魔法少女リリカルなのは~ある転生者の新たな世界~ 作:メガネ
3人ともイメージ通り過ぎるwwww
「ナイトフェンサー」
チェンソーの様に音を立てる魔力刃を振るいカプセルの様な楕円形の機械―――通称
「此方現場……取り敢えず機械は全滅させた」
「そうか……状況は?」
機密ルートの通信でモニター出してクロノに連絡をした……
「全滅―――跡形も無しだな」
「――――そうか」
なのはや俺を襲った機械について調べると以前管理局が使っていた施設が廃墟なのに稼働している事に気づいた。
まだ始動できないが野放しに出来ないと言う事で『怪我人』と言う事で動ける俺がそこに向かったが着て見ればご覧の有様。別タイプの機械も出たがそこは本職に任せて手早く全滅させた。
「にしてもあの機械は結構手ごわいな。低ランクの魔法が当たる直前で無力化する」
「魔力結合無力化フィールドの形成?だとすると魔導師には厄介すぎるな」
それだと分ってスフィアが破壊させない限り魔力刃を形成可能なナイトフェンサーで対応できたが。
「あの時の機械と類似していたしあれも無効化フィールドは装備されていると考えても良いな」
「分った……どうする?そろそろ戻るか?」
「そうだな――――いや、まだ未探索のエリアを発見した」
少し中に入った瞬間、踏み出した地面に穴が空き、それが広がり大きな穴になった。
穴から吹いてくる僅かな風と血の臭い。そして奥から微かに漏れた光で露わになった穴の正体は―――
「階段か」
稼働している………廃墟はカモフラージュ。地下は何かを実験していた様だ。
「確認してくる、いったん切るぞ」
「分った―――ん?悪いちょっと待ってくれ」
クロノが一旦下を見るとそれを探り始めた。
「やっほ~♪」
「すまない、レイが一言をと……」
クロノの膝の上に座らされたレイが満面の笑みで手を振っていた。
この仕事関連は極力レイを外そうと思っている。
なぜなら――――コイツ、
「お仕事がんばってね~♪」
「了解」
「じゃあねぇ~♪」
そう返事したレイがクロノの膝から飛び降りてどっかに向かった。
「すっかりお母さんが板についたな」
「もう鉄板クラスだな、その板」
クロノのからかいの笑みを皮肉で返した。
「中断されたがもう行く、切るぞ」
「分った」
今度こそ本当に切って地下に進んだ。
地下は基本一本道だったので迷う事は無かった……しばらく進むと開けた場所に着いた。
中は一言、悲惨だった。煙、血、死体、オイル、薬品の臭いが立ち込め、内装も無事とは言えない状況、恐らく大規模な戦闘がここで行われていたのか。
「取り敢えず生きてそうな奴を引っ張り出しては無しを聞いてみるか」
比較的無事そうな局員を探す為辺りを捜索する。
「コレ何てどうだ?―――あ」
――ズリュッ……
瓦礫に埋まっている局員の腕を引っ張ると腕だけが出てきた。
「コレもダメか」
これまで局員を発見したがどれも息を引き取っていた。
「これまで見た死体の数からして陸戦の一個小隊規模だな……あ、どうしよう無事そうだからって触った」
戻しても指紋とかでバレそうだ…………よし。
「いっその事跡形も無くすか。証拠隠滅も兼ねて」
小隊規模が死んで応援一つ寄越していないのは妨害されたか秘匿任務か?
それに死体を見るに魔法で殺されたのと物理的に殺されたのが半々ぐらいある、臭いの中に爆発物が無いから質量兵器ではなさそうだな。
「後はあの機械か………機械と言えば随分探しても機材が見当たらないな、消されたのか?」
残っててほしい物だけど………あ。
「瓦礫に隠れてただけか……」
僅かに漏れた光を見つけ瓦礫を蹴り飛ばすとかろうじて稼働している機材を発見、データベースらしく早速操作するが。
「『パスコードを入力してください』か―――よし」
パスコードは12桁の数字……1分もかからずにアンロック成功した。
「さてと必要なデータを確認してコピーしてずらかるか」
解錠されたデータベースを操作してレイとは違う個人端末にコピーする。
データを開いて要らないものは除外、全部入る端末では無いし。確認していくと此処で何をやっていたのかが分って来た……
「戦闘機人」
人の身体と機械を融合させ、常人を超える能力を得た存在。
鋼の骨格と人工筋肉を持ち、遺伝子調整やリンカーコアに干渉するプログラムユニットの埋め込みにより高い戦闘力を持つ。
天賦の才や地道な訓練に頼る『魔導師』とは異なり、誕生に人為的な力を介在させることで安定した数の武力を揃えられる技術である。
元は旧暦の頃より幾度も開発が試みられた人型兵器である。もっとも完成の域に達したものはほとんど存在しないという難技術であった。
身体機能の代わりを務める人工骨格や人造臓器は珍しい存在ではなかったが、それを『身体機能の強化』目的で用いる場合、様々な問題があった――
「『拒絶反応』や『長期使用における機械部分のメンテナンス』といった問題。いかにも面白そうな事をやっているな……加担すればよかった」
そんな事言ったら執務官の
この施設を壊したと言う事は、戦闘機人は完成している………となると今回の壊滅の直接の原因は戦闘機人?だが、管理局の正体を相手したんだ、無事では済まない。
複数いたとしても痛手は確実、それに戦闘機人の問題点もあって暫く表に出る事はないか。
「それにこの2つの問題をどうやって解決するかだな」
コピーが終わった端末抜き、機材を蹴り壊す。
臓器移植と似た様な物で、免疫とかが働いて拒絶反応を起こす。
それを通過したとしても長期間におけるメンテが必要………個々に適応する物を作るとコストが掛る、考えられるのは―――
「俺なら素体の人間から作れば丸く収ま―――ん?」
――ドコン!!
「何だ?」
音の鳴った方へ向かった。
「局員が来た?それなら他から連絡が来るはず」
向かった先は地下に降りて最初の場所だった。
そして最初にはなかった瓦礫の隙間から煙が上っていた。
「まさか生存者が?」
瓦礫を蹴り飛ばし退かすとそこには薄紫の髪の女のが所々血を流して倒れていた。
女には意識は無く両腕両足にはデバイスあり大破して煙を上げている………さっきの煙はコレか。
と言う事は騎士か?
「この女―――確かク―――」
――グルルルルルルル………
後ろから唸り声。
この惨状に生物がいるのがおかしかった。だが振り返って納得した……
「成程、生物と機械を融合させれば良いだけだからこんな事も可能なのか――――」
目の前に居るのは所々機械で出来ている犬だった………生体部分が若干腐敗している……恐らく死骸を直して無理やり機械部分で動かしているのか。
「しかしコレは人工筋肉と言うより……あの機械に似ているな」
だとしたら魔力無効化フィールドもあると見ていいな。
対抗策はナイトフェンサーだけどここでは出来る限り魔法は使わないでおこう足が付く。
――オォォォォォォォォォン!!!
考えなしに飛び掛ってくる犬……
「はい」
飛び掛かって来た犬にハンドグレネードを咥えさせる。
「あんまり吠えたら飼い主に怒られるぞ?」
ピンに指を引っ掛け、犬を向こう側に蹴り飛ばしながらピンを抜く。
――ドオオオオオオオオオオオオン!!
向こう側の壁にぶつかった瞬間に爆発、犬は跡形もなく吹き飛んだ………
「困ったときの質量兵器。どうせ違法実験所だしいくら使ってもバレないしな」
生存者確認の通信をクロノに居れる。
「此方現場、生存者1名確保。危険な状態、要治療」
「分った、他には?」
「一応生きてた機材からデータもコピーしておいた」
「今から向かいにサクラを寄越す、管理局に見つからない様にランダムで中継して―――」
そう言い掛けたクロノは固まった……
「どうした?」
「いや……している事が犯罪染みていてされに、それに慣れた自分が居ると思って」
少し前の闇の書の事件を思い出すな。
確か守護騎士もこうやって攪乱していたよな。
「さて、最後の仕上げだ……」
「何をするつもりだ?」
モニターのクロノが首を傾げているのを尻目にコートからテレビに出てくるような――――
――ポチ♪
―――起爆スイッチを躊躇無く押す。
――ドオオオオオオオン!!!ドオオオオオオオオオン!!!ドオオオオオオオオオオオオオン!!
所狭しと爆音とオレンジ色の閃光が広がる…
「何仕掛けたああああああ!!」
「何言っている?C-4(ご存じプラスチック爆弾)だ。証拠隠滅に最適」
「その『何当たり前な事を?』って言ってる感じやめろ!!」
「と言うか騒ぐとバレるぞ?」
「誰の所為だああああああああああああ!!」
モニター越しにクロノが叫んでいた。
撤収後……にバレず返って来れた。
あの騎士はアリアが治療している。クロノは今回の小隊について本局にいった。
ここはあの三提督がこの部隊の為に用意してくれた一室、関係者以外知られることが無い最新の認識阻害の装置が設置されている。
「めぼしいのは施設で見た奴だけか?」
あの研究所でコピーした物を流し読みをしている。
「戦闘機人とこの前襲撃されたのと施設でみた
用事を手早く済ませて戻ったあと、データは戦闘機人についてと次元犯罪者のプロフィール………管理局だからあるのは当たり前か。
「今戻った……」
クロノが浮かない顔をして戻ってきた。
「どうだった?」
「やっぱり黒だったよ―――」
クロノの調査の結果。
壊滅したのは、ゼスト・グランガイツ率いるゼスト隊………
「ゼスト・グランガイツと言えば、首都防衛隊のストライカー級の騎士―――」
「彼ほどの魔導師が率いる部隊が全滅……どうやら少し前から動きが怪しかったらしい」
何か掴んで消された―――か。
「1つ気になる事がある………ゼストとその部下メガーヌ・アルピーノの死体が無い」
探索していた時もそれらしい死体は見つからなかった。
「ただ瓦礫で見えなかったからじゃないのか?」
「そういう可能性もあったが違った、さっきある病院に言って来た。そこにはメガーヌの娘が居るらしいが、だいぶ前に管理局の誰かが預かったって………その時間帯は俺が探索をしていた時間。偶然にしては出来過ぎてる」
「つまり……君が言いたいのは」
「ゼストとメガーヌは恐らくまだ生きている可能性が高いな」
そして次元犯罪者のリスト………アレは恐らく。
「コダイ、クロノ、あの人が目を覚ましたよ」
アリアが部屋から出て来た……どうやら意識を取り戻したらしい。
治療したにしては随分早いな。
「じゃあちょっと話を聞いてくる」
アリアと入れ替わる様に女の騎士が眠っていた部屋に入った。
「い……今の話しは本当なの?」
「あの施設は管理局が使用していたものだ」
軽く自己紹介を済ませた後、何があったのかを全て話した。
「ゼスト隊長は?!メガーヌは!?」
「あっちは死亡と決めつけている見たいだが、死体がないから生きている可能性もある………残念だがゼスト隊は全滅したとされている。それにIDも抹消されている」
「…………………何で君みたいな子供がそんな事を知っているの?」
俯いていたが暫くすると俺を見てそう言った。
「顔と名前が分れば知らない情報は無い……人に限りだけど」
「そんな無茶苦茶な……」
「無茶苦茶かどうかは………その身を以て知れ」
コートから『DEATH NOTE Vol.85』を取り出す……女の顔が引きつっているのが分る。
「クイント・ナカジマ、階級は准陸尉、役所は捜査官と前線部体分隊長。魔法術式は近代ベルカ、ランクは陸戦AA。身長は160cm体重は(本人の事情で規制)kg、年齢は2(コレも規制)歳……スリーサイズは上から「待ってええええええええ!!信じるから止めてえええええ!!!」……何だよ」
もっとばらしたかった……
「何で管理局はこんな事を……」
「それを今捜査している所だ……バックボーンが大きくて全然掴めない」
大きく出ようとすればすぐバレる。あいてはかなりの手練れだな。
「その捜査………私も手伝っても良いかしら?」
「ん?如何した急に」
「私は貴方達に命を救って貰った、恩返しをしたいのもあるけど……ゼスト隊長がなぜあの事件に執着していたのか」
やっぱりゼストは何かを掴んでいたのか………とすると怪しいのはゼストに近く、一個小隊に命令を出せる人間。
ゼスト・グランガイツの人間関係を考えると―――――――1人しかいない。
「…………別に協力してくれるのは良いが、まずは怪我を治す事」
クイントの包帯だらけの体を指す。
「デバイスは足跡を消すためにワザと置いてきた。データは持ってるから新しいのを造る」
「デ、デバイスも作れるの?」
「一応な」
夜天の書のノウハウもあるし、元があるから復元可能だろう………いや待てよ?どうせならいっその事新装するのも手だな……
「今はとにかく体力回復だな………何か食べたい物はあるか?何でも作れるぞ?」
「何でも?」
クイントの目が光った………あれ?何か地雷的な物踏んだ?
「私より美味しい、自信無くすな~……あ、コダイ君おかわり!」
「どれだけ食べれば気が済むのだ!!」
様々な料理を食べる度に落ち込むクイント……だがその表情も一瞬で消え去る。
それとアンズ、代理のツッコミありがとう。
事の発端は食事の時だ。アリアとクロノは用事らしくもう居なかったが、今いるマテリアルズとレイを紹介しようと一緒に食事させたのが間違いだった。
と言うかクイントの摂取量を計算に入れて無かった……怪我人とは思えない量だ………
「僕だって負けないぞ~!コダイおかわり!」
「私もこのまま引き下がれません……私も!」
「ええいっ!我の分が無くなるだろうが!姫よ我にも!!」
そこで火が付いたマテリアルズ。
現在クイントの方が1人前分(通常の1.5倍)多い………
「モキュモキュ―――ゴックン!コダイ、私もちょうだい!」
そうだ
あれか?普段食べ過ぎない俺に代わって食べているのか?俺もあるだけ食べるぞ?昔からの癖であまり食べないだけで。
…………昔から見れば随分と生活習慣が良くなってるし。
取り敢えず5人のおかわりをよそう………
「あの4人もそうだが、クイントはどれだけ――――」
「あコダイく~ん、シチューのラスク一本(フランスパンの事です)追加で~!」
今ので10人前超えた…………
結果
クイント 15人前
エル 7人前
サクラ 7人前
アンズ 7人前
レイ 5人前
………もう怪我良いだろ?
夕碑 アカネ様、頭翅様、ヘルビス様、桜日紅葉雪様、夢物語様、感想を有難うございます。
~次回もお楽しみにしてください~