魔法少女リリカルなのは~ある転生者の新たな世界~   作:メガネ

98 / 156
デート直前回です。
本当は100話突破記念として書きたかったんですけどネタが……


ん?………何か視線を感じる……byコダイ

「ん?どう言う事だ?」

 

 コーヒーを飲み、向かいに視線を送る。

 時刻は昼前、学校をサボ――っている訳でなく仕事が午前にあり、それを終わらせたら、桃子に呼ばれて翠屋で暇を潰している所だった。

 

「あの子達の事をどう思っているかって事よ♪」

「それと何処まで行っているかよ♪」

 

 向かいにいるリンディと桃子が酔っ払いの様に絡んで来た。

 

「あの子達とは?」

「フェイトやアリシア達の事よ」

 

 6人娘の事ね……

 

「皆あんなにスキスキ光線を出しているのに?」

「桃子何だそれは……」

 

 そんな光線出していたのか?……いや光線だし肉眼では―――そしたら常人2人が見える事に説明がつかないな。

 

「だって用事が無い限り殆ど一緒に登下校しているし」

「通学路が同じなだけだ」

「お弁当だって一緒に食べているし」

「席が近いだけ……」

「あーんとかしているんでしょ?」

「貴様にもやっただろ……」

「抱きつかれたりしているんでしょ♪」

「………それがどう先程の質問につながるんだ?」

 

 桃子とリンディが矢継ぎ早に話すが………全く意味が分からない。

 

 

「……………」

「……………」

 

 そしてついには黙ってしまう桃子とリンディ………一体こいつ等どうしたいんだ?

 

「どうした?」

「な、何でもないわ――――桃子さん、この子………天然よ……流石レイちゃんのマイスターなだけあるわね」

「あははは―――――リンディさん、子供の頃はそうだけどもう年頃だしそろそろ意識してもいいんじゃ……」

 

 何か後ろでコソコソ話しているけど……ん?何か妙な視線を感じる……

 

「だが何で行き成りこんな話を?」

「だってコダイ君は幼女から人妻までを落としちゃうフラグビルダーだもん♪」

「だからフラグとは何だ、桃子」

 

 幼女から人妻?………一体誰の事を。

 

「レイちゃんを始め、なのは、フェイトちゃん、アリシアちゃん、アリサちゃん、すずかちゃん、はやてちゃん、アルフさん、リニスさん、プレシアさんでしょ?、シグナムさん、ヴィータちゃん、シャマルさん、後、はやてちゃんの知り合いのリーゼアリアちゃんとロッテちゃん。それと一緒に住んでいるアインちゃん、サクラちゃん、エルちゃん、アンズちゃん……合計19人ね♪しかも全員美女よ?」

 

 指折り人数を数える桃子……というか知り合い殆どだろそれ。

 

「それと何の関係があるんだ?」

「だってもう皆と知りあって4年位よね?もう好きな人が1人や2人出来たんじゃないの?」

「…………ただ4年間一緒に居ただけだろう」

 

 さっきから桃子とリンディの言ってる事が分らない……

 

「えぇー」

「ど、どうやって説明していいのやら………」

 

 何で2人とも苦笑い?

 

「えっと……コダイ君、簡単な質問するから答えてくれる?」

「ん?分った」

 

一体何があるんだ?………

 

 

 

 

 

 

「彼女とか出来た事ある?」

「ある訳が無い」

 

 

 

「好きな女の子のタイプは?」

「タイプ?……形の事か?」

 

 

「巨乳派?貧乳派?」

「は?」

 

 

「男の子がベットの下に隠す様な本は?」

「何の事だ?本なら本棚だろう」

 

 

「異性の一番好きな体の部位は?」

「2つ目の質問と被ってないか?」

 

 

 

 意味の分らない質問はまだまだ続く………一体何なんだ?

 

 

「「…………………」」

 

 

 質問に答えていくと段々2人が変な顔になってきて、最終的には頭を抱えていた。

 

 

「ねぇ……コダイ君コレが最後の質問何だけれども………」

「ようやくか……で、最後の質問とは?」

 

 やっと帰れる……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「あの子たちの事を女として見て無い?」」

 

 桃子とリンディが同時に言った質問に………

 

「は?元々女だろ?」

 

 即答した………あれ?まだ何か視線を感じるぞ………

 

 

 

 

 

 

 

~おまけ~

 

「………………」

 ここはテスタロッサ&ハラオウン家の一室。

 そこにはあるモニターの前で明らかに落ち込んでいる『19人』―――中には手と膝を着き、崩れ落ちてる者もいる。

 

 

 

『さっきから質問の意味が分らない』

 

 

 

 モニターからはコダイの声、実は今までのコダイの会話は全て中継されていた。

 

「まあ……分ってたけどね。アイツの無反応を見れば……」

「私達……コダイ君に異性として見られてない……」

「にゃはははは……ある意味さすがなの」

 

 崩れ落ちている状態で話す、アリサとすずか……なのはに至っては呆れの様な渇いた笑いを浮かべた。

 

「鈍いなら多少なりとも意識してると思うけど……これは鈍感より無感ね。というか絶食よね?」

「プレシア……上手い事言って無いで3人のフォローをしてください」

 

 この中で軽傷な内のプレシアとリニスはモニターの前で崩れ落ちているフェイト、アリシア、アルフを見て話し合っていた。

 

「このぐらいでへこんでいたら実らないわよ……それに貴女はどうなのよリニス?」

「コレだけライバルがいて誰ともくっ付かないとなると難攻不落は確実ですから……しかしここまででしたか」

 

 リニスは改めて周りを見る……フェイト達だけで無く。はやて、ヴィータ、シグナム、シャマルの八神家にレイ、アイン、サクラ、エル、アンズのトキガワ家も崩れ落ちている。

 それをグレアムの使い魔リーゼ・アリアはトキガワ家のリーゼ・ロッテは八神家のフォローに回っていた。

 

「ほら、あんた達には一緒に住んでるって特典があるんだから……」

 

 アリアは1番近くに居た膝を抱えて落ち込んでいるサクラの肩に手を置いて優しく話しかけた。

 

「それでも見れれないとかもう終わってます……」

「あっちゃ~マイナススパイラルに入ってるよ」

 

 普段表情を変えないサクラが目に見えて沈んでいた……

 

「え~っと……ほら!はやてとコダイって親戚ぐるみ付きの合いがあるんだし……」

 

 地雷を踏まない様に慎重に言葉を選んだロッテ―――

 

「………ふふふ……フフフフフフフフフフ」

「は……はやてさん?」

 

 突然、はやてが肩を震わせ怪しく笑った。ロッテが思わず敬語になって後ずさる……

 

「――――さすがコダイ君や……『性格最悪の完璧超人』言われるだけの事がある。こうなったら最終手段や!」

 

 はやてがユラリと立ち上がり目が光る顔にはいつの間にか眼鏡を掛けていた。

 

「主はやて……最終手段とは一体……」

「決まってるやろシグナム――――デートや!」

 

 拳を握り豪語するはやて。それに崩れ落ちていた者もはやての方を見た……

 

「こうなったら皆でコダイ君とデートして女として見て貰うんや!!丁度明日から夏休みや!!時間はたっぷりあるで!名付けて『連日皆とデートでドッキ×2』作戦や!」

「確かに有効な手ね……何だかんだ言って2人きりの時間何て無かったんじゃないかしら?……作戦名はともかく」

「それ良いね~私らは会う機会少ないからコレを機に深めるきっかけにもなるね………作戦名はともかく」

「あの天然は1人や2人でどうにかなるとは思わないし……全員で畳み掛けるのは有効かもしれないね~……作戦名はともかく」

 

 はやての案に賛同したのはプレシア、アリア、ロッテの3人だった。

 

「そこ、一言多い!こういうのはベッタベタなのがええんや!ともかく、これは皆の為でもある協力せな。いつかの闇の書の時の様に!!!」

 

 はやての言葉に誰もが頷き崩れ落ちている者は立ち上がり、はやての周りに集まる……

 

「全員集合、作戦会議や!!あの難攻不落な天然落としたるぞ!!!」

 

 

 

「「「「「おおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」」」」」(×18)

 

 

 

こうして『連日皆とデートでドッキ×2』が幕を開けた………




コダイは敢えて気づかないとかでは無く本気で気づいてないです………前世で精神より知識と経験が先行し過ぎたり、汚い物を見過ぎた所為です。

黒人様、頭翅様、桜日紅葉雪様、つらら@ゆき様、感想を有難う御座います。

~次回もお楽しみにしてください~

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。