やはり私の男装生活はまちがっている。   作:空葬

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書き直しまだ反映してないので少し違和感を感じるかもです。
では、ドゾー


夏休みの奉仕部

「…暇だなぁ」

 

 

由比ヶ浜さんと仲直りをしたあと、特にこれと言って依頼っぽい依頼が無く、あっという間に夏休みに入ってしまった。

夏休みに入っても遊びに誘われること無く二週間が経過…、何かすること無いかなぁ。

でも一人で外に出るのは怖いし…、だからってこのまま家にいるのも楽しくないし…

そうやってごろごろしていると私のスマホがメールを受信したようで、短めの音楽が流れた。

 

 

「ん?平塚先生?」

 

 

夏休みに入る前、平塚先生と連絡先を交換したのだが…こんなに早く活躍するとは思ってなかった。

メールの確認っと。

 

 

【比企谷さん、夏休みをいかがお過ごしでしょうか?夏休みだからって生活を崩さないようにお気を付けくださいね(笑)。それよりも、夏休み中の奉仕部の活動について至急連絡をとりたいです。このメールを確認次第、折り返し連絡をください。】

 

 

硬い!メールの言葉使いが硬苦しいよ先生!

と、とりあえず至急と言われているので平塚先生に電話をかける。

三コールした後、通話が繋がる音がした。

 

 

「あ、もしもし。平塚先生、連絡って何ですか?」

 

『おお、比企谷。思ったより早くて私は嬉しいよ』

 

「ちょうど暇だったんで…、改めて要件は何ですか?」

 

『おっと、すまんすまん。今日行われる小学校の林間学校のサポートスタッフの監督として校長から申し付けられてだな、そのスタッフとして奉仕部を活動させようと思ってるんだが…どうだ?』

 

 

良い感じのイベント来た!

このまま家に居ても何もすること無いのでどうせ暇なのだ。

ならこの提案を受け入れたほうがいいよね。

ついでに小町の分の許可も取ろうかな?最近宿題で忙しそうだけど…息抜きにいいんじゃないかな?

そういえば奉仕部としていくのか…男装が必要そうだね。

 

 

「いいですよ、暇でしたし。あと小町を連れていってもいいですか?」

 

『ああいいぞ、人は多い方が助かるしな』

 

「ありがとうございます。何時にどこに行けばいいですか?」

 

 

現在8時、まあ無茶な時間を言われない限りは遅刻はないだろうなぁ。

 

 

『んー、〇〇駅に9時集合となっているからなるべく遅れないようにな』

 

 

…え?(驚愕)

 

 

『あ、2泊三日する予定だから準備を怠らないようにな』

 

 

…え?(絶望)

 

 

 

 

 

 

 

「まあ、遅刻しているがまあ想定範囲内だな」

 

「そりゃあ一時間で準備をしっかりしてから自転車で急いでも20分近くかかる場所に来いと言われたらこうなりますよ…」

 

「それでも5分の遅刻で済んでいる所を見るとさすがだと思うよ」

 

 

私は言われた通り…ではないが5分遅れで〇〇駅に小町を連れて到着した。

小町はすでにいる由比ヶ浜さんや雪ノ下さんと話している。

…私よりも関わった時間少ないのにこの差は何でしょう?

 

 

「で、今から出発するんですか?」

 

「いや、あと一人来てない奴が来てから出発だ」

 

 

あと一人?誰を呼んだんだろう?

そう思っていると平塚先生は最後の一人を見つけたのか駅の方向を指さす。

私もその方向を向くと、駅の階段から見知った人が下りてくるのが見えた。

戸塚君だった。戸塚君はこちらに向かって小走りで寄って来た。

 

 

「戸塚、ですか」

 

「ああ、数少ない秘密共有者だ。いろいろ助けてもらえると思うぞ?」

 

 

気遣いできる女の人って…素晴らしいよね。

 

 

 

 

 

 

「よし!全員集まったし、そろそろ出発するぞ!」

 

 

平塚先生がここに居る全員に声をかける。

その声を合図に平塚先生があらかじめ用意していたワンボックスカーに集まっていく。

 

 

「ヤッホー!ヒッキー…って暑苦しい!なんで長袖なの!?」

 

 

まあ、確かにこの真夏の日に長袖の人が居たらおかしく思うかもしれないけど…

今?今気づいたの?

 

 

「あ、ああ。少し暑苦しいが、な」

 

「ならなおさら脱げばいいじゃん!」

 

 

確かにその通りなんだけど…、なんだけど…

うう、ぼかすしかないかぁ。

 

 

「そうなんだが…、見られたくないものがあって、な」

 

「え?あ、…ごめん。」

 

 

流石空気読む能力はピカイチの由比ヶ浜さん、空気を読んでこれ以上は言わなくなった。

代わりに悲観の目で見られたけどね。少し罪悪感が…

 

 

「まあ、よくあることだから気にすんな。だが、このことはあまり言いふらすなよ?」

 

 

由比ヶ浜さんは黙って頷いてくれた。

これで言いふらされて興味を持った奴が悪ふざけしたら嫌だしね。

 

 

「比企谷、お前は助手席に座れ」

 

 

後ろから平塚先生に指名される。

由比ヶ浜に早く車に乗るよう促した後、私は平塚先生の隣の席に乗り込んだ。

 

 

「よし、全員乗ったな?」

 

 

後ろからバラバラだが全員の声が聞こえた。

平塚先生はそれを確認すると、シートベルトをして、ハンドルに手をかける。

 

 

「じゃあ、千葉村に向かって…。出発!!」

 

 

その掛け声と一緒に車は山に向かって進み始めた。




はい、22話目でございます
やっときました千葉村編!
早く鶴見さんを出したいなぁ。

相変わらずの文字数と文才ですね…。
この書き直し期間の間にいろんな方の小説を読んだのですが…。
模倣って難しいですね(;・∀・)
頑張らなくては(白目)

今回はここまで!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
では、サラバダ~ノシ

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