魔法少女リリカルなのは~ある転生者の新たな世界~   作:メガネ

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前回に比べると短いです……


一番の酒の肴は塩か飲み仲間byコダイ

 もう一人の魔導師、フェイト・テスタロッサと会ってから数日がたった。

 今日も特訓何だが。前の模擬戦とは違い対フェイト用の訓練だ。その内容は………

 

「にゃああああああああああああああああ!!」

「もっと速く動け。フェイトに追いつかれるぞ」

「でもフェイトちゃんより速す「遅かったら意味がないだろ」にゃあああああああああああ!!」

 

 簡単に言えば『死ぬ気で鬼ごっこ』だ、普通の鬼ごっこと違うのは。俺がフェイトと同じ速さで攻撃して、なのはが逃げつつ俺に攻撃を当てる。

 なのはの攻撃魔法は砲撃魔法のディバインバスターとホーミング性能を持つ多重魔力弾のディバインシューターの二つ、つまりなのはにはフェイトの様な近距離攻撃がない。

 だから手数を増やすんじゃなく、持っている武器で自分の性能を最大に生かす戦闘法を教え込むしかない。

 

「いいかなのは。貴様の取り得は遠距離からの砲撃、近距離の高速戦闘のフェイトと正反対だ。だからフェイトの攻撃をかわしつつ自分の得意な間合いを保って、自分の攻撃を必中させる事だ」

「でも!フェイトちゃん速くてどうやって当て「知らん、自分で考えろ」鬼いいいいいぃっ!!」

 

 鬼?褒めるにはまだ足りないな。ゲス位言ってほしい物だ。

 

 

 

 

~特訓(という名の虐め)中~

 

 

 

 

「よし。今日は終わり」

「―――――――――」

「返事がない、ただのしかb「コダイ!?まだなのはは生きてるから!」冗談だ」

 

 俺とユーノの目の前には、いい感じで気絶してるなのはがいる。初日でへばると思いきやかなり根性あるな。それでなくては虐め――でなく訓練しがいがある。

 

「相変わらず容赦ない扱きっぷり」

「扱かないと意味が無い」

 

 しかし、この数日の訓練で魔法関連に置いてはかなりの実力が伸びている。

 なのは自身気づいていないが、攻撃も少しずつ当たりそうになる。

 

「コダイ、さっきの攻撃、回避ギリギリだったよね?」

「推定フェイトの速度でな」

「いくら君が頑丈でも大変な事になるんだから…」

「全く、変な体質だな………」

「歴史上、誰も見た事が無い体質だよ…………」

 

 ユーノが推測するには、俺はあらゆる魔法を殺傷設定で受けてしまうという体質の持ち主の様だ。

 何でこんな体質になったか未だに不明。前例も無いので詳細は分からないらしい。

 受けた傷はユーノの魔法で昨日までに完治してはいる。

 この体質と付き合う以上、下手に魔法は受けない方が良いな……

 

 

 

 

 

 

 

 

「明日?もしかして温泉の事か?」

 

 ユーノとしばらく話し合ってるとなのはが目を覚ました。

 

「え?何で知ってるの?」

「桃子から聞いた、勿論行くぞ」

 

 第一暇だし、断っても無理やり連れてかれそうだしなアリサとかアリサとかアリサとか。

 それに、あの計画を実行出来るしな、さて……どんな面白い事が待ってるかな?

 

「あ、お母さんと何か企んでいる時の顔だ」

「無表情だから変化は無いけどね」

 

 顔に出てた見たいだな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 飛んで、温泉に行く日……………………何だけど、何この状況?

 なのはとアリサとすずかが何か凄い火花散ってるし、桃子は凄い笑顔だ……

 どうやら誰が俺の隣に座るか決めるらしいが……どっちでもいいだろ。

 

「おい3馬鹿時間無くなるぞ」

「そうね。だったらジャンケンで決めるわよ!」

「負けないの!」

「これだけは譲れない!」

 

 流石アリサ、これで早くおわ「私はグーを出すわ」おい…………

 時間無いのに何心理戦始めてるんだこの3馬鹿は。

 

――ガシッ!×3

 

「チョット、O☆SHI☆O☆KIシテクル………」

 

 3馬鹿の襟首を掴み物陰へ引きずる。

 

「逝ってらっしゃ~い♪」

 

 桃子はハンカチを振ってる………桃子の了承も得たし、タップリトO☆SHI☆O☆KIスルカ………

 

「にゃあああ!ゴメンナサイゴメンナサイ!O☆SHI☆O☆KIはや~め~て~!」

「ちょっと!離しなさいよ!なのはのビビり方シャレにならないわよ!」

「コダイ君!ごめんなさい!だから許して~!」

 

~三分後~

 

「三人で仲良く乗れ、分ったか?」

「「「ハイ、ワカリマシタ。サンニンナカヨクノリマス」」」

「…………もういい」

「「「はっ!今まで何を」」」

「俺は忍の車に乗るから」

 

 三人を無視して忍の車に乗る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 目的地に着くと、あの三人はいつもの様子だった。

 

「部屋割りはくじ引きよ♪」

 

 桃子は満面の笑みでいつの間にか作っていたクジ取り出した。と言うか本当に何でも出るな……

 

 結果……

 

 

301 桃子、士郎

 

302 忍、恭也

 

303 美由希、ノエル、ファリン

 

304 コダイ、ユーノ、なのは、アリサ、すずか

 

 

 

「桃子、コレ狙ってやっただろう」

「あら何のことでしょう♪」

 

 その袖から出でいるクジっぽいのは?とツッコミたいが、どうも流される気がするので諦める。

 元々誰と居ようが問題無い訳だし。

 

 

「……さて、荷物を下ろすか(準備は?)」

「そうねそれでは一時解散♪(バッチリ!)」

 

 すれ違い様に見えない様にサムズアップをする桃子。

 それに気づいた忍も『協力します!』と視線を送ってサムズアップをしてきた。現地(?)協力者確保。

 

「「「一緒………一緒の部屋……」」」

 

 顔を真っ赤にして固まってる三人がいた。

 

「≪ユーノ、三人はどうしたんだ?≫」

「≪部屋割り表を見た時からこんな感じだったよ?≫」

 

 ………猫だましで起こすか。

 

 

 

 

 

 

 三人を起こした後、夕食までは自由時間と言う事で温泉に向かう。レイは包帯で隠しユーノはなのはに連れてかれそうな所を連れ戻した。

 

「≪ありがと~コダイ~≫」

 

 その時のユーノの声が物凄い泣きそうな声だった。

 

~入浴中~

 

「中々いい湯だな」

 

 ん?何故省略したって?男の風呂何て見たくもないだろ?

 士郎と恭也はサウナにいたな。

 

「まだ、時間があるな……」

 

 浴衣に着替え、ユーノを肩に乗せ、濡れた髪の毛を団子の様に2つで纏める、前髪も顔に付かない様に少し分ける……顔が出るが仕方ない。

 なのは達を探してると道の真ん中でなのは達と赤い髪の女性が……?人なのか?あの女……どうでもいいか。

 とにかくあそこに行くしかないか。

 

「おいそこの三馬鹿とオマケ、道の真ん中で立ち止まるな」

「チョット!三馬鹿って誰っ」

「あっコダイ君、じっ」

「ふぇっ!」

「誰がオマケだっ」

 

 俺に気付いた途端、顔を赤くする四人……のぼせたのか?

 

「どうした?のぼせたのなら水分を補給しておいた方がいいぞ」

「だ、大丈夫よ!」

「し、心配してくれて、あ、ありがとう」

「に、にゃあ~」

 

 三人はいつも通りだが、反応が無いのが一人。

 

「うぁ………ぁ――」

「……どうした?」

 

 声をかけてみる。

 

「…はっ!ちょっとよ、用事を思い出した!そ、それじゃ!≪ちゅ、忠告しとくよ。これ以上私達に関わらない事。でないとガブッといくよ≫」

 

 そう念話で残して走り去った。念話?まさか新手の魔導師?でも『達』と言ってたから恐らく……

 

「≪コダイ君、今の人って……≫」

 

 なのはが不安そうに聞いてくる。俺が来るまでに何か言われたのか?

 

「≪フェイトの仲間だろ。俺達を知ってる魔導師はフェイトぐらいだし≫」

「≪じゃあここにフェイトちゃんが?≫」

「≪ジュエルシードもな≫」

「≪今度こそ絶対フェイトちゃんとお話するの!≫」

 

 ジュエルシードを忘れるなよ?

 

「コダイ!アタシと卓球で勝負しなさい!今日こそギャフンと言わせてやるんだからっ!」

「ギャフン」(超棒読み)

 

 アリサがキレて殴りかかる。今度は避けないで受け止める……旅館で暴れたらマナー違反だしな。

 

「バーニングを捕獲。これよりゲームセンターに連行する」

 

 そのまま引きずって、ゲームセンターに向かう。

 

「バーニング言うな!それよりは~な~し~な~さ~い!」

 

 無視してそのまま引きずる。後ろから二人の苦笑いの声が聞こえた…………………

 

 

 

 時間になるまで卓球とゲームで時間をつぶした……結果?俺の圧勝だけど?

 夕食は山の幸と海の幸の豪華な盛り合わせだった。途中で三人娘との食べさせ合いがあった。

 夕食後、のんびりとした時間を過ごしたが………が、ある計画により一気に崩れる…それは……………

 

 

「「「「「カンパーイ♪」」」」」

 

 

 飲み会だ。参加メンバーはノエルとファリンと三人娘を除く全員だ。

 俺は士郎に止められたが『バレなければいい』と押し切った。

 最初は楽しく飲み始めたが、酒がまわり始めるとだんだんおもしろ…じゃなくて、凄い状況になっていた。

 まず、桃子と忍と俺が恭也に酒を飲ませて気絶させる。

 上機嫌に飲んでる美由希に俺がドンドン勧めて、飲ませてダウン。

 忍が酒を飲まない組を標的にしている時、桃子と桃子の声マネをした俺で、酒で前後不覚になってる士郎を弄ってダウンさせる。

 最後に桃子と忍の三人で今後どうやって弄るかと飲みながら話し合った。(なのは達はノエルとファリンによって避難していた)

 

「桃子さん、こういうのはどうです?」

「あら♪いいわね~」

「だったら、こうすれば更に弄れる」

「「さっすがリーダー♪」」

 

 いつの間にかリーダーになっていた。

 ちなみに、この話は二人が潰れるまで続いた。

 ……俺か?あんなのは酔った内に入らない、酔うのなら樽で来ないと……

 

「≪コダイ、ジュエルシードだよ!≫」

「≪コダイ君、行こう!玄関で待ってるから≫」

 

 桃子と忍が潰れた後、一人で飲んでいるとユーノから念話が来た。

 さて……行くか。その前にノエルに連絡をして。

 

 

 

 

~オマケ~

 

 赤い髪の女がコダイ達と別れた直後の念話。

 

「≪あ~フェイト?こちらアルフ≫」

「≪どうしたの?≫」

「≪さっき見て来たよ。なのはって白い子とコダイって黒い子に≫」

「≪どうだった?≫」

「≪白い子は問題無いねぇ、フェイトの敵じゃないよ≫」

「≪じゃあコダイはどう?≫」

「≪………………………………………≫」

「≪アルフ?≫」

「≪フェイト……アタシ、あんな美人今まで見た事無いんだけど……≫」

「≪ア、アルフ顔見たの!?≫」

「≪バッチリ、丁度湯上りの所為かなんかこう……グッと来るものが≫」

「≪アルフいいな~私の時は髪の毛で顔隠れてたから……どんな感じ?≫」

「≪何か人形みたいで―――≫」

 

 本題………ジュエルシードの話になったのは。これから十分後の事であった。




シーザス様、不屈の心様、プー坊様、感想を有難う御座います。

もう一話連投します。

~次回もお楽しみにしてください~

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