やはり私の男装生活はまちがっている。   作:空葬

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適当すぎワロタ
初のiPhoneからの投稿です
それでは、ドゾー


チェーンメールは突然に

「お前は呼ばれるのが好きなのか?なんだこの職場見学を希望する場所と選んだ理由」

 

「…やっぱりダメですか。でもどこ行こうか迷った結果がそれなんですよ」

 

「ったく、お前は変わらんなぁ」

 

 

目の前の先生、平塚先生はため息をついた

そりゃ生徒の一人が職場見学の行き先が自宅と書かれていたらため息の一つつきたくなるかもしれないですけど

ため息すると幸せ逃げますよ?

 

 

「ていうかなんでこんな時期に?もうすぐテストだっていうのに」

 

「こんな時期だからこそだ。比企谷、夏休み明けに三年次のコース選択があるのは聞いているな?」

 

「ええ、まあ」

 

 

確かHRで言われてたような気がする程度だけどね

まあ、大事なことなのでメモしている

 

 

「ただ漠然と試験を受けるのではなく、将来への意識を明確に持ってもらうために、夏休み前の中間試験後に職場体験を設けられているんだ。まあ効果は薄いがな」

 

 

平塚先生はそう言うと煙草に火をつける

 

 

「煙草、相変わらず様になってますね」

 

「そりゃカッコつけているからな」

 

 

謙遜無しでかっこいいっす

でもこれ無くしたら女の子らしくなって彼氏できたかも…いや、他にもあるから無理かなぁ

 

 

「そういえば文系と理系、お前はどっちに行くんだ?」

 

「私は」

 

「あー!こんなところにいた!」

 

 

声がした方に振り向くとそこには由比ヶ浜がいた

なぜ不機嫌そうな顔なんでしょうか?

 

 

「すまないな由比ヶ浜、比企谷を借りてるぞ」

 

「べ、別に私のじゃないので全然いいですよ!」

 

 

そんなに否定しなくても…

というよりなんか用あったっけ?

 

 

「なんか用か?」

 

 

そう問いかけると由比ヶ浜の後ろから雪ノ下が現れて

 

 

「あなたがいつまでたっても部室に来ないから捜しに来たのよ。由比ヶ浜さんは」

 

「倒置法で私は違うって言いたいのはわかった」

 

「本当に大変だったんだから!聞き回ってもみんな誰?って返すんだから!」

 

 

どうも、誰に聞いても誰?と返される比企谷でございます

認識されてないってある意味すごいけど…涙出そう

 

 

「だからさ、その…次探すとき困っちゃうから…連絡先交換しよ?」

 

 

由比ヶ浜はもじもじしながらそう言った

うん、男だったらドキドキするんだろうね

私?そういう性癖もってないんで大丈夫です

 

 

「いいぞ、ハイ」

 

 

私はそう言ってスマホを渡す

 

 

「え?あ、携帯電話普通に渡せちゃうんだ」

 

「別に見られて困るものは入ってないしな」

 

「ふ、ふーん。じゃあ中見ちゃっても大丈夫?」

 

「そうでもしないと登録できないだろ」

 

 

由比ヶ浜はそれを聞くとなんとも言えないような顔をして携帯に目を向ける

 

 

「…え?家族の分しか入ってない?」

 

「そりゃそうだろ、そうじゃなかったら学校ぼっちで過ごしてない」

 

 

…確実かな?

 

 

「あはは。…ハイ!登録終わったよ!」

 

「おう、サンキュ」

 

 

電話帳を見ると小町、父、母の次にスパムメールみたいな方が登録されていた

 

 

「…お前、名前どうにかならねぇの?」

 

「え?いいじゃん、可愛いじゃん」

 

 

可愛い…のか?

それとも私の感覚がずれてるのか?

 

 

「ん?メール?…うわぁ」

 

 

由比ヶ浜が携帯電話をみて嫌そうな顔をした

うわぁってお前…どんだけですか

 

 

「どうした?」

 

「いや、嫌なメールが来ただけ」

 

「由比ヶ浜さん、この男から何送られたの?」

 

「俺じゃねえよ」

 

 

やめてよ私のメール=嫌なメールって思考は

 

 

「ううん、チェーンメール。うちのクラスのことだからヒッキーは関係ないと思う」

 

「…確かにこの男は関係なさそうね」

 

「いや俺も同じクラスだから」

 

 

とうとう存在してないものなのですか

あれ?目から涙が

 

 

「まあ、削除しとけばいいんじゃないか?」

 

「うん、そうするよ」

 

「チェーンメールね…」

 

 

雪ノ下が意味深に呟いた

お?経験者ですか?

 

 

「来たことあるのか?」

 

「いえ、私の悪口のチェーンメールが流れたの」

 

 

まさかの被害者でした

どうしよう、少し重くなっちゃったよ

 

 

「チェーンメール、人の見えないところで誹謗中傷する最低な行為。醜いわよね」

 

 

マジで話し出した

いや、少し同意するけどここまでオープンな方は初めて見たよ

少し怖いです先生助けて

…先生目をそらさないで

 

 

「と、とりあえずチェーンメールは置いておいて、早く部室に行こうよ!依頼者きてるかもしれないし」

 

「…それもそうね、一応戻っておいたほうがいいわね」

 

「比企谷、とりあえずは再提出だ。まともな場所であれば受理するから次はまともな場所を選べよ?」

 

「…はい」

 

 

私は返事をし、由比ヶ浜達と一緒に職員室を出た




はい、8話目なのです
比企谷ちゃんが思った確実かなとは一体なんのことでしょう?
多分予想つくと思います(⌒-⌒; )

次の9話で会いましょう
短いですが、サラバダ〜ノシ

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