魔法少女リリカルなのは~ある転生者の新たな世界~   作:メガネ

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お泊まり会・後編


深夜のテンションが異常byコダイ

「………よし。片づけ終了」

 

 料理対決も終了し、今なのは達は沸かした風呂にレイと行かせていて。俺は食器等の後片付けだ……

 

「さて、そうだな……明日の朝食と弁当の下拵えとかしておくかな。明日は人数多いし……」

 

 と言ってもいつもより量が少ないから凄く楽なんだけど……

 

「朝食は………パンかご飯で弁当決めないと……あ、どうせなら皆にリクエスト聞くのも良いな……」

 

 ………にしても遅いな。

 

 

――PiPiPiPiPiPi

 

 

「通信?……リンディか」

 

 開くとモニターにリンディがニコニコと手を振っているのが映っていた……後ろでマテリアルズが騒がしいけど。

 

「こんばんわ~コダイ君♪」

「区切りの良い所で掛けてくるな……確信犯?」

「いやね~ただこの時間にご飯を食べ終えるってこの子達に聞いたから掛けただけよ?」

 

 後ろのマテリアルズか……

 

「で、何か分かったのか?」

「崩壊した無人世界の周囲を世界を調査しても進展は無し……けど、その調査中に何度も崩壊した世界で見つけたロストロギアの反応が何度も確認されたわ」

 

 レイが一瞬しか分からなかったあの反応か。

 

「解析は?」

 

 リンディが首を横に振る……

 

「一瞬すぎて全然………それに、あの操られた局員もその日以降目撃情報がないわ」

「進展無しで通信したと言う事は……変更か?」

「その通りよ。次は調査範囲を広げる予定なの。だからコダイ君達は明日学校が終わったらアースラに出向して。あ、コダイ君はドクターストップ掛かっているから待機だけど」

「分かった。皆に伝えとく。今、入浴中だ」

「あら?………コダイ君の家にいるの?」

「今日何故か知らないが泊るらしい……それにアリサとすずかも一緒だ」

 

 リンディがキョトンとした顔から徐々に………あ、この顔は馬鹿な事を考えている顔だな。

 

「これはお赤飯炊かなくちゃ♪」

 

 何で赤飯?……祝う事なのか?たかが泊るだけだろ?

 

 

――パタパタパタ!!

 

 

「コダイ~!!」

「レイが上がって来たな。そろそろ切るぞ」

 

 変な顔のままのリンディとの通信を切る……

 

「あがったよ~」

 

 レイが風呂場から走って来た―――全裸で。

 

「牛乳は?!」

「だから毎度毎度服着てから来いと言っているだろ」

「わぷ!」

 

 前もって傍で準備してあったバスタオルを投げつける。

 

「うゆ~……うゆゆゆゆゆ~?!」

 

 唸っている隙にタオルで水気をふき取る。

 

 

「フェイト!ちょっと待って!!少しで良いから待って!!!」

 

 

――バタバタバタ!!

 

 

 風呂場からでも聞こえる程の大きな声が響いた。声の主はアリシアか?

 

「ちょっとレイ!駄目だってば。ちゃんと拭いて服着ないと風邪引いちゃうから!」

 

 その直後にやって来たのはバスタオルだけ体に巻いたフェイトだった。

 

「フェイト、今まさにその言葉がブーメランになって返ってるから」

「ふぇ?―――――きゃあああああああああああああああ!!!」

 

 一瞬呆けて、状況を理解したフェイトが顔を風呂上り以上に赤くしてソニックブームを発動し風呂場に戻っていく。

 

「一応家に結界張ってあるけど。家の中で魔法使うなよー」

 

 と言うか風呂場大丈夫か?あの勢いで壊れる様な造りはしてない筈だが……

 

「お風呂ありがとうコダイ君」

「良いお湯だったよ~」

 

 次にやって来たのは寝間着に着替えたなのはとすずかとアリシアだった。

 

「はいこれ。レイのパジャマ」

「ありがとう」

 

 アリシアから差し出された寝間着を受け取りレイを着替えさせる。

 

「コダイごめ~ん。お風呂入るのもうちょっと待ってくれていい?フェイトが脱衣所に引き篭もちゃって」

 

 そのアリシアが申し訳なさそうに手を合わせていた。

 

「………原因は俺か?」

「ん~……そこは事故って事で。あんまり長いようだったら力ずくで引き摺り出すから」

「ん、了解」

「ほら、しっかりしなさい!」

「うう……ありがとうアリサちゃん」

 

 実質、最後にやって来たのは寝間着に着替えてるアリサと支えられているはやてだった……何があった?

 

「コダイ君の家のお風呂、いつの間にか変わってたよね?前は普通だったけど今は丸い奴になっているよね?」

「ん?それな。人数増えたし子供も多いから一度に沢山入れるような構造にしたんだ」

 

 すずか言う様にアインやマテリアルズがやって来た時に普通のバスタブでは狭すぎると判断して急遽改修した。

 円形のバスタブの内側に段差があり、大人と入っても問題無い構造になっており。体洗う場所が両側2か所ずつ計4か所あり小さな銭湯風にして見た。

 

「それはもう良いとして。何ではやてが死に掛けている?大方セクハラして反撃されたか?」

「そうじゃないけど………何と言うか……」

 

 アリサの歯切れが悪い……一体何が。

 

 

――ガシッ!!

 

 

「………コダイ君」

「はやて?」

 

 ふらつきながら俺の肩を掴んできたはやて、少し震えている?

 

「………レイちゃんに何て言う兵器を装備させたんやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

「兵器?装備?」

「シャンプーハットや!」

「それか?レイがいくら言っても目を閉じないから買った奴だが……それのどこが兵器なんだ?」

「兵器やろ!!幼女がシャンプーハットを装備したら可愛さと萌えが10000も上がるんや!1人でお留守番出来て『成長したな~』と思ったらこれやで!?萌え殺す気か!?持ち帰って良いですかお母さん!!」

 

 言っている意味が分からないが誰がお母さんだ。

 取り敢えずはやてを引き剥がす……

 

「誰か説明頼む……風呂場で何が起こった」

「アタシが説明するわ……」

 

~アリサ説明開始~

 

「レイちゃ~ん。頭洗ってあげるで~」

「あ、はやてちょっと待ってて~」

 

 はやてに手招きされたレイだが直ぐには行かず壁に掛かっているある物を取ってきてからはやての元に来た。

 

――きゅぽっ

 

 レイは持ってきた――シャンプーハットを被りはやての向き直り椅子位に座った。

 

「さ、さぁ!か―――かかってこい!」

 

 はやての目の前にはシャンプーハットを被り、ギュっと目を瞑り縮こまって震えているレイが居た――――

 

~アリサ説明終了~

 

「え?それで気絶?説明されても分らない」

「まあ、はやての気持ちは分らなくも無いわ。代わりにアタシがやったけど―――所で」

 

 と区切りアリサが耳元までやって来た。

 

「レイ以外のシャンプーハットが後2つもあったんだけど……」

「ん?あれはサクラとエル用」

「……なのは達は気付かなかったから黙っておこうかしら」

 

 別にバラしても良いけどな。

 

「うぅ~……」

 

 そこにアリシアに引き摺られて戻って来たフェイトが来た。当然寝間着姿だが……

 

「コダイごめんね……何か長引かせちゃって」

「事故だから気にするなフェイト」

 

 取り敢えず触れるのはよそう……

 

「……で~。どうだった?我が妹のバスタオル姿は?」

「姉さん!!!」

 

 アリシアがニヤついてこっちの脇腹を突いてくる。

 

「どうと言われても………約4名のコピペ見たいな奴が3人がよくうろついてるし何も……」

「「あ~」」

 

 納得した様な感じのアリサとすずか。

 

「それは子供の姿でしょ?!今の私達は大人何だから!」

「それならレイと入ったアインがさっきのフェイトと同じ状況が当初週2回程起きたぞ。もう解決策渡したけど」

 

 トキガワ家の名物風景だった物だ。

 過去形なのは少し前にそれをアインに相談されて俺が『甲冑着ればいいだろ』と言ったきり、それ以降甲冑姿でレイを追いかけるアインを見る事に。

 因みにエリオと入った場合、流し合ったり拭き合ったりしてるので無害。

 

「負けたー!!」

 

 何に勝負してたのか頭を抱えて叫ぶアリシアだった。

 

「コダイ!コダイ!」

 

 服を引かれて見下ろすと。レイが物凄いキラキラした目でこっちを見ていた………ああ、これ絶対爆弾(てんねん)発言するな。

 

「あのね。すずか、アインと私と同じだった!おっぱい浮くんだ「きゃあああああああああああああああ!!!レイちゃんダメエエエエエエエエエエエ!!!!!」ムグムグ!!!」

 

 顔を真っ赤にしてレイの口を塞ぐが……完全手遅れっぽいな。

 

「レイ……取り敢えず他人の身体的特徴はあまり言いふらさない事だ。本人は嫌っている場合もあるから」

「ムグムグ」

 

 口を塞がれたまま何度も頷くレイ。

 

「とにかく湯が冷める前に入ってくる適当に寛いでくれ……あ、それとレイに牛乳やってくれ」

「う、うん」

 

 レイの口を塞いでいるすずかに言ってから、着替えを持って浴室に向う…………

 因みにすずかとレイの胸の話でなのは、フェイト、アリシア、はやて、アリサが膝と手を付き崩れ落ちた姿を見た。

 

 

 

 

 

 

 

 そして夜も更け深夜。

 

「皆と一緒に寝るー!」

 

 というレイのバカな要望をなのは達が賛同しリビングに布団を敷いて何時かの様な状態に。

 更に中学生が大人しく寝るわけもなく……全員布団の上に円を描く様に座り話しこんでいる。

 

「というか寝ないのかよ……」

「せっかくのお泊まり会やで?眠ったら損や」

 

 はやての言っている意味が分からない。

 

「皆でお泊まり何て小学生以来なの」

「そうだね、でも仕事とかで泊る機会は少なかったけど」

「中学からはリンディ母様が仕事を減らしたから、皆と会う時間が長かったけど」

「今年は皆受験生やな~」

 

 しみじみと遠くを見るなのは、フェイト、アリシア、はやて。

 

「アタシとすずかは進学、アンタ達はミッドチルダに引っ越すものね」

「海外と違うから会える機会が一気に減っちゃうね」

「2度と会えない訳では無いんだ。連絡位取れるだろ」

 

 それにプレシアに言えば転送ポートを作ってくれそうだしな。

 

「それもそうね……でも、アンタ等ワーカーホリックっぽい所あるし連絡が来なそうだし」

 

 アリサがジト目で魔導師組を睨む。

 

「にゃ、にゃははははは……そんなこと無いよ」

「否定するなら、その笑いはどうかと思うぞ」

 

 誤魔化すような笑いをしているなのは。

 

「そうね……でも1番危ないのはあんたよ」

 

 え?なのは達からこっちに矛先が向いた?

 

「心配するな、仕事はサボっても連絡はサボらない」

「仕事はサボっちゃだめでしょ!!アタシが言いたいのはアンタのフラグ体質よ!!アンタに助けられた美少女はフラグが立つんだから」

「だからフラグってなんだよ……しかも何故美少女限定?」

「前にも言ったけどアンタが助ける=美少女よ!」

 

 相変わらず何だよその極論は。

 

「あ、フラグと言えば。ナガジマ三佐から聞いたんやけど……」

 

 はやてが何か思い出した様に手を合わせる。三佐?……ゲンヤの事か。

 

「コダイ君が助けたナカジマ三佐の娘さんが最近コダイ君の事聞いてくるらしいで?」

「コダイ君が助けたって……もしかしてあの空港火災の?」

 

 なのはが首を傾げながらはやてに聞いた。

 

「そやで、見たところ将来有望やで?胸とか。聞く限りバッチリ立っとるで?」

 

 セクハラ混じりの発言をするはやて。

 

「やっぱり立ててるじゃないのこのフラグ母神!!」

「ねぇ……ずっと思ってたけど何そのフラグ母神ってどこまで広がってるの?」

 

 ほぼ……と言うより完全に身内話でよく聞くんだけど。

 

「種類問わずフラグを立てまくるからよ!!もうフラグの母じゃない!」

「うるさい、騒ぐな、近所迷惑だ」

 

 その後フラグの話はそこで終わり、別の話で盛り上がり………

 

 

 

「あ……もう日にち過ぎてる」

 

 

「「「「「「嘘ぉ!?」」」」」」

 

 

 俺が気づかなければ、朝まで話していたと思う………ちなみにレイはフラグの話の途中で就寝(リタイヤ)していた。




サクラのシャンプーハットネタは『マテリアル娘 INNOCENT』からです。

はやてがセクハラしなかった理由―――

はやて「天使(レイちゃん)が真似したらどうするんや!!」

更識 天様、マオ0118様、アルクオン様、七夜士郎様、感想を有難う御座います。

~次回もお楽しみにしてください~

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