やはり私の男装生活はまちがっている。   作:空葬

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どうでもいいですが、…←これ便利だと思います
それでは、ドゾー


鬼教官雪ノ下

「死ぬまで走らせてから死ぬまで素振り、死ぬまで練習、かな?」

 

 

私が雪ノ下に戸塚を強くするにはどうしたらいいかきいたらそう返した

ちょっと微笑みながら返すのでマジで怖い

私が苦笑いする(引いている)と、奉仕部の扉が開かれ由比ヶ浜が入って来た

 

 

「やっはろー!」

 

 

や、やっはろー?なんか不思議な言葉ですね

そうおもってると由比ヶ浜の後ろから戸塚が遠慮気味に入って来た

戸塚はこっちを見るとこっちを見ると少し安心した顔でこっちに寄って来た

 

 

「比企谷君!よかった、先に来ていたんだね」

 

 

まあ、確かに女の子だけの空間に男一人で入るのは不安だろうし、そこに同性が居たら寄りたくなるのはわかるけど

ごめん、私も女です

 

 

「おう。戸塚、本当に来たんだな」

 

「うん!テニス強くなりたいのは本当だからね」

 

 

純粋だなぁ

 

 

「あなたが戸塚さんね?話は聞いていたけど」

 

「はい。テニスの上達手伝いしてくれるんですよね?」

 

「上達するかはあなたのやる気次第。どんな練習でもついてくる自信ある?」

 

「はい!」

 

「…わかりました。その依頼、引き受けましょう」

 

 

雪ノ下はそう言うとテニスコートを借りるよう戸塚に命じた

 

 

「で?どーするの?」

 

「さっきの話覚えてなかったの?さすが比企谷くん、頭まで腐ってるのね」

 

「いや、覚えてるが…。本当にやるのか?」

 

 

その言葉ににっこり顏の雪ノ下

よければ嘘であって欲しかった…

 

 

 

 

それからは地獄のような特訓が始まった

昼休みは走り込みと素振りと壁打ちを毎日、ひたすら繰り返していた

由比ヶ浜も最初はダイエットになると聞いて奮闘していたが、2日でギブアップ、今では陰に入って応援している

私?私は道具の準備などして、後は戸塚の上達具合を見ている

 

それから日にちが経ち、練習の内容が実戦用に変わった

といっても反対のコートからボールを投げ、戸塚が相手の取りにくい位置にボールを打つという作業だった

だが、こちらもなかなか取りづらい位置、右と左、早めと遅めとボールを変えていったりしているので、かなり辛いと思う

 

 

「比企谷君、もう少しギリギリにボールを投げなさい」

 

 

鬼ですかあなたは

正直ここまで弱音を吐かなかった戸塚に拍手したいレベルである

 

 

「…!あっ」

 

 

とうとう足の限界がきたのか、派手に転んでしまった

膝を擦りむいており、見てるだけでも痛そうだった

 

 

「さいちゃん!」

 

 

由比ヶ浜は近づくが、戸塚は大丈夫と伝え練習を再開しようとした

 

 

「…まだやる気なの?」

 

 

雪ノ下は驚いたように戸塚を見た

 

 

「うん。みんな付き合ってくれてるから、もう少し頑張りたい」

 

 

やばいよ、この子純粋だよ

私この子の純粋パワーで浄化されちゃうよ

 

 

「そう…。比企谷くん、後は任せるわ」

 

 

雪ノ下はそう言うとテニスコートから出ていった

…素直じゃないなぁ

 

 

「呆れられちゃったかなぁ…」

 

「大丈夫だよ!ゆきのんは依頼人を途中でほったらかしになんてしないから!ね、ヒッキー」

 

「ん?まあ、そうだな。あいつ途中でやめるなんてことは絶対にしないやつだからな」

 

 

まあ、こんな短期間しか一緒に過ごしてないので決めつけはよくないけどね

 

 

「あ、テニスしてんじゃん、テニス!」

 

 

私たちが話しているとはしゃぐような声がした

そちらの方を向くと葉山と三浦を中心としたトップカーストの皆様がこちらに向かって歩いていた

三浦の横の清楚系な女の子が由比ヶ浜を見ると少し動揺していた

…少しめんどくさいな

 

 

「ね、戸塚ー。あーしらここで遊んでていい?」

 

「ぼ、ぼくは遊んでるわけじゃなくて、練習を…」

 

「え?なに?聞こえないんだけど」

 

 

怖!怖いよこの人

ヤンキー的な怖さがあるよ!

 

 

「れ、練習だから」

 

 

戸塚…よく頑張ったよ

 

 

「ふーん、でも部外者混じってるってことは男テニだけじゃないんでしょ?ならあたしらも使ってよくない?」

 

「…でも」

 

 

困った顔で私を見る戸塚

うん、あの方相手に君はよく頑張ったよ

後は私頑張るね

 

 

「すまんが、これは戸塚がお願いして使わせてもらってるもんだから、他の人は無理なんだ」

 

「は?だからあんた部外者なのに使ってんじゃん」

 

 

…もう帰りたい

だけど私、頑張る

 

 

「俺らはテニスをしていない、練習を付き合ってるだけだ。テニスすることしか脳にないやつは帰れ」

 

 

おっと、思ったより感情的になってしまった

カルシウム足りてないのかな?私

 

 

「それでも使ってることに変わりないじゃん。あんたバカじゃないの?」

 

 

うん、まあ知ってた

こんな子供みたいな屁理屈で帰るならこんな話にならないよね

でも

 

 

「戸塚の練習だと言った筈だが?それを手伝う気ないやつはこの場に要らない。教室に帰れ」

 

 

イライラが止まんない

私ってこんなに怒りやすかったっけ?

 

 

「まあまあ、あんま喧嘩腰になんなって」

 

 

葉山が私と三浦の間に入った

良かった、あのままだと取り返しのつかないことになりそうだったから助かった

 

 

「ほら、みんなでやったほうが楽しいしさ。そういうことでいいんじゃないの?」

 

 

違う

イライラしてたのは三浦に対してじゃなかった

こいつにたいしてだった

 

 

「…みんな、か」

 

 

こいつを見ていると

聞いていると

 

昔の私を見せつけられてるようでイライラしてたんだ

 

みんな平等に、みんな仲良く

そんな理想を掲げて生きている彼が昔の私と照らし合わせてしまってたんだ

お前はこんな行動をとってたんだ、と

 

 

「…いいよ、テニスやらせてやるよ」

 

「よかった、なら」

 

「但し」

 

 

私はラケットをとってそれを葉山に見せつけながら

 

 

「俺たちにテニスで勝ったらな」

 

 

戦いを挑んだ




第5話目、いかがだったでしょうか
はい、私も思います。ドウシテコウナッタ(白目)
ま、まあ物語的にあまり変わらないからいいよね!
ゴメンなさいm(_ _)m
原作通りとはなんだったのだろう(遠い目)

はい、次回はきっと試合の終了までいくと思います
個人の話は活動報告にて
また6話目にあいましょう
サラバダ〜ノシ

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