Fate/after Redoing   作:藤城陸月

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 随分とお久しぶりです。藤城です。

 遅れてすいません。課題(レポート)とか課題(レポート)とか課題(レポート)とか、あと課題(レポート)とかあったんです。あと教職関係で色々と。
 ここ最近、"mjd"が"メジェド"と読める件について。……疲れているのでしょうか?


 ところで今回は戦闘回。
 一気に色々な事をぶちまけていきます。



 あ…ありのまま今起こったことを話すぜッ!
 『戦闘シーンを書くのはキツイ、そう思っていたら何時の間にかノリノリで書いていた』
 な…
 何を言っているのか分からねーと思うが
 おれも何をされたのかわからなかった
 頭がどうにかなりそうだった…
 溢れかえるルビだとか詩的な表現だとかそんなチャチなもんじゃあ断じてねえ
 もっと恐ろしい厨二病の片鱗を味わったぜ……



 …………とまぁそんな訳で、どうぞ。


7  旅支度・前編──────長い間家を空けるなら、確認が必要な事。

 ──────火花が散る。

 

 比喩ではなく、現実に。

 

 切り結ぶは短槍(スピア)と双剣。

 直線は連円に防がれ、楕円は螺旋に弾かれる。

 ──────現在の状況は硬直。

 

 

 騎乗兵は馬上槍(ランス)でも騎乗剣(ロングソード)でもなく短槍(スピア)を手に持つ。

 対して、若き魔術師が握るは黒白の比翼。

 

 

 手綱ではなく短槍(スピア)を握っている、仮初めの槍使いが振るうは神秘の未だ色濃き時代に磨き上げられた槍捌き。

 女騎士の握る聖槍は魔術で鍛えられた剛体の内、宝具に関わらない物ならば、一撃で破壊することが出来る。

 

 それに対し、同じく仮初めの剣使いが振るうは欠ける事の無い連理。

 中華に伝わりし、とある宝具───史実で(本来)は、担い手のいない筈の其れ───を投影した物。その質量は聖槍の加護をすり抜け、受け止める。例え片翼が強引に破壊されたとしても、その数瞬後には両翼は再会を果たしている。

 

 

 二人にとっての一切は途絶える事の無い剣戟に集約される。

 

 

 

 月光のように淡い青光を放つ聖槍と夫婦剣の異名を持つ陰陽剣。

 それぞれの軌跡が交差する。

 

 

 

 

 

 

 

「え、誰って……、ああそうか。

 先生にはまだ説明していませんでしたね、本当は昨日の内に話そうと思っていたんですけど酔いつぶれちゃいまして…………。

 こちらの女性は大学の先輩です。

 専攻が民俗学で、一度日本に来てみたかったらしくて──────」

 

 

 

 翌朝──────朝食の場にて。

 

 

 ─────取り敢えず誤魔化す。

 

 自分で思うのもなんだが、相変わらずよく動く口だ。

 台所で皿を洗っていた■姉さんの協力を得て、疑問点は多いが、無理の無い(多分)理由を手ぶりを交えて納得してもらう。

 

「──────という訳で、何日かこの家に滞在してもらおうと思うんだけど…………いいかな?」

「はぁ~~~。まぁ、いいわ。

 そういえば、■■の時も似たような事があったし、■ちゃんも■■さんも■■■ちゃんも賛成しているなら私が反対しても仕方がないわ。

 それに、晶君が連れてくる女の子なら大丈夫でしょう」

「ありがとう、先生。

 俺と先輩はそういう関係じゃないけど、本当にありがとう」

「まぁ、そういうことにしておくわ。

 …………じゃぁ、そろそろ時間だから、私は行くわ」

「え、本当だ。いってらしゃい、先生」

 

 

 弁当を渡し、玄関で先生を見送る。

 先生の説得に協力してくれた■姉さんは、そのまま台所に戻っていく。

 

 

 ──────さてと。

 

 霊体化しないで、ご飯を食べているライダーを見る。

 因みに、■姉さんの服を着ている。

 

「……………………おいしい?」

「…………(こくこく)」

「そっか……」

 

 口の中いっぱいに頬張る、先生曰く『金髪ロング碧眼巨乳美女』は幸せいっぱい、という感じに頷く。

 霊体化していない理由とか、一般人に姿を見られた事とか、色々と言いたいことも有ったのだが…………。何というか、気が抜けてしまった。

 

 英霊(サーヴァント)

 人々の信仰が具現した存在。

 神話伝承伝説逸話、そんな神秘と幻想の霧に霞む世界から招いた稀人。

 当然のことながら、外見や価値観は現代の其れらとは異なる場合が多いが、『物語(ロマンス)から飛び出してきた』という文言(フレーズ)がそのまま当てはまるであろう彼らは人を引き付ける。

 その外見で、精神性(カリスマ)で、存在そのもので──────。

 

 ─────まぁ、なんというか。

 ()てられた、と言うべきだろうか?

 …………それとも、魅せられた、だろうか。

 

 空いた茶碗にご飯を盛りながら、そう思った。

 

 

 

 ──────さて、食べ終わって少ししたら出かけよう。少し、付き合ってほしい事がある。

 ──────……………………(もぐもぐもきゅもきゅ、ごくん)、分かりました。ところでアキラ、その……ですね。

 ──────ん、了解。味噌汁もどうだい?

 ──────…………お願いします。

 ──────……まぁ、いいか。

 

 

 

 ──────もう少しだけ、母さんのことを起こさないでくれませんか?

 ──────ええ、そのつもりです。

       何時もの事ですけど、余り無茶をしすぎないでくださいね。

 ──────…………善処します。

 ──────はぁ…………。ほんっっとうにいつもの事なので半ば諦めていますけど、晶君がいくら頑丈だとしても限界はありますし、そもそも魔術に絶対は無いんですよ。

       そして何よりも、晶君の事を心配している人もいることを忘れないでください。

 ──────…………ごめん、■姉さん。

 ──────痛々しい顔で謝らないでください、申し訳なくなります。

 ──────まぁ、分かってはいるんだけどね。軽い確認しかしないから、大丈夫だよ。

 ──────…………『()()()軽い確認しかしないから、()()大丈夫だ()()()よ』、ですか…………。

       はぁ、…………()()()()帰ってきてくださいね。

 ──────分かりました。出来るだけ早めに帰ってきます。

 ──────はい、早めに帰ってきてくださいね……本当に。

 ──────了解です。

       それじゃぁ、行ってきます。

 

 

 

 ──────ところでアキラ、何処まで行くのですか?

 ──────もう少し、かな。

 ──────そうですか…………これは結界ですか?

 ──────そんな感じ、対魔力で壊さないでね。

 ──────はぁ…………。

 

 

 

 

 

「─────それで、何をするのですか?」

「武装を編んでいる状態で言われても、分かってるんだろ、としか言いようがないかな」

 

 

 場所は空地──────郊外の森(アインツベルンの森)に敷かれた結界の中。

 

「という訳だ。少し付き合ってもらうぞ」

 

 空地は大体50メートル四方。

 二人の間合いは約25メートル。

 

「構いません。私としても貴方の実力は知りたかった」

 

 魔術師(遠坂晶)の服装は何時も通りな黒のシャツとズボン、ルーンが刻まれたブーツと手袋(グローブ)、高位の魔術礼装である紅のロングコート。

 普段と異なるのは左腰に帯びた細身の剣。柄頭(ボメル)には柔らかな青光を放つ宝玉がはめ込まれた細身の西洋剣。

 

 対するは──────自らの従者(サーヴァント)騎乗兵(ライダー)

 彼女(メローラ)の呼称である『青い武装の騎士』の通り、サーコートの色もそれを覆う軽鎧(白銀)の装飾も青。左腰に提げられた騎乗剣(ロングソード)の鞘や柄もまた青。

 

「こちらから誘っておいてなんだが……先手は貰うぞ、ライダー」

「ええ、分かりました」

 

 青年は右手を俗にいう”指鉄砲”の形をとる。

 

 

 

 開幕を告げるは黒球の弾幕。

 フィンの一撃──────ガンドと呼ばれる北欧の呪術の密度を上げ、物理的破壊力を帯びたもの。

 術師の実力に依るが、彼が放った弾幕の一撃一撃が鉄板と穿ち、大岩を砕き、大木を圧し折るほどの威力を持つ。

 

 それに対し、ライダーは不動。

 明らかな殺意を帯びた漆黒の呪詛は──────触れた瞬間に霧散する。

 対魔力──────『正式な』聖杯戦争において、多くのサーヴァントに与えられるスキル。

 その効果は文字の通り、魔術の軽減もしくは無効化。

 ランクによりその効力は差があり、メローラ(今次のライダー)のそれのランクはA。

 如何に高い破壊力を持とうとも、そもそもが単純な魔術。Aランクの対魔力を突破するには神秘の濃さが足りない。

 

 そして其れは、放った魔術師も承知の事。

 

 弾幕の奥、騎乗兵(ライダー)の目の前に迫るは紅玉の鏃を持つ矢。

 宝石魔術の起点となる宝石を『強化』と『錬金』の応用で変形させ、『投影』した矢幹(やがら)と矢羽に接続した物。

 宝石魔術──────蓄えられた魔力を開放することで、高価な宝石の消失と引き換えに、瞬時に大魔術を展開することも出来る。このことから、魔術師の戦闘の際に使われることも多く、それは聖杯戦争も例外ではない。

 

「─────叩きつける熱は激情の其れに似て(Flamme der Wut)!!」

 

 魔力が込められた紅硬玉(ルビー)が、魔力の開放という負荷に耐え兼ね灰になる。

 解放された魔力は主の詠唱(オーダー)に従って神秘を紡ぎだし──────顕現するは爆炎。

 灼熱を帯びた暴風を叩きつける。

 

 ──────目くらまし。

 

 ライダーは自身の経験と直感に従い、実体化させた短槍(スピア)を後ろ手に回す。

 響く金属音。──────状況はつばぜり合い。

 両の手それぞれに握っているのは()()()()()()()()()()片手剣。

 タングステンを魔術的に加工し、彼が自身の手で()()()()()高位の魔術礼装。

 質量鋭度耐久重心形状密度組成結合効率質感外見──────全てにおいて申し分なし。

 そんな自慢の一品は英霊(サーヴァント)の持つ短槍(スピア)に──────宝具である聖槍に防がれる。

 

 魔術師は短槍(スピア)を通して双剣に与えられている膂力を利用し、大きく距離を取る。

 

 その距離を一息で詰めるライダー。

 

 放たれる刺突を双剣を盾にして受けとめる──────つもりだった。

 

 月光を思わせる蒼光を帯びた穂先が触れた瞬間、崩壊する双剣。

 ──────『破岩の聖槍(ザ・ホーリーランス)』。

 ライダー(メローラ)の旅の目的の一つであり、その過程で手に入れることになる聖槍。

 十字教(キリスト教)における伝説の槍の名声に(あやか)って名付けられた名前を持つ、聖性を帯びた(ランス)

 彼女(メローラ)の逸話において、恋人に掛けられた三つの呪いの内、魔術的に『硬化』された岩を完全に破壊した。

 この宝具の効果は『穂先で触れた物のうち、宝具に関する物を除いて、魔術によって加工、強化された剛体を強度を無視して砕く』というもの。

 

「──────図面読込(Trace)即時投影(on)

 

 そして、寸止めされるつもりの刺突は金属音と共に弾かれる。

 

 聖槍の穂先を弾いた武器──────それは即ち宝具。

 

 その事実に気付いたライダーは、自らの召喚者である少年を──────彼が握る双剣を見る。

 

 その双剣が放つ剣花は明かに宝具のそれ。

 即ち、この魔術師は──────

 

「──────伝承保菌者(ゴッズホルダー)。いや、先ほどのは──────」

 

 

 ──────宝具を魔術によって創り出した?

 

 

「正解。半分ぐらいだけどッ」

 

 投擲。

 両の腕に握る煌めきを躊躇なく投げる。

 

 その行為に一瞬驚き、宝具の効果が未知数だったことから、回避を選択。

 強力な回転(スピン)を掛けられた曲刀は弧を描いて飛来する。

 ──────その軌道を予測。

 一歩後ろに下がることで、迫りくる凶刃から逃れ──────スキル『直感』が働く(背筋に悪寒が走る)

 

 目の前を通り過ぎる中華風の短剣。

 そして、大きく躱すことを予想したのだろうか──────そばをすり抜けていく、六本の投擲用と思われる細身の刃。

 

 『直感(悪寒)』の原因は未だ不明。

 だが、このままではマズい。

 

 自らのマスター──────遠坂晶。

 先ほど彼は()()()()()()()()

 このことがどれ程の異端なのか、それは文字通り『計り知れない』だろう。

 それよりも今考える──────否、感じるべきは剣戟の果て(次の瞬間)の事。

 大事なのは、()()()()()()()()()()()()()()()()()、という事。

 今の双剣のみなのか、あと数種類なのか、それとも()()()保有しているのか?

 それが分からないとかなり厄介だ。

 何せ、距離を詰めるべきなのか、それとも離れるべきなのか──────それすらもハッキリとしない。

 間合いが分からない相手と戦うことは困難を極めるだろう。

 ……………………なるほど。

 

 つまり目的は『適切な間合いを悟らせない事(それ)』なのだろう。

 

「─────宣告(セット)風を超え、理を乱せ(Revolution)

 

 詠唱。

 魔術師の詠唱(命令)に従って、物理という絶対が覆される。

 その身に回転を加え、軌道を変えて、細身の刃が───聖堂教会に伝わる、魔力で編まれた刃と漆黒の柄を持つ、浄化の概念礼装『黒鍵』が───迫りくる。

 

「──────図面読込(Trace)即時投影(on)

 

 続いて唱えるは宝具を創り出した時と同じ文言(フレーズ)

 行使される術理は、先と同じ輝きを魔術師の両手に創造する。

 

 

 ──────同じ宝具を創り出した!?

 

 

 その疑問から、魔術師の持つ『異端』の正体についての手がかりを掴むが、今、この瞬間に真相(それ)に至るまでの時間は与えられていない。

 

 彼は創造した宝具に膨大な魔力を注ぎ刀身を肥大化させ、直後先ほどと同じように無造作に投擲する。

 魔術師が初めに投擲した双剣が、強力な回転(スピン)に由来する独特な軌道を描き、背後から奇襲を仕掛けてくる。

 魔術によって、退路を断つように軌道を変えた黒鍵が形成するは──────正に剣の檻。

 

 剣の檻を『魔力放出』で強引に吹き飛ばしても、特殊な逸話(概念)を内包しているであろう黒白の双剣は強引に突破し返すだろう。

 

 ──────剣の檻ごと叩き切るように飛来する黒と白、二重の大刃(ギロチン)が正面から迫る。

 

 観客のいない公開処刑、というある種滑稽な茶番劇。

 その可笑しさを訴える変わりに、無辜の騎士は断頭台からの脱出を試みる。

 具体的な方法として──────ライダーが宝具以外の武装として保有している円盾(ラウンドシールド)で黒鍵を防ぎつつ、魔力放出で強引に突破する。

 

 しかし、その強引な脱出方法は行われることは無かった。

 

 ──────宝具を創り出せるのなら、破壊することも出来る──────

 

 強引極まりない理屈だが、彼──────否、()()にはそれが成立した。

 ──────壊れた幻想(ブロークンファンタズム)

 宝具を自壊させ、内包された神秘を使い捨ての、爆薬のように作用させる、絶対の禁忌。

 

 宝具。

 英霊の逸話そのものが具現したもの。

 大なり小なり成し遂げたことがあるから英雄になるのであり、その『成し遂げたこと』は彼らにとっての誇りであり、同時に自己同一性(アイデンティティ)そのものである。

 

 文字通り、無限に(宝具)製造(投影)出来る、という特異性を持っているから出来うる行為、絶技、ある種の極地。

 ──────そんな、英雄ではなく魔術師だからこそ出来る、『奥義として行使される異端(アンリミテッド・ブレイクダウン)』。

 

 

 

 壊れた幻想(ブロークンファンタズム)───宝具を自壊させ、魔力と神秘の爆発を引き起こすこと───を行った直後、立ち上がる爆炎に対して、投影した弓を構える。

 秒間3発、3秒で10矢。()()()()()()()()()()()()()()()の中に速射。

 

 ──────手ごたえは皆無。恐らく全て弾かれた。

 

 ──────膨大な魔力を感じる。

 それは自身が契約した英霊(サーヴァント)と同じもの。

 

 ──────煙炎が払われる。

 スキル『魔力放出』。

 ライダーが保有するスキルの一つであり、その効果は『武器や身体に魔力を纏わせ、瞬間的に放出することで能力を向上させる』という物。いわば魔力によるジェット噴射である。

 

 ──────その応用。

 壊れた幻想(ブロークンファンタズム)によって叩きつけられる魔力──────それを『魔力放出』を以って、強引に弾き飛ばす。

 

 

「─────驚きました。まさか魔術によって宝具を再現、複製するだけではなく、自壊させることで込められた神秘を純粋な破壊にのみ転化させるとは…………」

「失望した、若しくは怒りを覚えたか?例え投影した偽物とは言え、俺は英雄の誇り(宝具)を使い捨ての爆弾にしてんだからな」

 

 ──────魔力の烈風を受けて、靡き流れる金砂の髪。

 纏う蒼銀には翳一つなく、その立ち姿には一部の毀も無い。

 微かな笑みを浮かべる、そんな瞳と目線が合う。

 

「いえ、例え同じことを英霊(サーヴァント)が行ったとしても、咎める英霊()はいないでしょう」

「だが、俺は魔術師。英霊(君たち)のような立派な誇りは持ち合わせていない。あるのは人として当たり前の価値観だけだ。そんなありふれた存在に過ぎないものが、英霊(君たち)の誇りそのものを汚している。そのことについて、何も思うことが無い、という事は無いのではないのか?」

「皮肉ですか?似合いませんよアキラ。逆に聞きますが、貴方は宝具を使うことに何か負い目でもあるのですか?この時代の魔術師なら、そのような事を些事として気にしないでしょう」

「…………」

「沈黙は肯定と取りますよアキラ。仮に、英霊の誇りである宝具を勝手に使われることを気に食わないような英霊()なら、英霊(我々)の存在そのものを勝手に使う聖杯戦争(この儀式)そのものに参加しようとは思わないでしょう」

 

 目の前の騎士は続ける。

 

「──────そもそも、確かに宝具は完成した存在である英霊にとって、生前に──────英雄だった頃に成し遂げた偉業の象徴。確かにそれは掛け替えの無いものであるでしょう。ですが、高が誇りの為だけに失ってはならない物だって存在するのです。我々が聖杯戦争(この儀式)に参加するのは誇りよりも大切な物を手に入れるためであり、それは貴方たちでも同じでしょう」

 

 そう続け、絞めた。

 その言葉には重みがあった。

 そして、そう告げる姿は光り輝いて見えた。

 特殊な条件が揃ったから英雄に成るのではなく、彼ら自身の在り方そのものが英雄を形作るのだ──────そう思わせるには十分すぎる立ち姿だった。

 

「…………凄いな」

 

 普段の誤魔化しも出来なくなるぐらいの感傷。

 

「いえ、凄いのは貴方でしょう。生身で我々、サーヴァントと渡り合ったのですから」

 

 それに気付かなかったのか、それとも気付いていたのに気付かない振りをしてくれたのか──────其れは分からない。

 

「さて、先ほどまで私を楽しませてくれたのです。まさか、もう終いということはないでしょう?」

「あぁ、そうだな……そうだよなライダー!

 勿体無いよな、終らせるなんてなぁ!!」

「ええ、そうでしょうとも。次はこちらから行きます」

「来い、ライダー!!」

 

 迫りくる青い疾風。

 寸止めするつもりなどない、神速の突き。

 

 ──────迎撃。

 即座に手になじんだ双剣───中華に伝わる夫婦剣。黒い刀身の陽剣・干将、白い刀身の陰剣・莫耶───を投影する。

 

 

 俺の、遠坂晶の父親は英雄である。

 本来矮小な一個人の力で、人の摂理である戦争──────正しくはその一つを終結に導いた男。

 死ぬことを以って英雄が完成するというのならば、彼の最後は英雄としての其れに相応しい物であろう。

 

 そして俺はその力を受け継いだ。…………受け継いでしまった。

 

 受け継いだ事は、その成り行きを含めて後悔や不満は無い。

 だが──────どうしょうもなく不安であった。

 

 本当に、自分なんかが受け継いで良かったのか。

 ■■■■(■■■ ■■■)の息子の中で覚悟が出来ていたのが自分しかいなかったから受け継いだのであって、本当ならばもっと相応しい人物がいたのではないのか?

 そして、もしそのような人物がいるのならば、彼または彼女ならば、人を傷つけることでしか人を救えない俺よりももっと上手く、優しく、平和に人を救えるのではないのか?

 

 自分に対して自信がなくなった時、そんなことを感じることが多かった。

 

 そんな、言わば劣等感染みた蟠り(わだかまり)を見抜き、跡形もなく砕いてくれた。

 

 ──────英雄に成るための条件は、優れた血筋や武器ではなく精神性そのものである──────

 

 

 ──────ならば、悩んでいる暇などない。今の自分が相応しくないのならば相応しくなれば良い。ただ、それだけの事だったのだ──────

 

 

 無自覚に伴っていた、自身が振るっている優れた血筋や武器に対する、遣る瀬無い躊躇(ちゅうちょ)や負い目といった陰り──────今やその影や残滓すら感じられなかった。

 存在するのは──────

 

 ───自らが、英雄である父親から受け継いだ技能を存分に振るえる相手が目の前にいる事───

 ───その相手が、長年抱いていた蟠りを解消してくれた恩人である事───

 

 ──────そのことに対する感謝と感動、歓喜と爽快感。

 ただそれだけであった。

 

 今感じている興奮を、喜びを、心の高鳴りを──────存分に叩きつける。

 

 心の熱を武器を通して伝えるように。

 

 

 

 

 

 斯くして、二人の戦いは冒頭に至る。

 

 そして──────

 

 

 

 

 

「─────なぁ、ライダー。サーヴァントに、疲れっ…てない、の?」

「ええ、私たちは十分な魔力供給さえあれば、どのような状況でも十全な力を発揮できます。精神的な物はともかく、肉体的な疲労はしません」

「そっ、かぁ…………」

 

 俺は仰向けに倒れていた。

 細かな切り傷はあるが、ほとんどは戦闘中に治っているし、今現在も急速に治りつつある。

 

 ──────完敗だった。

 特に心情的、技術的な面で。

 

 聖杯戦争において、英霊(サーヴァント)に与えられるクラスの一つである騎乗兵(ライダー)

 その特徴は──────騎乗物、主に幻獣の召喚。

 其処から考えられる対策──────近距離戦闘(クロスレンジ)での高速戦闘。

 今回の戦いは……単純に相性が良かったからに過ぎない。

 もしかしたら、百歩譲ってくれれば、結果だけで判断するならば、辛うじて引き分けになるのかもしれない。

 ──────だからこそ、実力の差を感じさせる。

 嫌と言うほどに。

 

 ただ──────

 

 

「──────楽しかった、なぁ」

「そうですね、アキラ」

 

 ──────すごく満たされていた。

 

 

 

 

 

「─────まったく、二人して何をしているのかと思えば……」

 

 ふと、影が差す。

 発動に気が付かないほど自然な空間転移。

 

「やあ、師匠。……おはよう、ございます」

「凄まじい程の精度ですね。美しいと思えるほどに」

「……私は呆れたわ」

 

 ははは……。口から出るのは乾いた笑い声。

 対する薄紫の表情は冷ややか。

 

「全く、サーヴァントの性能を知りたいのなら、わざわざ戦う必要は無いでしょうに。

 まぁ、細かい場面を想定して実験的にやる手間を考えれば、確かに効率的ではあるわ。

 貴方に掛かる負担のことごとくを外視すれば」

「はは……返す、言葉が無い、や。まぁ大丈夫、師匠。治癒はいらない」

「でしょうね、症状は単なる疲労と魔力切れ。暫く休めば回復するでしょう」

「了解。じゃぁ、もう…ちょっとだけ、このまま……で…………」

 

 

 

 

「─────さて、どうだったかしら?」

「素晴らしい」即答。「この時代の戦士の実力は知りませんが、私たちの時代に在っても、運が良ければ一角の英雄に成れたでしょう」

「そう───」伝説の魔女は何処か満足げに、「───現代において、戦闘という面でなら最高と言っても過言ではないでしょう」

「そうですか」

 

 沈黙。

 互いに、目の前で寝ころび、寝息を立てている少年に対して思うところがあろ。

 その共通認識によって生じた時間的、対人的な間隙。

 

 

「──────そこの坊やは色々な物を背負っている」

 

 沈黙という名の帳を破ったのは、神代の魔術師。

 

「貴女のようにAランクの対魔力を所有している相手に戦いを挑むぐらいには自信も好奇心もある。

 自身の持つ力がどの様な類の物なのか、周りにどう思われているのか、そのことを正しく評価している。

 今まで知らなかった事に対しても恐れずに挑み、新たな価値有る物を手に入れる。そのための度胸も経験もある。

 ──────だからこそ不安だった」

 

 目線を合わせる。

 今次の騎乗兵(ライダー)は無言で続きを促す。

 受肉を果たした何時かの魔術師(キャスター)は頷き、続ける。

 

「──────自分が何をしたらいいのか、自分よりも相応しい人が居るんじゃないか。

 そんな答えの出ない、一生考え続けなくてはいけない泥沼に嵌まって、抜け出せなくて、苦しんでいた。

 『自分には何が出来るのか』じゃなくて、『自分がやってもいいのか』。

 幸か不幸か、英雄の子として生まれたからには、その将来は───少なくともその方向性はある程度決まってしまう。

 そのことを受け止めきることを決め、近い将来、自分の精神(こころ)がその重さに耐えられないと悟って、自分から強固な『殻』で自分を守ることにした。

 そして、その『殻』は丈夫だった──────丈夫過ぎた。当の本人にも『中身』が見えなくなるぐらいに」

 

 区切る。

 感じ取る。

 頬の強張りをほんの少し緩める。

 ──────続ける。

 

「──────世界中、と言うと過言かもしれないけど、二年ぐらい旅をした。

 その二年間は多くの物を手に入れることになった、貴重な経験。

 そして、そこからの半年──────欲望の渦に飲み込まれ、揉まれる。経験してはならない暗黒。

 自分が敬愛する英雄(父親)から受け継いだ輝き、それを醜い物の為に使う日々。

 心身共に軋むような行為、その連続。

 いくら丈夫な『殻』で守っていても、その『中身』に衝撃は伝わってしまう。

 そして、泥沼に足を取られた──────」

 

 ひざを折り、手が届くようにする。

 そのまま頭を撫でる。

 優しく、慈しむように。

 撫でられた、紅の少年の表情は安らかだ。

 

「──────その泥沼から脱出することは出来ない。

 長い時間を掛けて、付き合い方を覚えていくしかない。

 諦める、割切る。───そんな感じにね」

 

 頭を上げ、再び目を合わせる。

 思いを伝えるように。

 

「─────貴女には感謝してるわ。

 意図しなくてでも答えを示してくれたんだから。

 それが『考えてもしょうがない』って言う開き直りに近い答えでもね」

 

 神代の魔術師の偽りなき感謝。

 

「なるほど、そういう事だったのですか」

 

 騎兵は──────神秘溢れる時代に世界中を見て回った旅人は受け止める。

 

「貴女も知っての通り、私は意図して行ったことではないのですが……。

 私が彼の成長の一助になった、と思うと嬉しく思います。

 今感じている誇りと共に受け取りましょう。心優しき伝説の魔女よ」

「……本当は魔女と呼ばれるのは好きではないのだけど、今回は例外のようね」

「なるほど、本当に長い付き合いなのですね」

「…………?どういうことかしら」

「誤魔化し方がよく似ています」

 

 ふふっ、と悪戯に成功した子供の様に笑うライダー。

 そう言う貴女もね、と返す元キャスター。

 

「さて、私がここに来たのは貴女に渡したいものがあったからなのだけど──────」

 

 

 

 

 

 ──────ほっ……本当にこの時代の女性はこのような洋服を着ているのですか!?

 ──────ええ、そうよ。……何処で、とは言わないけど。

 ──────なッッ。騙しましたね、キャスター。

 ──────ふふ……、騙せれる方が悪いのよ。

 ──────くっ……。しかも脱ぎづらい……!

 ──────強引に脱ごうとすると、破れてしまうのだけど……。

 ──────そ、そんな悲しそうな顔をしないでくださいキャスター。

       その……こちらが悪いような気になってしまいます。

 ──────本当に正直なのねぇ。

 ──────だ、騙しましたねキャスター!またしても、しかも同じような手でッッ!

       いい加減怒りますよ。

 

「──────いや、何してんのさ。二人とも」

 

 目が覚めたら、目の前で繰り開かれていた寸劇。

 いや、何というか……。

 

「おッ!……起きていたのですかっ、アキラ」

「あら?気付かなかったのかしら」

 

 青を基調としたドレス。

 それは成熟した女性という事を前面に押し出した物…………ではなく、可憐という印象を与える。

 師匠が選んだのだろうか?……らしい、と言えばらしい選択。 

 ライダーは男装をして旅をした、という逸話からなのか、サーコートを始めとした男性的な恰好をしていた。

 それゆえに今の恰好との落差はすさまじいものが有る。

 それに、ライダーの恥ずかしそうな表情が加わる。 

 

「感想は正直に言ってもいいのよ坊や」

 

「一言だけ。師匠──────

 超COOLだよアンタ!!

 すげぇッ!これは凄い!!

 色々な書物に触れて、色々な経験をしたけどこれ程の感動を覚えたのは何時ぶりだろうか?

 まいったな、彼女の素晴らしさを形容する言葉が見つからない!」

 

「なッ──────」

「喜んで貰って何よりよ晶」

 

 

 

 

「─────正直、こんなに凄いとは思わなかったですよ」

「喜んでもらえて何より、かしら。

 そこまで喜んでもらえると、作り手として誇らしいわ」

「まさか、()()()()()()()()()()()()こんなに素晴らしい物を見れるとは」

「ふふ、自由にしてもいい最高級の素材があるって言われたら、本気を出さざるを得ないでしょう。

 強いて言えば、もう十歳……いや五歳若ければさらに良かったのだけれども……。

 それでも逸品であることには変わりないわ。

 ついでに言うと、男装したっていう逸話があるから、女の子として褒められることに慣れてなかってり、違和感が有ったりするかもしれないって思ったけど……杞憂だったようで何よりだわ」

「それはどういうことですか?」

「ドレスを着せても、機能性が悪い、とか言うのよ…………」

「あぁ…………。それは……」

「でもッ!!メローラ(この娘)は違うわ!」

「ええ、そうですよね。

『長い旅をして、無事に恋人に掛けられた呪いを解く為に必要な三つのアイテムを手に入れて、助け出した恋人と幸せに暮らしました』って言う話ですからね。

 ぶっちゃけると、幸せな結婚生活してますからね。この女性(ひと)

「まあ、サーヴァントは全盛期の状態で呼ばれるから、どのくらいの時系列の精神で呼ばれたかは分からないのだけど……、顔を真っ赤にしているところを見ると、ちゃんと可愛がられてきたらしくて安心(?)したわ」

「まぁ、さっきから一言も喋ってませんからね……」

 

 

「──────なるほど……つまり、共犯、という事で、いいのですね」

 

 

「……あれ?」

「揶揄い過ぎたかしら……」

「ふふ、ふふふ。取り敢えず記憶を失うまで攻撃すれば良いのでしょう」

「まずい、ですね。言うならば……熱暴走、でしょうか?」

「……逃げてもいいかしら?」

「まさか、手伝って貰いますよ」

「まぁ、そうよね……。ここで逃げたら追って来そうだし、しょうがないかしらね」

「じゃ、そういうことで──────」

 

「──────覚悟はできましたか?」

 

 

「──────師匠ッ支援を頼むッ!

 ヒャッハー!!祭りだーー!!」

 

「やっぱり、それが目的だったのね。

 まあ──────せっかくだし楽しむとしましょうか」

 

 

 

 全身に『強化』が働く。

 無駄の一切ない其れに敬意と───興奮を覚える。

 

 疲れを感じさせない動きで、自分でも驚くほどに滑らかな駆動する肢体。

 

 

 魔力放出を利用して突っ込んでくるライダーに、目眩まし用の魔術が飛んでくる。

 その隙に、下位の宝具である長剣を無数に投影、爆炎を突っ切って来たライダーに同時斉射。

 ライダーは武装の一部である円盾(ラウンドシールド)に身を隠し、剣群を突破しにかかる。

 ──────壊れた幻想(ブロークン・ファンタズム)

 魔力放出(突進力)を防御に使わせることで、足を止める。

 稼いだ刹那の猶予。それを神代の魔術師は数瞬に変える。

 その隙に、新たな武器()を投影する。

 とある中世の騎士の愛剣。一説には天使から与えられたとされた其れを『古の英雄の用いた物』という説を採用し、その設定の下で投影する。

 この剣の持つ性質故に、夫婦剣の次に使い慣れた其れの重さを再現する。

 右手の重さを変形させ、両手で握る。──────迎撃の準備は整った。

 妨害を突破した蒼が迫る──────。

 

 

 先ほどの続きとばかりに再開する、途絶えることのない剣戟の応酬。

 その途中から、大元の理由は些事になり果て、思考から消え去る。

 火花を散らし、独特の協和音を響かせる。まるで子供がじゃれ合うかのように、踊り続ける。

 

 時たま、剣戟の合間を縫って変幻自在の体術が織り交ざり、調和を乱すように無粋な銃声が不協和音を形成する。

 短槍(スピア)の間合いに深く入り込んで振るわれる、初見での対処が難しい独特の体術。

 エーテルや宝石など、特殊な弾頭での銃撃はサーヴァントにもダメージを与えうる。

 

 体術や火器以外にも、使い捨ての礼装や錬金術の応用による物理攻撃などの奇襲を交える。

 振るう武器も、生来の魔術属性『空』と受け継いだ『剣』、両者の特徴を生かした半実体のエーテル剣に変わったりする。

 

 しかしながら、切れる手札や消耗品の残量、そして”一手間”に掛かる時間が無くなっていく。

 それに従って、次第に間合いが固定されていく。

 

 両の手に握る重さは最も慣れた物に限定される。

 しかしながら、受け継がれ、極限まで使いこなされた双剣による鉄壁の守りは破れることは無く、頼りになり過ぎる後衛の支援により局面が進展することは無く──────。

 

 

 

 そして、そのまま戦い続けるも根本的な決着が着くことは無かった。

 

 匂いや汚れを魔術で誤魔化して帰宅したが、■姉さんの目を誤魔化すことが出来ず、ライダーと共に長時間拘束されたことを記しておく。

 

 

 

 

 

 そして──────今日消費した使い捨ての礼装などの補充に数日を要することになる。




・ 遠坂晶の詠唱:独語ー宝石魔術など
         英語ー投影魔術など
         ギリシャ語ー????

・ 『エーテル』:第五架空元素。
         全ての元素の素にして魔力そのものであり、サーヴァントの肉体や天体を形成する。また、暖冷、乾湿の概念を加えることで四大属性に変化する。因みに遠坂晶は宝石の属性を利用して変化させている。
         その性質から、対魔力をすり抜けることも出来る。

・ 『対魔力』:(正式な)聖杯戦争において、多くのサーヴァントに与えられる、魔術を無効化するスキル。
        その突破法として、神秘を纏った物理攻撃や物理現象である呪術もしくは魔力そのものによる攻撃などが挙げられる。




 前書きでも書きましたが、今回は戦闘回。
 というか戦闘シーンだけ、筆が進み過ぎてしまいました。
 分量を三分の一程度にして、更新速度を上げるようにします。というかしないとまずいです。


 次回はもう少し早めに更新出来──────出来るようにします。












 ──────サーヴァント情報が更新されました。


 騎乗兵のステータス(一部)

  クラス:ライダー
 マスター:遠坂晶
   真名:メローラ
   属性:中立・善
   性別:女性
【ステータス】
 筋力:C   魔力:A
 耐久:B   幸運:A
 敏捷:B   宝具:B+
【クラススキル】
・ 対魔力:A
 Aランク以下の魔術を無効化する。
 現代の魔術師が、魔術でダメージを与えるのは非常に困難。
 宝具の『???』によってランクが大きく向上しており、通常はCランクである。
・ 騎乗:A+
 騎乗の才能。
 幻獣・神獣の類でも乗りこなすことが出来る。
 ただし、竜種は該当しない。
【保有スキル】
・ 直感:B
 戦闘時、常に自分にとって最適な展開を”感じ取る”能力。
 視覚・聴覚に干渉する妨害を半減する。
・ 魔力放出:B+
 武器や肉体に魔力を帯びさせ、瞬間的に放出させることによって、それらの能力を飛躍的に向上させる。
 言ってしまえば、魔力によるジェット噴射。メローラの場合、防御や移動にも魔力を働かせている為、あらゆる面で高い性能を発揮する。
・ 単独行動:A
 マスター不在でも行動できる。
 ただし、宝具の使用などの膨大な魔力を必要とする場合はマスターのバックアップが必要。
【宝具】
・ 男装の青騎士(ドレス・アーマメント)
  ランク:D 種別:対人(自身)宝具
  レンジ:0 最大補足:一人
 彼女が男装して旅をしたことに由来し、青い服装をしていると任意で発動する。
 ステータス隠蔽効果があり、宝具の大部分と保有スキルを隠蔽する。真名が判明すると解除される。
 また、外見から本来の性別を知ることが困難になる。
・ 追い求めし解呪の秘宝(プライマリーカラーズ・オン・ジャーニー)
  ランク:C++ 種別:対人宝具
  レンジ:1 最大補足:1人
 彼女が冒険の過程で手に入れた、恋人のオルランドに掛けられた呪いを解くために必要な3種類の秘宝。
 それぞれは独立した常時発動型宝具、として装備できる。
 ──────破岩の聖槍(ザ・ホーリーランス)──────
 聖性を帯びた十字槍。
 ランクA相当までのスキル、又は魔術によって作られたものが剛体ならば、その穂先で触れた瞬間に砕くことができる。ただし、宝具によって作られたもの及び宝具そのものは除く。
 また、聖性を帯びているために、十字教において邪悪とされる物に対する浄化や追加ダメージなどの効果がある。
 ──────?????──────
 ??????????。
 ──────?????──────
 ??????????。
・ ?????
  ランク:B+ 種別:対軍宝具
  レンジ:? 最大補足:?
 ??????????
・ ?????
  ランク:EX 種別:??宝具
  レンジ:? 最大補足:??
 ??????????









 疲れた時にUAを確認するとほっこりします。
 お気に入り登録していただいた方がいることを思うと励まされます。

 これから読んで頂く方々を含めまして、唯々感謝するのみです。


 これからも、どうかよろしくお願いいたします。






 あと、気が向いたらでいいので感想をぜひお願いいたします。

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