あの後、私達高校生グループは平塚先生作のカレーを食しながら今日あったことを話し合っていた。
その時に鶴見ちゃんの話題も上がったがこれと言った進展もなく、それぞれ部屋に戻っていった。
小町と一緒の部屋で気持ちよく寝る!…つもりだったのだが、眠くならなかったので外を歩くことにした。
「…ふう」
星空の下で今日の疲れを吐き出すようにため息を吐く。
山の上から見る星は町の中で見る星なんかとは全然違い、星が比にならないくらい見える。
この星を見ていると…記憶がよみがえってしまう。
決して思い出したくないのに…脳裏に浮かぶ。
『だれも来ねぇんだよ!お前を助ける奴など誰もいねぇんだよ!』
『ハハハ!!いいね!いいよその顔!』
『なんでこんなことするか?決まってんだろ』
『俺の娯楽のためだよ!お前が選ばれた理由なんかねぇ!!選ばれた自分の運を呪え!!キャハハハハ!!!』
「っ!!はぁ、はぁ、はぁ」
だめだ、一人で夜空の下に居るとあの事を思い出してしまう。
…震えが止まらない、誰もいないのってここまで怖かったっけ?
「…誰?」
誰かが来たようでこちらに歩いてくる音が聞こえる。
そちらの方向を向くと、そこには雪ノ下さんが居た。
…あれ?私今女姿じゃなかったっけ?
「…誰ですか?」
敬語で話を続けろってことじゃないです。
「…ごめんなさい、私の方が先に言わなければいけなかったわね。私は雪ノ下雪乃、改めてあなたは誰?」
自己紹介しろってわけじゃないです。
…でも正体バレてないっぽいし、よかった。
とりあえずこのまま離れるのも不自然だし…その……寂しいから一緒に話そうかな。
「丁寧にありがとうございます。私は比企谷花菜といいます。」
「比企谷…、比企谷八幡君の親戚ですか?」
まあ、珍しい苗字だし疑うよね。
「私は八幡とは従兄妹の関係に当たりますね。八幡とは知り合いなのですか?」
知ってるけど、知ってるけど違和感をなくすために質問をする。
「知り合い…、多分そのような関係が一番適切なのでしょうね」
「まあ、あの子は友達なんて言わないですしね」
ああ、自分を他人みたいに貶すって凄い変な気持ちになる。
雪ノ下さんはそれを聞くとクスクスと笑い
「ええ、彼は臆病ですから」
良い笑顔でそういった。
なんか…自分の陰口を本人に言われるってこんな感じなんだね。
その後、他愛もない話で思っている以上に盛り上がった。
ここに来た理由、過去のエピソード、知識さらしなどいろんな話をした。
八幡の事も当然話題に出た。
趣味、私生活(イメージ)、好物の話などいろいろ話した。
「花菜さんって、八幡君のことよく見てるんですね」
…まあ、私だしね。と思うことも少なくは無かった。
たまには仕返したりしてみようかな?
「まあ、家族みたいなものですしね。雪ノ下さんこそ八幡の事よく見てくれてるじゃないですか」
「同じ部活の部長として当然のことです」
顔を真顔にしながら冷静に返された。
…そんなに嫌か、私(八幡)の事。
時計をふと見るとすでに1時を指しており、明日も早いのでそろそろ寝ないと明日に響くと思い、雪ノ下さんに声をかける。
「そろそろ寝ないと連れに明日怒られそうなので私はそろそろ戻りますね」
「あら、もうそんな時間なんですね。引き留めてしまい申し訳ございません」
「いやいや、こちらこそ付き合わせちゃってごめんね」
雪ノ下さんはクスッと笑いこういってきた。
「そういうところは八幡君と似てますね。あくまでも自分が悪いように向けるところとか」
「…そうですかね」
それだけは直せなかった、私の元々の性格もあるんだろうけど、途中から諦めてそのまんまだなぁ。
雪ノ下さんは立ち上がり、私に背を向けながらこう言い残していった。
「いつかその顔が、意識せずに笑顔になることを私は願ってますよ」
それでは、といい雪ノ下さんは自分の宿泊先の部屋に向かっていった。
…姉妹そろって観察眼優れてるんだから。
次の日、小町に何故早くに帰ってこなかったのかと怒られてしまいました。
一緒に寝れなくてごめんなさい。
はい、25.26話目でございます
先に言います
昨日投稿できなくて申し訳ございませんでした!!
昨日は原因不明の熱をひいてしまい、パソコンやiPhoneを母親に没収されまして…投稿できませんでした!
さらにこんな時間まで待たせてしまい申し訳ございません!
次からはこんなことが無いように、体調、及び作品作成を頑張りますのでこれからも読んでいただけるとありがたいです<(_ _)>
しかも4時間で2話書き上げたから一文一文雑いと言う…
早めに書き直しをしなくては…(;・∀・)
今回はここまで!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
次回27話でお会いしましょう。
では、サラバダ~ノシ