提督の副業   作:きんにく同盟

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ちょっと遅くなりましたが


読んで下さい。


お願いします。


男たちの挑戦

太郎「長門や長門…今日、出かけてもいいかね〜」

 

長門「何だ、そんな昔話風に…」

 

太郎「出かけてもいいかね〜?」

 

長門「……待ってろ」電話

 

太郎「……」

 

長門「1時間だ。いいな?」

 

太郎「いや〜せめて2時間……」

 

長門「だめだ。」

 

 

 

太郎「いいか……長門、男には男の付き合いがあるんだ。そんな中、女が呼んでるからって帰るなんて白けるよ?」

 

 

 

長門「……」

 

 

太郎「いいか長門よ。待つ事も良い女になる条件の一端なんだ。」

 

 

 

長門「……めだ…」

 

 

 

太郎「同僚と呑んでたら、艦娘が迎えに来た事があったが皆んながみっともないって言ってたぞ。」

 

 

 

長門「ダメだ!!!」ジャキン

 

 

太郎「へ!?」

 

 

瞬間、長門は突然、主砲を向け、あろうことか発砲した。

 

俺だって、修羅場を潜ってきたので、辛うじて避けられたのだが、長門はそれも見えてないようで、関係ない所を絨毯爆撃の如く撃っている。

 

 

 

 

 

太郎「わ、わあああああああああ!!」ダッシュ

 

 

 

これからの事に絶望の2文字を感じながら、指定された待ち合わせ場所に向かう。

 

 

 

 

 

 

一方田中は

 

田中「電たそ…今日出かけるお」

 

電「ダメなのです。」

 

田中「なんでだお。」

 

 

電「提督さん、この前矯正してあげたのに…」

 

 

田中「女の人とは会わないやつだお!」

 

 

 

 

 

 

鈴谷「これから毎日私物焼こうぜ。」

 

 

田中「やめるお!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

もどき「……」カリカリ

 

 

愛宕「バイトするんでしたよね〜?」

 

 

 

もどき「……なんで知ってんの…」

 

 

 

愛宕「何のお仕事?」

 

 

 

もどき「言えない…」バキッ…ドサ

 

 

 

もどき「……え?殴った???マジで!?」

 

 

 

愛宕「……っの!言えっていってんの!!」服ビリビリ

 

 

 

 

もどき「いやああああああああ!!」

 

 

 

 

ドアの隙間から

 

Z1「……」ゾクゾク

Z3「……」ゾクゾク

 

 

 

ビスマルク「将来有望ね……フフフ」

 

 

 

 

 

 

 

待ち合わせ、某喫茶店

 

 

???「君が太郎くんだね。」

 

太郎「はい!ネット掲示板を見て来ました!」

 

???「早速だが、私はある大手製薬会社の株を持っている。」

 

 

太郎「はあ…」

 

 

???「だが、ライバル企業が新製品を開発したとの噂があって、皆が株を売り始めている。」

 

 

太郎「……まさか!!」

 

???「察しがいいな……忍び込んで盗んでこい。」

 

 

太郎「……でも!!」

 

 

???「金が欲しいんだろ?君、俺が乗ってきたスポーツカーを食い入るように見てたよね。」

 

 

太郎「……」

 

 

???「報酬は前払いでコレだ。」札束3つ

 

太郎「やりましょう」覚悟完了

 

 

???「今週中に頼むぞ。」

 

 

 

太郎「その前に取引だ。」机の上に足を乗っける

 

 

???「なんだ……」

 

 

太郎「報酬はこの倍だ。」

 

 

???「フフフ……生きの良い奴だ」

 

 

太郎「ケケケケケケ…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

某清掃会社

 

田中の初仕事は、小さなアパートの一室で孤独死をしていたおじさんの後始末だった。

 

不謹慎だが、はっきり言って汚れ役だ。

 

田中の表情にも嫌だという感情が溢れている。

 

 

田中「嫌だお……」

 

 

 

 

数時間前〜

 

 

電「頑張ってくださいなのです〜」

 

 

他社員 「こそこそ…」

 

 

田中「………」

 

 

社員「田中さんの知り合い?」

 

 

田中「知らないお…です。」

 

 

電「返事をしなければ」同人誌にライター

 

 

 

田中「………」

 

 

電「なのです〜」ボォ!!

 

 

 

 

田中「……」

 

社員「こいつ…血の涙を流してる!!」

 

 

 

田中は新しい職場で変な噂をされたくないが為に沈黙を貫いた。

 

 

 

 

 

○ーソン

 

店長「本当に名前は鈴木武雄?」

 

 

もどき「…はい。」

 

 

店長「身分を証明する物見せて」

 

 

 

もどき「ないです。今はダメです。」

 

 

 

 

店長「…………」

 

 

 

店長「VISAきれてるの?」

 

 

 

 

 

もどき「日本人です!!」

 

 

 

 

 

店長「分かった。それ以上は聞かない……頑張って仕送りするんだぞ。」

 

 

 

もどき「…だから日本人………」

 

 

 

 

 

昼間は提督業があるので、深夜勤を希望した。

 

 

 

仕事初日

 

 

もどき「いらっしゃいませ〜」

 

 

ピッ!ピッ!ピッ!

 

 

もどき「1400円のお会計です。」

 

 

 

もどき「ありあと〜あした〜」

 

 

 

初日の数時間でレジ打ちを覚えた彼は、不手際なく業務をこなしていた。

 

 

もどき「次のお客様どうぞ〜」

 

 

ドンと置かれる、レジ横のホットスナックのソーセージ

 

 

 

 

 

 

 

 

ビスマルク「昼間この店で買ったんだけど…不味くて食べられた物じゃないわ!!」

 

 

 

 

 

もどき「…………」

 

 

 

ビスマルク「本場の味って書いてあるけど、取り消した方がいいわね。」

 

 

もどき「失礼致しました。では、お代はお返しいたします〜」

 

 

 

 

 

ビスマルク「なにその態度……」ニヤァ

 

 

 

 

 

 

もどき「お願いだから帰ってください…」

 

 

 

 

 

愛宕「あら〜、客にそんな事を言っていいのかしら〜」

 

 

 

 

もどきは悪質なクレーマーに遭遇していた。

 

 

 

次第に、ただ困らせる為という一般的倫理感を排除した意図を汲み取り、早くも生気を失い行くもどき。

 

 

 

早く終わってくれという切なる望みを抱え、安い頭を下げ続ける中、もどきの前に立つ影があった。

 

 

 

???「誠にすいません。商品を直ちに取り替えさせていただきます。もちろん、お代もいただきません。」

 

 

 

もどきに後ろへ下がれと目配せし、クレーマーの前に立つ

 

 

 

 

愛宕「……別にいいわよ〜」

 

 

ビスマルク「………」

 

 

結局、何も受け取らずに帰る二人

 

 

 

 

 

もどき「ありがとうございます!!」

 

 

 

???「ああゆうの多いから、気にしない方がいいわよ。」

 

 

 

 

 

もどき「…ええと??」

 

 

???「そっか…私の名前は鹿島よ。よろしくね鈴木さん!」

 

 

 

もどき「……」ドキン!!

 

 

 

向けらた優しい笑顔は、彼の傷を癒すと共に、心臓の鼓動を躍動させた。

 

 

 

 

もどき「よ、よ、よ、よろしく鹿島さん!!」

 

 

 

 

 

もどき、遅い初恋

 

 

 




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