提督の副業   作:きんにく同盟

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暑いから進まなかった…

2日後にまた出します。


あっ!リクエストにあった卯月は後で出しますよ〜


番外編 クワトロと三人

番外編

 

3人はクワトロ中将の艦娘に完全敗北した挙句、泣くといった無様な姿を晒したのであった…

 

 

太郎「女に暴力するスタンスが気に入らなかっただけだし!!」

 

田中「女はずるいお!!」

 

もどき「男だったら、俺の拳が炸裂したんだがな〜」

 

 

自分の過去を捻じ曲げてまで、プライドを守ろうとする人間は醜い…

 

太郎「ていうか…クワトロの艦娘を味方につけたらいいんじゃね?」

 

田中「それありだお!」

 

 

もどき「そう決まったら奴の鎮守府に行くぞ!」

 

 

 

クワトロ 鎮守府

 

そこは、戦場に艦娘を送り出す為の基地という感じではなく、まるで家のような安心感があった。

 

田中「なんか…罪悪感が半端無いお…」

 

もどき「真面目に生きたかった…」

 

 

太郎「そうか?俺たちをこんな風にした社会が悪い。ならばこれはあるべき報復だろ?」

 

 

田中「そうなのかお?」

 

 

もどき「でもな…この鎮守府を壊すんだろ?気が乗らないな…」

 

 

太郎「違うぞ皆んな!!クワトロは俺の俺たちの尊厳を滅茶苦茶にしたんだ!だから…これは一種のおすそ分けだよ〜」ニタァ

 

 

田中「悪魔みたいな顔だお…」

 

もどき「敵に回したくないな。」

 

 

太郎「見てろよクワトロ…自分を慕ってた艦娘が離れてく姿を…クヒッ、エヒヒヒヒヒヒヒヒヒ」

 

 

そんな中、鎮守府から出てくる影が現れる。

 

 

??「提督喜んでくれるかな〜えへへ…」

 

田中「チョロそうだお…拙者いくお。」

 

もどき「おしやってこい田中!」

 

 

太郎「もし抵抗されたらボディブローでもかまして押し倒せ…」

 

田中「…かわいそうだけど仕方ないお…」

 

 

 

田中は近寄り話しかける。

 

田中「そこの君…いいかな。」

 

瑞鳳「どうしたの?」

 

無垢な笑顔に田中の邪念は跡形もなく消え去る。

 

 

太郎「よし!押し倒せ!!肉体関係に持ち込むんだ!」

 

 

 

 

田中「……ちょっと気持ち悪くなってしまったんだお」

 

瑞鳳「そうなの?じゃあ私の部屋で休んでく?」

 

 

田中「そ、そんな…悪いお…」

 

瑞鳳「いいから!ほら行こう!」

 

田中「拙者は…こんな娘に…」手を引かれ

 

 

 

もどき「ありゃダメだな…」昇天寸前

 

太郎「左右されてんじゃねぇよ偽善者が!!」激昂

 

 

瑞鳳の部屋

 

田中「拙者なんかがお邪魔していい部屋じゃないお…ん?この写真は…」

 

そこにあったのはクワトロと瑞鳳のツーショット写真。

大切そうに写真立てに入っている。

 

瑞鳳「それは、私の宝物なの!」にぱ

 

田中「ウッグ…ヒック…ううう〜」泣き

 

瑞鳳「いきなりどうしたの⁉︎」

 

 

田中「拙者帰るお…」

 

そんか田中にオロオロした瑞鳳はそうだと思い立ち、卵焼きをタッパーに入れて、田中に手渡してくれる。

 

 

瑞鳳「これ持って行ってよ。」

 

強引に渡してくれる。そんな無償の善意に田中は悪い行いを金輪際しないと決意する。

 

 

田中「もう拙者は迷わないお。ありがとうお嬢さん…」

 

 

田中は明確な足取りで鎮守府から出てくる。

 

 

太郎「やけに早かったな田中。で、どうした?ヒーヒー言わしてやったか?」ゲス顔

 

 

田中「このゲスが…彼女らを貶めたいたらお前らでやれお…拙者はここで卵焼きでも食ってるお。」

 

もどき「なぁ…太郎。これ以上は誰も幸せになれないんじゃないか?」

 

太郎「いいや、俺が満たされる。」

 

もどき「…」

 

太郎「それにな…クワトロは俺たちを殴ったんだぞ!」

 

もどき「だが、なんか複雑だな…だろ田中?」

 

 

田中は何も話さない。ただ、卵焼きを貪り食っていた。

 

もどき「田中?」

 

太郎「ほっとけ。染まりやすい奴だから、いつの間にかまた、此方側になっている。」

 

田中「…」ムシャムシャ

 

もどき「なんか様子がおかしいぞ!!」

 

太郎「何だって…⁉︎」

 

 

田中は2人に涙目で訴える様に卵焼きを食っている。

 

 

田中「止まらないお!止まらないんだお…」涙目

 

太郎「とりあえず、食うのやめろよ!」

 

 

押さえつけるが払いのけてまで、食うのが止まらない。

 

田中「卵焼きが食べたい…卵焼き〜」ムシャ

 

田中は一心不乱に食べている。

 

もどき「たなか…」

 

太郎「この卵焼きに…何か入っているのか…?」

 

 

その頃 瑞鳳 部屋

 

瑞鳳「あっ!!提督専用の卵焼きあげちゃった。大丈夫かな?お薬入なんだけどな…」

 

瑞鳳はクワトロを卵焼き依存症にする為に、白いナニカを入れて卵焼きを焼いている。

 

瑞鳳「提督…提督…提督…」じゅ〜

 

 

 

そして…

 

田中「食べリュの〜!!んほぉぉぉぉ!!」暴れ

 

太郎「落ち着け田中!!」

 

もどき「何だよこれは!!」

 

 

第2手

 

もどき「じゃあ、次は俺だな…」

 

太郎「そこの奴みたいな轍は踏むなよ」

 

中毒症状でガタガタ震える田中を指差す。

 

 

田中「卵焼き〜ふしゅるるる」

 

 

もどき「…ああ」

 

 

もどきのプランは田中と同じ。

 

仕方ない…やるしかない!

 

もどき「行ってくる」

 

 

もどきが鎮守府を歩くと前から艦娘が現れる。

 

もどき「こいつで行くか」

 

 

近寄って話しかける。

 

クワトロの艦娘を把握していたから分かった。軽空母龍驤だ。

 

もどき「あの〜ちょっといいですか?」

 

龍驤「ん?なんや、君」

 

 

もどき「…」

 

こんな小さな娘を…自分たちの勝手な都合で手篭めにするというのか?

 

 

龍驤「ひょっとして迷ったん?ついておいで」手を引かれ

 

 

もどき「あ…ちょっと…」

 

龍驤「いいから」

 

龍驤はもどきを鎮守府の出口までつれて行く。このままではマズイと考え、苦い顔をする。

 

 

龍驤「…なんか悩みがある顔やな…」

 

もどき「…」

 

龍驤「よっしゃ!呑みにいこ。悩み事はそこで聞く」

 

 

もどきは龍驤に連れていかれる。

 

 

太郎「…なんだ?ラブホでも行くのか?あいつロリコンかよ…ケケケ」ニマニマ

 

 

 

 

居酒屋

 

 

龍驤「どれ、話してみい…」

 

もどき「あの…貴女に恨みはありませんが…我々の独善で申し訳なく…あの」

 

龍驤はもどきの目を見すえて言った。

 

 

龍驤「本当の事を言うんや…君の目は本心を言ってない」

 

 

もどき「…友達が…間違った道を進もうとしているんです。だけど、俺は止める実力がない…」

 

 

龍驤「…君、その友達とご飯一緒に食って、腹割って話したことはあるか?」

 

 

もどき「いや…ないです」

 

 

龍驤「先ずはそれからや!友達なら分かり合えるまで話す君みたいな子の友達や…分かってくれる!!」

 

 

 

その頃

 

 

太郎「ほら、起きろ田中!少しはスッキリしただろ!もう一度だ…」

 

田中「いや…まだ」

 

 

太郎「構わん…行け」

 

 

田中「それに可哀想だお」

 

 

太郎「関係ない…行け」

 

 

田中「…太郎はなんで行かないんだお」

 

 

太郎「指揮官は部下の死を乗り越えて生きなければいけない。故に死ぬのは下っ端の役目だ。安心しろ骨は拾ってやる」

 

 

 

 

 

 

 

もどき「わかりました!俺、じっくりと話し合って来ます」

 

龍驤「行ってきい。ここの勘定はウチが持っておく。土産話を期待しとるよ」

 

 

もどき「龍驤さん…!ありがとう!」タッタッタ!

 

 

 

太郎「ん?もどきの奴帰って来たか…」

 

もどきが走って来る。その様子から成功を期待した太郎であったが…

 

 

もどき「太郎…!飯に行こう!田中…お前もだ」

 

 

太郎「は?そんな事より…龍驤はどうした?勿論、ヒーヒー言わしたんだろ?」

 

もどき「…俺たちは間違っていた。目を覚まそう!」

 

田中「そうだお!拙者たちは…やり方が間違いだったんだお!」

 

 

太郎「もういい…そこで見ておけ。俺が行く」

 

 

太郎 鎮守府内

 

 

太郎「…ふっ。勝ったら適当な理由をねじ込めば正義になるのにな…小物らめ」

 

 

すると、前を歩いて来る艦娘が見える。

 

太郎「あいつらか…ご愁傷さん」ゲス顔

 

 

川内「なんか最近つまんないんだよね〜」

 

那珂「そうかな〜」

 

神通「ふふふ」

 

 

 

太郎「…」

 

 

太郎たちはクワトロを闇討ちする際に、この3人の艦娘に半殺しにされた(20話参照)

 

 

 

太郎はそのまま、素通りした…

 

 

川内「あれ?貴方どこかであったっけ?」

 

那珂「あ!確かに〜」

 

神通「…」

 

 

 

 

太郎「ひ、人違いだす」

 

 

川内「そうか〜引き止めてごめんね」

 

那珂「あの方言の人は知らないな。那珂ちゃん」

 

神通「あ、姉さんたち先行ってて…わたしは忘れ物取って来るから」

 

 

神通はそのまま、太郎に走って近づくと耳元に口を寄せて言った。

 

 

神通「運が良かったね」ゴゴゴ…

 

 

太郎「…」

 

 

神通はそのまま戻って行く。

 

 

川内「もういいの?」

 

神通「ええ、勘違いでした」

 

那珂「なんだ〜」

 

 

太郎「運がいいのはお前らの方だぜ」小声

 

 

 

太郎はそれから鎮守府を一周して帰った。

 

 

 

太郎「誰も居なかったぜ畜生!」

 

もどき「…」

田中「…」

 

 

太郎「いや〜仕方ないから帰って来てやったぜ」

 

 

もどき「もういいんだ…飯に行こう」

 

田中「そうだお」

 

 

 

太郎「皆んな…ごめんね」

 

 

 

もどき「構わない…さあ行くか」

 

田中「卵焼きがいいお!」

 

 

太郎「仕方ねえな〜金、あんまりないから卵買ってくか」

 

 

艦!




どうでしたか〜

長いと読み難いから…短くしました。

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