします。

 

 

さて、本作について作中では語れなかった事を少し語っていきたいと思います。

 

 

本作について。

 

まず作者は元々、連載小説を執筆するつもりがありませんでした。

当時、本当に熱中していたグランブルーファンタジーの世界を、文章として表現してみたい。その中で世界観に合わせたオリジナルキャラクターを構想し、大好きなキャラ達と絡ませて……と自己満足の極みでフェイトエピソードを書き始めて、それで終わる予定でした。

後は、ここハーメルンに投稿されている素晴らしいグラブル小説を読んでいればいいや……と、そんな感じだったのですが。

当時から人気の高かったグラブルだったのに、意外にもハーメルンに小説はほとんど投稿されてなく、連載のものなど未完で数話しかないようなものばかりでした。

 

そこで何を思ったか作者は、執筆していたフェイトエピソードを軸に連載小説を投稿し、ハーメルンでのグラブル二次小説の先駆けになってやろうと決心してしまいました。

今思うと非常に愚かでした。

作者にとって本当に長い挑戦の始まりです。

 

 

主人公のセルグについて。

彼は連載を開始した当初からほとんど設定は変わっておりません。

まず本作はグランとジータ。二人が双子として両方が存在する設定であり、それに合わせてルリアとの出会いや設定も改変を加えております。

そしてその中で、オリジナルとなる主人公を加える。グラブルの物語の中で主人公であるグランとジータを差し置いて、本作の中に主人公を創るには、グラン達と同様に世界において重要な存在でなくてはならない……そんな思考の下に生まれたのが、セルグです。

また、王道の成長していくタイプの主人公はグランとジータがいたから、後ろ暗い過去を持ちながら今を生きている……そんな影のある主人公というのもコンセプトにはありました。

 

勿論、執筆する上で原作へのリスペクトを忘れてはならない……これは、二次創作に置いて本当に大事なことだと作者は考えています。

その為、セルグだけの物語になってはならないと、ストーリーの構成には長い時間を掛けました。

グランとジータは勿論、カタリナ、ラカム、イオ、ロゼッタ、オイゲン。

自由に描ける二次創作だからこそ、作者が思う通りに彼らに物語の中で活躍してほしいと思ってシナリオを綴ってきたつもりであります。

 

完結して、一から全部読み返してみると、至らない点は本当に多くて、げんなりするものでしたが……それでもやはり、ここ一番と言うところには作者が描きたい強い部分があって、作り手でありながら読者として熱くなれる部分もあり、自画自賛になってしまいますが良い作品を描けたと自身を褒めていたります。

 

 

ヒロイン設定について。

魅力的なキャラクターが多すぎるグラブルに置いて物語のヒロインを選出するのは中々に苦労したものでした。

初期プロットの段階でセルグは組織の戦士という設定がありましたのでゼタは早々に選ばれておりましたが、その後増やすべきなのかと言うところからまずは思い悩み。増えていくにしても誰なのか、シナリオ上で納得いく描写を経てヒロインに仕上げるにはどのような物語が必要なのか。

初期の設定ではゼタとリーシャがヒロイン枠あったので、完結した今だからわかりますが紆余曲折がありました。仔細は省きますが結局のところ、作者が満足する形にしたかったという事で落ち着きます。

 

 

原作との整合性について。

執筆当初はまだ原作のゲームも、最新のシナリオがダイダロイトベルトを終わったところであったため、色んな設定が明かされた現在とは大きく設定が乖離しています本作になりました。

アルベスやグロウノスといった封印武器の話とかはもう本当にどうしようもなくて……結局本作独自の設定として通すことに。

今後イベント編で執筆する時には上手く合わせていかなきゃいけませんが、他にもルリアの事、ビィの事、覇空戦争やそれ以前の星の民との話など。

本作のあちこちに本作独自の設定がちりばめられており、原作をやりこんでる人ほど納得できない部分が多々あったかとは思います。

これについてはもう修正のできない部分もあり、今後のイベント編やキャラクターエピソードでも、本作の設定をそのまま流用していくことになるかと思います。

勿論、うまく修正できるところはやっていくつもりです。あくまで原作の設定を優先するのが作者の意思であります。これでご了承いただきたく思います。

 

 

最後に、作者が思うグラブルについて。

長い時間を経て、やはりゲーム性という部分には飽きであったり面白いと思えない部分だったり。そういったマイナスの部分というのは感じるようになってきてしまいました。

キャラクターの数も膨大となってきており、推しのキャラが全然出てこなかったり活躍しなかったりと。(作者はずっとガウェイン好きだったのですが、ようやっとイベントで描かれる去年まで、本当に今か今かと待ち続けておりました。)

そんな中で、新しく実装されたキャラクターに心奪われることも多く、シナリオイベントを見て感動することも多く……ゲーム性の衰えは感じてもファンタジー作品としての魅力はやはり変わらないと感じています。

作者は執筆が進まない時は好きなイベントシナリオをよく読み返しておりました。そうすることで自分が感動した部分や要素を思い返し、それを自分が描く物語の中で読者にも感じてもらいたいと……そうすることで執筆のやる気につながってくれて、その度にやっぱりグラブルを好きなんだと思うものでした。

 

完結した今、次はこの話を、このキャラをと……描きたいと思う話はいくらでも湧いてきて、今後も変わらず続けていけそうだと思っています。

 

ということで、今後も変わらずグラブルの小説を書いていきますので、またお楽しみいただければ幸いです。

 

 

完結に合わせてアンケートを取ってみましたが、ジータ推しの方が多い様で……鋭意製作中とだけ言わせていただきます。

アンケートはあくまで執筆順番を考える指標なので、アンケートに出した5人は全員予定しておりますからご安心ください。本編完結前から全員執筆は進めております。

 

また、連載としてはイベントシナリオ『どうして空は蒼いのか』を連載予定です。

 

 

以上、『granblue fantasy その手が守るもの』 あとがきとなります。

 

読了、本当にありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

予告編

 

『どうして空は蒼いのか』

 

 

 

 

 

 

 

「――俺は『天司』さ。空と星の狭間の者という意味だそうだ」

 

 

 

――空の世界に訪れる未曽有の危機。

 

 

「島が……落ちた?」

 

「それって一体、どう言う事なんですか?」

 

 

――訪れる脅威に、嘗ての仲間達が集う。

 

 

「四大元素を司る天司の消失……ねぇ。のんびりしてる暇はなさそうよ、バザラガ」

 

「この事象は空域どころか空の世界の危機です。団長さん、力を貸していただけませんか?」

 

 

――明かされる世界の起こり。紐解かれる世界の謎。

 

 

「創世神話――空も星もない、世界の本当の始まり」

 

 

――舞い降りるは災厄か……それとも救いか。

 

 

「――ほう、ヒトの身で天司の戦いに割り込んでくるとはね……何者だ」

 

「セルグが命を懸けて守ってくれた世界なんだ……」

 

「それを壊そうなんて、許さないよ!」

 

 

――世界の彼方。狭間の狭間で翼は知れず顕現を果たす。

 

 

「ここが……空と幽世の狭間か」

 

「――君は一体、何者だ?」

 

 

――翼と羽が交わる時、世界は創世からの因果と向き合う。

 

 

「さようなら特異点――話せて良かったよ、良い旅を!」

 

 

――覚醒した青と赤は、再び扉をこじ開ける。

 

 

「――今度は私が!」

 

「――オイラは絶対に!」

 

 

 

 

――天司は問う……その意味を。

 

 

「友よ、教えてもらえないか?」

 

「なんだ一体? お前が知らなくてオレが知ってる事なんかないと思うが」

 

 

 

 

 

「友よ、どうしてヒトは――――――

 

 

 

 

 






本当に、本当にありがとうございました。

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