魔法少女リリカルなのは~ある転生者の新たな世界~   作:メガネ

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漸く主人公の代名詞がでました。


嫌な夢を見ると内容は忘れるのに何か訳もなくムカつくbyコダイ

 最悪……

 

 

 

――…………い……

 

 

 

 昨日に引き続きこれか……

 

 

 

――…ん……い………

 

 

 

 確かこう言う自覚している夢って明晰夢(めいせきむ)って言うんだっけ?

 

 

――……を………殺して…………

 

 

 

 ………速く目を覚まそう。そして同時に殴る。

 

 

 

 

 

 

 

 

――グシャッ!!!

 

 意識の覚醒と共に前回より強く殴った。

 

「っ――やっとか………ん?ここは」

 

 そう言えば、あの後自宅に帰らずにまた調べて………

 

「ソファーで寝落ちか」

 

 携帯で時刻を見る。午前5時か。

 

「30分も寝てないな。ん、よし」

 

 何か作るか………

 

 

 

 

 

 

 

 

「あとはオーブンの奴で最後だな」

 

 もう少しで終わる頃に皆が起きて来たけど……

 

「コダイ、これはちょっと……」

「作り過ぎじゃないか?」

 

 フェイトとクロノが引き攣った笑いを浮かべてる。

 テーブルには2,3品では済まさない程の料理の数々。人数とアルフの事を考えてたらこうなった。

 ここにあるだけで無く、昼食に自分とフェイトとアリシアの弁当等と作っていた……

 

「おいしそ~」

「ジュルリ………」

「二人とも涎が出てますよ?」

 

 アリシアとアルフが涎を垂らして、リニスがそれを拭く。

 

「うわ~これ全部コダイ君が?」

「フェイトさんから聞いてたけど此処まで凄いとは………」

 

 エイミィとリンディは呆然としている。

 

「凄い気合い入ってるね」

「何かあったの?コダイ………」

 

 研究中に良く軽食を作っているのを知っている、ユーノとプレシアはあんまり驚いてない。

 あ、そろそろ良いかな?

 

「ん?別に個人的な理由。よし………ユーノこれ運んで」

「分ったよ」

 

「「「「「と言いつつ、もう一品追加!?」」」」」

 

 ハモるフェイト、クロノ、リンディ、エイミィ、リニス。

 アリシアとアルフは料理に釘付け。ユーノとプレシアは慣れたのかもしれない。

 

「リニス、フェイトとアリシアの弁当は台所にあるから。それと昼は冷蔵庫にあるから温めるだけでいい」

「あ、ハイ………」

 

 少し遅れて頷くリニス。

 

「そうだ、そろそろユーノを預けなきゃ………じゃあそう言う事で」

 

 

「「「「「「ありがとう、お母さん」」」」」」

 

 おい、誰がお母さんだ、全員でハモルな。エイミィ位ならまだしも子持ちの娘を二人も持った覚えは無い。

 

 ≪コダイはおかあさん?≫

 

 違う………

 

 

 

 

 

 

 

 

「――――と言う事が今朝あった」

「「「ブッ……………………!!!」」」

 

 学校に着いた時に今朝の事を話したら思いっきり吹き出した3人娘。

 

「お、お母さん――ブッ!!」

「流石にそこまでだとお姉さんを超えてるよ………」

「にゃははは―――でも!コダイ君の子供なら絶対いい子なの!(怖すぎて悪い事出来ないの)」

「アリサは後で殴るとして。すずか、そこに『兄』と言う選択肢は………ないな。後なのは、それはフォローじゃない」

 

――ガラガラッ

 

 あ、教師が入って来た………

 

「さて皆さん!実は先日、急に決まったんですが今日から新しいお友達が2人、このクラスにやってきます♪」

「先生!女子ですか!?女の子ですか!?」

 

 即座に反応する男子………というかそれ女だけ?

 

「女の子よ。しかもとびっきりの美少女! さらに双子!!」

 

「「「「「「しゃあああああああ!!ついに俺達に春があああああああっ!!」」」」」」

 

 歓喜の叫び声を上げる男子共。

 

≪いまは、はるなの?≫

「いや………冬だろ」

 

 正確には1月から春だっけ?

 

「二人とも海外からの転入生よ。どうぞ」

「「失礼します」」

 

 声の後に扉が開かれ目の前に立ったのは………

 

 

「えっと………フェイト・テスタロッサです」

 

 半年前になのはと交換した薄いピンクのリボンでツインテールにしたフェイトと。

 

「フェイトの双子の姉のアリシア・テスタロッサです!よろしくね~♪」

 

 フェイトと瓜二つだが髪型をツーサイドアップにして青いリボンで結んでいるアリシアがいた……

 

 

「凄いソックリ……」

 

「あの子赤くなってる、可愛い~」

 

「綺麗な金髪~」

 

 

 女子に大人気の様だ。

 

 

「では、2人の席ですけど……」

 

 教師がそう言った瞬間、男子の雰囲気が変わった、そこまでして隣になりたいのか……面白いな。でも、面倒だな。

 

「俺の両隣が開いてるぞ」

 

 俺は両隣を指さした。

 

「じゃあ、トキガワ君の隣で」

 

 これならなのは達の近くだし問題無いだろ。

 

 

「よかった………なのは達が近くで」

「やったぁ~なのは達の近くだ~!」

 

 隣に座ったフェイトとアリシアは嬉しそうだ。

 

「これからよろしくね♪フェイトちゃん、アリシアちゃん」

「分らない事があったら遠慮なく聞いてね?」

「勉強に関しては任せなさい!」

 

 なのは、すずか、アリサの順で激励の言葉送っていた………

 

「「よろしく!」」

 

 二人は満面の笑みで頷いた。

 後、殺気を送るな男子………

 

 

 

 

 一時間目はフェイトとアリシアへの質問会になったのは予想通りと言うか。

 質問攻めになってる二人を助けるためアリサと俺(アリサに強制的に)が一人ずつ質問するように促した。

 

 

「向こうの学校って、どんな感じ?」

「私たち、普通の学校には行ってなかったんだ。家庭教師と言うか、そんな感じの人に教わってて」

「リニスって言って。凄く優しんだよ~」

 

 

 

「前に住んでた所ってどんなとこなの?」

「えと………水と森に囲まれたすごく綺麗な所…かな?」

 

 

 

「今はどこに住んでるの?」

「なのはの家の近くだよ」

「コダイの家も近くでもあるよ~」

 

 

 

「今日の下着の色をおし「何質問してんのよアンタァ!!」ギャアアアアアス!!」

 

 何問目かの質問の時。アリサが質問した男子を殴り飛ばす………

 

「えっと……「フェイト!?答えなくていいわよ!!あのバカの質問は」ふぇ!?」

「え?見た「くもないから黙ってろ」にゃっ!!」

 

 言おうとしていたフェイトをアリサが止め。暴走したアリシアを俺がはたいた。

 

 

 

「得意な教科と苦手な教科は?」

「私は理数は得意だけど国語は苦手かな?………コッチの言葉に慣れてないのもあるけど」

「うぅ~私はダメっぽ~い」

 

 アリシアは仕方ないな、殆どリハビリばっかりだった様だし。

 

 

 

「貴女、私の妹にな「それは質問じゃないだろ」ゲブハァッ!!」

 

 女子(アホ)を蹴り飛ばす。

 

「え?私はお姉ちゃんだよ?」

 

 アリシア、そういう意味じゃないから。

 

 

 

 

 

 

 

 

 昼休み、何時ものように屋上で弁当を食べるが、今回からはフェイトとアリシアも一緒だ。

 男子達が昼休みにフェイトとアリシアと一緒に弁当を食べようとしつこく迫っていたので、隙を付いて2人を抱えて屋上に来たという訳だ。

 

「アリシアちゃん、フェイトちゃん。初めての学校の感想はどう?」

「年の近い子がこんなにたくさんいるの初めてだから、なんだかもうぐるぐる」

「私も姉さんと一緒かな?」

 

 なのはにやや疲れた感じで答えるアリシアとフェイト。

 

「すぐに慣れるわよ、きっと」

「「うん。だといいな」」

 

 そう言いながら弁当を食べる……

 

「ん~♪おいし~!朝もそうだけどコダイって料理上手だよね~」

 

 口いっぱいにおかずを入れるアリシア。そんなに入れると喉に詰まら無いか?

 

「え?その弁当コダイ君が作ったの?」

「昨日引っ越しの手伝いで泊まって、自分の分を作るついでだ」

「あ、まとめて作った方が楽って言うもんね」

 

 フェイトとアリシアと俺の弁当を順に見ていたなのは。

 

「ん~……見た目も凄く良い、勉強も出来る、料理も母様と同じ位上手い………よし!決めた!」

 

――ぎゅ~♪

 

 突然立ち上がったアリシアはそのまま俺に抱き着いて来た……

 

「大きくなったらコダイをお嫁さんにする!」

「会話の前後からヒモになる気か、と言うか逆だろ」

「何で~?コダイのウェディングドレス姿、凄い綺麗だと思うよ」

 

「「「確かに」」」

 

 声を揃えるな3人娘。

 

「えっと……そしたらコダイが私のお義姉さんになるのかな?」

「フェイト、馬鹿(アリシア)の言葉を真に受けるな」

「ヒドッ?!」

 

 確かに興味があるがそれはあくまで女装(オシャレ)だ。

 

 

 

――バタン!!!

 

 

「「「「「見つけたぞおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」」」」」

 

 

 扉が開く轟音と共に雪崩れ込んできたのは男子共だった。

 

「あのさ。いい加減パターン考えようよ」

 

 

「「「「「うるさい!男子の敵め!!!!!」」」」」

 

 

 逃げるフリもつまらなくなったし、アレを使うか―――

 俺は、懐から9冊の黒い手帳を取りだす。そこには『DEATH NOTE Vol.9』と書かれていた。

 

「アレは………DEATH NOTE!?」

「知っているのか!?」

「アレは……あのノートに書かれた人間は……」

 

 そう………『DEATH NOTE』とは名前の書かれた人は………

 

「そこの貴様」

 

 俺が指を指すと………コレを知っている男子の隣にいた、やや顔立ちの良い男子がビビる………

 

「………貴様は(自主規制)の常習犯らしいな」

 

「やめろおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!」

 

 下手すれば社会的に殺される情報がワンサカ載っている手帳なのだ………

 

 

「更にその後ろにいる奴は(ピ――――)でその隣の奴は(ピ――――)で、そして――」

 

 

 

「「「「「ぜ、全員退避イイイイイイイイイイイイイ!!!!!!」」」」」

 

 

 

 悲鳴ともとれる叫び声と共に逃げていく男子共………

 

「これでしばらくは来ないかな?」

 

 ノートを閉じて制服にしまう。

 

「え?……コダイ、今の何?」

 

 アリシアが聞いて来た……と言うかいい加減離れろ。

 

「『DEATH NOTE』の事か?俺は名前と顔が分ればそいつの誰にも言って無い秘密や個人情報を入手する事が出来るからそれを手帳にまとめてあるだけ」

「そんな事まで出来るの……」

「当然だ」

 

 管理局と初めて顔を合わせた時リンディに言った脅しがコレ。

 それに転入初日の放課後に帰り道で書いていたノートもコレだ。

 

「コダイ凄~い、Vol.9って書いてあったけどいくつあるの?」

「24冊だ」

 

 でもそろそろ25冊目も作らないと………

 

――キーンコーンカーンコーン♪

 

「あ、チャイムだ。先に戻っているからな」

 

「「「「………ハッ!」」」」

 

 さっきまで空気だったなのは達が動き始めた。ずっと固まっていたのか……

 

 

 

 

 

 放課後………帰り支度をしているとクロノからメールが来た。

 

『捜査は順調に進んでいる、コダイとなのはとフェイトはこちらの要請があるまで自由に過してくれ。デバイス2機は修理中だ………非常時は素直に避難するように。

 追伸1、2機のデバイスの修理は来週には終了するそうだ。

 追伸2、フェイトとアリシアには寄り道は自由だが夕食の時間には戻ってくるようにと伝えて欲しい。

 追伸3、ご飯美味しかったよ♪お母さん♪by貴女の可愛い娘より』

 

 

 

 最後のはリンディと見た……………………




シーザス様、感想を有難う御座います。

~次回もお楽しみにしてください~

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