やはり私の男装生活はまちがっている。   作:空葬

52 / 55
頭痛いながら頑張りました…(;・∀・)
では、ドゾー


関係づくり良好

「…き…くん、比企谷君…比企谷君!もうすぐで着くよ!」

 

 

「…ん、もうそんな時間?」

 

 

顔の上の上着を取りスマホを見ると出発から二時間近く経っていた。

頭が少しボーっとするけど伸びをしたり目を擦ったりして無理やり起きる。

ある程度眼が冴えてきたのでコンタクトを着けて外に出る準備を始める。

…ん?そういえばこの服誰の?

 

 

「…これって戸塚のか?」

 

「あ、うん。寝顔見られるの嫌かなって思ったんだけど…要らなかった?」

 

「いや、ものすごく助かった。ありがとな」

 

 

私はそう言いながら窓の外を見る。

そこには…まあ特に何があるというわけではなく、見たことがない建物などがあった。

その光景を目に残し、戸塚君と着くまで話し合った。

…たぶん誰も見てないからこれぐらいはいいよね?

 

 

 

京都駅で降り、バスに乗って清水寺へと向かう。

清水寺で集合写真を撮ったあとはクラス行動という名のほぼ自由行動の時間となる。

そこで戸部君がポイント稼ぎをするつもりなのだけど…罪悪感で押しつぶされそうです…

それともう一つ…これは個人的な問題だけど…

 

 

ガヤガヤ…ガヤガヤ…

 

 

人、人、人、何処見ても人だらけ。

その中でも悪乗りしそうな男子がいーちにーいさーんよーん

ははは…

 

 

「…頭痛い」

 

「え!?大丈夫!?また人酔い!!?」

 

「おう…早く人が少ない所に行こうぜ…」

 

「OK!あそこの休憩所行こう!ってヒッキーのお世話してどうすんの私!!?」

 

 

由比ヶ浜さんに言われた通り休憩所で飲み物を飲みながら休憩する。

由比ヶ浜さんは「優美子待ってー」って言いながら走っていきました。

というわけで一人になれる時間をもらえたわけですが…

 

 

「…どうしよう、依頼」

 

 

別に考えてなかったわけではないけど、未だに答えが出てこないんだよねぇ。

一番いいのは告白をうやむやにすることなんだろうけどさ…どうやったら一番いいかな?

…うーん、ダメだ。全く思いつかない。

なんて考えているうちに携帯が鳴った。

由比ヶ浜さんからのメールで、『胎内めぐり行こう!』とのこと。

 

『気分悪いからパスで』っと♪

 

 

 

 

結局由比ヶ浜さん任せになってしまい、申し訳なく思いながら途中経過を雪ノ下さんに送る。

 

 

『…そう、いい雰囲気にすることに成功したのね』

 

「由比ヶ浜が頑張ってくれたみたいだぞ、あとで褒めといてやれよ」

 

『なぜ上から目線なのかしら…まあいいわ。お疲れ様、また明日、よろしくね』

 

 

それを合図に電話が終わる特有の音が鳴った。

んー、とにかく温泉に入ろっかな?

そう思い、一瞬戸惑う。

大浴場あるからそっちに入ろうかな?と思ったけど今はまだ女子が入ってることを思い出し、諦めて自分の部屋のお風呂に入ることになった。

…そういえば

 

 

「この部屋…誰のだろう?」

 

 

一緒に寝る人は居ない、狭いとはいえ一人では十分の広さ。

教員用じゃないのかな?大丈夫?

…考えるの疲れた、お風呂入ろう。

 

 

 

 

 

 

『またお前か、暇なのか?』

 

「花奈ちゃんの為ならお安い御用だよ~。でも一人にして大丈夫かな?案外危ないことするよ?あの子」

 

『まあ大丈夫だろ。バレない限りな』

 

「…まあそだね、そういえばあの部屋でよかったかな?結構離れた場所にとったけど」

 

『まあ教員全員は知ってるし大丈夫だと思うぞ?』

 

「…??まあいいや、じゃあまたねー」

 

『おう、じゃあな』

 

 

「…おかしいなぁ、総武高校の関係する人全員から離れた場所にとったはずなんだけどなぁ」


▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。