魔法少女リリカルなのは~ある転生者の新たな世界~   作:メガネ

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意外に長くなった温泉編、まだまだ続きます。
自分のリインフォースのイメージは出た来たばっかりなのでチョイ抜けている感じです。
多分このままクールとは程遠いキャラになりそうですwww


温泉に夕食とくれば高確率で刺身がでるbyコダイ

「えー………オホンッ!これより第一回、高町家、月村家、バニングス家、トキガワ家と―――」

「テスタロッサ家、ハラオウン家と八神家の親睦会を始めます!!では皆さんお手元の飲み物を取って―――」

 

 

 

「「「「「カンパーイ!!!」」」」」

 

 

 

「テンション高………」

 

 皆で座敷に着き各々好きな位置に座ると。突然壇上に上がった美由希とエイミィが乾杯の音頭を取った。

 大人組(私含め)はビール、子供組はコーラとオレンジジュースで乾杯をした。

 

「あら?あんなに仲良かったっけ?」

「あ、そう言えばコダイ君知らなかったね」

 

 右隣の席に座っているなのはが今思い出した様に話し始めた。

 

「私とフェイトちゃんのデバイスの修理の時コダイ君魔法の研究で1日居なかった時あったよね?その時にお姉ちゃん達にスーパー銭湯に誘われて―――」

「それで仲良くなったの?」

「ううん、その前から仲良しさんみたいだったの」

「……前の会話必要無いんじゃないの?それにしても高町家順応良すぎない?」

「にゃははははっ……でも仲が良いのは良い事なの!」

 

 その為の親睦会なんだけど………

 

「あむ――旅館の料理と言えば刺身よね~」

 

 刺身の皿に盛られてる山葵を箸で適量刺身に乗せて、醤油が山葵に付かない様に付けて一口。

 山葵も新鮮だから結構キクわね。

 

「…………」

「ん?どうしたのリインフォース?」

 

 視線を感じて左隣を見るとリインフォースがこっちをジッと見ていた。

 

「あっ―――いや、何でも無い!」

「あ、それ―――」

「リインフォースさん、待っ―――!」

 

 慌てて誤魔化す様に食べ始める。

 ……けど箸の行く先に気づきなのはと止めようとした次の瞬間――――

 

「……………っ~!!!」

 

 鼻辺りを押えて悶え始めた。

 

「山葵単体は駄目だって……遅かったわね。はいコーラ、ジュースより治まるよ?」

 

 新しいコップにコーラを注いでリインフォースに渡すと直ぐに飲み始めた。

 

「コダイ君、何でコーラだと早く収まるの?」

「舌の刺激が炭酸で上書きされるからじゃない?後鼻から呼吸するのも良いわよ?」

「ふぇ~……よーし」

 

 何を思い立ったのかオレンジジュースを飲み干したコップにコーラを注いで、それから刺身にまだ手を付けてないっぽい山葵を少し刺身に付けて食べ始めた。

 

「………ッ!」

 

 顔を顰めた瞬間、コーラを即座に飲み始めた。

 

「―――ぷはっ………本当だ?!ツーンってこないの?!コダイ君凄い!」

「実践したのね……」

 

 凄いのはコーラね?

 

「……で、リインフォース大丈夫?」

「な、何とか……」

「もしかして山葵初めて見た?」

「主達の食卓には上がらなかったからな……」

 

 確かに山葵なんて滅多に使わないものね。

 山葵は生臭さと菌を抑えるのが目的だし……

 

「私の食べ方は山葵の風味を楽しむ奴だから……刺身を美味しく食べるなら――」

 

 山葵を醤油に付けて解しそれを刺身に付ける。

 

「こうやって山葵醤油にして………はい、あーん」

「なっ!そ、そこまでしなくても………」

「あ~ん」

「だ、だから」

「あ~ん」

「……………あ、あ~」

 

 差し出したまま少し待つと、観念してリインフォースが刺身を食べた。

 

「………た、確かに先程のよりは―――」

「あ~!!!」

 

 さっきの悲劇が起こる事が無くホッとしていると、突然の大きな声に目を向けるとアリシアがいつの間にかこっちに来ていて指を刺していた。

 

「リインフォースさんがコダイに食べさせて貰ってる~!コダイ~次私~!」

 

 アリシアが自分の刺身の皿を持ってやって来た。

 そこからゾロゾロとフェイト、アリサ、すずが、ヴィータがやって来た……はやてはリインフォースに抱きかかえられて来た……

 

「えっとじゃあ………あーん」

 

 順番に食べさせる事にした………したのは良いんだけど。刺身は醤油を付けて食べるでしょ?そんでアリシア達が持ってきたのは刺身の皿だけ………

 つまり醤油は私の所にある『山葵醤油』を付けるしかない…………結果。

 

 『(ワサビが)大丈夫だった組』アリシア、はやて、すずか、なのは。

 なのはは直ぐにコーラの対処法をしていたから暫定だけど、はやては『くぅ~!コレがええんや!』とリアクションがおっさんみたいだった。

 すずかは普通に食べてて、アリシアは鼻にはきたらしいけど大丈夫そうだった。

 

 『(ワサビが)大丈夫じゃない組』フェイト、アリサ、ヴィータ。

 

 恐らく食べた事が無いだろうフェイトはリインフォースと同じリアクション、なのはが直ぐに2人にコーラを渡した。

 ヴィータに至っては『こんなのワサビじゃねぇ!!』とキレてはやてに泣き付いていた。私の時に出したのは辛さを中和した奴だし……

 アリサには『ワサビ入れ過ぎよ!!』と切れられた……あれぐらいが良いのに。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 食事も大分食べ終わり、大人たちが酒が入っている事もあって各々固まって話に盛り上がっていた。

 私はそんな中で1つのグールプに入ってった。

 

「空いてる~?」

「お、コダイじゃん」

「空いてますよ」

 

 声を掛けたのはアルフ、リニス、ザフィーラの使い魔組の所だった。何か話の途中見たい……盛り上がっていたし。

 

「トキガワ、主の所には?」

「ああ、うん……今の私が行っても浮いてるだけだし、それに―――――大人組に入ったら間違い無く戻ってこれ無さそうだし」

 

 あまりにも面白くて。

 

「成程……」

「懸命な判断ですね」

 

 納得してくれた、ザフィーラとリニス。

 でもニュアンスが何かおかしい様な?

 

「しかしプレシア大丈夫でしょうか………半年前まで重病人だったのに」

「大丈夫よリニス、私で無いんだから自重はするでしょ?」

「いえその………プレシアはリンディ提督やコダイさんみたいな感じでして……」

「何となくわかった気がする………」

 

 ヒエラルキーって事ね……フェイトとアリシアの転入前の翠屋で意気投合してたし。

 

「そう言えばさっきから何の話をしてたの?何か盛り上がってるみたいだったし」

「ああ、今コイツに子犬フォームを教えていたのさ」

「子犬フォーム?」

 

 子犬って言うとザフィーラしかいないけど………

 

「また何で?」

「我らが現存するには主の魔力供給が必要だ、だから必要のない時はなるべく燃費を押さえたいので小型形態について教えて貰っていた所だった」

「成程、簡単に言っちゃえば使い魔と似たようなものだから体の構造を変える事が出来るんだ。でも……特に必要ないんじゃない?はやてが局員になる以上、同行も多くなるし―――」

「それも………あるんだが………」

 

 途端、ザフィーラの表情が重くなった……

 

「散歩の時近所の子供達に怖がられて………次から次へと泣き出して―――」

「「「あぁ~」」」

 

 リニスとアルフと同時に納得してしまった。

 

「そりゃあアンタの獣形態はデカいし目つき悪いしね」

「貴方も十分怖いわよ。なのは見たいな気の知れた人か私みたいに気が狂れてるのでなければ寄り付かないわよ」

「ヒドッ?!」

 

 アルフが落ち込んでリニスが慰めているけど何も言って無いあたり否定は出来ないみたいね……

 だって何か似てない?額の宝石とか……ね?

 

「とにかく教えて貰ったのなら実践あるのみね?」

「そうだな……まず気にする所があれば言ってくれ……ただの小さくなる訳にはいか無いしな」

「良いよ。まず大きさだけどあまり小さくない方が良いわね、大きさ的にはヴィータの膝位かしら?ザフィーラに酷似した犬種ならそれぐらいがベストね。そして手足は短く尾も短く毛でボリュームを持たせる」

「む………色々と細かいな」

「子供に泣いて欲しくないんでしょ?ならウンと子供受けする様にしないと」

 

 その後、目の大きさとか等色々指摘した結果――― 

 

 

 

 

 

 

 

「うむ………要望通りにしてみてたがこれで―――」

 

 何と言う事でしょう……目の前に小さくモフモフな青い子犬が居ました………もうこれは抱き締める一択よね。

 

「上出来……むしろ最高………肉球プニプニ」

 

 うん……指摘通りの反発具合。モフモフ具合も完璧………

 

「あっちゃ~……そう言えばあいつ小動物系統に弱かったっけ?」

「確かに……初めて子犬フォームの時、コダイさんに余す事無く撫で回されましたよね……」

「ワーワー!!!思い出させるなー!!あの時のコダイの手のやばさを―――」

 

 アルフとリニスが何か騒いでるけど、今はこのザフィーラを撫で回す事に集中しよう。

 ちなみに好きな小動物は、子犬とか子猫とかウサギとか―――最近フェレットもいいな~って思ってる……ユーノの所為だ。

 

「ム………」

「そんな顔しないの、子供はもっと容赦ないわよ?」

「そうか……」

 

 大人しく撫でられているけど少し居心地が悪そう………でも子供の場合本当に容赦無いからもっと酷くなりそう……

 

「こうなったら―――」

「アルフいったい何を………え!?ちょっと待ってくださいプレシ――きゃあっ!!」

 

 ザフィーラを撫で回しながら、悲鳴がした方を見るとアルフの傍に薄茶色のフワフワしてそうな猫……これは山猫かな?

 

「プレシア~!いきなり動物形態させるってどういう事ですか?!」

「アタシが頼んだんだよ……コダイは初めて見るだろ?コレがリニスの素体の動物形態さ!」

 

 アルフが自信満々に目の前に持ってくる。

 当然抱き締めた。もちろんザフィーラは離してないよ?

 

「え?……強制的に出来るんだ」

「どんな形態でも主の魔力供給が必要だからね~」

 

――ワシャワシャ

 

「あぅ~」

「けど使い魔か~………こうしてみると色々いるんだね?」

「やっている人は少ないけど……如何したんだい?まさかアンタも欲しくなった?」

「いや、レイが居るし……アレだけで2,3匹分騒がしいし」

「あ~確かに、あのガキンチョみたいなデバイスだしね~」

 

 

――ワシャワシャ

 

「うぅ~お腹は!お腹だけはやめてくださぃぃぃぃぃ~」

 

 さっきからアルフとの会話の中、左手でザフィーラの頭から背中と喉を、右手でリニスのお腹の辺りを撫で回している。

 ザフィーラはされるがまま、リニスは逃れ様ともがいている………

 その後、余す事無く2匹を撫で回し。フェイトに頼みアルフを子犬フォームしてもらい当然、余す事無く撫で回した………

 

 

 

 

 

 

 

~おまけ~

 

 同時刻、時空管理局本局にて……

 

 

――キュピーン!!

 

 

「「ハッ!!!」」

 

「どうしたんだ?アリア、ロッテ?」

 

「「何か――――使い魔ズがとても羨ましい気がする!!」」

 

「………そうなのか」

 

 同時に一文字もズレずに叫ぶ双子の使い魔に少し『働かせすぎたか』と本気で心配したギル・グレアムだった。




頭翅様、アマデウス様、シーザス様、松影様、落ちこぼれ様、感想を有難う御座います。

~次回もお楽しみにしてください~

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