やはり私の男装生活はまちがっている。   作:空葬

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コメディお帰り
では、ドゾー


人員補給の命令

翌日、熱も下がり体も本調子とまではいかないが回復したので学校へ向かう

 

 

「お姉ちゃ…じゃないや。お兄ちゃん、事故るのはやだよ?後ろに小町が乗ってるんだから」

 

「なら降りてくれませんかねぇ…」

 

 

今日も今日とて小町を後ろに乗せて中学校に向かう

病み上がりの人をこき使うなんて…なんて鬼畜!!

 

 

「やだよ、小町遅刻するのやだもん」

 

「…さいですか」

 

 

いつか仕返ししてやる

なんて思いながら私は中学校に向かって自転車を漕ぎ続ける

 

 

 

 

 

 

 

場所は生徒指導室

 

 

「で?比企谷…何か言い訳は?」

 

「私は私に与えられた使命を果たしただけです」

 

「…つまり何が言いたい」

 

「私は悪くねぇ!!」

 

「全面的に貴様が悪い!!」

 

 

なんですか!小町を中学校まで送っていったらちょっと遅れてしまっただけじゃないですか!

…まあ遅刻確定したからといって一時間目サボったのは悪いと思いますが

 

 

「おまえはあれか?一時間目が現国だったら遅れても良いみたいな思考をしているのか?」

 

「いえ、平塚先生なら許してくれるかな?と思いました」

 

「ちょっと待ってろ、今から反省文用の紙を30枚くらい持ってくるから」

 

「ごめんなさい調子に乗りました」

 

 

やっぱり現国って大事ですよね、私現国大好き

先生はため息をつくとまじめな顔でこっちを向く

 

 

「奉仕部はどうだ?」

 

「…何がですか?」

 

 

いきなり核心をつくような質問に身が縮こまる

本当にこの人は、生徒全員の状況を知ってるんじゃないかって思う

 

 

「由比ヶ浜の様子が少し変だからな。昨日奉仕部にも行ってなかったようだし」

 

「少なくとも昨日奉仕部に行ってないので奉仕部の状況は知らないですね」

 

 

そういえばそうだなと苦笑いするとたばこを吸い始める

一息つくと灰を灰皿に落とす

 

 

「比企谷、今日奉仕部に行ったとき改めて言うつもりだが…奉仕部に人員確保を命じようと思う」

 

「…どうしてですか?」

 

「由比ヶ浜が奉仕部に入ったとき、良い影響を与えたのは確かだ。よって人員補給してもいいんじゃないかという判断に至った」

 

「…由比ヶ浜はまだ辞めてないと思いますよ」

 

「部活に参加しないのは辞めたと同じだ。じゃあ、また奉仕部でな」

 

 

そう言いながら平塚先生はたばこを灰皿にすりつけ、自分の作業場へと帰っていった

 

 

「…頑張れよ」

 

 

私は無言でその場を立ち去った

 

 

 

 

 

 

 

 

宣言通り平塚先生は奉仕部で人員募集について話していた

雪ノ下はそれを聞き、少しやる気に満ちていた

恐らく由比ヶ浜を奉仕部に戻すつもりなんだろう

…私のせいでこの状況になったと思うと罪悪感がにじみ出てくる

 

 

「で、どうするんだ?」

 

 

平塚先生が説明を終え部室から出た

私はそれを確認してから、雪ノ下に話し掛ける

 

 

「もちろん、由比ヶ浜さんを連れ戻すわ」

 

「その方法は?」

 

「これは推測に過ぎないのだけど…」

 

 

雪ノ下は一度一息をつき話を続ける

 

「由比ヶ浜さんの携帯のパスワードを一度見たことがあるのよ。たしか0618だったはずよ」

 

「…なるほどな、誕生日の可能性が高いと言いたいんだな」

 

 

確かに携帯のパスワードを自分の誕生日にする人は多く、由比ヶ浜もその一人なのだろう

まあ、戸塚から聞いたから確実なんだけどね

 

 

「さすが、頭の回転は早いのね」

 

「他にとりえが無いみたいに言うな」

 

 

ほ、他にもあるでしょ!

ほら、一人遊びとか壁打ちとか一人クイズとか

言ってて悲しくなってきた

 

 

「まあそれは置いておいて…比企谷君、来週の日曜日の予定は開いているかしら?」

 

「俺にとっちゃ大事なことだよ…で?暇だがどうした」

 

 

本当なら一人で行くつもりだったけど…まあ、大丈夫かな?

 

 

「良ければなのだけれども…私に…つ、付き合ってくれないかしら?」

 

 

…え?(困惑)




はい、18話目でございます
なんか…どうせ書き直すからって適当に書きすぎましたね
文字数もいつもの三分の二くらいですね
…ネタが出てこなかったんですほんとうにごめんなさい
次は長めにしますので許してくれたらうれしいです<(_ _)>

やっとです、ここまでくるのに長かった
次回やっとあの魔王が登場予定です
うまく描写できるか分からないですが…がんばってみます

ではここまで
最後まで見ていただきありがとうございます
アンケートの方もTwitterの方で受け付けておりますので、投票してくれたらうれしいです
次回19話でお会いしましょう
サラバダ~ノシ

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