ただ、モーションが微妙なんだよなぁ。無課金だし、今回はいいかな?
まぁ、
…………という訳で、本当にお久しぶりです。藤城です。
『分量を三分の一程度にして、更新速度を上げるようにします』と言ったのは誰だったのか……。
…………これでも結構削ったんですけどね。
今月の上旬に学祭が在ったとはいえ、先月中か今月の頭ぐらいまでに、最低もう一回ぐらいは更新したかったです。
今回は……強いて言えば会話回ですかね。内訳は日常回成分(?)が三割、説明回成分が七割という感じでしょうか。
我ながら、晶君のチート具合が酷い…………チュートリアルならぬチートリアル(?)
絆イベント進行中。
初感想来ました。
正直、感無量です。『あと、十年は戦える』な気分になりました。
…………
前回の後書きにおいて。エーテルの説明が不十分に感じられたので書き足しました。
誤字報告ありがとうございます。
二話において、『令呪』が『礼呪』になっていました。
…………やってしまった感が凄いです。
礼呪って何でしょうね?
『善かれと思ってやったことだけど、相手にとっては迷惑』みたいな?
取り敢えず、ライダーに泰山の麻婆豆腐でも食べてもらいましょうか?
これからは……これからも注意していきます。
万が一、誤字った場合は前書きで報告します。
それではどうぞ──────
──────ちゃんと帰ってきてくださいって言いましたよね。
──────えっと……■姉さん。その、ですね…………これには訳がですね。
──────言・い・ま・し・た・よ・ねぇ。
──────……………………ハイ、言われました。
──────そうですね、思い出してくれたようで何よりです。
…………貴女もそう思いますよね、ライダーさん。
──────はっ、はい。その通りです。
マスターがこのような様態で帰宅した責任は全て私にあります。
──────ライダー!?い、いや、そもそも
──────美しいですねぇ、その仲間思いの強さは。
──────……………………(ライダー、今すぐ逃げて。俺がいなくなっても、単独行動スキルがあれば次のマスターを探す時間は有るはずだから)
──────……………………(何を言うのですかアキラ、マスターを捨てるようなサーヴァントだと思っているのですか。そもそも私たちは目的地を共にする仲でしょう)
──────……本当に仲がいいんですねぇ。
ふふ、顔を見れば内容は大体分かりますよ。
──────じゃぁ、そういうことで。
──────どういう事ですか?晶君。まだまだ言わなくてはならない事はたっくさん在るんですよ。
──────待ってください、これには海よりも高く山よりも深い訳があるんだ!
──────落ち着いてください晶君。ライダーさんも、そんな恐ろしい物を目にするような顔をして……どうしたのですか?
──────はい、ライダーは大丈夫です。
──────ライダーーー!!戻ってこーい!!
──────しょうがないですねぇ、足に乗せる重石を持って来るので、正座したまま待っていてください。
──────って、まだあんの!!
あ、いや。なんでもないですよ。まって、お願いだから待ってください。それは、その触手はマズい。まさかそこま……ガッッ────────────
「─────酷い目にあったな……」
「……そうですねーー」
「おーい、ライダーさーん。思い出させちゃったのは謝るから戻ってきてくださーい」
「─────本当に恐ろしかったですね」
「ああ、普段おとなしい人ほど怒ると怖いって言うのは本当なんだなぁ」
「ところで、アキラは何をしているのですか?」
「うーん、兵糧の作り置き、かな」
「成るほど、先の戦いでも見ましたが……例えば、魔力が充填された宝石を準備する、というような事でしょうか?」
「そういう事」
遠坂邸。
武家屋敷で夕食を食べた後、久しぶりの遠坂の本拠地に戻ってきた。
まぁ、昨日の内に戻るべきではあったのだが……。
「─────余計なお世話かもしれませんが、休息をとるべきでは」
「まぁ、それもそうなんだけどね」
四年前に使っていた部屋。
──────懐かしい自室。
旅立つ前に必要な物は全て持っていったため、ほとんど空っぽになっていたが本来の主が帰って来たことで、その部屋はかつての姿を取り戻す。
……コートの中に収納していた物品を配置していく様は中々シュールではあったが。
遠坂邸という『神殿級の工房』の中にあるため、結界としての効果などを大幅に───完全に、ではない───省いたコンパクトな『工房』。
在りし日の、懐かしむべき自室。
椅子に座り紅茶を一杯。そして、目の前の机の上にはいくつかの宝石。
結界の設置を速やかに終えたとはいえ、時は既に夜半。
しかも、ライダーと模擬……戦?…………まぁ、ライダー
「─────取り敢えず、二時を少し超えるぐらいまでは起きているつもり。俺の魔術回路は二時頃が一番調子がいいんだ」
「そうだったのですか……」
「まぁ、そんな感じ。ついでに言うと宝石に魔力を注ぐならこの時間に、この家でやるのが一番効率が良いというのもあるからね」
「なるほど……久しぶりにこの家で寝たかった、ですか」
「……まあね」
「分かりやすかった?」「いいえ、鎌を掛けました」「してやられたってワケか……」
「─────ところで、こんな作業見ていても退屈じゃないの?」
「いえ、面白くは無いですが、興味深くはあります」
「そうなの?」
「ええ。生前はあまり魔術師に良い感情を抱いていなかったので、魔術の準備などの前段階を見たことがほとんど無いのです」
「そういう事、か。……君を召喚した時から聞いてみたいと思ってたんだけど、ぶっちゃけ、マーリンってどんな奴なの?」
「えっと……何と言うか、アレでした」
「そうか…………。論点がズレるけど、宮廷魔術師のマーリンとオルランドを呪ったマーリンは同一人物なんだね」
「えっと、はい。彼以外にマーリンはいませんでした。
円卓における宮廷魔術師。その肩書のわりに少々奔放過ぎましたが、夢魔の血を引く花の魔術師マーリン。
彼の行動は結果的には丸く収まるのですが、何と言うか……ハッキリ言うとクズでしたね」
「うわぁ…………。そうか、そうだったのか。
何となく否定したくて、同名の別人がやったって風に解釈してたなぁ。
同名、と言えばオルランドもだけれども」
「というか、私のオルランドは重要度が低すぎて、名前が失伝した可能性すらありますからね……。
もしかしたらですが、サーヴァントとして呼ばれたせいで、私がオルランドという名前で彼を認識していますが、本当は違う名前だった、という可能性も考えられますからね」
「なるほどなぁ」
「本当の名前とか、気にならないの?」「気にならない、と言ったら噓になりますが。私はオルランドという名前だったから恋人になったわけではないので」「……そうか。不躾な質問をしてすまなかった」
「─────先ほどから思っていましたが、全く分からないですね」
「そりゃそうか。……というか分かったらマズい……マズいかな?
せっかくだし説明しようか」
「ところで、これ食べる?」「先ほど作っていたものですね」「たくさん有るからね」「……まだあったかいですね」「コートの中の時間は止まってるからな」「……作業工程以外にもコートについての説明もして欲しいぐらいですね」「第二魔法の一端とか虚数属性魔術とか、神話にその名を連ねるような伝説の魔術師直伝の神代の魔術とかを使って空間を捻じ曲げて作った携帯型工房、とでも思ってもらえばいいかな?」「……余計分からないです」「……四次元ポケット、みたいな」「なるほど、何となく分かりました」「……聖杯から与えられる知識は凄いなぁ」「まぁ、無いと大変ですからね。…………あ、おいしい」
今やっている作業は宝石に魔力を封入する事。正確にはその準備。
見れば分かると思うけど、さっきからやってるのは注射器での採血。
因みに、さっき飲んでいたのは造血剤。
血液というのは魔術的な媒介としては非常に有用でね、何もなくても特殊加工してストックしている。
そのまま輸血用にしても良いからね。
媒介の話をしたからついでに話すけど、俺の場合は切った髪の毛とかも保存している。
血液もだけど、『ある程度融通が利く体の一部』だからね。
魔術師にとって、手軽に手に入れられる上に、相性が最上に近い。集めない理由は無いだろう。
ついでになんだけど。俺は代謝が異常に良くてね、月に10㎝程伸びてしまうから、こまめに散髪しないと大変なんだ。
そのうち面倒になって、伸ばしっぱなしにしそうではあるんだけどね。
余談だけど、魔術師の遺伝子は貴重だから、きちんと処理しないとマズいことも有る。
髪の毛や血液ならまだしも、卵子や精子の場合は特に気を遣う。
このご時世、科学技術で体外受精が出来るんだから、魔術を用いればより容易いだろう。
戦闘特化の魔術師の遺伝子を組み込んだ戦闘特化型ホムンクルス、なんてフザケタ代物を創り出す輩すらいるからな。
さっき、代謝が良いって言ったけど、俺の場合は少し事情が有ってね。
知り合いの遺伝子を専攻する学者に、遺伝子検査してもらったことがあるんだ。
異常なほど代謝が良いってことは細胞の劣化、老化が人よりも早いってことだからね。
その結果は『遺伝子───特にテロメアを見る限り、特に老化は見られない。誤差の範囲内だが、同年代の物の平均よりもほんの少しだけ長く、大体15歳前の物の平均に近い』だった。
もしかしたらだけれども、俺は細胞的には歳を取らないのかもしれない。
うん?テロメアって何かって?
流石に遺伝子関係の知識は聖杯も無用と判断したのかな?
……基準が気になるな。凄く。
まぁ、そのことは後ででもいいから一端置いておいて、テロメアだね。
…………その前に、クッキーのおかわりはいるかい?
「─────さて、そろそろだな」
午前二時。俗にいう丑三つ時。
机の上にあるのは二十数個の宝石。
大粒の其れらは先ほどまでに血液を使って『契約』したもの。
───コートから取り出したのは刀身が宝石でできた一本の短剣。
その『剣』が放つ光は単なる宝石特有の反射光だけではない。
「─────それは?」
「宝石剣。
まあ、母さんの持つ
精々が、
「いや……だからですね」
「宝石剣キシュア・ゼルレッチ・シュバインオーグ。
宝石の刀身を持つ、第二魔法の能力を持つ限定概念礼装。
我ら、シュバインオーグの系譜に連なる者にしか扱えない魔剣。
かの宝石翁のように平行世界への門を開けることは出来なくとも、その『門』の僅かな隙間から無限に魔力を引き出せる。
俺の母さんが作成した
あの母さんですら、たとえ材料が揃っていても『本物』を作るには十年や二十年じゃ出来ないって言う代物だからね。
そもそもの話、俺は第二魔法についての適性が低いからな。多分だが第二魔法や宝石剣についての研究は
だから──────構造を強引に『解析』して、変化と投影の魔術を使って強引に『構築』することで
魔力を供給できるとはいえ、そのスピードは遅々たるもの。仕方がないとはいえ、ある程度貯まるまで待っていたんじゃ時間が掛かってしょうがない。
まぁ、そういう物だって割り切ってしまえば使いようはあるんだけどね」
そう言って、『宝石剣』から魔力を抜き出し、魔術回路を通して魔力を宝石に移し、その宝石の限界まで溜められたら次の宝石に移る。
その作業を繰り返し、『宝石剣』に蓄えられた魔力が空になった時点で残っていた二三の宝石は自身の魔力でそれを行う。
「─────ふう」
一息。
自身の魔力を八割ほど一気に使ったことで、中々の倦怠感を感じる。
「─────魔力が溜まるのに時間が掛かるなら、素直に時間を掛ければいい。
そう考えれば、適当に放置しておくだけで平行世界から魔力を集めてくれる便利グッズだし。
満タンまで溜めてもエーテル砲撃ったら一発で空になる。──────けれど、工夫してエーテルの斬撃を飛ばすような使い方をすれば五六発は使える。
それ以外にも、今みたいに宝石に魔力を移し替えるとかするって言うてもあるしね。
──────伝説の限定概念礼装を便利グッズ扱しておいてなんだけど、そもそも作った動機が何となくだからね。
まぁ、使えない使えないって言って放置とか、文鎮の代わりぐらいにしかならないし、何より礼装は───魔術なんて使ってナンボだろう」
「──────お疲れ様です。アキラ、我がマスター」
「どうしたのライダー?急に他人行儀になって」
「…………そうですね──────」
「──────貴方が聖杯戦争に参加する理由を教えてください」
「えーーっと、理由か……」
「ええ、理由です」
「というか、ホントどうしたの急に」
「そうですね……。この一日、随分と親切にしていただいて本当に感謝しています。
この時代の景色や空気、匂いや味を知ることが出来ました。
貴方自身の事もそうです。
魔術や体術といった戦闘技能から、性格や嗜好といった戦闘そのものにはあまり関係しないものまで。
強いて言えば自己紹介、でしょうか?
お互いの事を知っておくことは、連帯行動が必要な事をするに中って最も大切な事、と言っても過言ではないでしょう。
しかしそれは、急いで行う事ではないでしょう。
……貴方は少し性急に過ぎましたよ、アキラ」
「…………なるほど」
優しく諭すように、ゆっくりと言い聞かせるように。
──────まるで、年の離れた弟に対するような口調で窘められる。
そんな、
──────気の強く、自信に満ちた少女。
──────好む色は赤。ツインテールに纏めた長い黒髪と並んで、トレードマーク。
──────出会ったばかりの頃は、時折見せる寂しげな顔を変えてあげたかった。
──────でもそれはお節介だった。……何故なら彼女も同じような事を思っていたのだから。
──────
──────最後まで。
……………………駄目だ。
知識として持っているのはまだいい。
でも、この願いは、感情は、──────輝きは
俺が、僕が記憶して、銘記していいものではない。
決して、絶対に。僕なんかが──────
「─────アキラ?」
「大丈夫。……大丈夫だ。
…………本当だよ」
「そう……ですか」
「──────さっきは済まなかったね。心配させてしまった」
「いえ、それは構わないのですが……」
「分かってる。でも、もう少し待ってくれ。
今まで、
だから、もう少しだけ待ってくれ」
──────踏ん切りが、度胸が、覚悟が出来るまで。
「分かりました。では、もう少しだけ待たせていただきます」
──────貴方が向き合う事が出来るまで。
「ありがとう」
──────本当に。
「さて、俺が聖杯戦争に参加する理由か……。
うん。なんだろうね?」
「誤魔化している…………という訳ではないようですね」
「まぁね。
……誰かに強制された、とかそう言うんじゃないんだけどね」
「そう、ですか」
「うん、そんな感じ。
聖杯戦争に参加したいって、特に理由は無いけれど、そんな風に思っていたよ。
そんな中、数日前に突然令呪が現れてね、
もしかしたら、令呪が現れるのが遅かったのは、聖杯に託す願いがなかった、って言うのが原因かもしれないな」
「なるほど。
ではアキラ、令呪が現れる前と現れた後。または今、この
「そうだな……時間が出来たかな。聖杯戦争に参加するって言えば大体の予定は何とかなるし、何とかならないやつは、まぁ、何とかしたし」
「では、その時間を使って、何か新しい事を始めたりとか」
「そうだなぁ、久々にゆっくり眠ったりしたかな?
それ以外には久しぶりに新聞読んだり…………。
……何というか、久々に真人間に戻ったような感じだなぁ…………」
「…………いや、そう言うんじゃなくてですね」
「それは分かっているんだけど…………、特にないかなぁ。
いや、自分を見つめるとか、そう言う事は魔術師なら当たり、前…の…………。
なるほどね、
「つまり、自分と向き合いたかった、という事ですか?」
「そこまで、高尚な物じゃないけどね」
自分と向き合う。
言われてみれば、当たり前の事なのだろう。
だが…………。
だが、それだけが聖杯戦争に参加しようと思った理由としては弱い。
──────自分と向き合う。
そんな、決まった答えのないような事柄に費やせるような纏った時間が欲しい、なんて道楽と言ってもいいような物の為に時間を費やすような性格はしていないことは自分自身が一番知っている。
そもそも、自分なんてものは探そうと思って探せるようなものではないだろう。
それ以前の問題で、二年間も旅をしておいて、今更自分探しも無いだろう。
というか、今までの四年間で自分という物の性質は大体把握することが出来ている。
死に懸けた事ですら両の指で数えきることはないだろう。
ならば、己の鍛錬の為に参加した、というのだろうか?
否、それも違うだろう。
ならば、なぜ俺に、僕に令呪が発現したのか、というと処から考え直した方が──────
「─────そんなに考え込んでも答えは出るものではないでしょう」
そう投げかけられた一言に、初めに聞いたのは君だろう、と苛立ち混じりに返そうとして──────
──────氷解する。
盲点と言えば盲点だが、初めから気付いていなければいけないような当たり前の事。
…………というか、相当失礼だろう。
聖杯戦争において、
ならば──────。
ならば、
彼らがどの様な冒険を、功績を、偉業を成し遂げたのか───それを見てみたい、感じてみたい、直接聞いてみたい。
そんな動機で聖杯戦争に参加した、という呆れた奴が一人二人いてもいいだろう。
「…………確かにそうだね。
ありがとう、ライダー」
「どういたしまして、アキラ」
──────君を呼んでよかった、という一言は微笑みに抑えられた。
全てお見通し、という訳らしい。
英霊相手に心理戦を挑んで勝ち目などない、という事なのだろう。
赤面している事を隠すように、少年は机の上を片付け、ベットに潜り込む。
そのまま、明日の予定などを一方的に伝え、その直後に寝息を立て始める。
その様子を、男装の騎士は慈愛の表情で眺めていた。
真白い建物の中。
何名かの人と話をしている。
白亜の楼閣。その通路。
歩幅を合わせ、誰かと歩いている。
親しげに何かを話しているようだが、その内容は全く分からない。
白亜の城、その中庭。
微かにだが、草木の匂いや、風の音を感じる。
椅子の上(?)に座って緑を眺めているのだろうか。
立ち上がる時に、自分と頭身が異なることに気付く。
大理石の床の上を走る。
息も切れ切れになるほどに激しく動いているのに、自分と頭身が違うことに違和感はない。
両開きの大扉を開ける。
光の溢れる大広間。
正面。玉座に座るは、偉大なる──────。
何時かの中庭。話しているのは、誉れ高き騎士と結婚した叔母。
旅の選別として示されたのは、身の丈を遥かに超える紅蓮の大剣。
伝説の大英雄が用いたと言われる其れは、父から借り受けた名馬に勝るほどの助けになるだろうが…………。
──────さすがに冗談です。こんなものでは旅の邪魔になるでしょう。
ホッとする
同じく苦笑いをした叔母に、男装をしていくことを勧められ、特別に設えた男性用の武装を貰った。
日を経ていくごとに少しづつ鮮明になっていく『夢』。
─────
そんなことを思い出した。
11月30日。
0日目
早朝。駅舎で始発を待ちながら。
朝日を拝みながら、吐き出した息の白さの煌めきに目を細める。
ライダーを召喚してから六日程。
午前二時に召喚したため、日付の換算が面倒になっている事に気付く。
…………まぁ、どうでもいい事だが。
「──────聞いているのですか。アキラ?」
見慣れた横顔を見ながら、そんな下らない事を考えていたからか、話しかけられていたことに気付かなかったらしい。
「わるい、ライダー。ぼーっとしてた」
「やっぱりですか」
ため息。
冬の早朝の寒気が、吐息を真白く染める。
漂っていた白はゆっくりと空気に溶け込んでいく。
「今後の予定についてです。
何度も聞いたことですが、念のために確認しておいた方がいいでしょう」
「…………それもそうかもしれないね。
ちょっと待って。軽く人払いするから。
───と言っても、ほとんど人いないけどね」
「──────じゃぁ、これからの予定を確認しようか」
「そうですね、アキラ。
まずは、飛行機、という乗り込める鋼鉄の大鳥のような物に乗るのですよね──────」
パロディーは積極的に入れていくスタイルです。
・ 聖杯の与える現代知識:基準が良く分かっていない。
恐らくだが、その基準が明らかになることは永遠にないだろう。
前書きでも書きましたが、今回は会話回。絆レベルをある程度以上まで上げてもらいました。
次回はサーヴァント同士の戦闘…………まで行きたいです。
『分量を三分の一程度にして、更新速度を上げるようにします』というのは多分無理なので、執筆速度そのものを向上させる努力をします。
…………違う作品とかで、分量を短くする練習とかした方が良いのでしょうか?
丁度良く、(脳内)プロットが完成した作品があるので…………もしかしたら近いうちに投稿するかもしれません。因みに、fateではないです。型月要素/Zeroです(多分)。
…………………………………………とはいえ、執筆時間そのものの確保がほとんど出来ない件について。
それでも、来月中に二回ぐらい更新したいです。
(以下本文)