やはり私の男装生活はまちがっている。   作:空葬

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雪ノ下雪乃の奇行

総武高校は今、文化祭何するかで全クラスが動き始めていた。

当然私達のクラスも例外ではなく、今日HRでクラスで男女一人ずつ文化祭役員を決める予定だったのだが…

 

 

「遅刻してしまった…、急がなきゃ」

 

 

最近遅れないように一応気を付けていたんだけどなぁ。

流石にいない人を役員に選ぶ人は居ないと思うけど…何となくね。

私は朝ご飯(食パン)を食し、男装のチェックをした後、学校へ急いだ。

…なんか嫌な予感がする。

 

 

 

 

 

 

 

人の勘って嫌な時によく当たるよね。

自分のクラスに入ると、黒板に文化祭委員の男子枠の所に私の名前、【比企谷八幡】が書かれていた。

平塚先生がこちらを見ると、やっと来たかと言いながら説明を始めた。

 

 

「休み時間中もずっと迷っていてじれったかったからな。私が選んどいた。」

 

「いや選んどいた、じゃないですよ。何で私が…」

 

「お前がこのクラスの中では一番適任だろう。なにより遅れてきた罰だ。諦めたまえ」

 

 

平塚先生は良い先生なんだけど…、こういうことされると流石に軽い怒りが出てくるよね♪

…ていうより女子の方は指名なしですか。

私が男子に選ばれた時点で決まるのにさらに時間かかるでしょう。

そう思っていると三浦が相模という女の子を指名した。

 

 

「そんな~、私が文化祭委員なんて、絶対無理だって~」

 

 

そう言いながら、顔や手の振りは否定しているような気は全くと言っていいほど見えない。

ていうかあの子、この前見た。さがみんって呼ばれてた子じゃん。

あの笑顔はなかなか忘れられないしね、あれのおかげで私の中でこの子には悪いイメージしかない。

相模さんは友達におだてられ、しぶしぶ…に見えるような顔をしたあと

 

 

「じゃあ、私やろうかな?」

 

 

こうして2年Fクラスの文化祭委員が決定した

…一人不本意だけどね!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「わたし…文化祭委員長をやります」

 

 

ん~、なにがあった?

委員になる→会議呼ばれる→委員長決めで誰も手を挙げない→相模が手を挙げた

うんわからない。これだけだと余計意味が分からない。

…もしかして、履歴目当て?

あり得るから怖いなぁ。

 

 

「じゃあ、副委員長はだれがやる?」

 

「…じゃあ、私がやりましょう」

 

 

そういって手を挙げたのは…マジで?雪ノ下さん文化祭委員に立候補してたの?

こういうことはあまり参加しないと思ってたけど…何か理由あるのかな?

とりあえず、奉仕部の二人が文化祭委員に参加か。

奉仕部は一定期間休部のほうが良さそうかな?委員って案外忙しいらしいし。

一年の頃に委員だった子がイライラしながらクラスの子にあたってたのは悪い思い出。

 

 

「雪ノ下さんかぁ、陽乃さんの妹さんだよね?期待しちゃうよぉ」

 

「…」

 

 

ふわふわしたイメージの先輩が雪ノ下さんにそういった。

………まだ情報が足りない、確信する何かが欲しい。

まぁいっか。今はとりあえず目の前の問題を解決することが大事だね。

 

 

 

 

 

 

 

「えぇ~!奉仕部しばらくお休み~!?」

 

「ああ、雪ノ下も俺も文化祭委員に入ってしまったからな。これから忙しくなると考えると文化祭が終わるまでは休止するべきだと思うぞ?」

 

「ごめんなさい由比ヶ浜さん、私はできるだけ顔を出そうとしたんだけど…、この男が」

 

「ううん!二人とも忙しいもんね!しょうがないよ」

 

 

奉仕部でいつも通り集まりながら、そのような話をする。

少なくとも文化祭が終わるまではこの空間が一時的になくなると思うと少し寂しいものがあるけど…まあ、しょうがないよね。

そう思ってると、奉仕部の扉からノックの音が聞こえた。

 

 

「どうも~」

 

 

入って来たのは委員長様の相模さん。

会議の時のおどおどした感じではなく、相手のテリトリーに入り込むための笑顔と口調に変わっていた。

相模さんは依頼の話をし始める。

 

 

「文化祭委員長になったのはいいんだけどさ、うまくできるか心配なんだよね~。だから、文化祭を成功させるようにサポートしてくれないかな…?」

 

 

まともな依頼と言えばそうなんだけど…この子、もしかして…。

でも、雪ノ下さんがこの依頼を受けるとは思えないし、なにより今は休部中だ。

この依頼は、残念だけど…却下かな?

 

 

「…分かりました。その依頼、引き受けましょう」

 

「え/は!?」

 

「よかった~♪じゃあ明日からよろしくね!じゃあね!」

 

 

相模さんはそういうと部室から出て行った。

なんで?雪ノ下さんはこの依頼を引き受けたの?

そう思いながら雪ノ下さんの方を向くと、雪ノ下さんは相変わらずの無表情…いや、いつもより切羽詰まったような顔をして答えてくれた。

 

 

「これは私の問題だからあなた達は別に参加しなくてもいいわよ。私がこの依頼を解決させるわ…!」

 

 

だが願っているような答えはもらえなかった。

私と由比ヶ浜さんは質問を続けるが、納得するような答えはもらえなかった。

雪ノ下さん、どうして…?




感想最近返せてなくて、申し訳ございません!
現在リアルが忙しく、小説書く時間も少ないという…
後書きもあまり書く気力がないです。ごめんなさい<(_ _)>

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
次回、またお会いしましょう。
サラバダ~ノシ

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