魔法少女リリカルなのは~ある転生者の新たな世界~   作:メガネ

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温泉編後編
最後の辺りでリインフォースのキャラが………と言うか後にもっと壊れるけど。


連日オシャレは少し疲れる……当然女装だがbyコダイ

 翌日、朝早く起きて鍛錬する士郎、恭也、美由希に付き合い、昨日教えて貰った場所に案内してもらった。

 結構山の奥まで進むけど、周りを木々で囲まれた開けた場所……広さは申し分なかった。場所が決まれば後は速い、全員に連絡して朝食の後そこに集合。

 

「さて、皆準備は良い?」

 

 ここ一帯を囲う認識阻害の結界の中にもう一つ結界を張り、そこにいるのは。

 なのは、フェイト、ユーノ、クロノ、アルフのミッド式魔導師とヴィータ、シグナム、シャマル、ザフィーラ、リインフォースのベルカ式騎士計10名から同時に声が返って来た。

 

「今回はデモンストレーションだから軽く流す程度ねくれぐれも本気を出さない様に……特にシグナムとフェイト」

「何?!」

「私も?!」

「そうだよ戦闘狂(バトルジャンキー)とその予備軍。これ以上ギルおじさまに迷惑掛けたくなければ自重する様に」

 

 言っても聞きそうに無いけど………結界担当はリニスとプレシア。此処に居る中でトップクラスの強さを誇る魔導師とその使い魔の結界なら問題は無さそうだけど。

 

「じゃあ改めて………はじめ」

 

 10名の魔導師と騎士が同時に空へ飛んだ。さて、こっちも………

 

「では『初心者でもわかるミッド・ベルカ魔法講座』の始まり~っと。魔導師達に実際に戦っている所を見せながら分る様に説明するけど、分らなかったら手を上げてね?」

 

 そして、アリサやすずかなどの非魔導師側に見えやすい様に巨大なモニターを展開する。

 

「「「「ハイ!」」」」

 

 即座にアリサ、すずか、アリシア、はやて、恭也、士郎、美由希、ノエル、ファリン、エイミィの手が上がった。

 

「まだ始まって無いんだけど………一番速かったアリサ」

「何でレディーススーツ着ているのよ?!」

 

 質問じゃなくてツッコミが返って来た。

 今着ている服はグレーのレディーススーツ、上は普通に着こなしてブラウスの上のボタンを2つ開けている、下はタイトスカートに黒ストッキングに黒のパンプス。髪型はやや高めに1つに纏めたお団子……そして楕円形の赤いフレームの眼鏡をかけている。

 

「女装はオシャレだし。教えるならこの格好をしないと――――って桃子と忍が」

 

 全員が桃子と忍を見るといい笑顔でサムズアップをしている2名が居た。

 

「しかし桃子さん、黒ストとは直球で行きましたね~」

「フフフ……今のリーダーの色気なら黒ストが出すエロさに負けるはずが無いわ!まさか眼鏡もプラスするとは思わなかったけど―――まるで女教師しね……」

「女教師………何かエロい響きですね~」

「でもリーダーもエロいから丁度いいと―――」

「あ~……評価してくれるのは良いけど後でね?」

「「了解リーダー♪」」

 

 速めに切り替えないと……長期戦になったらどうなるか想像できてしまう。

 

「えっと……まず魔法についてなんだけど。どの魔法体系にも言える事は『化学式のプログラム化』と言う事、魔力を使用し『変化』『移動』『幻惑』等の作用を起こす事象で、魔法の制御には数学や物理の知識が必要で―――分りやすく言えば『超科学』……科学の粋が人間の範疇を超えたものと考えてくれていいよ」

 

 皆頷いている限り大丈夫見たいだね……

 

「そしてその魔法を使うにはリンカーコアと魔力素が必要で……魔力素は大気中にあって酸素みたい取り込んでリンカーコアと呼ばれる魔法を使うにおいて心臓ともいえる所に蓄える。リンカーコアに蓄えた魔力が無くなると当然魔法が使えなくなる。他にも色々あるけどコレだけ覚えればいいから………ここまでで質問は?」

「あ~……はい」

「はい、すずか」

「えっと、コダイ君が言うには魔法って物理とか数学が必要何だよね?なのはちゃんが理数が強いのはそれが理由なの?」

「うん、そうだね。ミッドチルダの理数は地球と変わらないから……フェイトやアリシアも高校生ぐらいの理系なら出来るよ?」

 

 以前、美由希の数学の問題とか普通に説いていたしね……その所為かどうか分らないけど文系は気の毒だしね。

 

「さて、次はさっき出た魔法体系についてね。ミッドチルダ式と古代ベルカ式とあって一番知れ渡っているのはミッド式だね……ミッドチルダ式は遠近取り揃えたオールラウンド。使えるのはなのは、フェイト、ユーノ、クロノ、アルフ……そしてリニスとプレシアね。アリシアも今勉強中」

 

 モニターを切り替えてミッド式の魔法陣とミッド式の魔導師の現在戦闘中の映像を映す。

 

「ミッド式は『射撃』『砲撃』『打撃・斬撃』『魔力斬撃』『遠隔発生』『広域攻撃』と様々な魔法があって……どういう物かは読んで字の如く何だけどね。そこらへんは以前になのは達の戦闘を見てて大分知っているでしょ?」

 

 全員が小さく頷く。

 

「次にベルカ式、数はミッドより少ないけど根強い使用者が居るんだ」

 

 映像を切り替える。ベルカ式の魔法陣にベルカの騎士達の戦闘中の映像を映す。

 

「武器や徒手を用いて接触した対象に直接魔力を叩き込むのを基本として、遠距離戦や複数戦闘をある程度切り捨てて近接系による個人戦闘に特化している。使用者はヴィータ、シグナム、シャマル、ザフィーラ、リインフォース……後はやてだけどミッド式も使えるから、はやての場合は『魔導騎士』かな?」

「魔導騎士かぁ……何かかっこええな~」

「そうだね。ベルカ式はさっき言った特色から近距離の魔法が主体だけど一応射撃とか砲撃とかの遠距離魔法もあるんだ」

 

 映像のヴィータを拡大、鉄球を取り出してアイゼンで撃ち飛ばしてた。

 

「こんな感じでね……取り敢えず2つの魔法体系の特色を駆け足で話したけど……質問とかある?」

「ちょっといいか?」

 

 手をあげたのは恭也だった。

 

「なに?」

「さっきの映像見てたら、フェイトちゃんから電撃が出て、シグナムさんから炎が出てたけどこれも魔法なのか?」

「あ、変換資質の事忘れてた。えっとね最初に言った様に魔法は魔力を変化させたりするって言ったよね?実はそれを意識せず行う事を『魔力変換資質』と言ってフェイトとプレシアは電気でシグナムは炎熱の資質を持っている。現在ある資質はさっき言った電気と炎熱に加えてかなり希少な凍結の資質。だから魔法とはちょっと違うかな?」

「意識せずにって事は誰でも変えられるのか?」

「一応ね、クロノは資質は持ってないけど強力な凍結の魔法を使ったし、学習すれば習得は出来ると思う……あくまで推測だけど。それに資質もちは純魔力……普通の魔力の放出は苦手なんだ」

「そうか、ありがとう」

「いいよ~他に質問は?」

「え~っとちょっとええか?」

 

 はやてが何故か遠慮がちに手を挙げた……

 

「ん?どうしたのはやて」

「えっと……コダイ君のベアトリス式も教えて欲しいんやけど……」

「別に良いけど……まだ完成して無いよ?」

「えっとな、私のレアスキルの『蒐集行使』ってあるやろ?それで蒐集したコダイ君のベアトリス式も使えるし憶えた方がええかな~と」

 

 そう言えばそうだね………

 

「じゃあ教えようか。ベアトリス式は私が唯一使える魔法体系。まだ未完成だけど中距離……相手に付かず離れずな距離でトリッキーな使い方をする魔法だね。使えるのは私とはやてにリンフォースかな?」

 

 実は開発に協力してくれたユーノとプレシアも一応使える……だけど口を揃えて『使い勝手が悪いから使わない』と言う。

 モニターにベアトリス式の魔法陣にリインフォースを映す。

 

「直ぐに実践に投下出来る様に急ピッチで進めたから調整は甘いけど……基本は魔法をキープするディレィスペルかな?」

 

 右腕から環状魔法陣を展開する。

 

「こうやってキープする事で他の魔法を使ってもキープできて好きなタイミングで発動できる。これで複数の魔法をキープして同時に魔法を発動できる……ほら、こんな感じに」

 

 リインフォースの映像に切り替えるとディレィスペルを解除してキープしたアクセルシューターとプラズマランサーとブラッディダガーを同時に発動していた。

 

「す……すっごいな~」

「本来はこんな形を目指しているんだけど中々上手く行かないんだよね~でも、はやてはまずリハビリ話はそれから」

「は~い……」

 

 少し残念そうなはやて。

 

「私もちょっといい?」

「ん?何アリシア?」

「皆魔法使う時服とか変わっているけど。フェイト達はバリアジャケット、シグナム達は騎士甲冑か騎士服とか行っているけど違いとかあるの?」

「それは単にミッド式かベルカ式の違いで防護服とも言うの……これに付いても説明しようか」

 

 モニターになのはとフェイトを映す。

 

「防護服は魔力で作成される強化服で、魔法攻撃や衝撃や温度変化等から守ってくれる。全身に不可視の防御フィールドを形成してるから、見た目以上に頑丈だよ……防護服は使用者に合わせて最適化されるの、なのはの場合は防御力でフェイトは高速機動になっているのは……見た目でわかるでしょ?」

 

 全員が頷いた。

 

「えっと……これで魔法は一通りかな?………えっと次は魔法の次に重要なデバイスについてかな?」

「「っ!」」

 

 この言葉に反応したのは忍とすずか……そう言えば機械系強かったっけ?

 

「待ってました!このままスルーかと思ったわ!!」

「忍落ち着いて…………デバイスはこの世界でおける魔導師が使う杖の総称。魔法を使う際の補助として用いる道具……あくまで補助だから無くても良いの。ほら、ユーノとアルフ、ザフィーラはデバイス無くても魔法使っているでしょ?」

 

 モニターを拡大、そしてなのは達のデバイスの待機状態を映し出す。

 

「魔法のプログラムを保存するハードディスク見たいな物でもあって、別に杖とかにしなくても使えるから普段はこの様にアクセサリーの様な待機状態と呼べる物にして携帯しているの。それを変形させる事を『起動』と呼ぶの」

 

 モニターのデバイスを起動した物に変える。

 

「デバイスには保存の機能しか持たないストレージデバイスと、自立行動し思考能力を持つインテリジェントデバイス、ベルカの騎士が使うアームドデバイス、そして術者と融合して真価を発揮する融合型デバイス……ユニゾンデバイスとも呼ぶわね」

「名前からしてどういう物か大体わかるわね……」

「そうだね、言った通りの事だし……説明要らない?」

「いや、お願い!」

 

 忍の目が輝いている……

 

「まず全部のデバイスに共通する事だけど」

 

「まずストレージデバイス、これは本当に魔法の杖で一般に出回っているデバイスね、ただの道具として使って人工知能が無い分、処理速度は速い。そのかわりに魔法は自分で発動しないとならないの……使用者が優れていれば居るほど高速にかつ確実に魔法を行使する事が出来る。使用者の腕がハッキリ出てしまうデバイス。使用者はクロノとプレシアね……」

 

 クロノの今のデバイス、デュランダルを拡大する。

 

「クロノのデュランダルは喋ってはいたけど。音声応答システムと状況に合わせた機能最適化のための最低限の自己判断機能なで、音声ガイドみたいな物だからストレージデバイスから漏れないよ。次になのはとフェイトが持っているインテリジェントデバイス」

 

 映像を戦闘中のなのはとフェイトを映す。

 

「ストレージよりも使用者が圧倒的に低いデバイス。発動の手助けとなる処理装置に状況判断を行える人工知能が入っている……だからその場の状況で魔法をデバイス自ら発動したり、使用者に合わせて自分を調整したりと出来る。人工知能もちだから会話や質疑応答も出来る。こんな風に意思疎通が出来れば実用性の高いパフォーマンスを行える」

「それって良い事尽くめじゃないの?何で使う人が少ないの?」

「アリサが言うのも最もだけど、ただそれだけじゃ無いの。意思を持つから魔法を2人で扱う様な物だから基本的に扱いが難しい、見合う実力が無ければデバイスに振り回される何とも情けない魔導師になるし、それに人工知能を積んでいるから機体としても単純に値段が高い」

 

 以前、リニスにバルディッシュの経費を聞いてみたら、とんでもない値段だったのが記憶に新しい……

 

「それを聞くとどちらが良いとは言えないわね……」

「結局の所、自分に合ったものが一番って所ね……次にアームドデバイス。ベルカ式の騎士が使う物だから物理攻撃を伴う武器の形が基本だね」

 

 映像をヴィータ、シグナム、シャマル、ザフィーラに切り替える。

 

「武器としての性能を重視しているからサポート性能は他のデバイスよりも劣る、けどやはりアームドデバイスの最大の特徴と言えば、魔力が籠ったカートリッジを弾く事で多大な能力を得るベルカ式カートッジシステムだね」

 

 モニターにカートリッジシステムを積んでいるデバイスを映し出す。

 

「今じゃレイジングハートもバルディッシュも積んでいるけど実は言うと結構危険なんだよねこれ」

「コダイ君危険とはどういう事だ?」

 

 即座に反応した士郎、その言葉に周りが黙り込んだ……

 

「……本来、インテリジェントの様な繊細なデバイスに組み込むのは危険なの……カートリッジシステム自体扱いが難しくて、かつてミッドと世界を二分した魔法体系もこれの所為で衰退したと一説もあるし………いきなりジェットパック背負って飛ぶ様な物だから負担もあるし……」

「それは、大丈夫なのか?」

「…………一応対策は取ってある」

 

 それでも無茶するのがなのは達だしね。

 

「そうか……」

 

 少し安心した士郎。一度認めた以上あまり強く言えないしね………

 

「例外としてシャマルのクラールヴィントは武器の形もしてなければ、カートリッジシステムも積んでいない……だけどこれもアームドデバイスに部類するね」

 

 でも戦闘スタイルとしては一番エグイ戦い方が出来るんだよね……旅の鏡でリンカーコアを摘出とか……心臓抜き取ると同じぐらいだよ。

 

「最後はユニゾンデバイス。実は私も詳しくは知らないんだ、数が少ないみたいだし………ベルカの技術で作られたインテリジェントデバイスを極端化した感じなのかな?」

 

 戦闘中のリインフォースを映す。

 

「使用者と融合する事で魔力の管制と補助を行う……恐らくデバイスの中で得られる恩恵は一番強大、だけど融合には条件とか適性が無ければダメ見たい……闇の書が暴走した時にはやてが闇の意思の姿になったのはその融合に不具合が起きたせいだと思う。ちゃんとしてれば防衛プログラムの時みたいに髪や瞳の色彩が変わる程度だと思う……あくまで予想ね」

 

 闇の意思とユニゾンしたはやてを比較するようにモニターに映す。

 

「もうリインフォースとのリンクは私が闇の書の主になったからユニゾンは出来なくなったけど……そこらへんは大丈夫なの?」

「うん、リインフォースに聞いたら何とかなるて言うとった」

 

 私は聞いて無いけど………

 

「――これで以上かな?」

「コダイ君!レイちゃん忘れているわよ!」

≪うゆ?≫

 

 納得行かないと言った感じの忍が手を挙げた。

 突然呼ばれて変に鳴くレイ。

 

「レイについては正直言って、全然分らないわね……特色がどんなタイプにも合うのよ」

「あ~……さっきのを聞いてみれば、インテリジェント、アームド、ユニゾンの特徴のどちらにも当てはまるわよね?………でも、レイちゃんの場合インテリジェントと言うか……その……」

 

 なぜか言葉が詰まっている忍……言いたい事は分った。

 

「忍、ハッキリ言って良いよ?」

「………バカっぽい?」

≪ひどい?!≫

 

 全くもって否定できない。

 デバイスとしては思考が幼すぎる………未だに左右も分らないし。

 

「これで終わりかな?細かい事は色々あるけどコレだけ分れば何となく理解できるでしょ?―――あ、最後に1つ」

 

 モニターを消して。現在激しくなっている戦場(けっかい)を見る。

 

「魔法には非殺傷設定といって、外傷などを除いてダメージだけを与える比較的に安全な設定が施せるけど………だからと言ってあんな所に飛び込まない事」

 

 何か物凄く苛烈になっている模擬戦を指差して言う。

 

 

「「「「「それは絶対ない」」」」」

 

 

 全員が声を揃えた。

 たとえ死ななくてもトラウマとか刻まれるからね……主になのはの砲撃で。

 その後、模擬選中の一部の人を止めるのにちょっとだけ苦労した………一部とは当然、釘指したあの2人+α。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あ~………何か休める筈の旅館なのに休んだ気がしない」

 

 模擬戦を止めた後、お土産やらを買ったり、再び温泉に入ったりしてと……昨日と変わらない行動をして夕食。

 流石に明日変えるので酒盛りはやらなかった。

 

「明日帰ったらまず家と冷蔵庫の掃除しなきゃ………」

 

 そう言えばユーノは仕事が決まったからこのままアースラに居るんだよね?だとしたらあの籠はちゃんと消毒して保存しないと。

 後、宿題………全部やったけどどう提出しよう………なのは達に預けておこうかしら?

 

「―――トキガワ」

「ん?リインフォース?」

 

 呼ばれて振り返ると今日ははやての隣にいたリインフォースが傍にいた。

 

「少しいいか?」

「え?いいけど……」

「場所を変えても良いか?」

 

 真剣な顔のリインフォースに大人しく着いて行く事に。

 座敷を離れて少し歩いた所、座敷にいる皆の声が小さく聞こえるぐらいまで離れた。

 

「お前に……コレを渡そうと思ってな」

 

 リインフォースが差し出したのは闇の書だった。はやてが病院に戻った時にあげた筈なのに。

 

「何で今更?……元を正せばはやての物だよ」

「元だ……今の主はお前になっている。はやてには私の後継機を送るつもりだ」

 

 あ、リインフォースがはやてに言ったのはコレか……と言うか。

 

「そう呼ぶようにしたんだ」

「はやて達と話し合って決めたんだ……例えはやてが主で無くなっていても家族である事は絶対に変わらない……そう答えてくれた」

 

 リインフォースが嬉しそうに微笑む、何と言うかはやてが言いそうなセリフだよねそれ………

 

「え?ちょっと待って………今までの会話を総合すると―――もしかして……『来る』の?」

「はい」

「うわ即答?………と言うか当事者の私置いて進める普通?」

「はやてはあなたなら拒まずに受け入れると言っていました」

 

 そのつもりだったけど………

 でも、楽しそうだったからてっきりはやての傍に居ると思ってた。

 

「だからトキガワ――――――いえ、主コダイ。私を闇の書の主のあなたの傍に置いてください」

 

 もう呼び方変わってるよ。

 

「ま……済し崩しにしろ主になったのは変わらないし、ちゃんと面倒見ないとね」

 

 差し出された闇の書の受け取る。

 こうなったは私が勝手にプログラムの一部を取り込んだ所為だし。

 

「フフッ……はやてと同じ事言いますね」

「そう?でも一応……よろしくねリインフォース」

「はい。主コダイ」

 

 右手を差し出すと両手で優しく包んでくれる。

 ―――その手を何故か自分の頬に持っていったリインフォース。

 

「これで私の全ては主の物です………あなたの望むように」

「何でそうなるの?」

「そのままの意味です闇の書のプログラム……つまり私を主は取り込みました、なので私は主の一部と言っても問題はありません」

「そう言われると何も言えないんだけど………」

≪私がコダイの物だよ~!!!この前言ってくれたもん!!≫

「うん、分ってるから静かに、貸切だけど人いるから」

 

 その直後、ヴィータを先頭にこちらに突貫して来た子供組(はやては狼形態のアルフの背に乗って)………訳を聞いてみるとさっきのレイの発言が聞き捨てならないだとか。

 ………レイは私の(デバイス)なのに何で?




アマデウス様、松影様、天城様、シーザス様、感想を有難う御座います。

~次回もお楽しみにしてください~

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