日置さん家のユー兄(+αで各キャラの短編)   作:多聞猫

2 / 2
(注意書き)
短編小説では設定内容が異なります。登場人物には長編小説同様、男性のオリキャラが登場します。
ヒロインとなる、和住媛萌ちゃんやサブキャラとして登場する小笠原光ちゃんとも面識はないものとなっています。


和住媛萌 短編小説

華かな式場。そう、ここは横須賀にある結婚式場「チャペル・ザ・オッパマ」

 

この短編小説のヒロインである和住媛萌は横須賀女子海洋学校の制服で両親に連れてこられていた。なぜ、結婚式場に居るかというと…自分が乗艦していた航洋直接教育艦「晴風」の沈没とGWの代休ということで、友人である青木百々や自身が所属する機関科の乗員たちが陸にある寮から家に帰宅していた。寮には自分一人となっていたので、急遽…横須賀市にある自宅に身を寄せたのだった。

 

その選択によって、現在の状況が生まれた。帰宅してみると、両親はなぜかよそ行きの正装に着替えていた。

ヒメ「えっと、これどういう状況??」

ヒメ父「おお 媛萌。帰ったか、丁度良かった。お前も準備しろ!これから親戚の亮司くんの結婚式でな。」

ヒメ「え?! 亮にぃが…ケッコン?!」

ヒメ母「媛萌、そんな格好してないでスカートはきなさい。式場には向こうの親戚や友人が来るんだからはしたない格好はやめてね」

 

 

媛萌は母によって、スパッツを剥ぎ取られ…スカートをはかされた。

そして、言うが早いか。早々に連れてこられたのは追浜にある結婚式場。正確には式場船だ、波による揺れはまったくといって無いのが特徴。普通に陸上にいるのかと錯覚するぐらいだ。

 

スカートを無理やりにはかされた和住媛萌は周りの視線が自分に向かないか心配だった。その不安は現実のものとなった、後ろを向こうとは思わなかったが…だんだんと人の近づく気配がしていた。

 

手が肩にかかったと同時に。

???「もしかして、ヒメちゃん? あ、やっぱりそうだ。」

ん?確かに聞いたことのある声だ。そっと後ろを振り向くと、自分と同じ横須賀女子の制服を着ているツインテールが特徴的。砲雷科所属で主砲照準を担当する砲術員の小笠原光の姿がそこにはあった。

ヒメ「え? 光ちゃん? どうしてここに?」

ヒカリ「えっとね、新婦の人と親戚で。両親に連れられて…ダーツしてたら、無理矢理。ヒメちゃんは?」

ヒメ「…だいたい、一緒だよ〜。はあ…フケちゃおうか?」

ヒカリ「いい考えだけど、無理だと思うけど。終わるまで出られないようになってて、試してみたけどダメだった。」

 

絶望的な展開を迎えた小笠原光と和住媛萌はため息を吐いた。

とりあえず、二人は手近にあった長椅子に腰掛けた。

 

 

その頃___新婦控え室。女性と脇にはその両親がいた。さらに同い年ぐらいの男性の姿も。

女性の名は霧峰と言い、彼女は現役のブルーマーメイド隊員。そばにいる同い年ぐらいの男性は高校時代に乗艦していた教育艦「神通」の副長で東郷俊作という。東郷俊作の父は日本の総理大臣で、俊作自身はホワイトドルフィン、ブルーマーメイドと対となる海の治安を守る組織の監督官をその若さで務めている。

霧峰はその当時、艦長だった。二人の卒業した呉海洋学校は共学だったが、男子は5人しか航海科に入れなかった。

 




時代劇は折を見て出していきます。1ヶ月ぶりかな?

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
一言
0文字 一言(必須:10文字~500文字)
※目安 0:10の真逆 5:普通 10:(このサイトで)これ以上素晴らしい作品とは出会えない。
※評価値0,10は一言の入力が必須です。また、それぞれ11個以上は投票できません。
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。