提督の副業   作:きんにく同盟

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書けました〜

加賀さんからサガトラに執心を移した友人…

最後に遅くなりました。


駆け落ち本舗

やあ!僕はもどき先生!!

 

駅前で英会話教室をしている。生徒も慕ってくれているから満足している。

 

 

生徒「ねぇ〜先生ってさ。意外にイケメンだよね。」

 

もどき「こ、こら大人をからかうのは止めなさい。」

 

生徒「え〜だって本当だよ!!私たちも鼻が高いよ。先生がパパなんて。ねえママ!」

 

 

 

愛宕「そうね〜」

高雄「嬉しいわ」

ビスマルク「ファーターにはドイツ語も勉強してもらいましょう」

 

 

もどき「う、うわあああああああぁぁぁぁぁ!?」

 

 

ガバ!! 布団から起き上がるもどき。

 

隣で可愛らしい寝息を立てている鹿島さん。

 

 

もどき「そうか、夢を見ていたのか…」

 

汗をかいたので水を飲む。あれから1週間、結果的に言えば駆け落ちは成功している。

 

田中はお坊さんとなり、全国の寺を巡り修行しているという。夢は世界平和らしい。

 

 

太郎に限っては、今でも雲隠れしている。駅前の交番では日本赤軍のメンバー、某真理教に混じって指名手配写真が貼られている。罪状は名誉毀損…一体何をしたんだ……懸賞金も群を抜いて高いし。

 

 

俺は、英会話教室で臨時の職員として教鞭を振るっている。そして、帰れば鹿島さんが手料理を作って待っていてくれる。幸せの絶頂だった。

 

 

不意に視線を落とすと携帯が光っていた。どうやら着信があったらしい。

 

見てみると、太郎と田中からだ

 

 

留守電も入っている。

 

太郎 (留守電)カンカンカン!キンキンキン!カンカンカン!!

 

明らかに空き缶で出している金属音は何かを示している。

 

 

モールス信号!!

 

繰り返し聴いてみる。

 

SOS…!なんてこった!!

 

 

て言うか、口で言えよ…

 

 

 

そして、田中からの留守電も聴いてみる。

 

田中(留守電)ポクポクポク!!チーンチーンチーン!ポクポクポク!!

 

それは木魚と仏壇のアレを組み合わせた音。

 

 

こいつもか!!なんでこんなまどろっこしい真似を…

 

 

 

俺は太郎にメールした

 

明日ウチに来い。話はそれからだ場所は田中に聞いてくれ。

 

 

そして、同じ内容を田中にも送った。

 

 

もどき「あいつらも大変だなぁ〜」

 

 

 

翌日

 

田中「私はタイに逃げる。」

 

もどき「え?どうやって…」

 

太郎「心配するな…金はある。ボートを買って海から入国だ!!」

 

もどき「それって蜜入国じゃあ…」

 

 

どうやら、二人は海外に行くらしい。

 

 

もどき「先ずはお前らに何があったんだよ!!」

 

 

田中「毎朝起きると、使用済みの縞ニーソが置いてあるんだ。そこまではいいものの…経典の中身が抜き取られ、代わりに艦娘のグラビアが……息子が言うんだ!!お前はそれでいいのかって……」

 

 

もどき「……」

 

 

田中(ムスコ)「あっし…限界です。」

 

 

 

もどき「太郎は…?」

 

太郎「悪魔がくる」ブツブツ

 

かく言う俺もそろそろ何処かへと逃げる事を検討していた。

 

と言うのも、2日前

 

英会話教室 授業

 

もどき「リピートアフターミー……dead!」

 

生徒 「dead!」

 

もどき「fuck you,ATAGO」

 

生徒 「fuck you,ATAGO」

 

もどき「OK!今日の授業はここまで。次回は高雄死すという童話を暗唱するぞ!」

 

 

生徒「はーい!」

 

 

授業を終えると一斉に帰る生徒の波に逆らって来る奴がいた。特徴的なスキンヘッド……

 

もどき「愛宕たちの手先!!」

 

身構える。とうとう潜伏先ぐバレたか!!

 

 

スキンヘッド「まあまあ、兄ちゃん。そう結論づけるのは早くないか?じゃあ何で俺一人で来たんだと思う?」

 

 

確かにそうか…いや、そう言う事で俺の警戒心を解くつもりかもしれない。

 

 

もどき「何の用だ?」

 

スキンヘッド「単刀直入に言う。お前の隠れ家バレてるぞ。」

 

 

もどき「……なんだって………だ、だがそれなら何故来ないんだ!!おかしいじゃないか。」

 

 

スキンヘッド「姉さんは…こう言ってる。いい子だから出ておいでと」

 

終わりだ…もうおしまいだぁ……

 

 

スキンヘッド「だから協力してやる。いつまでも俺のチームを仕切って貰っては困る!!」

 

 

もどき「お、お前……そうだな!いつまでもいい顔されちゃあ男が廃るよな!!」

 

回想終了

 

 

 

 

もどき「……じゃあ、俺も鹿島さんとついて行っていいか?一人じゃあ怖いけど、お前らがいるなら……海外も怖くない!!」

 

 

田中「当たり前だ!現地は仏教の聖地だから、仕事には溢れないぞ!」

 

 

太郎「じゃあ、金を持って来るのは俺だな!なに…修羅場は潜ってきたから心配すんな!」

 

 

 

もどき「……そうか…なあこんな事、今更言うのはおかしいが……今度バイトするなら一緒にやろうぜ。」

 

 

 

知らなかった!

 

友人がこんなにカッコイイなんて…

 

知らなかった!

 

こんなにも頼もしいなんて…

 

 

だから俺も…そうならなくては……!

 

 

 

 

もどき「日本からの脱出だが、協力してくれそうな奴を知ってる。」

 

 

 

 

 

 

後日

 

太郎の金で普通の軽トラを改造した奴を買った。兼ねてから検問を突破する為に用意していたという。

 

 

パンクはしない。 防弾ガラス。馬力が桁外れなエンジン

 

 

俺たちは検問が比較的手薄な高速道路に乗り込む。そして関東から脱出するのだ。

 

田中「鹿島さんは連れてかないのか?」

 

もどき「途中から落ち合う事になってる。」

 

 

太郎「じゃあ…行くぜ!!」

 

 

 

 

 

ザザッ……こちら第一機動隊。

 

現在、暴走族が爆走中…応援に来られたし。

 

 

ポリス「行くか…馬鹿正直に高速道路にのろうなんてしないぜ。普通は…」

 

 

ポリス2「んだな。」

 

 

 

太郎「……ふっ」

 

 

 

 

首都高

 

田中「やったな!!」

 

もどき「あいつらのお陰だぜ!!」

 

 

太郎「……」

 

田中「どうしたんだ?太郎。」

 

 

太郎「……俺の勘が危ないと言ってる…誘われてると…………」

 

 

もどき「ま、まさか〜」

 

 

太郎「あいつらの狙いが海に行かせる為だったら…?」

 

 

 

 

そう、艦娘は陸では艤装を外さなくてはいけない。ましてや、街中で艤装展開するなど……考えるまでもない。

 

 

つまり、電車の中の男同様に立場が危ういのだ。

 

 

それならば、本領発揮できるのは…………海。

 

 

 

太郎が誘われてると考えるのは必然であった。

 

 

ならばどうする?

進むしかないだろう………

 

 

 

太郎「まだ方法はある。もどき!!奴らと連絡を取れ。東京を出て横浜に行くと伝えろ!!!」

 

 

もどき「……ああ」

 

 

 

田中「どうするんだ?」

 

太郎「なに…灯台下暗しってね。」

 

 

 

 

 

その頃 暴走族 アジト

 

 

スキンヘッド「アアッ!!女王さま!!アー!!」スパン!

 

 

愛宕「よく出来ました。」

 

 

スキンヘッド「はい〜。ご命令通りしましたから〜あの〜」

 

 

 

愛宕「あら〜駄目よ。悦んでる人にヤるのは気が進まないわ。」ドスッ

 

 

スキンヘッド「う…」失神

 

 

高雄「あら…もうかしら。提督だったら耐えるのに……」

 

 

ビスマルク「あの女!!提督を誑かして……」ガンガン!

 

 

 

愛宕「逃げるなんて…愉しませてくれるわね〜」

 

 

4時間後………

 

東京湾

 

太郎「まさか、俺たちがここにいるとは思わないだろうなあいつら。」

 

 

もどき「今ごろは馬鹿面合わせて横浜を探索してるんだろうな。」ゲス顔

 

 

田中「おいおい…そんな事…ブフッ、言ったらかわいそうじゃないか………」

 

 

 

太郎「バ艦娘たちに敬礼!!」

 

 

3人「アーハッハッハッハッハッ!!」

 

 

 

もどき「さーて、太郎の金で水上ボートを買ったし、鹿島さんが来たら出発だ!!」

 

 

田中「これ…本当に一番はやいんだろうな〜?」

 

 

太郎「ジジイが言ってたぜ!!最高だってな!!」

 

 

 

もどき「そろそろ……あっ!!鹿島さ〜んこっちこっち」

 

 

鹿島「鈴木さん。突然どうしたんですか?艤装展開の準備を整えて来いって。」

 

 

もどき「まあまあ、事情は行きながら説明するから。」

 

 

 

 

太郎はエンジンをかける。すると不意に気づいた…正体不明の胸騒ぎに。

 

太郎「なあ…田中。お前はなんでタイに行こうと思ったんだ?」

 

 

田中「聞いてなかったのか?ムスコが限界だったからだ。」

 

 

 

太郎「朝起きたら置いてあるニーソってなんだっけ?」

 

 

田中「縞ニーソって言ったろ?」

 

 

 

太郎「お前の艦娘にそれ履いてるやついるのか?見た事ないぞ?」

 

 

田中「………………ハッ!!!!」

 

 

 

 

すると建物の影からゾロゾロと出てくる艦娘たち

 

 

長門「よう、バ艦娘だ。」

 

 

陸奥「だから駄目よ大和ちゃん…電波プラグなんてやったら人格まで消えちゃうわ。」

 

武蔵「だが、うまく行けば提督人形か…」

 

大和「車のバッテリーの電極ではどうでしょう?」

 

 

 

 

 

鈴谷「てゆ〜か、今頃島風ちゃん気付いたの?あのハゲ。」

 

電「許せないのです。」

 

時雨「危なかったね。もう少しで逃がす所だったよ。」

 

 

 

 

愛宕「素直じゃない提督も好きですよ〜だけど、言うこと聞けない提督は嫌いですよ〜」

 

 

高雄「躾の一環だから…」

 

ビスマルク「可愛く啼いてね。」

 

 

 

太郎「クソッ!!捕まっていろ皆んな!!!フルスロットルだぜ!」

 

 

もどき「なんでバレたんだ!!島風って何だよ田中!!」

 

 

田中「……まさか!!島風が見えなかったのは…………速すぎたから??」

 

 

瞬間、フルスロットルでエンジンを掛けているボートと並走する影が現れる。

 

 

島風「ご名答!!そして、初めまして提督❤︎」

 

 

田中「あああああああああああああああああああ」

 

 

もどき「田中しっかりしろ!!」

 

 

太郎「そうか…これなら高速道路での会話は筒抜だったのか!!」




どうでしたか?

次回も書きますのでよろしくお願いします。

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