魔法少女リリカルなのは~ある転生者の新たな世界~   作:メガネ

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年齢制限は精神年齢は適応されないのか?byコダイ

 ノエルに連絡した後、すぐに玄関にいたなのはと合流して、ジュエルシードのある場所に飛んで向う。

 

「どうやら、遅かったみたいだな」

 

 デバイスを起動させて探っていくと、そこにはすでにフェイトとさっき会った赤い髪の女がいた。やっぱり仲間か………

 

「なのは……と誰?」

 

 フェイトがコッチを見て警戒している……あ、デバイスの姿見せて無かった。

 

「コダイだ」

 

 兜を取って顔を見せる。

 

「あ!あん時の超美人!!」

「どうも」

 

 女が俺達に気づいた、ってか名前が分らんから面倒くさい。

 

「ジュエルシードは危険なんだ!それを集めてどうするつもりだ!」

「さぁ~?答える理由がな「そっちには聞いてない。フェイト、どうなんだ?」何だって!?」

 

 何かギャーギャー言ってるけど無視だ。

 

「えっと……………」

「私も、ユーノ君の探し物だから、それに魔法に関係ない人達を巻き込みたくないから」

 

 なのはが前に出て答えた。

 

「私は………「フェイト!答えn「はいはい、静かにしろ」イダダダダダダダ!」ア、アルフ!?」

 

 フェイトの間に割って入った女の背後を取り、プロレス技で締め上げる……アルフって言うのか。

 

「気にせず理由を言ってくれ」

「は、はい…………」

 

 フェイトは苦笑いしている……よく見ればなのはもだ、ユーノは………溜息をついてる。

 俺何かした?――――してるな、現在進行形で。

 

「私はある人に集めろって言われたから、あの人のためなら何でもするって決めたから」

 

 ただの子供がどうして集めるのかが気になったが。誰かに命令されたか………だが子供使うのはどうなんだ?自分で行けばいいだろうが。

 それをせざる得ない理由があるのか?子供をパシリにしてまで集めるジュエルシードはそんなに価値があるのか……

 今まで願いを叶える特性を完璧に発揮したのは俺の時とすずかの猫の時だ。あとはただ暴走か未遂に終わっている。何か他にあるのか―――

 

「お互いに、譲れなものがあるんだね……」

「だから……………戦う」

 

 フェイトはバルディッシュを構える。

 

「うん…………だから賭けよう、お互いのジュエルシードを」

 

 なのははレイジングハートを構える。

 そして二人は、夜空へ飛び立った。

 

 

 

 ≪わぁ~キレ~≫

 

 見上げた夜空には、桜色の光と金色の光が競い合うようにぶつかっていた…………まぁ戦ってるし、あの光はなのはとフェイトだしな。

 さて、これから如何するか。ジュエルシードはあっちが回収したし実際俺が戦う理由が無いな。

「いい加減に…………しろぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」

「あ」

 

 アルフ?だっけ、締め上げてるの忘れていた。しかも力づくで解くとか凄いな……

 

 

「無視するとはいい度胸じゃないか、さっきは油断したけど次はもう無いよ!」

 

 するとアルフは自身の体を人から赤い狼に変貌した。

 それを見たユーノは俺の傍まで来た。

 

「やっぱりだ!アイツはあの子の使い魔だ!」

「道理で何か違和感があると思えば……」

「あたしは、フェイトに作ってもらった魔法生物、主の魔力で生きる代わりにその力と命を持って主を守る存在さ!」

 

 何か凄い毛並みとか良さそう……今度フェイトに頼んで子犬に出来るかどうか聞いてみよう……撫でたい。

 

「へっ、もしかしてこの姿にビビったのかい?」

 

 ごめん聞いてなかった。

 

≪わぁ~おっきぃワンちゃんだ~≫

 

 ここにも聞いてないのが…

 

「アタシは狼だよ!」

 

 アルフが吼える。

 

≪わわわっ、おすわり!ち「それだけは言わせないから!!」!≫

「だから狼だって言ってるじゃないか!」

 

 狼は犬科って言ったら吼えるな……確実に。ユーノ、ナイス被せ。けどレイ、それ三回目じゃないか?

 

「レイ……………メスにはナニはついてないぞ」

≪あっ!そうだった!≫

 

 

――ズシャァァァァァァァッ!!×2

 

 

 あれ?何でユーノとアルフがコケてるんだ?

 

≪でも、なんでそういうのかな?≫

「見せるからじゃないのか?」

≪でも、それはオスのときでしょ?メスはどうなるのかな?≫

 

 あれ?…………なんだっけ?

 

「メスの場合はユーノ、どう思う?」

「僕に聞かないでよ―――って!コダイ、前!」

 

 あ、ヤバい。アルフが飛び掛かって来た。

 横に飛んでかわす。

 

「人が考えてる時に何するんだ」

 

 待ても出来ないのか。

 

「それはこっちのセリフだよ!アタシ達はアンタらのボケ合戦に付き合ってる暇なんか無いんだよ!」

「ボケ合戦?何の事だ?」

≪わたしたちは、しんけんにかんがえていたよっ!≫

 

 実際、メスの場合どうなんだ?……ってあれ?アルフがワナワナ震えてる。

 

「えっと……同情するよ」

「ありがとよ…………お互い天然な主を持つと苦労するね」

「僕の場合はお世話になってる人だけど…………」

「「はぁ………」」

 

 ため息を吐く二匹。どうしたんだ?…………ってアルフ、何で俺を睨む。

 

「あ~もう!このイライラをアンタで晴らさせて貰うよ!」

「全く、なにイライラしているんだ?」

「全部アンタの所為だああああああああ!!」

「ユーノ、離れてろ」

 

 そう叫んで、爪を振るい襲い掛かってきた。

 直線的で単調だったのでかわすのは容易だった。

 

――ブンッ!!

 

「コノォッ!当たれぇっ!」

 

――ブンッ!!

 

「当てろよ」

 

飛び掛かると見せかけて、回り込んだ背後からの攻撃を飛んでかわす。

 

「ったく、ちょこまかと動いて―――少しは攻撃したらどうだい!!」

「残念だったな。俺は魔法が使えないんだ」

「威張んな!!」

 

――ゴォウッ!!

 

 先ほどよりも早い攻撃がツッコミの様に返って来た。

 

「あ~クソッ!アンタ戦う気あんのかい?!」

「あるわけない」

 

――ズシャァァァァァァァッ!!

 

 俺の即答にアルフが滑った。

 空中で滑るって凄いな……

 

「目的はもう達成されたし、後はメインはなのはとフェイトだろ。こっちが場外乱闘起こしても意味が無い。第一ふってきたのはソッチだろ」

「そ、それはそうだけど……何かやりずらい相手だね~」

 

 褒め言葉として受け取る。

 

「≪コダイ、なのはが負けたみたい≫」

 

 ユーノから念話が入った。

 そっちは終わったのか。今度から内容倍にするか。

「フェイトが勝ったみたいだね!さっすがアタシのご主人さま!」

 

 アルフにもフェイトから念話が来たみたいだ。

 

「妥当な結果だな、今のアイツじゃフェイトには勝てない」

「へぇ~敵を褒めるなんて殊勝だね。次は絶対勝負してもらうからね!」

「次な」

 

 さっきまでとは違う雰囲気で二人の所に戻る。

 嬉しそうなフェイトと落ち込んでるなのは、これだけを見てもどっちが勝ったか一目瞭然だな。

 

「う~コダイ君、ユーノ君負けちゃったよ~」

 

 なのはが俺に泣き付く。後でどんな感じだったかレイジングハートに聞いてみるか、それで内容を変える。

 

「次から頑張ろうよ!」

 

 ユーノが気遣う。

 

「けど、前より強くなったよ」

「ホントに!?フェイトちゃん!」

「う、うん」

 

 敵に慰められてどうする、後詰め寄るなよフェイトが若干引いてるぞ…………あ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「全員質問、ここに結界張ったか?」

「え?いきなりどうしたの?」

 

フェイトが首を傾げている。

 

「張ったのなら俺の気のせいでいいが……アレは何だと思う」

 

俺はある場所を指をさす。

 

「「「「あ゛…………………………」」」」

 

深夜なのに明りが段々多くなってる宿…………

 

「もしかして…………結界張り忘れたああああああああああっ!?」

「にゃあああああああ!急いで戻らないと!」

「フェイト!アタシ達も早く!」

「うん!それじゃあまたね!」

 

 俺達は急いでそこから離れた。

 

「それとなのは」

「どうしたの?コダイ君」

「フェイトに負けたから訓練内容倍な」

「お、鬼ぃぃぃぃぃぃぃぃ!!」

 

 強くなりたいと言ったのはそっちだろ?

 

 

 

 

 

 宿に戻ると、なのはは自分の部屋に戻り寝てしまった。ユーノも眠そうなので三人に潰されない所に寝かせた。

 

「俺は……温泉入るかな?」

 

 実は温泉じゃあんまりゆっくり出来なかった。理由は容姿……これだけで分るだろ?

 受付に聞いたら片方は掃除中だからもう片方を使ってくれとの話。別にいいけどね。

 

「結構いい湯だったし、明日の朝も入ろうかな…「ふぇ?コダイ?」は?」

 

 脱衣所の扉の前でバッタリ会ったのはフェイトだった。

 

「フェイトも温泉か?」

「うん、アルフが入らないと損だって」

「成程。俺は後でいい、終わったら念話で教えてくれ」

 

 俺は部屋に戻ろうとした。

 

「ま、待って!」

「ん?」

 

 大声で呼ばれたから思わず振り返った。

 

「もし、もしもだよ。一緒に………入ってくれないかな?」

「えっと……………理由を簡潔に求める」

「―――――から」

 

 え?今コイツ何て言った?

 

「……すまない…もう一度頼む」

「一人じゃ…頭をうまく洗えない」

 

――ゴンッ!

 

 フェイトの頭を殴る、俺は悪くないよな?

 

「うぅ~」

 

 頭を押さえて涙目のフェイト。

 

「子供か貴様は…大体アルフはどうした?」

「先に寝ちゃった……」

 

 勧めて置いてそれか使い魔。

 

「分った、手伝ってやるけどいいのか?男の俺が一緒で?」

 

――ピシッ!!

 

 あ、この展開は………今はマズイな。

 急いでフェイトの口を塞ぐ。

 

「ここは宿、今は深夜、騒ぐと迷惑、OK?」

 

 コクコクとフェイトは頷いた。

 

 

 

 

 フェイトの要望通りに頭を洗ってやった、体?約束は頭だけだ、洗うわけないだろ?

 

「気持い~ホントに疲れが取れる~」

 

 そしてフェイトは絶賛温泉満喫中だ。

 

「そういえばさコダイ、あの時アルフと何話していたの?」

「ん?あの事か。確か――」

 

 俺はその事について話した。

 

「メスの場合はどうなるんだろうね?」

「そうなんだよ、さっき言った理由ではオスしか成立しなくなる」

「う~ん、今度アルフに聞いてみるね!」

「その手があったな」

「うん!もし分ったら今度コダイに教えるね!」

「ありがとう」

 

 フェイトと隣り合ってゆっくりと温泉につかった。

 

 

 

「じゃあ、お休み」

「お休み」

 

 温泉から上がった後、ついでにフェイトの髪を乾かしてから、自分の部屋に戻り、そのまま寝る事にした…………が。

 

「何これ?」

 

 眠りに付いて数時間後、重い感触に目を覚ますと右腕になのは、左腕にアリサ、腹の上にすずかがいた。

 え?さっきまで三人固まっていたよな?しかも何でガッチリホールドしてるし……朝起きてこのままなら縄抜けをするか。




※因みに由来は『鎮座』の『鎮』から取っている様です。犬も立つと言うよりお尻を付けているので。


~次回もお楽しみにしてください~

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