ごめんなさい<(_ _)>
では、ドゾー
小学生のイベントは朝が早く、私達スタッフ組はそれよりも早く起きなくてはならない。
朝六時、三時間しか寝てないがウトウトしながらも食堂に急いで向かう。
「ったく!あんなに遅くまで起きてるから眠たくなるんだよ!」
「しょうがないだろ。そんなに眠たくなかったんだし」
小町と二人で少し騒ぎながら食堂に向かう。
食堂に着くと、もうすでに平塚先生を含むボランティア隊が全員そろっていた。
「うむ、全員時間通りに来てくれたな」
「ところで、今日は何をするんですか?」
葉山が今日のスケジュールについて平塚先生に問いかける。
「うむ、今日は小学生たちは一日自由行動だそうだ。夜に肝試しとキャンプファイヤーをする予定があるから、それの準備に今から取り掛かる」
「それが夜までに終わればどうするんですか?」
「特に何もすることが無いから自由行動してもらっても構わないぞ」
その言葉にここにいるほとんどの人のテンションが上がった。
やった!寝れる!
「まずは朝食にありつくとしよう。小学生の分も配るようにな」
さて、早く寝るために頑張りますかね!
「それにしてもキャンプファイヤーか…懐かしいな」
「それだわー、マジ隼人君言えてるっしょ!」
朝ご飯を食べながら放った葉山君の一言で場が少し盛り上がりを見せる。
キャンプファイヤー…手を繋ぐ…う、頭が。
「あれだよね!フォークダンスするんだよね!」
「おお!ベントラーベントラーとか踊るんですね!」
「オクラホマミキサーって言いたいのかしら…」
小町…少しは自分の知識に疑問を抱こうよ、ね?
それだと小学生と一緒に宇宙人を呼ぶ会になっちゃうから。
「キャンプファイヤー…楽しみだね!比企谷君!」
戸塚君がにっこりした笑顔で言ってきた。
…は!いけないいけない。この子は男。この子はおと…娘?
「…そうだな」
「お兄ちゃん、返事が適当過ぎない?」
そう話しながら朝ご飯を完食した私達は、キャンプファイヤーの準備に向かった。
「あー、疲れたぁ」
キャンプファイヤーの為の準備が終わり、私は川の近くに来ていた。
昼寝に良い場所がないかと探していると、ちょうど風当たりが良く、涼しい場所を見つけた。
私は汚れた体を洗い、コンタクト、暑苦しい服を脱ぎ…つまり女姿でこの場所に来た。
小町に場所をちゃんと言えばあの事件の二の舞にはなるまい!
と眠りかけている頭で考え、それを実行した。
「…ふわぁ」
木の傍で座ると、気が緩んだせいか欠伸が口から洩れてしまった。
そしてそのまま木に背を預けて、私は意識を手放した。
『ねえ比企谷さん』
また…この夢か
『君はまた間違えるつもりなの?』
何故なんだろう…何故助けようと思うたびにこの夢を見てしまうんだろう…
『学習しないの?…いや、何言っても無駄か』
??新しいパターンだ…
てあれ?なんで?
『だって比企谷さん』
なんで?どうして私…
「『ヨユウガデキテル(モン/ノ?)』」
「…う、あぁ…いや」
「!?お姉さん?しっかりして!」
「え?…!?いや!」
「キャッ!」
目が覚めた瞬間、目の前に小町じゃない誰かが居たから思わず突き飛ばしてしまった。
その事に気が付き、急いでその子の近くに寄りかかる。
「ごめん!思わず突き飛ばしちゃった!本当にごめん!!」
「…こっちこそごめん、いきなり起こしちゃって」
「え?」
留美ちゃんだった。
…留美ちゃんが起こしてくれたのかな?とりあえず謝らないと。
「…ごめん、いきなり突き飛ばしちゃって」
「だからいいってば。事情があるんでしょ?男装を隠してるのと一緒でさ」
「…でも、え?」
え?バレてる?
「つまり…私が男装してるのは今気づいたってこと?」
「うん、はちまんに何となく雰囲気似てたからさ…。違ったらどうしようって思ってだましてみた」
そんな…小学生に騙される高校生って…
ていうかここによく来れたね…私しか知らないと思ったんだけど。
あ、名前呼びに関しては男装をナイショにしてもらう代わりです。
安い対価でよかった。
っといまアレを聞けるチャンスじゃないか?今誰もいないし。
「突然で悪いんだけど…留美ちゃん、このタイミングじゃないと聞けないから今聞くね?」
「?なに?」
「どうしていじめられてるの?かわいいから?」
「!…必要ある?」
私はその言葉に小さく頷く。
これを聞かないと…この子を正しい方法で助けられないから。
留美ちゃんはため息を吐きながら良いよと言ってくれた。
「…なるほどね」
簡単に要約すると…
今までハブりごっこみたいなのはあったが止めることなく続けていたらいつの間にか標的が自分になっていたと。
…ハブりごっこか、流行ってるのかなぁ?
「ホント、馬鹿な事しちゃったよね…」
「…そうかもしれない」
これだけだと相手を貶しているだけなのでしっかり言葉を続ける。
「でも、それを自分で認めて、自分から標的になろうとしてるところは立派だと思うよ」
留美ちゃんは肩をピクッと動かした。
やっぱり図星なんだね…君は強いよ、私とは比べ物にならないくらい、さ。
「こんなこと…終わらせたい?」
留美ちゃんは顔を伏せながらも首を縦に振った。
よし、本人が願っているなら遠慮はなしでいいね。
「…肝試し、楽しめるといいね」
私はそう言い残し、留美ちゃんの手にメモを持たせその場を去った。
はい、27話目でございます。
急いで書きましたので最近はやりの駄作となっているかもです。
本当にごめんなさい<(_ _)>
バラしちゃいました…やらかしちゃいました(主に作者が)
この先のストーリーで関わらせる為にも必要な行為だと思い、入れたのですが…
余計に意味分からないことになりそうです。(´・ω・`)
まあ、大丈夫でしょう(白目)
はい、今回はここまで!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
次回28話でお会いしましょう。
では、サラバダ~ノシ