やはり私の男装生活はまちがっている。   作:空葬

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眠気半分でいつも通り何かいてるか分からないという…
では、ドゾー


妹の母精神

修学旅行も一日目が過ぎ、昨日とは違った場所を行くこととなっている。

最初の目的地は太秦映画村、アトラクションなどが豊富にある時代劇テーマパークらしい。

昨日とは違って今日はグループ行動となっているので昨日に比べて離れてしまうと接触が難しい。

なのでトップカーストの女子グループについていくことにさせた。

私は…一人で適当にブラブラしてます。

もともと三人の中に枠埋めという事で入れられた私なので別に相手としても私としてもいいことなのでいいんだけど…

 

 

「なんで先生ここにいるんですか?」

 

「君の事だから班から離れているだろうなと思ってな。ったく、何のために班行動させてると思うんだ」

 

「…協調性の向上ですか?」

 

「君はそうとしか捉えられないのか…」

 

 

平塚先生は手を額に当ててため息を吐いた。

相変わらずどんな動作でも様になってるなぁ。

 

 

「まあいい。とにかく君一人は危ないから私が同行する。…ていっても行きたい所あるかね?」

 

「…少しだけ気になるものがあるんですけど、いいですかね?」

 

「おお、何処行くんだ?お化け屋敷か?」

 

「私に死ねというんですか?」

 

 

あんな暗くて何されるか分からないところなんて行くわけないです。

あんなおぞましい所なんかじゃなくて…

 

 

「とりあえずついてきてくれませんか?場所は分かってますので」

 

 

平塚先生はにっこり笑ってわかったと言った。

まあ、そんなに詳しくないけど一度行ってみたいなって思っただけなんだけどね。

 

 

 

 

 

 

 

「ほう、ここは…」

 

「映画のセットでもよく使われる場所ですよね、母に一枚でいいから写真撮るように言われたんですよ」

 

「君も時代物のドラマや映画は観るのか?」

 

「私はそんなに、家では母がたまに見る程度ですかね」

 

 

目の前の大きな橋を持ってきたカメラでパシャリ。

…うん、いい感じだね。これで母も満足してくれるでしょう。

平塚先生の方を向いて目的達成の旨を伝えると、先生は少し考え

 

 

「…よし、写真撮ろう」

 

「いや、撮るのは自由ですので勝手に撮ればいいと思うんですけど」

 

「違う。君の写真だ。比企谷、お前自身のな」

 

 

…は?

 

 

「比企谷、レッツシャッタータイムだ!」

 

「そんなどこぞの蛇みたいに言われても…」

 

「ちなみに拒否権は無い!」

 

「それは横暴ですってぇぇぇ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

「というわけで今日の授業はここまで!」

 

 

お姉ちゃんが修学旅行に行ってから二日目、今頃お姉ちゃんはどうしてるのかな?

人ごみに酔ってないかな?

人に迷惑かけてないかな?

…怖い事に巻き込まれてないかな?

色々な考えが頭の中をよぎるけどいい事なんてあまり考えられなかった。

…お姉ちゃんのネガティブ精神が移っちゃったっかな?

帰り道を一人でゆったり帰りながら色々な事を考える。

 

 

「たでーまー」

 

「にゃーお」

 

 

家に帰っても居るのはカー君だけ。

やはり分かっていても少し寂しいものである。

 

 

「ん?メール?」

 

 

スマホの画面が光っていたので画面を確認すると平塚先生からのメールだった。

ただ本文は何も書かれておらず、一枚の写真だけが送られていた。

 

 

「…!…ふふふ」

 

 

お姉ちゃんも楽しくやってそうだね。

さて、今日の晩御飯は何しようかな♪


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