提督の副業   作:きんにく同盟

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多くしてみました。

登場人物も多めです。

希望にあった内の1人ですが、手始めに浜風を出させていただきました。これからも出しますよ〜


提督狩り

太郎「この俺がぁぁぁ!!」

 

 

 

 

 

その頃、それぞれの鎮守府では

 

 

電「テレビを観るのです。」

 

 

映っていたのは、除霊したアイドル

 

アイドル「あの人はただ、胸を揉んだだけで〜除霊なんかしてないですよ〜胸を揉まれるなんて〜はじめてでショックですぅ〜」ぶりっ子

 

 

ファン「うおおぉぉ!!僕たちの聖女に!!ゆるさん!子供できたらどうするんだ!?」

 

 

アイドル「えぇ〜キスしたら子供できるんじゃないですか〜」

 

 

 

 

 

田中「なんだおこれ…」

 

 

鈴谷「提督が悪いんだよ。こんな女の胸なんか触って…」

 

 

テレビ「という訳で、田中聡容疑者を詐欺罪及び、内部漏洩で発覚した猥褻物陳列罪で明日、海軍に引き渡される模様です。」

 

 

田中「スレ立てるお…」カタカタ

 

 

明日逮捕させるんだが質問ある?

 

 

001さんがお送りします。

 

》》》1 死んどけハゲ

 

 

田中「う、うう…」

 

後ろから艦娘に抱きしめられる。

 

鈴谷「もう提督には私たちしかいないんだよ〜」

 

熊野「大丈夫ですわ…」

 

暁「だから心配しないで…」

 

雷「私たちがいるじゃない。」

 

 

田中「み、皆んな〜」グスッ

 

 

ドアの外 大量の憲兵

 

憲兵「いい話だなぁ!!」大泣き

 

 

 

 

 

 

愛宕「テレビを観てね〜」

 

テレビ「えぇー!?では、もどきさんの小説は誰かの人生をそのまま写しただけなんですか?」

 

 

以下 証拠のVTR プライバシーの為 音声は変えております。

 

 

重巡 Aさん「そうね〜私の人生を許可なく添削しただけよ〜コレッてアレでしょう?確か…肖像権?」

 

 

重巡 Tさん「私の黒歴史を面白おかしく…許せませんね。」

 

 

戦艦 Bさん「ジークハイ…ピーーー」

 

 

テレビ「という訳で、著作権法違反と不倫容疑で明日、海軍に引き渡される模様です。」

 

 

いつもどおりに憲兵がドアを蹴破り入ってくる。

 

 

憲兵「貴様を拘束する!!何か言い残すことはないか?」

 

 

もどきは冷静に椅子から立ち上がると、窓ガラスから外を見て、静かに言った。

 

 

もどき「鹿島さんに伝えて欲しい。愛していたと…」

 

 

 

憲兵「止めろ…お前ら手錠をかけるな!あれは悲しみを背負った男の目だ…」

 

 

 

 

そして、3人は同じ所に閉じ込められる。

 

 

 

太郎「マズイぞ!非常に不味い!」

 

 

田中「ネット怖いお…」

 

 

もどき「というか…意味わからん罪もなかったか?」

 

 

太郎「ふたつ目だろ?」

 

 

田中「誰か助けてくれお…」

 

太郎「バカ野郎!!俺たちでするしかないんだ。」

 

 

もどき「とりあえず……案を出そう。」

 

 

太郎「脱走か?」

 

もどき「パス。捕まるビジョンしか見えない。」

 

 

田中「右に同じ」

 

 

 

田中「ならば口裏合わせはどうだお!!」

 

 

太郎「そうだな!!俺たちでシミュレーションしようか!」

 

 

もどき「じゃあ、俺が幹部役するから、お前らが弁解してくれ。」

 

 

 

 

もどき「太郎くん…君はなんの情報を持ち出したんだね?」

 

 

太郎「元帥に許可を取らないと言えないな〜」

 

 

⚠︎情報は第11話 微かな幸福と破滅をご覧下さい。

 

 

田中「どういうことだお?」

 

 

太郎「実はな……」

 

 

 

 

 

3人「だあ〜はっはっはっは!!!」

 

 

 

看守「うるさいぞ貴様ら!!」

 

 

 

 

笑い疲れた3人は寝た。

 

 

太郎「ぐがー…」

 

田中「…むにゃエロゲやりたいお……」

 

 

もどき「…鹿島さん…」静かな夜泣き

 

 

 

看守「こいつら本当にバカだな…」

 

 

 

 

 

 

太郎「なんで起こしてくれなかったんだ!?」

 

田中「どうすんだお!どうすんだお!?」

 

もどき「夢か…鹿島さん……」

 

 

 

看守「そろそろ時間だ…出ろ!」

 

太郎「おい!暴力は止めろ!!弁護士にチクるぞ!」

 

田中「拙者たちの権利は守られているお!!」

 

もどき「鹿島さん…私を導いてくれ。」

 

 

看守「こいつら…妙に肝が据わってやがる!!」

 

 

 

三人が通されたのは、大きな会場であった。そこには海軍の幹部、滅多にお目にかかれない政府のお偉いさん、それらを囲む記者がいた。どうやら生放送のようだった。

 

 

フラッシュが焚かれる。

 

 

記者「えぇーたった今、容疑者三名が入廷いたしました。」

 

司会者「これは異例ですね。」

 

記者「噂によれば、軍事裁判も含んでいるとか…」

 

 

司会者「なるほど…」

 

 

 

太郎「やるしかない…」

 

田中「そうだお!!」

 

もどき「…鹿島さん!!」

 

 

 

テレビ 前

 

 

鹿島「鈴木さん……!!」祈っている

 

 

別の鎮守府 空母寮 テレビ前

 

翔鶴「瑞鶴〜…提督が出てるテレビ始まるわよ〜!!」

 

瑞鶴「ハイハイ…今行くってば〜翔鶴姉。」

 

 

テレビ「えー、これが以上容疑者三名です。」

 

 

翔鶴「……え?」

 

瑞鶴「どうしたの翔鶴姉?」

 

 

瑞鶴もテレビを観て固まる。

 

 

瑞鶴「……うそ?タロちゃん…」

 

 

 

 

会場

 

幹部「それでは…最高指導者御入場!!」

 

 

パパパパパパ、パーとラッパみたいな音がなり登場したのは…太郎達ではない三人であった。

 

 

記者「……出てきました!!最高責任者にして、若きカリスマ元帥!!」

 

 

記者「二人目は…なんと屈強な男なんでしょうか…」

 

 

田中「おい…あれは鬼畜じゃないかお?」

 

 

もどき「クワトロ中将?」

 

 

太郎「生きていやがったか……」

 

 

回想

 

 

三人が訓練生だった時

 

教官「貴様らは何回言ったらわかるんだ!!」

 

 

太郎「えぇー?やる事はやってますよ?」

 

田中「ちゃんと結果も出してるお?お?」

 

もどき「ていうか〜教官たちの作戦が非合理的」

 

 

三人「そうね〜〜ダッセー!!アヒャヒャヒャ!!」

 

 

教官「こいつら〜」

 

教官の肩に手をおくのは視察に来ていた現提督。

 

 

教官「クワトロ中将!!」

 

 

クワトロ「こいつらは薬を与えなければ治らないさ。」

 

 

 

 

 

太郎「誰だよおっさん!」

 

田中「一般の提督風情がいきるんじゃねえお!!」

 

もどき「ガチの喧嘩いきま〜す!」シャドーボクシング

 

 

 

クワトロは太郎の肩を掴むと

 

 

クワトロ「……許せ、フンッ」

 

横っ面を殴られ吹っ飛ぶ太郎

 

 

太郎「………」ゴロゴロ

 

 

田中「太郎!大丈夫かお!!」

 

 

太郎「痛いよ〜くうぅぅ…」泣き

 

 

もどき「……教官!これは立派な体罰だ!!」

 

 

クワトロ「……フンッ」

 

 

もどき「グワッ…なんで!?……」ゴロゴロ

 

 

田中「ヒィィィィィィ!!」後ずさり

 

 

田中「許してくれお…もうしませんから。」

 

 

 

クワトロ「……そういう事はメリケンサックを外してから言うものだぞ……フンッ」

 

 

田中「……痛いお…」ゴロゴロ

 

 

 

教官「クワトロ中将…お疲れ様です!!」

 

 

クワトロ「いいさ…今度飲みに行くか!!」

 

 

教官「あの人は凄いな〜」

 

 

太郎「許さない……クワトロ…覚えたからな。」

 

 

クワトロの宿泊ホテル

 

 

太郎「あの屈辱…晴らさせてもらうぜ。」

 

田中「闇討ちだお!」

 

 

もどき「最終的に勝てばいいのだー!!」

 

 

三人はそれぞれ武器を持ち、黒ずくめでホテルに入る。

 

 

川内「夜だー!夜戦、夜戦!!」

 

那珂「久しぶりに提督とお出かけだね!」

 

神通「静かにしなさい全く〜あれ?」

 

 

三人「……」スタスタ

 

 

川内「怪しいね…」

那珂「うん」

神通「追ってみましょう」

 

 

太郎「クワトロ…この部屋だな…」

 

田中「土下座しても止めないお……」

 

もどき「いひひひひひひ…」

 

 

 

川内「何してるの?」

 

 

太郎「何!!なんだ女か…」

 

田中「あっちに行ってるお…」

 

もどき「怪我するぜ。」

 

 

神通「そういうことですか……」

那珂「提督を守る為なら容赦しないよ。」

 

 

 

 

 

太郎「ほう…俺たちとやろうってのか?」

 

田中「女だからって加減するなんて思うなお」

 

 

もどき「俺たちつえーぞ〜」

 

 

 

そして……

 

 

三人「ごべんなざい〜」全裸で縛られ

 

 

 

クワトロ「??お前ら何してんだ?」

 

 

 

回想終了

 

 

クワトロ「やはりお前らか!!また盛大にやったな!!」

 

 

三人「……ども」

 

 

 

記者「あれは…クワトロ中将です!!軽巡、軽空母を自在に操り艦隊の最強補佐役。あの人がいなければ、作戦が成り立たないと言われています!!」

 

 

 

太郎「なんてコンビだ…ん?」

元帥は太郎に目を向けると後ろに組んだ手から皆に見えないように中指を立てた。

 

 

太郎「あの野郎……よし、かましてやるか…ママは…」

 

 

太郎が言葉を詰まらせる。

 

入ってきた3人目は……

 

 

??「やあ太郎、久しぶりだね。」

 

 

太郎「な、なんだと!!」

 

田中「あ…」

 

もどき「改さん!!」

 

篠田 改 (しのだ あらため) 、太郎の兄。演習を全て不戦勝で敗北しているが、皆が認めてしまう魅力がある。

 

作戦成功率 100%

艦娘保有数 不明

階級 不明

 

 

元帥「改…お前の弟を潰してしまってもいいんだろ?」

 

 

改「できるならね」

 

 

クワトロ「話し合いなんて不要だ!男なら拳で語り合うのみ!!」

 

 

改「相変わらずだなぁ〜」

 

 

 

太郎「久しぶりに旧友に会って当事者放置とは良いご身分ですね〜!!」

 

太郎の先制攻撃に他の二人も乗る。

 

田中「主人公気取っているんじゃあないお!!」

 

もどき「こんな公開処刑じみた真似は人権侵害だ!!」

 

 

 

元帥「ええい!?貴様ら黙ってろ!!」

 

太郎「文民統制とは何処に!!」

 

 

聴衆「そうだそうだ!!」

 

 

幹部「うぐぐ…」

 

 

クワトロ「お前ら…何でそんなに腐って…」わなわな

 

 

田中「お…暴力かお?」

 

もどき「この衆人環視の中ではマズイんじゃない?」

 

太郎「暴力で何でも解決しようとする軍人に我々、文明人の鉄槌を!!」

 

 

聴衆「うおおおおお!!!」

 

 

クワトロ「お前らぁ!!」

 

 

 

田中「やーいやーい、ぶったら豚に良く似てる〜」

 

もどき「おやま遊園地〜」

 

 

元帥「…」ピキピキ

 

改「…」にこ

 

 

 

記者「すごい!!海軍の猛者たちも敵わない!」

 

 

愛宕「貴女の所の提督凄いわね…」

 

ビスマルク「声の張らせ方がアドルフ・ヒトラーみたいね」

 

 

大和「まぁ…コンプレックスの塊の様な人ですからね。」

 

 

長門「だからこその計画だろ?」

 

 

武蔵「ああ、提督を…」

 

陸奥「私達の理想へ育て直す為のね…」

 

 

4人「ふふふふふ…」

 

 

 

 

 

元帥「そんなことはどうでもいい!!先ずはもどき!!お前からだ!!」

 

 

辺りが静寂に包まれる。

 

 

もどき「俺に失うものは既にない…」

 

 

全てを達観視するもどきに太郎と田中が声を潜めて忠告をする。

 

 

太郎「もどき、奴ら何か決定的なものがあるはずだ!!」

 

 

田中「そうだお!!あの元帥…なんだか拙者と同じ匂いがするお!!そんな奴があんな態度にでるのはおかしいお。」

 

 

もどき「なに…骨はお前らが拾ってくれればいい…」

 

 

田中「まずいお…自爆するつもりだお。」

 

太郎「…元々、壊滅的な運の無さで歪んだ善人だからな…」

 

田中「切り離すかお?」

 

太郎「いや、ここで最悪なのは味方が減るという事だ。」

 

田中「つまり…拙者らが上手く導ければ…」

 

 

太郎「出来ればいいが…」

 

 

太郎は上を見上げる。

 

 

 

改「…」ニコニコ

 

 

 

太郎「兄さんと喧嘩で勝った事は一度もない…」

 

田中「随分、強いって事だお。クワトロといい線いくんじゃないかお?」

 

 

太郎「俺が兄さんを殴った次の日…先公に怒られたんだ。訳も分からない理由でな。」

 

 

田中「つまりどういうことだお……まさか!?先公をそう仕向けたのかお!!」

 

 

 

太郎「あいつは勝たない…いや、勝つ気がない。だから強い…」

 

 

田中「歪んだ兄弟だお…」

 

 

 

 

 

元帥「君の場合…問題は不倫の方でな…」

 

元帥はスクリーンに数枚の写真を映す。

 

 

それは鹿島との同居生活を写した写真

 

 

もどき「ええ、でもそれが問題でも?」

 

 

元帥「だから、不倫だろ!!」

 

もどき「違う!!純愛だ!!!」

 

 

太郎は一瞥すると、息を吐き出し言った。いや、言ってやった!!

 

 

太郎「っおーい!!!人の恋路に口出せるかぁ〜?あんまりおいたすると、お叱り受けるぜ!」

 

隣にいた田中が煽る。

 

田中「ミルクの時間じゃないのかお!!」うざい顔

 

 

2人「ぎゃ〜はっはっは!」

 

 

元帥「もどき君…君は結婚しているのだよ。」無表情

 

 

田中「あれ〜笑う所だお!!」

 

元帥「…」無表情

 

 

 

元帥の告白に顔が真っ青になるもどき。

 

 

もどき「ど、どういうことだ?」

 

 

元帥は数枚の紙を投げて寄越す。

 

 

もどき、そして太郎、田中は内容を見る。

 

 

ケッコンカッコカリ 申請書

 

重巡 高雄

愛宕

 

戦艦 ビスマルク

 

 

もどき「うっっそだろおい……」

 

 

田中「もどきの奴、目の焦点が合ってないお。」

 

太郎「ヤバいぞ!1人減ったら負ける‼︎」

 

 

 

元帥「君は他の鎮守府所属の艦娘と不倫関係にあったのだ!!」

 

 

もどき「嘘だ……これは罠だ。ハハハ…仕組んだのは誰だ?」

 

 

 

元帥「残念ながら事実だ!!」

 

 

 

もどき「なんだ…言うに事欠いて、鹿島さんとの関係は不倫だと!!」

 

 

元帥「百聞は一見にしかずか…皆、入りたまえ…」

 

 

愛宕たちが出てくる。

 

そして、もどきに手をかざすと…確かに指に光る物が

 

紛れもなく、それは指輪だった……

 

 

 

もどき「…」がくり

 

田中「もどきから何か折れた音が聞こえたお。」

 

 

太郎「ダメだこりゃ」

 

 

 

 

愛宕「あら…みなさん、こんな風になってるしまったので回収致しますね〜」

 

 

元帥「いいだろう。連れて行きたまえ。」

 

 

もどきは両脇を掴まれ連行される。それはさながら、ロズウェル事件にて宇宙人を確保する、有名な写真のようだった。

 

 

 

愛宕「さあ、帰りましょうね〜」

 

 

もどき「ボク、オウチカエル。」

 

 

ビスマルク「そうね〜」

 

 

もどき「ワ〜」

 

 

 

 

 

もどき ログアウト

 

 

太郎「仕方ない…俺たちだけになってしまったか…」

 

 

田中「今回のあいつは不安要素だったお。」

 

 

退出したもどきを見ると、元帥は声を落として脅すように

 

 

元帥「おい…次はお前らだ。どっちからがいい?」

 

 

田中「別に怖くないお!!なあ!」

 

太郎「…」

 

 

元帥「ならば…次はお前だ!!」

 

 

田中「太郎!!大丈夫だお?お?」

 

太郎「もどきの精神を的確に抉っただろ?元帥に出来る手腕じゃない…」

 

 

田中「た、太郎…?」

 

太郎「田中…強く心を保て…今回の容赦の無さはヤバイ。」

 

 

 

元帥「田中君…君の罪状にて罪なのは…猥褻物陳列罪だ。」

 

 

田中「い、一体なんの事だお?」

 

 

またもや、スクリーンに映像が映される。

 

 

元帥「君の鎮守府の内部告発なんだが…」

 

 

映像は田中の部屋の中を写した動画…

 

 

駆逐艦「こんな感じで〜す。」

 

 

大量のエログッズ、エロゲ、そして…抱き枕を抱いて寝てる田中…さらに、目を引いたのは撮影してる駆逐艦たちの数…

 

 

太郎「お前の鎮守府…あんなに居たっけ?」

 

 

田中「知らない。」早口

 

 

駆逐艦「ちょっと!?浜風!!提督の顔を舐めるのはやめなさい!!」

 

 

浜風「いいじゃないですか。普段は長期の遠征であえないんですから…」

 

 

駆逐艦「まあ、提督さんが早くウチらに依存しきってくれるまでじゃけんね〜」

 

 

 

太郎「おい…広島弁の艦娘…」

 

 

 

田中「知らない。」早口

 

 

艦娘「以上で〜す。さて…ヤットアエタ……」

 

 

田中「……なんだお…」

 

 

太郎「しっかりしろ!!」

 

 

田中「お…お?お、お!お、おお⁉︎」

 

 

元帥「通訳を」

 

 

ドアが開かれる。

 

島風「おっ!おっ?」

 

田中「お、おっ、おっおっおー!!!」

 

 

島風「おぅ…」

 

 

元帥「どうなんだ?」

 

 

島風「帰りたいそうです。」

 

 

元帥「よかろう…連れて行きたまえ…」

 

 

田中「お〜おっおー!!」

 

 

田中ログアウト

 

 

 

元帥「さて…どうしてくれようか…」憎悪

 

太郎「…おい。まさか立たせたままか?」

 

元帥は何?といった顔になる。

 

 

太郎「椅子くらい用意しろよ〜疲れたんだよ。」

 

 

奥に控えていた警備員が椅子を持って来る。

 

 

太郎「ふぅ…」ドカッ

 

 

 

聴衆「すげぇ…あの2人とは格が違う。」

 

 

これは太郎の演出。2人の脱離者を踏み台にして自分を引き立たせる効果を持った。

 

 

2人が成すすべなくやられた分、頼もしさが伝わり会場の聴衆をまたもや味方につけたのだ。

 

 

長門「なんて小賢しいんだ!!」

 

武蔵「全くだな!!」

 

 

 

太郎「で?俺の罪状を聞こうか…」

 

 

元帥「くっ!!情報漏洩だ。」

 

 

 

他提督「提督の恥晒しが!!」

 

他提督「やめてしまえ!!」

 

 

太郎「おいおい…弁解させてくれよな。それとも、与えないように他の提督をけしかけているのか?」

 

 

聴衆「おい!卑怯だぞ!!」

 

 

幹部「皆さん!静粛に!!太郎くん、続けたまえ。」

 

 

 

太郎「この舞台は俺の公開処刑を意味している!!始めにこれだけは言っておこう!!」

 

 

 

この何気ない一言は、彼の兄の眉をピクリと動かした。

 

 

改「やられたね、元帥。」

 

 

元帥「どういうことだ?改」

 

 

改「これから君が提示しようとしている物はあまり効果を示せなくなったって事だよ。」

 

 

元帥「なに?意味が分からない。」

 

 

改「僕の弟はワザと公開処刑という言葉を使ったんだよ…これから出る物を決定的な物にしない為に。」

 

 

元帥「…まさか!!」

 

改「写真や動画を使って戦意を挫くやり方は少なくとも…聴衆、彼らは許さないだろうね。」

 

 

 

クワトロ「なんで、そんなところばかりに頭が回るんだ?」

 

 

太郎「さあ…どの道、俺にも証拠を裏付ける何かがあるんだろ?出してもらおうか?ここには!国で一番偉い文民の皆さんがいらっしゃる!!厳選なる審査をして貰いましょう!!」

 

 

聴衆「うおおおぉぉ!!」

 

 

元帥「クソ‼︎第一!提督は国家公務員だぞ!!副業なんてやっていいと思うのか!!」

 

 

太郎「それは話のすり替えだ!!今は情報漏洩について話しているはずですが?」

 

 

聴衆「そうだそうだ!!」

 

 

元帥「い、いや!!私は提督としての素養を問うているんだ!」

 

 

他提督「我らは誇り高い職に就いているのだと自覚すべきだ!!」

 

 

太郎「誇で飯が食えるんですかね?月18万だぞ!!税別でだぞ!!」

 

 

聴衆「それは…酷い。」

 

 

他提督「それでも俺たちは、やるしかねえだろぉ!!」男泣き

 

 

 

そんな中、1人挙手する男がいた。それは海軍本部の会計係である。

 

 

会計係「あの…皆さんの給料は…月30万からの筈ですが…」

 

 

太郎「え?」

他提督「え?」

 

 

会場が静まり返る。

 

 

会計係「いや…つまりですね。新人の提督の方でも30万は最低割り当てている筈なんですよ。」

 

 

他提督「30万って…幹部クラスじゃないのか?」

 

会計係「いや…幹部クラスは70万ですが…」

 

 

 

幹部「え”⁉︎」ガタッ

 

 

太郎「い、いけない金の流れがプンプンするぜぇ〜!!」

 

 

太郎が切り崩そうとするが、底冷えする様な声が遮る。

 

改「太郎…」

 

 

太郎(あ、あの目は…余計な事は言うなって目だ!!)

 

 

太郎は固まってしまった。

 

 

 

改「まぁ、皆さん…こんな話はやめましょう。悲しいじゃないですか…僕たちはお金の為に闘っていたのですか?靖国の英霊達に申し訳ないと思いませんか?」

 

 

他提督「そうなのか?」

 

他提督「いや…そのはずだ。」

 

みんな「そうに違いない!!」

 

 

 

 

太郎(ダメだ!!言葉が紡げない!!確実に誘導されているのに!!)

 

 

太郎(ただ皆んなは欲を恥だと思わされているだけだというのに⁉︎)

 

 

 

改「それよりも…太郎。君のパワハラ問題を解決しようか。」

 

 

太郎「ぱ、パワハラ?」

 

 

改「そうだよ。彼女たちからの訴えだね。」

 

 

現れたのは当然、長門たちだ。

 

 

長門「私はずっと、男だといわれてきたのだ。告白しても男とは付き合えないとか…私は女なのにだ!!」

 

 

他提督「ああ…」納得

 

 

陸奥「私は火遊びしてるのはお前だろうとか…経験人数はとかしつこく聞いてきて…」

 

他提督「ほぉ…」

 

 

大和「そうですね…子供が産まれてから…」

 

 

太郎「ああ!この娘たちは少し疲れている様です…」

 

 

武蔵「今話すんだ黙って聞いてろ!!」

 

 

太郎「なんだその言い方!!私は提督だぞ!!提督なんだ!!」

 

 

 

 

 

 

聴衆「ザワザワ…」

 

他提督「いくらなんでも酷いよな艦娘に…」

 

他提督「でも…なんか納得はできる様な…」

 

 

太郎は頭をがっくりと下げている…

 

 

長門「終わったか?」

 

大和「…」

 

 

太郎「…今、提督たちは納得していた…」

 

 

陸奥「あらあらあら…」

 

 

周りの声は既に聞こえていないのだろう。何せ、必死に活路を求めているのだから。

 

太郎「つまり、この訴えは不成立…!!」

 

 

長門「お前…この後に及んで…!!」

 

 

太郎「そう…ノーカウント!ノーカウント!!ノーカウントなんだ!!」

 

 

太郎は握り拳を天に上げる

 

 

大和「見苦しいですね…フフ」微笑

 

 

 

太郎「はい、ノーカン!ノーカン!ノーカン!」

 

 

 

聴衆「ふ、ふざけんなー!!」ビン投げつけ

 

聴衆「テメエ美人に囲まれやがって!!」

 

 

太郎「う、うわあああ!!」

 

 

 

改「まぁ、いいじゃないか…彼女たちも、条件を飲めば君の訴えは取り下げると言っているんだ。」

 

 

太郎「くっ!!厳しいが、飲もう…」

 

太郎(やった!!乗り切った!!ごね得、ごね得…やっぱこいつら馬鹿じゃん?)

 

 

 

改「じゃあ、これにて終了という事でいいかな?」

 

 

クワトロ「うむ…後であいつらには拳による制裁だ!」

 

 

元帥「チッ!!」

 

 

 

皆、退出後

 

太郎「さて!!話題作りは十分に出来た!!あとはこれをネタに出版すれば、また一儲け…」ガチャン!!

 

 

太郎「へ?」

 

 

太郎には首輪がつけられ、リードを4人がそれぞれ持っている。

 

太郎「おい…!!早く外せ。」

 

 

長門「条件を飲むのだろう!」

 

 

太郎「条件ってなんだ?」

 

 

大和「それは……提督の尊厳と自由の剥奪ですよ。」

 

 

太郎「な、んだと…」

 

武蔵「じゃあ、計画始動といくか…」

 

 

陸奥「提督育て直し計画♪」

 

 

 

 

 

太郎「ま、ま、ま、まて!!!」

 

大和「まだあるんですか?小賢しい所は好きですが、妻の私にはもっと素直でいてくださいね。」

 

 

太郎「お前たちは愛が必要なんだろう?」

 

 

長門「そうだ!!偽りなき真の愛が必要なのだ!」

 

 

太郎はそれを聞きニヤリと笑うと言った。

 

太郎「ならば育て直し後の愛は果たして真実なのか?長門!武蔵!!」

 

 

長門「うっ…」

武蔵「それは…」

 

 

太郎「そして、全てyesという俺になったら…4人のハーレムか…そのままだったら…独り占めも…まあいいか!!そうだろ?陸奥!大和!」

 

 

陸奥「独り占め…」

大和「フム…」

 

 

太郎「そして何より…こんなやり方は間違っている。やり直さないか?」

 

 

長門「そうだな!!」首輪解除

 

陸奥「ち、ちょっと姉さん!」

 

大和「そうです!!口先だけの男ですよ!」

 

武蔵「だからこそ…私たちが支えるのだろう。」

 

 

太郎「み、みんな…!!俺…感動してる!皆んながそんなバ…素直だったなんて!」

 

 

 

さあ、鎮守府に帰ろうと言いかけた時だった…

 

 

 

 

 

瑞鶴「タロちゃん!!」

 

こちら側え走って来たのは艦娘だった。

 

 

太郎「誰……?」

 

 

瑞鶴「私だよ!!子供の頃…家が隣だった…」

 

 

太郎「…あ!!さっちゃん!?」

 

 

 

 

 

 

瑞鶴「会いたかったよ!!」抱きつき

 

 

長門「な…」

陸奥「…」

大和「チッ!」

武蔵「…」メガネ割れ

 

 

 

太郎「俺もだよ!さっちゃん!!ところで避雷針さんは元気?」

 

 

瑞鶴「避雷針…ああ!フジねぇの事⁈やめなさいよ!地味に根に持ってんだから!!」

 

 

実はふじねぇこと、さっちゃんの姉は太郎の初恋の人である。しかし、姉の方は改の方が好きだと分かって以来、避雷針と呼んでいる。

 

 

 

太郎「さっちゃん、艦娘になったんだね。」

 

 

瑞鶴「そうなんだ!今は正規空母の瑞鶴よ!!フジねぇも翔鶴になったんだよ。」

 

 

太郎「大出世じゃないか!」

 

瑞鶴「えへへ…空母だからお給料も高いんだよ!!月100くらいかな…」

 

 

太郎「そうなんだ…」憤り

 

 

瑞鶴「まぁ、お互いにこれからも会えるでしょ!!…あのテレビ観たよ……あんまり危ない事しないでね。」

 

 

 

太郎「さ、さっちゃん…」

 

 

瑞鶴「じ、じゃあ!!またね。」

 

 

去っていく瑞鶴を見送ると、太郎はため息を吐いて振り返り一言言った。

 

 

太郎「逝こうか…」

 

 

武蔵「ほぅ…もう言い訳しないのか?」

 

 

 

 

太郎「もう疲れちゃった。」




どうでしたか〜

長いと感じたと思います。

では、何かしら要望がありましたらどうぞ〜

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