やはり私の男装生活はまちがっている。   作:空葬

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少し雑かもしれないです
ドゾー


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私は今男子テニス専用更衣室に居る

というより部室と言った方がただしいかな

戸塚に言って貸してもらったのだ

まあ、うん。男子専用の部屋に長居するのも変態でしかないのでサッサと着替える

 

 

「ん?あれ?」

 

 

どうやらサラシが古くなっていたようで緩くなっていた

あまり大きくないので隠しやすいのだが、小さくもないのでさらしを巻かないとさすがにばれる

でもどうしよう

予備は教室にあるバッグの中だし…でもこのまま出ていくとバレる危険あるし…

かといってこのブレザーを着ても無理があるからなぁ

しょうがない、リスクあるが職員室まで行って平塚先生に頼もう

そう思い、私は部室の扉を開けた

 

 

「あ!比企谷…君?」

 

 

アイェェェェェ!?トツカ!?トツカナンデ!?

今授業始まってるはずだけど!?

とにかくマズイ!どうしよう?

サラシ今巻いてないから主に胸部が男性じゃない!

 

 

「よ、よう戸塚。どうしたんだこんなところで」

 

「え?あ、えっと、比企谷君を呼ぶように言われたからきたんだけど…」

 

 

ナンテコッタイ

確実に前を見られてるし、とりあえず早く逃げよう!

 

 

「そ、そうか。ありがとな。後ですぐに行くから先教室に」

 

「ねぇ!」

 

 

戸塚が私の逃げ道を遮った

あ、終わった

 

 

「比企谷君って、女の子なの?」

 

 

せ、せめて足掻いてやる

 

 

「そ、そんなわけないだろ。どっからどう見ても男子じゃねぇか」

 

「でも、その胸は?」

 

「これはあれだよ。ほら、生まれつき」

 

「比企谷君、本当のこと言って」

 

 

そう言う戸塚の表情は多少不安と入り混じっているが真剣な表情だった

…これ以上は一緒か

 

 

「…うん、その通りだよ」

 

 

私は地声を出しながらコンタクトを取った

出来れば誰にもばれたくなかったんだけどね

 

 

「私は女の子であってるよ。騙してゴメンね」

 

 

戸塚は驚いた表情をしていた

確かに顔とか声とか変えて過ごしてたけどそこまでかなぁ

 

 

 

 

 

 

「比企谷く…さんの方がいいのかな?比企谷さんって本当の名前はなに?」

 

「学校では比企谷君の方でお願い。本名は比企谷花奈(ひきがやはな)だよ」

 

 

学校では八幡として通してね、と釘をさしながら私は職員室に向かう

戸塚はその横をついてきた

 

 

「えっと、比企谷さんって何で男の子で学校に通ってるの?」

 

 

男装の理由ね…

 

 

「何となくだよ。本当は他にもあるけど自分勝手であることには変わりないから」

 

 

前半の何となく以外は本当の事だ

よければ追求されなければいいが

 

 

「じゃあ、体が弱いっていうのも」

 

「うん、体育を休むための口実。まあ、でも男子からしたら私の力は弱いものだけどね」

 

 

よかった、深く訊かれなかった

訊かれても嘘吐くだけなんだけど訊かれないのが一番良かった

 

 

「でも男の子みたいな体格してるよ?」

 

「ああ、これね」

 

 

私は上に着ているブレザーを脱いだ

そこには自分で言うのも可笑しいが女の子らしい体が露わになった

 

 

「え!?」

 

「これブレザーに細工してあって、肩幅が大きく見えるようになって、そして少し硬いから体の丈夫さを再現できて。要するに男装する為に作った奴なの。因みに今日着ていた体操服の長袖も似たような作り。」

 

「…へぇ」

 

 

あ、ブレザーをみて目をキラキラさせてる

あくまで見えるだけで強くはならないからスー◯ーマンみたいにはなれないよ?

 

 

「とりあえず、戸塚は先に教室に戻って先生に比企谷は先生に用があって遅れると言ってたと伝えてくれないかな。私はこのまま職員室に向かうよ」

 

 

「わかった。また放課後に聞くからね〜」

 

 

戸塚はそう言うと教室に向かって走って行った

私は足早とサラシをもらいに職員室に向かう

 

 

 

 

 

「失礼します、平塚先生いますか?」

 

「ん?どうした比企谷、珍しい格好して」

 

 

失礼な、女の姿に戻ってるだけじゃないですか

とりあえず本題に入る

 

 

「サラシが緩くなったので新しいの貰えないですか?」

 

「あー、なるほどな。少し待ってろ」

 

 

平塚先生は机の中を探り始めた

…思ったより整理整頓されてるなぁ

 

 

「あったあった。ほれ、新しいサラシだ」

 

 

アン◯ンマンの顔じゃないと思いながら私はそれを受け取る

 

 

「そういえば、誰にも見つからなかったのか?」

 

「いえ、見つかってしまいました。先生に呼び出すよう言われた戸塚に」

 

「大丈夫だったか?」

 

「いえ、普通にバレました。ついさっきまで質問攻めされましたよ」

 

「そうか…話したのか?」

 

「話してないです。向こうも追求する気ないのか訊かなかったですしね」

 

 

主語がないが大体通じるのでそれに答えていく

いやぁ、隠し事をせず話せる相手っていいね

 

 

「まあ、バレるような心配もなさそうなので普通に接せると思いますよ」

 

 

私がそう言うと

 

 

「そうか…良かったな」

 

 

平塚先生は微笑みながらそう言った

心当たりがありすぎてどれのことか迷ったが

 

 

「はい」

 

 

全て良かったことなので聞く必要は無いだろう




はい、7話目でございます
知ってる人増やそうかな?と思った結果コレですよ
「ひきこ◯りでも旅がしたい」を観ながらやった結果かな?
…ゴメンなさいm(_ _)m

こんなことしておきながら戸塚さん次のチェーンメール編ではあまり出ません
…戸塚ぁ。・゜・(ノД`)・゜・。
と、とりあえず次の8話目で会いましょう
では、サラバダ〜ノシ

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