魔法少女リリカルなのは~ある転生者の新たな世界~   作:メガネ

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「全て無くなればいいと思った………」

「見捨てられて、狂わされたこの世界のすべてが………」

「たった一つの存在がここに居る意味を教えてくれた………」

「今はもう何の意味が無い………」

「だから………」

「全てを無くそうとした………」

「『魔法少女リリカルなのは~ある転生者の新たな世界~』追憶編………はじまります」


…………とコダイにアニメの冒頭風に語らせてみました。


追憶………白い子供

 ある暑い夏の日だった………

 トキノツキトは何処にでもいる普通の子供、両親も普通だった。

 容姿は将来有望な美少年だった。

 その日はツキトにとって特別な日……3際の誕生日だ。その日は朝からワクワクしっぱなしだった………

 両親の親戚はお祝い事で盛り上がるのが大好きな性質で祝い事がある度に親戚が沢山来て祝うのである。ツキトも楽しいのも面白いのも大好きだ。

 ツキトは待ちきれなくなって外に飛び出して遊びに行った………

 

 

 

 

 

 

 

 いつも遊んでる公園で終始大喜びで遊び、昼頃に帰路につく。もう親戚の人たちが来ているだろうと思い玄関を開けると――――

 

 

 

 

 

 

 

 そこは一面………赤で塗りたくられた。

 

 

 

 

 

 

 

 ツキトは急いで土足で玄関を上がりリビングに向かう………そこにいたのは――――

 

 

 

 

 

 

 

 肉塊になっている両親や親戚―――

 

 

 

 

 

 

 

 その中心に立っている、今まで見たことも無い白い化け物だった―――

 

 

 

 

 

 

 

 ツキトはその場で意識を失い、気付いた時は薄暗い牢屋の中で拘束されていた。

 

 

 

 

 

 

 

 此処ではある実験が行われていた。

 

 

 

 

 

 

 

 それは人間が『不老不死』になる実験だった。

 

 

 

 

 

 

 

 ツキトは――――実験台にされた。

 

 

 

 

 

 

 

 その日からツキトは壊れ始めてた…………

 

 

 

 

 

 

 

 最初の実験は最も不老不死に近い『天使』を作る実験…………………投薬により細胞を変異され天使と同じ両性にする事だった……

 

 

 

 

 

 

 

 実験は失敗…………ショックで髪が白髪に、性別も両性どころか完璧に女性になってしまった…………

 

 

 

 

 

 

 

 次の実験は地球上に存在する不老不死、または長寿の生物を人間サイズまでに活性化させ、前の実験で使われた実験体と強制的に交わらせる事によって、『不老不死』の生物を産み出す実験………

 

 

 

 

 

 

 

 だが産み出されるのは、この世とは思えないほど醜い生物ばかり………何度も産まされて、産めなくなったら研究者の欲を吐き出させる為だけの肉の人形に………

 

 

 

 

 

 

 

 日中……昼夜問わず。研究者の欲を解消するだけに行われる虐待、凌辱、新薬実験…………

 

 

 

 

 

 

 

 その頃からツキトはある事し始めた………………それは現実逃避。

 

 

 

 

 

 

 

 自分の殻に閉じこもり、自分の世界にいることでツキトはギリギリ保てた……研究者が来ても現実逃避を行う事で何をされているのか分らない振りをして生きていた。

 

 

 

 

 

 

 

 ツキトの自分の世界は閉じこもる程に徐々に広がり……いつの間にか自分の周り以外にも広がった……その広がった世界に虚無感を覚えたツキトは――――

 

 

 

 

 

 

 

 『トモダチ』が欲しいと願った――

 

 

 

 

 

 

 

 

 あの日から丁度1年―――

 閉じこもり過ぎた事により自分の世界と周りの境目が曖昧になってしまい、発現したツキトの『想像したものを創造する』能力で初めて創った―――後に時代古代(トキガワコダイ)と名付けられる『トモダチ』が産まれた。




連投します。感想は最後の方に纏めます。

過去編は量は少ないんですが纏めると変になりそうなので3つに区切ります。

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