魔法少女リリカルなのは~ある転生者の新たな世界~   作:メガネ

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こっからかなり急展開。


雷をかわすとか現実的に無理だろ…やった事あるけどbyコダイ

「よし、これで台所は終わったな」

 

 新品同様のキッチンを見て言う。

 え?アースラーに居たんじゃないのかって?実は、掃除していた事忘れてリンディに頼んで一時帰してもらったんだ。

 

「次はクローゼットを………」

 

~2時間後~

 

「――これで全部掃除し終わったかな?」

 

 にしても張り切りすぎたか?初めて来た時よりも綺麗になっている。

 

「さて、始めるか」

 

 俺が取りだしたのは、リンディから許可を貰って、コピーした資料の数々……

 

「まずはミッドとベルカを解析しないと――」

 

~三時間後~

 

「何だよこの難解な暗号みたいなのは……だがこれでミッドとベルカの共通点は分った。後はそれを無視して新しく証明出来る理論を――」

 

~1時間後~

 

「――――」

 

 辺りには大量の紙くず…………せっかく掃除したばっかなのに。

 

「もう一回掃除しよう」

 

 幸い、紙くずだけだし

 

「さて箒とチリトリは………………ん?」

 

 外を見ると、遠くに雷が見えた。

 

「結構近いな、今日の天気予報で荒れるって言ったか?」

 

 何か竜巻見たいのが………………は?

 視線を外そうとした、外を再び見る。

 

「何だあれ?」

 

 変に固まってるし……まさか。

 

「ジュエルシードか」

 

 掛けてあったロングコートを手に取って家を出た。

 

「ユーノは海鳴に漂流したとは言ってない。海鳴の周辺の市を調べたが反応がなかった。だとしたら残る可能性は消去法で海だ」

 

 アレはもう発動しているな……あそこに居るのはフェイトとアルフか。

 

「一気に飛ぶぞ」

 

 レイを起動してバーニアを展開。

 あの竜巻に向かって飛び立つ。

 

「レイ、なのはからの連絡は?」

≪ん~と、まだないよ?≫

 

 と言う事は気づいてないな……

 

≪れんらくする?≫

「間に合わない、俺達でやるぞ」

≪ふぇっ!?そんなことないよ!ユーノがてんいしてくれるはずだよ!≫

「無理だ、なのは達が行こうとしてもリンディやクロノが止める」

≪なんで?≫

「人や戦力が少ないんだ、被害を無くして利益を取るにはこういう犠牲が必要なんだよ」

 

 ジュエルシードは俺達は8つ、フェイトは最低5つ。

 フェイトがもし俺に出会う前に集めていなかったら最高で7つのジュエルシードを発動し、封印しようとしてる。

 

≪?………??……うゆ~?≫

 

 あ、分かって無い感じだ。

 

「簡単に言えばこのままだとフェイトとアルフが危険と言う事だな」

≪い、いそげ~!!≫

 

――ゴオオオオオオオオオオオ!!!

 

 レイがバーニアの出力を上げた。

 これならすぐ着くか?

 

 

 

 

 

 

 

「今日の天気は晴れ、所によって雷、台風か?何か盛り沢山だな……」

「うっ……もう魔力が……」

「フェイト!!コノッ……邪魔すんなこの雷!!」

 

 竜巻と雷に囲まれてるフェイトはかなり疲労している、アルフも雷で近づけない様だ……

 

「レイ、ジュエルシードの反応は?」

≪6こ!≫

 

 つまりフェイトは6つ持っているって事か。

 

「ここにあるジュエルシードで全部だ。一気に魔力を送って鎮静化させるぞ」

≪うん!バーニア!≫

 

 魔力を噴出して、フェイトの後ろにある竜巻に一直線に突入する。

 

「洗濯物の気分が分かりそう――気持ちわる」

 

 竜巻に突入した途端、全身の装甲が切り刻まれて、暴風で体が引き千切られそうになる。

 ジュエルシードで造られた竜巻は俺の体質にとっては巨大な回転鋸だな………

 

「ジュエルシードは――あった」

 

 暴風に切り刻まれるながら下方にあったジュエルシードを掴み魔力を一気に送り鎮静させる。

 鎮静させるとさっきまで装甲を切り刻んでいた竜巻は一瞬で止んだ。

 

「たった1つ封印するだけでこれか……」

 

 装甲はもう意味を成して無く、動く度にミシミシと悲鳴を上げて壊れる寸前。幸いそれでもまだバーニアは使える様だ。回復手段も無い以上このまま行く……

 休む間もなく、今度はフェイトの前にある竜巻に突入する。

 

「次は―――そこ」

 

――バキャッ!!

 

 装甲が一部が剥がれて切り刻まれた所からも血が噴き出る、それも無視してジュエルシードを鎮静させる。

 

「次はコッチだ」

 

 アルフの進行を妨害している雷に向かう。

 

「これで……3つ目」

 

 雷を発生させているジュエルシードを掴む。雷を発生させているから触れると勿論感電する。

 それに雷って普通に触れる物じゃ無いよな?

 

「―――大人しくしろ……」

 

 飛びそうな意識を無理やり押さえこんで、ジュエルシードを鎮静させる。

 

「これで半分」

 

 後三つか……体の方はどうでも良いが、かなり飛ぶのにも魔力を使っているから持つか?

 

「ちょっと……………アンタその怪我……」

「これか?大したことない、それよりほら」

 

 俺はジュエルシードを全部アルフに渡す。

 

「えっ!?でもアンタ管理局の」

「俺、魔法使えないんだ。だから持っていても再発するだけだから封印よろしく」

 

 俺は急いでフェイトの方へ向かう。

 両腕の装甲は全壊寸前、だけどまだ動く……

「このまま全部封印す―――何だ?」

≪こ、こっちきたぁ~!?≫

 

 今までフェイトに集中していた竜巻や雷が一気に俺に向かって来た。

 

「好都合だ、このまま鎮静させる」

 

 竜巻にぶつかった瞬間、両腕の装甲が全壊した。

 

「くっ―――そこ―――――か」

 

 ジュエルシードは見つけたが、遠すぎて届かない………

 

「レイ、もっと出力を―――」

 

――ガシャァン!!!

 

 バーニア出力を上げる直前、落ちた雷によって胴体の装甲の一部が破損した。

 

≪コダイ!さっきのかみなりでバーニアのいちぶがこわれちゃったよ!≫

「なら残りのバーニアで近づくぞ」

 

 バーニアを展開するが、暴風と落雷によって完全に身動きが取れなくなった……

 

「とど…………………けぇっ……」

 

 どんなにもがいても、前には進まない―――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「バスタァァァァァァァァ!!!!」

 

「レイジィィィィィィィィ!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 その声と共に桜色と金色の光がジュエルシードにぶつかり、竜巻と雷を晴らした。

 空には、三つのジュエルシードが浮かんでいた……………

 

「コダイ君!」

 

 なのは?じゃあさっきの光はなのはと……

 

「コダイ!」

 

 フェイトか……

 ヤバいな……此処までの怪我は久しぶりだから意識が――

 

「コダイ!」

「あのバカ!無茶するからだよ!」

「なのは!ユーノ!先にコダイの保護を!」

 

 落ちていく中、最後に見たのは。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 紫色の光だった――




~次回もお楽しみにしてください~

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